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いぼ 種類 原因 と 治療法 |
いぼ とは 種類 と 分類いぼは、医学的には疣贅(ゆうぜい)と呼ばれ、疣贅(ゆうぜい)とは、皮膚にできたふくらみのことで、いぼ(疣贅(ゆうぜい))にはその原因によっていくつかの種類があります
いぼ の種類 と いぼ ができる原因いぼは種類によってできる原因が異なります
いぼ の種類 と 治療法いぼの種類ごとに適した治療法を紹介します ここで解説しているのは、一般的な治療方で、原則的には受診した医師の判断に従ってください
脂漏性角化症 (しろうせいかっかしょう) とは脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)は、皮膚良性腫瘍の 1つで、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)、年寄りいぼとも言われ、文字のとおり、年を取るとでできてくる皮膚の老化現象のひとつですが、若い人にもできることがあります 脂漏性角化症(老人性疣贅、老人性いぼ)は早ければ 30歳代から、主には 40歳以降に出現し、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍で、80歳以上ではほぼ全員にあり、皮膚の老化現象のひとつとされています 別名、老人性疣贅、老人性いぼといい、通常のいぼ(尋常性疣贅)のようにウイルスが原因でおこるのではありませんので、人に移ることはありません 脂漏性角化症は、顔面、頭部、前胸部、上背部などの日光露出部によくみられますが、脇の下、脇腹、腹部、鼡径部(股)、陰部、大腿(太もも)など日に当たらない部分にも発生しますが、掌蹠(手のひら、足の裏)にはできません 脂漏性角化症 (しろうせいかっかしょう) の症状色は褐色調から黒色、大きさは直径 数mmから 2~3cmくらい、ややもり上がっており、平坦に見えても拡大鏡で見るとわずかにもり上がっているのが特徴です 通常は掻痒(かゆみ)や疼痛(痛み)はありませんが、たまにかゆみがあり、また、大きくなるときにかゆみが出ることがあります 脂漏性角化症は自然に消えることはありません、し悪性化して癌になることもありません 脂漏性角化症が、全身に短期間に多数出現し、掻痒(かゆみ)を伴う場合はLeser-Trélat(レゼル-トレラ)兆候と呼ばれ、内臓に悪性腫瘍(癌)がある可能性があります 脂漏性角化症は、顔、頭や全身どこにでもできるいぼのようにざらざらしたできもので、初めは 1、2mm位であっても、放っておくと少しずつ大きくなります 特に、日光の当たる顔には、数多くできてき、老人性のシミも一緒にできることが多いようで、色は、普通の皮膚の色~淡褐色~黒色まで、形も平らなものから、隆起するものまで様々で、かゆみを伴うこともあります 年々、少しずつ大きくなり、数も増えてきますが、小さいうちに取ってしまえば、問題ありませんので、早めの処置がお勧め、多発している人は、大きなものから、少しづづ除去しましょう 出来やすい人は、年1度はチェックすることがお勧めです 脂漏性角化症 (しろうせいかっかしょう) の原因顔、手足のシミは、長年日光にさらされることによって、日光に含まれる紫外線によって皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が起こったことが原因です 異常がおこった表皮基底細胞は増殖して皮膚表面から盛り上がるようになり、表皮の色素細胞を刺激して大量のメラニンをつくらせて、濃い色の”シミ”になるわけです 一般にいう”シミ”は”平坦なシミ”と”もり上がったシミ”に分けることができ、”平坦なシミ”は”老人性色素斑”、”もり上がったシミ”は”脂漏性角化症”です 脂漏性角化症の一部は、老人性色素斑からもりあがって発生します 脂漏性角化症は老人性色素斑よりも遺伝子異常が強くなっている表れなのです 老人性色素斑、脂漏性角化症は野外でスポーツや仕事をしている人に多くみられます また、色白の女性で外出中に化粧や日焼け止め(サンスクリーン)を使わない人には、中年期以降に多発する傾向があります 日焼けサロンに行く人は、とても若い時期(20歳前半)から老人性色素斑が、20歳後半から脂漏性角化症がでることがあります 年齢が高くなると日光にさらされない脇の下、脇腹、腹部、鼡径部(股)、陰部などにも脂漏性角化症はできますが、これは、加齢によって表皮の遺伝子に異常がおこってできたものと考えられます 予防は、顔、手足に関しては紫外線を避けることで、野外のクラブ活動、スポーツ、作業時にはサンスクリーンの使用は必須です 顔、手足以外の日光にさらされない部位の予防法はありません 脂漏性角化症 (しろうせいかっかしょう) の治療法液体窒素、電気メスでの切除、電気焼却、IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)、炭酸ガスレーザー、Qスイッチ・レーザーなどが使われます イボ(疣贅)ではないので、漢方薬であるヨクイニンの内服は効果ありません また、市販のイボコロリ、皮膚科で処方されるオキサロール軟膏、トレチノインも効果がありません ドライアイスでの冷凍は脂漏性角化症の基底部(底の部分)まで凍らせることができないので効果がほとんどありません 皮膚科以外の診療科ではハサミで切除することもあるようですが、これも基底部が残り再発します 数ミリまでのものは、電気焼灼、冷凍療法、レーザー治療等で簡単に治療できますが、大きくなると、手術が必要になります 脂漏性角化症と思っていても、皮膚ガンであることがあり、特に前癌状態である、日光角化症(老人性角化症)とは区別しづらいこともありますので、病理検査(皮膚の一部もしくは、全部取って組織検査に出します)が必要な場合もありますが、電気焼灼、冷凍療法やレーザー照射で治療する場合は組織検査は出来ませんので、癌が心配の場合は切除して、組織の検査をしてもらいましょう
糸状疣贅 (しじょうゆうぜい) スキンタッグ(skin tag) とは 首の周りのイボ首周り(頚部)、胸、 腋の下などの皮膚の柔らかいところにできる、1~2mmの小さな皮膚のでっぱりで、色は肌色から黒褐色で多発する人もいます 老化現象の一つですが、若い人にもできることがあります 治療法根元が細いものはハサミ簡単にで切除、もしくは、液体窒素による冷凍凝固で取り除き、根元が広いものは電気焼灼を行いますが、その場合局所麻酔が必要です 少しづつ大きくなったり、数が増えてきますので、早めの処置がお勧めです 液体窒素(ちっそ)による凍結療法液体窒素を病変部にあてて、一時的に凍らせ、2~3週間後にかさぶたにして、脱落させる方法で、麻酔も不要、簡便にできますが、麻酔よりも痛い、1回では治らない、脱落しても根本が残る、炎症後の色素沈着を起こしやすい等の欠点があります ハサミで切除する方法と両方を施行した患者さんは、次回受診時には、確実で、痛みが少ないから、ハサミで切除する方を希望されることが多いようです |
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