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STAP細胞検証作業終了 STAP細胞は作製できず


STAP細胞の行方 2014年12月16日



STAP細胞は実在するのか否か



世間ではすっかり寂れてしまった感のあるSTAP細胞ですが、この問題は、ひょっとしたら近い将来の人類の未来をも左右する大きな発見であったかも知れないのに、まるで魔女裁判かの如く、論文の書き方がどうとかだけが大きく取り上げられ、大の大人、しかも、日本の頭脳と言っても過言ではないのでは、と思われる立場の方々が、些末な揚げ足取りに終始したことは、とても残念です

少なくとも細胞分裂を離返して成長していく生物にとって、細胞の初期化は極自然に行われている出来事のはずです
動物はもちろん植物ですら、ほとんど全ての生物は子孫を残す仕組みを持っています

つまり、生物個体そのものが細胞初期化の仕掛けを持っているということです

それは、iPS細胞の如く研究室の中で顕微鏡を使って細胞核をあれこれ弄り回すような方法ではなく、人間のような高等生物ではホルモン作用によって、もっと下等な生物ではもっと単純な化学物質による反応によって行われているはずです

それが自然というものでしょう



マウスのリンパ球 弱酸性液に浸すだけ さまざまな細胞に変化する能力を持つSTAP細胞に



その点、特定の化学物質による刺激で細胞初期化に成功したとする小保方(おぼかた)晴子氏の発表は理にかなったもので、STAP細胞の作製に成功したということより、細胞を初期化する物質を発見したという点で、人類の到達点を示す大発見であったはずです

小保方晴子氏らが2014年1月末、英科学誌ネイチャーに発表したSTAP細胞の論文では、マウスのリンパ球を弱酸性液に浸すだけで、さまざまな細胞に変化する能力を持つSTAP細胞になるとされていました

ただ、マウス程の高等哺乳動物になると、刺激物質、作用方法もその分複雑になるはずで、それを発見、検証するのは困難なものになることは、容易に想像できます



論文の書き方がどうとかなど些末なことはどうでもいいです



理研が2014年3月に行なった会見によれば、当時ユニットリーダーだった小保方晴子氏には、1年間で研究費1000万円と、研究員の雇用などに使う人件費1000万円の計2000万円が配分され、さらに、年間6億円の笹井研究室の研究費も使用していた可能性が指摘されていて、その原資の多くは税金です


独立行政法人としての理研には多額の税金が投入されているのです
日本の、ひいては、人類の未来に貢献できる研究成果を期待しているからこそ、国家として、国民の税金を投入していることを忘れずに、それに見合う成果をあげて頂けることを1国民として要求します




STAP細胞の検証作業終了 STAP細胞は作製できず 2014年12月19日



2014年12月19日、理化学研究所は、STAP細胞の有無を確かめるため進めてきた検証実験を打ち切ると発表しました

理化学研究所の検証チームとは別に、2014年11月末を期限に、3か月間行っていた、小保方晴子研究員の実験で、STAP細胞は作製できなかったとし、それを受けて、2015年3月末を期限に、理化学研究所検証チームが行っていた検証実験も、小保方晴子氏の作製した細胞で約1600回の実験を繰り返しましたが、万能性は一度も確認できず、期限を残して、「STAP現象は再現できない」と結論付け、存在を確認できないままSTAP細胞の検証作業が終了することになりました

小保方晴子研究員は、検証終了を以て、2014年12月15日に、1週刊後の2014年12月21日付で退職したいとの退職願を提出し、理化学研究所でも、本人の意向を尊重するとして退職願は受理されました
もともと任期制なので退職金もないそうです


野依良治理事長のコメント

「STAP論文が公表されてからこの 10ヶ月間余り、小保方晴子氏にはさまざまな心労が重なってきたことと思います。このたび退職願が提出されましたが、これ以上心の負担が増すことを懸念し、本人の意志を尊重することとしました。
前途ある若者なので、前向きに新しい人生を歩まれることを期待しています。」


残念です




STAP細胞検証作業結果 2014年12月19日



小保方晴子氏は、STAP細胞の作製に「200回以上成功した」としていましたが、検証実験では計48回にわたり作製を試み、全て失敗したとのことです

第1のハードルは、STAP細胞の作製は、マウスの体の細胞を弱酸性の溶液に浸し、万能性遺伝子の働きを示す緑色に光ることを確認することとされています

小保方晴子氏の実験では、光る細胞は得られたものの、その割合は論文よりも1桁低く、万能性遺伝子の働きとは確認できませんでした
細胞は死滅する際自然に光ることがあり、作製に失敗した理研の検証チームは8月の中間報告で、小保方晴子氏がこうした発光現象を、万能性遺伝子の光と誤認した可能性を示唆していました

第2のハードルは、作製した細胞を別のマウスの受精卵に注入し、この細胞が全身に散らばった「キメラマウス」と呼ばれる胎児を作ることで、小保方晴子氏はこうした実験を複数回行い、万能性を確認したと説明してきましたが、小保方晴子氏が作製した細胞を1615個の受精卵に注入しても、万能性を示すキメラマウスは一匹も作れませんでした




STAP細胞が存在しなかったことは、科学的検証からほぼ確実 2014年12月26日



2014年12月26日、理化学研究所の調査委員会は、調査委員7人全員で会見を開き、3ヶ月余りに及んだ調査の結果を報告、新たな万能細胞として大々的に発表されたSTAP細胞ですが、STAP細胞が存在しなかったことは、科学的検証からほぼ確実として、公表から約11ヶ月を経て、ほぼ全面的にその存在を否定されました

調査委員会では、STAP細胞は既知の万能細胞「ES細胞(胚性幹細胞)」由来とほぼ断定しましたが、小保方晴子氏本人を含め、関係者全員が混入を否定、混入可能な経路や鍵の取り扱いなどについても検証されましたが、無人になる時間帯も多く、誰でも混入は可能だったとの結論で、過失か故意か断定できず、経緯は不明のままの幕引きとなりました




理化学研究所 関係者の処分を発表 2015年2月10日



理化学研究所は、2015年2月10日、STAP論文の責任著者である小保方(おぼかた)晴子 元研究員(31)(2014年12月退職)ら、関係者の2015年2月10日付で処分を発表しました


氏名 職位 処分内容
小保方晴子 (31) 元ユニットリーダー研究員
STAP論文執筆者
「懲戒解雇相当」
(依願退職済の為実効は無し)
若山照彦 (47) 客員職員
山梨大教授 STAP論文共著者
「出勤停止相当」
客員職員の委嘱を2014年2月10日付で解除
山梨大発生工学研究センター長を引責辞任する意向
丹羽仁史 (50) 多細胞システム形成研究センター
チームリーダー
STAP論文共著者
文書による厳重注意
竹市雅俊 (71) 発生・再生科学総合研究センター
元センター長
「譴責(けんせき)処分」
給与の10分の1を3カ月間自主返納
野依良治 (76) 理事長
他 理事5人
2014年10月 給与の一部自主返納、処分は無し
 野依良治理事長は、2001年にノーベル化学賞を受賞、理研が特殊法人から独立行政法人へ移行した2003年10月に理事長に就任、3期12年目で、現在の任期は2018年3月までですが、任期途中の2015年3月末で辞任する意向を2015年3月6日明らかにしました
 辞任の理由として、理事長在任が長くなり、高齢となったこと等をあげていて、文科省関係者は「STAP細胞論文問題の引責ではない」としています
 野依氏は、2013年に3期目を引き受けた際、理事長職は特定法人の指定にめどがつくまでという考えを示していて、STAP細胞問題を受けた理研の組織改革が近く一段落すれば、国から「特定国立研究開発法人」の指定を受ける環境が整うことから、進退を決断したとみられています




「STAP細胞はES細胞」確定 再現実験全て失敗 2015年9月24日



STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所などは、小保方晴子 元理研研究員の研究室に残っていた試料の遺伝子を解析し、STAP細胞由来とされる試料はすべて、以前から理研に存在していたES細胞(胚性幹細胞)由来だったとする調査結果を2015年9月24日付の英科学誌ネイチャーに発表することが公表されました

理研の外部調査委員会が昨年(2014年)12月、同様の結論を出していますが、国際的な科学誌に発表されるのは初めてです

また、米ハーバード大など米、中、イスラエルの7研究室がSTAP細胞の再現に計133回取り組み、いずれも失敗に終わったとの報告も掲載される予定です

小保方氏らが昨年(2014年)7月にSTAP論文を撤回した際は、複数の画像の不正が理由でしたが、今回の発表により、STAP細胞の存在根拠は国際的、科学的に完全に失われることになります

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関連記事を下記に紹介します



2015年9月24日 「STAPはES細胞」確定…再現実験全て失敗 読売新聞 9月24日(木)5時57分

 STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所などは、STAP細胞由来とされる試料はすべて、以前から理研に存在していたES細胞(胚性幹細胞)由来だったとする調査結果を24日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
 小保方晴子・元理研研究員の研究室に残っていた試料の遺伝子を解析した。理研の外部調査委員会が昨年12月、同様の結論を出しているが、国際的な科学誌に発表されるのは初めて。
 また、米ハーバード大など米、中、イスラエルの7研究室がSTAP細胞の再現に計133回取り組み、いずれも失敗に終わったとの報告も掲載される。小保方氏らが昨年7月にSTAP論文を撤回した際は、複数の画像の不正が理由だったが、これで、STAP細胞の存在根拠は国際的、科学的に完全に失われた。


2015年5月15日 STAP問題で告発状受理 「何者かがES細胞盗んだ」 兵庫県警 産経新聞 2015年5月15日(金)23:47

 STAP(スタップ)細胞論文を発表した理化学研究所元研究員、小保方(おぼかた)晴子氏(31)が所属していた研究室から、何者かが胚性幹細胞(ES細胞)を盗んだとする告発状を兵庫県警が受理したことが15日、捜査関係者への取材で分かった。理研の元研究員の男性が窃盗罪で告発し、14日付で受理された。県警は関係者から事情を聴き経緯を調べる。
 告発状によると、昨年4月、STAP細胞の論文不正に関する理研の調査が行われた際、小保方氏が使用していた冷蔵庫から、小保方氏がかつて所属していた研究室の研究員が作ったES細胞が見つかった。何者かが、このES細胞を盗んだ疑いがあるとしている。
 理研の調査委員会は昨年12月、STAP細胞はES細胞が混入したものとほぼ断定。誰が混入させたのかは特定できなかった。小保方氏側は、故意や過失による混入を否定している。
 告発の受理について、小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は「小保方氏に関しては疑義を受けるような点はない」とコメントした。


2015年3月6日 理研・野依理事長辞任へ 関係者は「STAP引責」否定 朝日新聞 3月6日(金)21時49分

 理化学研究所の野依良治理事長(76)が、今月末で辞任する意向を固めたことがわかった。理研を所管する文部科学省も了承し、後任人事の調整に入っている。野依氏は在任期間の長さや自らの年齢の高さを理由にあげているという。文科省関係者は「STAP細胞論文問題の引責ではない」としている。


2015年3月6日 理研・野依理事長が辞任へ…STAP問題区切り 読売新聞 3月6日(金)14時34分

 理化学研究所の野依良治理事長(76)が、今月末で辞任する意向を政府に伝えていたことがわかった。
 辞任の理由として、理事長在任が長くなり、高齢となったことなどをあげたという。理研を所管する文部科学省も了承し、後任の人選に入った。近く閣議に報告し、了解を得る。
 野依氏は2003年10月から理事長を務め、3期12年目。現在の任期は18年3月までで、任期途中での辞任になる。


2015年2月10日 <STAP問題>主要著者、誰も実質処分受けず 毎日新聞 2015年2月10日(火)21:07

 「生物学の常識を覆す成果」と発表されてから約1年。今や「世界3大研究不正」とも言われるSTAP細胞論文問題は、主要著者が誰も実質的な処分を受けない幕引きとなった。理化学研究所が10日発表した懲戒委員会の結果では、規定に基づく懲戒処分は発生・再生科学総合研究センター(CDB、当時)のトップを退いた竹市雅俊特別顧問の「けん責」のみ。一方、野依良治理事長ら役員への処分はなく、この日は姿も現さなかった。


2015年2月10日 【STAP論文】小保方氏、「懲戒解雇相当」 理研が処分発表 産経新聞 2015年2月10日(火)15:25

 STAP細胞の論文不正問題で理化学研究所は10日、元研究員の小保方(おぼかた)晴子氏(31)を「懲戒解雇相当」とするなど関係者の処分を発表した。小保方氏は昨年末に依願退職しており、処分に効力はない。STAP問題の舞台となった発生・再生科学総合研究センター(当時)の元センター長、竹市雅俊氏(71)は譴責(けんせき)処分とした。


2015年2月10日 <小保方氏>「懲戒解雇相当」 STAP論文不正で理研 毎日新聞 2015年2月10日(火)15:14

 STAP細胞論文不正問題で理化学研究所は10日、論文の責任著者である小保方晴子・元研究員(31)=昨年12月に退職=ら関係者の処分を発表した。処分は10日付。
 小保方氏は「懲戒解雇相当」、共同研究者の若山照彦・山梨大教授については「出勤停止相当」とし、客員職員の委嘱を同日付で解いた。


2014年12月26日 <STAP論文>故意か過失か「証拠なし」 調査限界も 毎日新聞 2014年12月26日 14時50分

 新たな万能細胞として大々的に発表されたSTAP細胞の論文は、公表から約11カ月を経てほぼ全面的に否定された。理化学研究所の調査委員会は、STAP細胞は既知の万能細胞「ES細胞(胚性幹細胞)」由来とほぼ断定したが、混入の経緯は不明のままの幕引きとなった。委員長の桂勲・国立遺伝学研究所長は「証拠がなく、(混入が)過失か故意かを断定できないので、不正とは認定できない」と、一連の調査の限界を口にした。


2014年12月19日 小保方氏、48回作製挑戦も全て失敗 光る細胞得られたが…万能性遺伝子の光と誤認か 産経新聞 12月19日(金)11時19分

 STAP細胞の作製に「200回以上成功した」と主張していた小保方晴子氏。検証実験では計48回にわたり作製を試みたが、全て失敗した。その理由は何だったのか。
 STAP細胞の作製は、マウスの体の細胞を弱酸性の溶液に浸し、万能性遺伝子の働きを示す緑色に光ることを確認するのが最初のハードルだ。


2014年12月19日 <STAP細胞>存在は事実上否定 検証実験打ち切り 毎日新聞 2014年12月19日(金)10:37

 STAP細胞を作る試みに終止符を打つ記者会見に「主人公」の姿はなかった。19日、理化学研究所が発表した検証実験の打ち切り。論文著者の理研研究員、小保方晴子氏(31)は「200回以上作製に成功した」との主張を自らの手で証明することができなかった。STAP論文への疑義が出てから小保方氏が記者会見したのは、4月9日の1回だけ。検証実験について公の場で語らぬまま、STAP細胞の存在は事実上否定された。


2014年12月19日 検証実験打ち切り=「STAP再現できず」―理研 時事通信 2014年12月19日(金)10:42

 理化学研究所は19日、STAP細胞の有無を確かめるため進めてきた検証実験を打ち切ると発表した。来年3月末を期限に検証チームが実験に取り組んでいたが、「STAP現象を再現できない」と結論付けた。チームとは別に、小保方晴子研究員(31)が行った実験でもSTAP細胞は作製できず、存在を確認できないままSTAP細胞の検証作業が終了する。


2014年12月19日 一時は「新たな万能細胞」と期待…存在は幻に 読売新聞 2014年12月19日(金)07:11

 STAP スタップ 細胞は、小保方晴子氏だけでなく理化学研究所のチームも作ることができなかった。
 一時は新たな万能細胞と期待されたが、その存在は幻となった。
 小保方氏の検証実験は7月から5か月間行われた。これとは別に、理研チームは丹羽仁史氏らを中心に、来年3月までの期限で実験を試みていた。丹羽氏は当初、小保方氏の論文に記されている方法で実験し、STAP細胞はできなかったと8月の検証実験の中間報告でも公表していた。


2014年12月17日 小保方晴子氏 「調査次第で詐欺罪での刑事告訴も」と弁護士 NEWSポストセブン 2014年12月17日(水)7時0分

 理化学研究所の小保方晴子氏への処分は、来年3月にも出されると見られている。それは、「来期の契約を更新しない」という判断で同氏を切ることが可能であることを意味する。これにより「懲戒解雇」ではなくなるため、労働に関する訴訟沙汰を避けられる。しかし、本来であれば理研側が小保方氏を訴えるのが当然の事案である。


2014年12月16日 小保方晴子氏 理研にとって都合がいい来年3月に処遇発表か NEWSポストセブン 2014.12.16 16:00

「STAP細胞はありまぁーす」「200回以上成功しています」──かつての豪語が、今となっては虚しく響く。理化学研究所の小保方晴子氏はついに土壇場まで追い詰められた。
 小保方氏によるSTAP細胞の検証実験が先月末に終了した。しかし理研は、「実験結果の公表は未定」(広報室報道担当)として、いまだにその内容を明らかにしていない。
 重要なのはSTAP細胞が存在するのか、しないのか、その1点に尽きる。理研は「データのとりまとめが終わり次第、公表する」(同前)と先延ばしにしているが、もし1回でも再現に成功したなら、すぐに発表しているはずだ。


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