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裁判員制度は何の為? 裁判員裁判判決を 高裁 最高裁 が破棄


裁判員は何の為にいる!? 裁判員の判決を 高裁 最高裁 が破棄



一審の裁判員裁判での死刑判決は重すぎるとして、高裁が無期懲役にした強盗殺人事件2件について、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は、2015年2月4日までに、裁判官3人全員一致の結論として、それぞれの高裁判決を支持する決定を下し、裁判員裁判の死刑判決破棄が初めて確定されます


最高裁は、2015年2月3日付の決定で、「死刑は被告の生命を奪う究極の刑罰で、慎重に検討し、どうしてもやむを得ないという根拠を具体的に示す必要がある」と指摘、「過去の判例との詳細な比較は無意味だが、不公平にならないよう十分配慮しなくてはいけない」として、プロの裁判官と市民の判断のバランスを取る必要性を強調したとのことです


そのプロの裁判官のバランス感覚がおかしいということで、世間の常識を反映、是正するために、裁判員制度ができたのではなかったのでしょうか




裁判員制度とは



凶悪犯罪者に対して、世間の常識とかけ離れた異常に「ぬるい」判決が続く中、2009年5月21日、判決内容に一般市民感覚を反映させるためとして、死刑や無期の懲役・禁錮が言い渡せる殺人など重大事件を対象として、一審に一般市民が参画することになった制度で、2014年3月末までに、全国で約6500件の裁判員裁判が開かれ、約4万9000人の国民が、裁判員や補充裁判員として裁判に参加しています



ほとんどの市民は大きな犠牲を払って参加しています



市民の判断がおかしい、俺達はプロだというのなら、裁判員制度なんかやめてしまって、自分達裁判官だけでやればいいのではないでしょうか

殆どの市民は、やりたくもない法廷の場に引きずり出され、市民の義務だと脅され、物理的にも精神的にも大きな犠牲を払って参加しています


京都地裁で現在(2015年2月4日)審理中の殺人事件の裁判員裁判では、鑑定医が遺体のカラー写真をモニター画面に映して説明中に、男性裁判員が意識を失うという「事件」も発生していて、専門家でもない一般市民にとって、これはもうただの拷問にすぎません


これから裁判員に選任される方は、このことを大いに問題にして欲しいと思います
市民感覚からずれているのにその場に立ち会わせ、あたかも市民の支持を得ているかのように偽装するのは、欺瞞以外の何物でもありません


「お前ら裁判官が狂っているから俺たちがここに呼び出されたんだ」と、ぜひ、声を大にして叫んで下さい



遺族も「何のための市民裁判か」と憤り



2009年に千葉県松戸市で殺害された千葉大4年、荻野友花里さん(当時21歳)は、出所直後から強姦(ごうかん)事件などを繰り返していた竪山辰美被告(53)に、自宅マンションに侵入され、強姦された上、包丁で胸を刺され、裸にされ、部屋を燃やされて亡くなっています

遺族も「「娘は殺されて、裸にされて燃やされた。」「泣き叫ぶというよりも、涙が出ないくらい怒りを覚える。」と憤りを露わにしています

当然、裁判員裁判の千葉地裁は死刑を選択しましたが、東京高裁で減刑され、今回最高裁もそれを支持、減刑されてしまいました




高裁で裁判員裁判を覆して減刑したのは同じ裁判官



裁判員裁判の死刑判決は全国で22件の内、控訴審で無期懲役に減刑された事案は3件、全て東京高裁の同じ裁判長が担当しています


無期懲役に減刑された事案



竪山辰美 (53)


1審 死刑 出所直後から強姦事件を繰り返し、他の被害者にも命の危険が及ぶ可能性があった
2審 東京高裁 無期 他事件の法定刑に死刑は無く、殺害の被害者は1人。先例からみると死刑は選択されない


伊能和夫 (64)


1審 死刑 妻子を殺害した前科があり、出所半年で強盗殺人を起こした事は特に重視すべき
2審 東京高裁 無期 殺害の被害者は1人で前科と関連は薄い。先例からみると死刑は選択されない




最高裁もお仲間でした



当然、そんな偏向裁判長が下した東京高裁判決は、最高裁で正されるものと思っていましたが、殺害された被害者が1人の事件での最高裁決定では、「先例の検討は裁判員裁判でも変わらない」と述べ、過去の裁判例との公平性を重視すべきだとの姿勢を鮮明にしました

最高裁では、2014年、裁判員裁判の判決が求刑を大きく超えたケースで、「他の裁判との公平性が保たれなければならない」とし、先例と異なる量刑判断には「従来の傾向を前提とすべきでない事情が具体的に示されるべきだ」との判断を示していて、今回の決定もこれを踏襲して「死刑とする根拠が見いだしがたい」としました



高裁で裁判員裁判を覆して減刑され残る1件も死刑破棄が確定しました



長野市一家3人殺害事件の被告については、2審で共犯者に比べて「関与が限定的」とされし、検察が上告を断念、弁護側が減刑を求めていた上告していましたが、最高裁で減刑が確定しました


池田薫(38)(元従業員)


2010(平成22年)年、長野市の一家金文夫(62)(建設業)ら3人が殺害され、現金が奪われた強盗殺人事件

起訴された4人の内3人が1審で死刑とされ、高裁では池田薫以外の2人の死刑が維持され、内1人は最高裁で死刑が確定、もう1人は最高裁で継続中

1審 長野地裁
2011年12月
死刑 事件直前に共犯者から呼び出されても犯行を止めさせず、被害者3人のうち2人の殺害や遺体運搬を実行し、主体的に参画した
共犯者間の刑の均衡などから死刑をもって臨まざるを得ない
2審 東京高裁
2014年2月
無期 首謀者2人の指示に従っただけで、突発的に犯行に巻き込まれ、計画性は認められない
(過去に発生した被害者3人以上の強盗殺人事件に比べ) 被告の関わり方など、事情が大きく異なっている
先例は参考にすべきではない
3審 最高裁
2015年2月
無期 大橋正春裁判長 裁判官5人全員一致




司法研修所では



司法研修所では、2012年の研究報告で、被害者1人で死刑が確定したケースは、仮釈放中の無期懲役囚による例や、身代金目的の計画的事件などに限られており、「裁判員にも先例の理解が求められる」としています


あれっなんか変だな ・・・ と思ったあなた 正解です
彼らは、常識があるのは自分たちで、非常識なのは一般市民だと、内部では堂々と発言しています
裁判員制度の意義を根底から認めていないばかりか、逆に市民教育の場だと思っているのです




凶悪犯罪者に対しては死刑をもって臨むのが国民大多数の意思



2015年1月24日、内閣府の発表した「基本的法制度に関する世論調査」でも、死刑制度容認派が80%を超え、否定派を大幅に上回っていることが判明、法務省は「(過去の結果と)傾向は変わらない」としていて、良識ある殆どの日本人が、死刑制度が必要と考えていることが再度明らかとなっています

  参照  死刑制度反対派は犯罪予備軍、もしくは、凶悪犯罪助長者



最高裁判所裁判官国民審査では全員に X を



日本国憲法第79条第2項及び第3項では、最高裁判所裁判官は、任命後初めて行われる衆議院議員総選挙の際に国民審査を受け、その後は審査から10年を経過した後に行われる衆議院総選挙の際に再審査を受け、その後も同様とすると定められています

憲法に基づき実施される「最高裁判所裁判官国民審査」では、衆議院選挙の際に、くじ引きで決められた記載順序で、審査の対象となる裁判官全員の氏名が記入された投票用紙が配布され、投票者は罷免すべきだと思う裁判官の氏名の上の欄に X 印を記入します


X 印を記入しない限り、また、 X 印以外を記入した場合は、信任したことになります


こんな裁判官をこれまで信任し続けてきた ・・・ なんてことにならないよう注意しましょう
裁判官の名前を知らないから ・・・ そんな次元の問題ではありません
彼らは全員ほぼ同じ穴のむじなです

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関連記事を下記に紹介します



2015年2月10日

<最高裁>裁判員の「死刑」認めず…3件目、無期確定へ 毎日新聞 2015年2月10日(火)21:02


 長野市で2010年に建設業の一家3人が殺害された事件で強盗殺人などの罪に問われた元従業員、池田薫被告(38)の上告審で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は9日付で、弁護側の上告を棄却する決定を出した。死刑を言い渡した1審・長野地裁判決(11年12月)を破棄し無期懲役に減刑した2審・東京高裁判決(14年2月)が確定する。
 裁判員裁判の死刑を破棄した高裁判決は3件あり、これですべてが確定する。検察側は上告を見送り、弁護側が減刑を求めていた。


2015年2月10日

死刑破棄がまた確定へ 長野一家3人殺害事件 最高裁 産経新聞 2015年2月10日(火)17:35


 長野市の一家3人殺害事件で強盗殺人などの罪に問われ、1審長野地裁の裁判員裁判の死刑判決が控訴審で破棄され無期懲役となった池田薫被告(38)について、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は被告の上告を棄却する決定をした。死刑を破棄し無期懲役とした2審判決が確定する。決定は9日付で裁判官5人全員一致の意見。裁判員裁判の死刑判決が2審で覆ったケースに対する最高裁判断は3例目だが、今回の裁判で検察側は上告していなかった。


2015年2月6日

【三鷹ストーカー殺人控訴審】差し戻し続く裁判員裁判 「積極説明の姿勢の表れ」との声も 産経新聞 2015年2月6日(金)22:25


 東京都三鷹市で平成25年に起きたストーカー殺人事件の控訴審で、東京高裁が1審判決を破棄し、東京地裁に審理を差し戻した。リベンジポルノを過大視した判決を不当と判断した今回の東京高裁判決を含め、1審裁判員裁判を高裁が破棄して地裁に差し戻したケースは、平成21年から昨年末まで10件。制度開始から間もなく6年を迎える中、高裁や最高裁からは、評議のあり方や量刑に対する考え方など、裁判員裁判への注文が続いており、「裁判官がどんなことを重視しているのかについて、裁判員に積極的に説明しようという姿勢の表れではないか」との声もある。


2015年2月5日

裁判員裁判初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため 毎日新聞 2015年02月05日08時06分


 死刑という究極の刑罰を前に、市民感覚と公平性のバランスをどう保つのか。死刑と無期懲役で1、2審の判断が分かれた2件の強盗殺人事件の裁判は、最高裁決定により死刑回避で決着した。死刑を選択した裁判員裁判の判決が否定されたことに、遺族は「何のための市民裁判か」と憤り、審理に当たった裁判員経験者は複雑な胸の内を明かした。


2015年2月5日

遺体の写真見た裁判員男性、一時意識失う…解任 読売新聞 2015年2月5日(木)07:45


 京都地裁で審理中の殺人事件の裁判員裁判(後藤真知子裁判長)で、裁判員の男性が遺体のカラー写真を見た直後に意識を失っていたことが同地裁への取材でわかった。
 男性は同地裁に「写真が原因」と説明したといい、地裁は4日、男性を解任し、補充裁判員を後任に充てた。
 同地裁や関係者によると、内縁の妻の首をタオルで絞めて殺害したとして殺人罪に問われた男(64)の裁判員裁判。男性は3日の公判で、検察側証人の鑑定医が遺体の写真をモニター画面に映して説明中に、気を失ったという。


2015年2月4日

<裁判員裁判>初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため 毎日新聞 2月4日(水)22時54分


 死刑という究極の刑罰を前に、市民感覚と公平性のバランスをどう保つのか。死刑と無期懲役で1、2審の判断が分かれた2件の強盗殺人事件の裁判は、最高裁決定により死刑回避で決着した。死刑を選択した裁判員裁判の判決が否定されたことに、遺族は「何のための市民裁判か」と憤り、審理に当たった裁判員経験者は複雑な胸の内を明かした。


2015年2月4日

<裁判員裁判>初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため 毎日新聞 2015年2月4日(水)22:53


 死刑という究極の刑罰を前に、市民感覚と公平性のバランスをどう保つのか。死刑と無期懲役で1、2審の判断が分かれた2件の強盗殺人事件の裁判は、最高裁決定により死刑回避で決着した。死刑を選択した裁判員裁判の判決が否定されたことに、遺族は「何のための市民裁判か」と憤り、審理に当たった裁判員経験者は複雑な胸の内を明かした。


2015年2月4日

裁判員の死刑判決破棄、確定へ 共同通信 2015年2月4日(水)18時13分


 一審の裁判員裁判での死刑判決は重すぎるとして、高裁が無期懲役にした強盗殺人事件2件について、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は4日までにそれぞれの高裁判決を支持する決定をした。裁判員裁判の死刑判決破棄が初めて確定する。
 最高裁は3日付の決定で「死刑は被告の生命を奪う究極の刑罰で、慎重に検討し、どうしてもやむを得ないという根拠を具体的に示す必要がある」と指摘。「過去の判例との詳細な比較は無意味だが、不公平にならないよう十分配慮しなくてはいけない」として、プロの裁判官と市民の判断のバランスを取る必要性を強調した。
 裁判官3人全員一致の結論。


2014年5月19日

社説裁判員制度5年 冤罪防ぐ法整備を急げ 毎日新聞 2014年05月19日 02時35分


 裁判員制度が始まって21日で5年になる。3月末までに全国で約6500件の裁判員裁判が開かれ、約4万9000人の国民が、裁判員や補充裁判員として裁判に参加した。


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