那須ハイランドパーク 従業員 命綱つけ忘れ? 男性客 5メートル転落死
栃木県那須町の遊園地「那須ハイランドパーク」で、2019年8月5日、男性客(51)が遊具から 約 5メートル下に転落、転落時に頭などを強打、意識不明の重体となり、ドクターヘリで病院に搬送されたものの搬送先の病院で死亡が確認される事故がありました
栃木県警が業務上過失致死容疑で捜査を行っています
捜査関係者によると、利用客に装着することになっていた命綱を 2019年7月下旬から働き始めたばかりの同園のアルバイト従業員が「つけ忘れた」と話しているということで、県警は那須ハイランドパークの安全管理を含め当時の状況を調べています
事故が起きたのは、ボルダリング施設「ノボランマ」にある、高さ 約 5メートルの踏み台から数メートル離れた場所にぶら下げられているサンドバッグに飛び移る遊具で、男性客(51)は
2019年8月5日午前11時50分頃、サンドバッグに飛び移ろうとして転落しました
同園によると、この遊具では通常、スタッフ 1人が利用方法を説明した後、踏み台まではしごで登る前にスタッフにより専用のハーネス・天井に固定された安全器具(命綱)・ヘルメットが装着される決まりになっているということで、落下地点に厚手のマット等は置かれていませんでした
男性客(51)はヘルメットは着用していたものの命綱をつけていませんでした
捜査関係者によると、男性客(51)に説明したのは 10代のアルバイト学生で、県警の事情聴取に命綱を装着し忘れたことを認めているということです
同園の運営会社「藤和那須リゾート」(那須町)は 2019年8月6日、「重大な事故を発生させたことを深く反省し、事故原因の究明を行っていく」とコメントしていますが、そもそも人の生死に関わるような手順をアルバイトに任せていたことのついて、藤和那須リゾート・那須ハイランドパークの安全管理意識・経営姿勢の問われる事態となっています
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