ヒアリ (火蟻) [強毒アリ] とは 刺された時 どうすればいいか |
ヒアリ (火蟻) [強毒アリ] とは 刺された時 どうすればいいか
アメリカ合衆国をはじめ、中国(中華人民共和国)、台湾、オーストラリアなど太平洋周辺の国々に広く移入分布、一度定着すると根絶は難しく、世界の侵略的外来種ワースト 100選定種で、特定外来生物にも指定されています 強毒アリ 「ヒアリ」 は、透明感のある赤茶色(赤褐色)の体色を持ち、体長 2.5~6ミリと幅があり、触角の先端がこん棒のように太く、腹と胸の間に二つの「こぶ」がある特徴を持ちますが、似たような種類も多く、一般の人が見分けるのは難しいとされます 公園や街路樹のある場所、農地などで、直径 25~60センチ、高さ 15~50センチのアリ塚を作り、ヒアリの女王アリは巣(コロニー)の中で 1日千個以上の卵を産み、孵化(ふか)して成虫に育つまで 約 1ヶ月 数年かけて高さ数十センチにも及ぶドーム状のアリ塚を造り、アリの多くの種類は一つの巣に女王アリが 1匹いるだけですが、ヒアリの場合は複数匹がほとんどで、100匹確認されたコロニーもあるといい、繁殖力が強く、2017年5月26日に兵庫県尼崎市で、コンテナ内部からヒアリが国内で初めて確認された際には、成虫に加えて幼虫や卵も見つかっています ヒアリは「引っ越しが得意なアリ」でもあり、エサを求めて 1年に数百メートル移動、川を渡るという報告もあり、集団で爬虫(はちゅう)類や小型の哺乳類を攻撃、捕食します 一度定着すると根絶は難しく、生態系への影響も懸念され、九州大の村上貴弘准教授(行動生態学)は「ヒアリは繁殖力が強く、在来の昆虫などへの影響も大きい。分布域を確認し、とにかく封じ込めることが大切だ」と話しています 毒性の強い近縁種である アカカミアリ よりも強力な猛毒の針をもち、刺されると火傷のような激しい痛みがある他、アナフィラキシーショックを起こし、時に死に至ることもあり、殺人アリと呼ばれることもあります なお、英語で単に“fire ant”(ヒアリ)と言う場合、トフシアリ属(英語版)のアリ全般を指すこともあります 日本では、2017年5月26日、中国の広州から神戸港に貨物船で運ばれたコンテナの中から初めて発見され、注目を浴びることになりました 強毒アリ 「ヒアリ」 (アカヒアリ 火蟻) は「赤茶色の小型のアリで、腹部は黒っぽい赤色、体長は 2.5~6ミリと、ばらつきがあり、性格は非常に攻撃的。巣などが襲われると大量の働きアリが地中からはい上がり、腹部末端にある毒針で攻撃、毒針で何度も刺す等、ネズミや爬虫類などの小さな動物なら集団で食い殺してしまうほど攻撃性が強く、漢字では『火蟻』と記し、刺されると火のついた線香を当てられたような激しい痛みが起きます 特に、アレルギー体質の方は、急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす恐れがあり、環境省などは、『米国ではこれまでに多くの死者が出ている』と警戒を呼びかけており、人体にとって危険な生物として特定外来生物に指定されています 女王アリは 1日に 1000個もの卵を産み、コロニーの中には女王アリが複数いて、働きアリを伴い巣分かれで増殖、また、暑い時期には、次の女王となる羽アリが羽化風に乗って飛散し、新たな巣を作って繁殖するため、一度侵入を許すと、完全に駆除するのは難しくなります ただ、寒さには弱く、積雪のある地域では越冬できないとされ、日本では、侵入しても沖縄から関東以南の太平洋側でしか生息できないと言われています 強毒アリ 「ヒアリ」 に刺されたら どうなるか軽度の場合刺された部位が腫れ、かゆみが発生、10時間ほどで皮膚内部に白い膿(うみ)が見える無菌性膿疱(むきんせいのうほう)を生じます 中度の場合刺された部位以外にもじんましんなどのかゆみのある皮疹(ひしん)が広がります 重度の場合全身に急激なアレルギー症状が現れるアナフィラキシーとなり、刺されて数分から数十分の間に声がかれ、数十分以内に呼吸困難などを生じ、腫れや発疹、息苦しさや激しい動悸、めまいなどを起こすとされます さらに症状が進むと血圧の低下、意識障害などに陥るアナフィラキシーショックとなり、立つこともままならず、昏睡状態になって、処置が遅れれば最悪、死に至るケースもあり、特に、ハチ毒アレルギーを持つ人は注意が必要です 強毒アリ 「ヒアリ」 に刺されたら どうすればいいかヒアリに刺された場合、アリ塚などヒアリがいる場所から離れ、安全な場所で患部を流水や氷などで冷やし、虫さされ薬などの抗ヒスタミン薬を患部に塗り、20~30分程度、人目のつく場所で安静にして過ごし、体調の変化がないか注意します アナフィラキシーショックは、運動など血流を良くすることを行うと症状が進みやすく、刺された直後に走って帰宅したり、慌てて自分で動き回って病院に向かったりするのは危険で、一人でトイレに行き、倒れるような事例もありますので、まずは周囲の人に助けを求め、絶対に一人にならないことが大事で、周りに人がいない場合は、知り合いに連絡し、刺されたことを伝えます 人によっては容体が急変することがあり、アナフィラキシーの症状が進みそうなど怪しい時は、すぐに病院での治療が必要で、呼吸困難やめまいなどの症状が起これば、救急車を呼び、近くの病院まで搬送してもらいます じんましんが全身に現れた場合も、症状が進む可能性があるため、病院で診てもらいます 症状が、刺された部位のみの軽度の場合は、心配なら病院で診察してもらってはどうかという程度で、症状が進む様子がなければ、救急外来を受診する等の必要はなく、手持ちの薬を使って様子を見てもよいとされています 環境省では、「あやしいと思ったら(アリに)触らず、万一刺されたらすぐ病院へ」と注意を呼びかけています もし、ヒアリを発見したときは、素手で触らないのが大事で、熱湯をかけて駆除する方法もありますが、アリ塚を作って既に定着している可能性もあり、まずは、近畿地方環境事務所野生生物課や保健所、警察へ連絡をして欲しいということです 強毒アリ 「ヒアリ」 から身を守る 魔法の言葉 『ひありおくやみ』
もし、ヒアリに刺された場合、『ひありおくやみ』 に従って、速やかに対処しましょう |
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ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考) 環境省下記は、環境省がホームページにて公開している 「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」(パンフレット) のご紹介です 全文そのまま掲示してあります |
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