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蛍光灯照明器具のLED化


蛍光灯照明器具の LED化



家庭用の一般的な照明器具として、従来、蛍光灯と白熱灯がありました

白熱灯(一般的な証明用電球ですね)については、既に入手困難となり、また、既存の器具にそのまま交換して使えるため、何の問題も無く、白熱灯電球自体が寿命を迎える都度、LED電球に置き換えていっていることと思います

一方、蛍光灯には、LED化の為に、いくつか考慮が必要な点があり、白熱灯電球のLED化より、ちょっと面倒です



既存の照明器具を使用してLED化するか 照明器具ごと交換するか



既存の蛍光灯照明器具を使用してLED対応する(G13口金に対応したLEDランプに変更する)か、もしくは、照明器具ごと交換してLED対応する(JEL801規格に準拠した直管型照明器具に変更する。一体型ベースライトに変更する)か、LED対応するにはどちらかの方法を選択することになります

照明器具ごと交換してしまう方がすっきりしますが、コストも掛かりますし、照明器具を交換するのもいろいろと面倒ですよね

そのため、器具を交換せずに既存の蛍光灯器具を利用し LED化できるランプも多く販売されていますので、器具はそのままで、蛍光灯ランプだけ LEDランプに交換するという手も使えます



安定器を切り離すか そのままにしておくか



安定器を切り離す(バイパス工事を行う)か そのままにしておくか、一般の方が蛍光灯の LED化を考える際、一番面倒に感じるのがこの点ではないでしょうか

蛍光灯電灯には、文字通り蛍光灯を安定的に灯すために安定器が必須ですが、LED電灯には不要です
注意しないといけないのは、あくまでも「不要」という点であって、「あってはいけない」ということではない点です

※.安定器を切り離すといっても、実際に安定器を撤去するわけではなく、電線を安定器を通ることなく迂回し、LED電灯に直接電気は流れるように直結する、単に、電線のバイパス工事を行うだけというのが普通です



LEDは直流動作の為 家庭用交流電流を直流電流に変換する電源部が必要



家庭用に一般的に供給されているのは、通常 100V、一部 200 Vの商用電流です
一方、LEDは直流電流で動作しますので、交流電流を直流電流に変換する電源部(ACアダプターの様な物)が必要です

この交直変換電源部をランプ内部に内臓しているLEDランプ(電源内蔵型)も販売されていますので、この交流直流変換をどこで行うか、意識しておく必要があります


電源部外付けタイプのLEDランプの場合は、安定器を物理的に取り外し、専用の外付け電源の取り付け配線工事が必要になります




安定器を切り離す(バイパス工事)理由 メリットとデメリット



安定器のバイパス工事を勧める文言では、下記の 3点がその理由として挙げられているようです

1.安定器自体が 4~5W程度の電力を消費する
2.不要である安定器の故障によって、電気が点かなくなるという問題を引き起こす
3.安定器に電気が流れ続けることにより、火災の原因となる



1.安定器自体が 4~5W程度の電力を消費する



安定器自体も電力を消費しており、その量は 4~5W程度とされています
蛍光灯を 100基くらい使用している事業所であっても、100Wの電球 4~5個分ということですね

一般家庭で、しかも 常時点灯(消費)しているわけでもない電灯の 4~5W程度の節約効果って ・・・
それよりも、バイパス工事に掛かる費用の方がよっほど高額と思いますが ・・・


出張費だけでもウン千円は取られるでしょうし、それに工事費が 工事箇所 X ウン千円 プラスされると考えると、結構な金額になりますよね

工事箇所 ・・・ 蛍光灯の取り付けられている箇所、普段あまり意識してない方が多いと思いますが、改めて数えてみると、意外と多いですよ


工事事業者や電力会社としては、なんとか工事をさせて工事費をもらいたい、電力使用料を抑えさせたいところでしょうが、エアコンや冷蔵庫を新しいものに買い換えると、電力使用料が減って節約になりますよという宣伝文句と同じですよね

確かにわずかばかりでも電力使用料が減って、わずかばかりの節約にはなることでしょうけど、その買い替えに掛かる費用は誰が負担するのですか ・・・ というのと同じ問題ですね



2.不要である安定器の故障によって、電気が点かなくなるという問題を引き起こす



一般的に安定器の寿命は 10年と言われていますが、家庭の蛍光灯全てに取り付けられている安定器が、実際に 10年ほどで壊れたり(電気が点かなくなる)、10年おきに取り替える家庭など皆無でしょう

運悪く故障することが無いともいい切れませんが、通常、一旦取り付けたらその後は意識することなく、 何 10年もそのまま使い続けるというのが普通でしょう

そう考えると、安定器の寿命とか安定器の故障とか考えるのは、あまり意味のあることとは思えません
運悪く故障した場合は、その時点で取り外す(バイパス工事を行う)ということで充分ではないでしょうか



3.安定器に電気が流れ続けることにより、火災の原因となる



「安定器に電気が流れ続けることにより、火災の原因となる」といったような記述を見かけたことはありませんか?

もちろん、100V、あるいは、200Vといった家庭用商用電源を使用している以上、全ての電化製品で、発火の危険が皆無ということは無いでしょう
問題なのは、それが無視できるレベルのものであるか否かですね


通常に使用していて発火の危険がある場合は、不良製品としてリコールの対象になりますが、長く使用していることによる経年劣化による火災の危険は、否定できません

ただし、扇風機等のモーターを使用している製品の場合、何十年と使用しているものの交換の呼びかけは見かけたことがありますが、蛍光灯用の安定器の交換の呼びかけなど、少なくとも筆者は見かけたことがありません


つまりは、それだけ、無視できるほどに、そのリスクが小さなものであるということでしょう
一般家庭で、安定器が古くなったので交換しましたという話は聞いたことがありませんし、何十年かたつと一般住宅は火災に見舞われます ・・・ なんて聞いたことありません




LEDランプ(電源内蔵型)の種類により異なるバイパス工事



バイパス工事の方法は直管蛍光灯型LEDの種類によって以下の様に複数あり、どの方法でバイパス工事を行うかはメーカによって異なりますので、工事を行う前には必ずメーカに確認をとる必要があります


片側給電方式 (ほぼ主流になってきています)
片側給電方式 (ほぼ主流になってきています) 片側給電方式は、蛍光ランプの片側のピンにそれぞれ+-の電圧を印加する方法です

(交流なので正確には+-ではなく、L,N(100Vの場合)で表します
しかし電源内蔵の場合は極性はどちらでもいい場合が多いです。)
両側給電(片ピン接続)方式 (かつては主流でしたが、今は減ってきています)
両側給電(片ピン接続)方式 (かつては主流でしたが、今は減ってきています) 両側給電(片ピン接続)方式は、蛍光ランプの片側の1ピンに+(L)、もう片側の1ピンに-(N)を印加する方法です
両側給電(両ピン接続)方式 (アイリスオーヤマなど一部メーカーにて採用)
両側給電(両ピン接続)方式 (アイリスオーヤマなど一部メーカーにて採用) 蛍光ランプの片側の両ピンに+(L)、もう片側の両ピンに-(N)を印加する方法です

※110型の両側給電は注意が必要
一見、両側給電③に見える場合でも片側給電ダブル④の場合があります
2つの方式は電気的に全く異なる接続方式となります
誤った方式のランプを接続すると回路のショートなどが発生する可能性があります
両側給電(片側給電ダブル)方式 (110形で使用する場合があります)
両側給電(片側給電ダブル)方式 (110形で使用する場合があります) 片側+-(NL)。反対側にも+-(NL)を印加する方式
片側給電を両口金に配線しています

一見、両側給電と似ていますが、給電は片側ソケットで独立しているので電気的には全く異なる配線となります
最近110型で見かけるようになりました
40型ではあまり採用されていないようです

※110型の両側給電は注意が必要
一見、片側給電ダブル④に見える場合でも両側給電③の場合があります
2つの方式は電気的に全く異なる接続方式となります
誤った方式のランプを接続すると回路のショートなどが発生する可能性があります
その他特殊な例 ((オーデリックやフィリップス))
その他特殊な例 ((オーデリックやフィリップス)) 電圧は片側給電ですが、配線は両側給電片ピンに配線をし、あまった片ピンを短絡させます
これによりランプの向きを問わず取り付けることができるようになります

出展 「 直管型LED蛍光ランプの器具工事とは? 工事不要LED蛍光灯のデメリット 」 より





LED電球 選び方 注意点 色の違い等 「昼光色」 「昼白色」 「電球色」・・・



LED電灯の 「昼光色」 「昼白色」 「電球色」等の色の違い 、選択基準につきましては、下記ページをご参照下さい

LED電球 選び方 注意点 色の違い等 「昼光色」 「昼白色」 「電球色」・・・

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参考情報


直管型LEDランプの紹介
直管型LED蛍光ランプの器具工事とは? 工事不要LED蛍光灯のデメリット
パナソニックLEDベースライトがおすすめ
【the360.life】 人感センサー付き電球6製品比較 実は消えるときが重要なんです!

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