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ヒアリ (火蟻) [強毒アリ] とは 刺された時 どうすればいいか


ヒアリ (火蟻) [強毒アリ] とは 刺された時 どうすればいいか



ヒアリの特徴 (画像 環境省提供)

ヒアリの働きアリ

(上画像) ヒアリの特徴 (画像 環境省提供)
(下写真) ヒアリの働きアリ 「 ヒアリ - Wikipedia 」 より

強毒アリ 「ヒアリ」(火蟻) (学名 Solenopsis invicta (ソレノプシス インビクタ 「無敵のアリ」という意味)、別名 アカヒアリ)は、南米大陸原産のハチ目(膜翅目) アリ科 フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種です

アメリカ合衆国をはじめ、中国(中華人民共和国)、台湾、オーストラリアなど太平洋周辺の国々に広く移入分布、一度定着すると根絶は難しく、世界の侵略的外来種ワースト 100選定種で、特定外来生物にも指定されています


強毒アリ 「ヒアリ」 は、透明感のある赤茶色(赤褐色)の体色を持ち、体長 2.5~6ミリと幅があり、触角の先端がこん棒のように太く、腹と胸の間に二つの「こぶ」がある特徴を持ちますが、似たような種類も多く、一般の人が見分けるのは難しいとされます


公園や街路樹のある場所、農地などで、直径 25~60センチ、高さ 15~50センチのアリ塚を作り、ヒアリの女王アリは巣(コロニー)の中で 1日千個以上の卵を産み、孵化(ふか)して成虫に育つまで 約 1ヶ月

数年かけて高さ数十センチにも及ぶドーム状のアリ塚を造り、アリの多くの種類は一つの巣に女王アリが 1匹いるだけですが、ヒアリの場合は複数匹がほとんどで、100匹確認されたコロニーもあるといい、繁殖力が強く、2017年5月26日に兵庫県尼崎市で、コンテナ内部からヒアリが国内で初めて確認された際には、成虫に加えて幼虫や卵も見つかっています



強毒アリ 「ヒアリ」(火蟻) (学名 Solenopsis invicta (ソレノプシス インビクタ 「無敵のアリ」という意味)、別名 アカヒアリ)は、南米大陸原産のハチ目(膜翅目) アリ科 フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種です

猛毒ヒアリってどんなアリ? 学名に「無敵」、対策は… 朝日新聞 2017年7月4日10時44分 」 より

一つの巣には働きアリが 1万~数十万匹おり、寿命は女王アリが 6~7年ほど、働きアリが 1~2ヶ月ほどです

ヒアリは「引っ越しが得意なアリ」でもあり、エサを求めて 1年に数百メートル移動、川を渡るという報告もあり、集団で爬虫(はちゅう)類や小型の哺乳類を攻撃、捕食します


一度定着すると根絶は難しく、生態系への影響も懸念され、九州大の村上貴弘准教授(行動生態学)は「ヒアリは繁殖力が強く、在来の昆虫などへの影響も大きい。分布域を確認し、とにかく封じ込めることが大切だ」と話しています


毒性の強い近縁種である アカカミアリ よりも強力な猛毒の針をもち、刺されると火傷のような激しい痛みがある他、アナフィラキシーショックを起こし、時に死に至ることもあり、殺人アリと呼ばれることもあります

なお、英語で単に“fire ant”(ヒアリ)と言う場合、トフシアリ属(英語版)のアリ全般を指すこともあります


日本では、2017年5月26日、中国の広州から神戸港に貨物船で運ばれたコンテナの中から初めて発見され、注目を浴びることになりました



強毒アリ 「ヒアリ」 (アカヒアリ 火蟻) は



「赤茶色の小型のアリで、腹部は黒っぽい赤色、体長は 2.5~6ミリと、ばらつきがあり、性格は非常に攻撃的。巣などが襲われると大量の働きアリが地中からはい上がり、腹部末端にある毒針で攻撃、毒針で何度も刺す等、ネズミや爬虫類などの小さな動物なら集団で食い殺してしまうほど攻撃性が強く、漢字では『火蟻』と記し、刺されると火のついた線香を当てられたような激しい痛みが起きます

特に、アレルギー体質の方は、急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす恐れがあり、環境省などは、『米国ではこれまでに多くの死者が出ている』と警戒を呼びかけており、人体にとって危険な生物として特定外来生物に指定されています


女王アリは 1日に 1000個もの卵を産み、コロニーの中には女王アリが複数いて、働きアリを伴い巣分かれで増殖、また、暑い時期には、次の女王となる羽アリが羽化風に乗って飛散し、新たな巣を作って繁殖するため、一度侵入を許すと、完全に駆除するのは難しくなります

ただ、寒さには弱く、積雪のある地域では越冬できないとされ、日本では、侵入しても沖縄から関東以南の太平洋側でしか生息できないと言われています



強毒アリ 「ヒアリ」 に刺されたら どうなるか



強毒アリ 「ヒアリ」 (アカヒアリ 火蟻) に刺されたら どうなるか どうすればいいか

猛毒ヒアリってどんなアリ? 学名に「無敵」、対策は… 朝日新聞 2017年7月4日10時44分 」 より

ヒアリの毒には、ハチの毒との共通成分があり、ヒアリの毒への反応は人によって軽度から重度まで大きく異なりますが、一般的に、ヒアリの毒針で刺された場合、スズメバチに刺された時のように、やけどのような激痛が走り、かゆみや動悸(どうき)などが引き起こされるとされます

軽度の場合


刺された部位が腫れ、かゆみが発生、10時間ほどで皮膚内部に白い膿(うみ)が見える無菌性膿疱(むきんせいのうほう)を生じます

中度の場合


刺された部位以外にもじんましんなどのかゆみのある皮疹(ひしん)が広がります

重度の場合


全身に急激なアレルギー症状が現れるアナフィラキシーとなり、刺されて数分から数十分の間に声がかれ、数十分以内に呼吸困難などを生じ、腫れや発疹、息苦しさや激しい動悸、めまいなどを起こすとされます

さらに症状が進むと


血圧の低下、意識障害などに陥るアナフィラキシーショックとなり、立つこともままならず、昏睡状態になって、処置が遅れれば最悪、死に至るケースもあり、特に、ハチ毒アレルギーを持つ人は注意が必要です



強毒アリ 「ヒアリ」 に刺されたら どうすればいいか



ヒアリに刺された場合、アリ塚などヒアリがいる場所から離れ、安全な場所で患部を流水や氷などで冷やし、虫さされ薬などの抗ヒスタミン薬を患部に塗り、20~30分程度、人目のつく場所で安静にして過ごし、体調の変化がないか注意します


アナフィラキシーショックは、運動など血流を良くすることを行うと症状が進みやすく、刺された直後に走って帰宅したり、慌てて自分で動き回って病院に向かったりするのは危険で、一人でトイレに行き、倒れるような事例もありますので、まずは周囲の人に助けを求め、絶対に一人にならないことが大事で、周りに人がいない場合は、知り合いに連絡し、刺されたことを伝えます

人によっては容体が急変することがあり、アナフィラキシーの症状が進みそうなど怪しい時は、すぐに病院での治療が必要で、呼吸困難やめまいなどの症状が起これば、救急車を呼び、近くの病院まで搬送してもらいます


じんましんが全身に現れた場合も、症状が進む可能性があるため、病院で診てもらいます

症状が、刺された部位のみの軽度の場合は、心配なら病院で診察してもらってはどうかという程度で、症状が進む様子がなければ、救急外来を受診する等の必要はなく、手持ちの薬を使って様子を見てもよいとされています


環境省では、「あやしいと思ったら(アリに)触らず、万一刺されたらすぐ病院へ」と注意を呼びかけています

もし、ヒアリを発見したときは、素手で触らないのが大事で、熱湯をかけて駆除する方法もありますが、アリ塚を作って既に定着している可能性もあり、まずは、近畿地方環境事務所野生生物課や保健所、警察へ連絡をして欲しいということです



強毒アリ 「ヒアリ」 から身を守る 魔法の言葉 『ひありおくやみ』



対処法
(患部を)冷やす
(患部を)洗う
リスクを認識する
おく お薬を適切に使用する
休む
(周囲の人は)見守る
強毒アリ 「ヒアリ」 に刺されると、最悪「アナフィラキシーショック」というアレルギー反応を起こし、死に至る恐れもありますが、関西福祉大の勝田教授は、「早く適切に処置すれば手遅れにはならない」として心構えの重要性を訴えています

もし、ヒアリに刺された場合、『ひありおくやみ』 に従って、速やかに対処しましょう







ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考) 環境省



下記は、環境省がホームページにて公開している 「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」(パンフレット) のご紹介です 全文そのまま掲示してあります



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参考情報


環境省_ヒアリに関する諸情報について
ストップ・ザ・ヒアリ - 環境省
fire antの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
ヒアリ - Wikipedia

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2017年7月28日

<ヒアリ>刺されたら、魔法の合言葉は「ひあり おくやみ」 毎日新聞 07月28日 19:43


 「アナフィラキシー」などで勝田吉彰・関西福祉大学教授
 全国各地で見つかっている南米原産の強い毒性を持つ外来種「ヒアリ」で国内初の被害者が出た。刺された男性は痛みだけの軽症だったが、まれに急速なアレルギー反応「アナフィラキシー」が出ることがある。勝田吉彰・関西福祉大学教授(渡航医学)は、刺された時の対応を「ひあり おくやみ」という合言葉でまとめ、急変時には周囲の人の協力も必要と訴える。
 アナフィラキシーは数分〜数時間で全身の発疹や呼吸困難、血圧低下、意識障害などを招く。ヒアリの毒にはハチの毒と共通の成分が含まれ、ハチ毒のアレルギーを持つ人は特に注意が必要。勝田教授によると、外国ではヒアリに刺された人の約2%がアナフィラキシーになったという報告があるという。
 怖いのは、症状が進行すると自分一人で対応できなくなることだ。呼吸困難で119番できなかったり、急に意識を失って倒れたりした場合は、周囲の助けが必要になる。勝田教授は「近くの人がしばらく一緒にいて、状態を見守るようにしてほしい」と話す。
 環境省がホームページで公開している対処法では、刺された直後は20〜30分ほど安静にして体調の変化を見極め、急変があれば救急車などですぐ病院へ行くよう求めている。日本アレルギー学会は、ホルモンの一種のアドレナリンを筋肉注射するのを最優先の治療法としており、「エピペン」と呼ばれるアドレナリンの自己注射薬もある。


2017年7月28日

ヒアリ、遭遇したらどうする?~身を守るための対処法~ 時事ドットコム 2017-07-28 17:24:13


刺されると線香を当てられたような痛み
 強い毒を持つ特定外来生物のアリ「ヒアリ」。刺されると激しい痛みに襲われ、米国などでは死亡例も報告されている。2017年5月に兵庫県尼崎市で発見されたのを皮切りに、国内の主要港や内陸部で相次いで見つかっている。政府は水際対策を実施しているが、侵入を完全に防ぐのは難しそうだ。では、万が一ヒアリに遭遇した場合、どのような処置を行えばよいのだろうか。アリの生態に詳しい東京農工大の佐藤俊幸准教授(行動生態学)と、下志津病院(千葉県四街道市)アレルギー、小児両科の伊藤直香医師に話を聞いた。
ヒアリとは?
 佐藤 南米中部原産のアリ科の昆虫。色は赤黒く、大きさは2.5~6ミリと幅がある。公園や街路樹のある場所、農地などで、直径25~60センチ、高さ15~50センチのアリ塚を作り、生息している。アリ塚はモグラの掘った後と比べ、土がさらさらで、とがっている。
 性格は非常に攻撃的。巣などが襲われると大量の働きアリが地中からはい上がり、腹部末端にある毒針で攻撃する。刺されると、火のついた線香を当てられたような激しい痛みが生じる。米国などでは、アナフィラキシーショックを起こし、死亡した例もある。


2017年7月27日

「ヒアリ」の定着を防げ 天敵は在来アリ? 専門家は「正しい知識持ち適切に対処を」 産経新聞 07月27日 05:34


 国土交通省近畿地方整備局は26日、南米原産の強毒アリ「ヒアリ」=写真(環境省提供)=の定着を防ぐため、中国からの定期航路がある近畿地方の5港で、ヒアリが巣を作る可能性がある舗装の隙間を埋めるなどの緊急対策を始めた。ヒアリの定着を防ぐための試行錯誤が続くが、海外では在来アリがヒアリの定着を妨害した例もあるという。ただ、専門家は、まずは正しい知識を持って対応する必要性があると訴えている。(細田裕也)
 緊急対策が行われたのは京都府の舞鶴、大阪府の大阪と堺泉北、兵庫県の神戸、和歌山県の和歌山下津の5港。実際にヒアリが発見された神戸港では26日、作業員らが対策に着手。アスファルト舗装の亀裂部分に殺虫剤を散布し、上から補修材を流し込んで埋めていった。
 神戸港湾事務所の久米英輝所長は「ヒアリが生息する環境を早くなくす必要がある。定着は防げると考えている」と話した。
 米で研究実施
 ヒアリの定着を防ぐことができるのか。ヒアリ発見が報道されるようになった6月以降、インターネット上では、「日本に住むアリは、実はヒアリよりも強い」「最前線でヒアリを食い止めるのは在来種」といった書き込みが目立つようになった。


2017年7月5日

尼崎に女王ヒアリ2匹 環境省が確認 神戸新聞 07月05日 22:07


 環境省は5日、神戸港から兵庫県尼崎市内に運ばれたコンテナの中で5月に見つかった強毒性の特定外来生物「ヒアリ」から、繁殖能力のある女王アリ2匹を確認したと発表した。女王アリが確認されたのは大阪港に続いて国内2例目で、兵庫県内では初めて。
 ヒアリは、中国から神戸港に陸揚げされ同市内に運ばれたコンテナから、5月26日に国内で初めて発見された。駆除した個体を回収し、研究機関で調べた結果、コンテナには500匹余りのヒアリとみられる死骸があり、うち少なくとも女王アリ2匹と雄5匹がいたことが分かった。
 専門家によると、女王アリは1日千個以上の卵を産む能力がある。国立環境研究所の五箇公一室長は雄も見つかったことについて「家族単位での移動が明らかになり、外で営巣に適した環境が見つかれば次世代につながりかねない」と指摘した。
 これとは別に、6月16日にヒアリが見つかった神戸市中央区のポートアイランドのコンテナヤード「PC18」で、環境省が新たに同28日に捕獲した1匹を調べたところ、ヒアリだったことが分かった。同省は神戸市や尼崎市と連携し、コンテナが置かれた場所の調査や見つかった場合の駆除を続ける。
 大阪港では、警戒のために殺虫剤を使用した場所で、7月3日に回収したヒアリの死骸の中から女王アリが1匹見つかっている。


2017年7月5日

<ヒアリ>神戸でも女王2匹確認 毎日新聞 07月05日 21:58


 環境省は5日、神戸港に陸揚げされたコンテナ内の外来種「ヒアリ」を分析した結果、繁殖能力がある女王アリを少なくとも2匹確認したと発表した。国内でヒアリの女王アリが見つかったのは、大阪南港(大阪市)に次いで2例目。
 同省によると、コンテナは中国・広州市から5月に神戸港に到着したもので、内部で繁殖していた可能性がある。コンテナ内のアリを駆除したところ、500匹以上のヒアリの死骸から女王アリや、雄アリの死骸も5匹確認した。
 見つかった女王アリや雄アリは羽が生えていた。ヒアリは繁殖が進んで新たな群れを作る際に、群れの中に羽を持つ種類が交じる習性があるという。同省の担当者は「ヒアリはコンテナ内で封じ込められており、これ以上増えるリスクはない」としている。
 一方、港湾調査を実施している環境省は5日、横浜港ではヒアリは確認されなかったと発表した。同省は東京港などでも調査する予定。


2017年7月5日

尼崎のヒアリは500匹超=女王2匹、死骸確認-環境省 時事 2017/07/05-21:11


 環境省は5日、兵庫県尼崎市のコンテナ内で国内で初めて見つかった「ヒアリ」は500匹超だったと発表した。発見後に消毒処分をしたため全て死骸で、大半は雌の働きアリ。卵を産む女王アリ2匹と雄5匹も確認された。同省は当初から女王アリが交じっていることも想定して対策を講じており、「今回の確認でリスクが高まったわけではない」としている。
 同省によると、南米原産で強い毒を持つヒアリが見つかったコンテナは神戸港(神戸市)から運ばれた。荷主が5月下旬に尼崎市内でコンテナを開けたところ、さなぎや幼虫を含むヒアリが多数いたため、すぐにコンテナを閉じて消毒処分を行った上で専門機関に分析を依頼していた。
 働きアリは一般的には雌で、雄と女王アリがいると繁殖の条件が整っていることになる。同省は発見後、コンテナ周辺に殺虫餌を置く対策を取った。


2017年7月5日

【衝撃事件の核心】「しぬこともあります」中国から降臨、子牛も食う猛毒「殺人アリ」…はだし厳禁の〝神戸パニック〟 産経新聞 07月05日 09:54


 開港150年を迎えた神戸港に5月、またも海を渡って招かざる客がやってきた。強い毒を持ち、「殺人アリ」との異名を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」だ。過去にも国内初の女性エイズ患者や、新型インフルエンザの国内初感染が確認された港町・神戸。国内で初めて上陸が確認された外来生物に、発見現場近くの幼稚園では砂場の使用を禁じるなど、市民生活に影響も出始めた。ヒアリの侵入を水際で食い止めることはできたのか。識者によると、結論が出るのは来春だという。
 尼崎でコロニー発見、まもなく神戸港でも
 「ありわさわたらけがしたりします しぬこともあります」(=アリは触ったらけがしたりします 死ぬこともあります)
 ヒアリが見つかったコンテナヤードがある人工島ポートアイランド(神戸市中央区)内の幼稚園では、ヒアリの写真とともに園児が書いた注意書きが掲示されていた。
 ヒアリが国内で初めて発見されたのは5月26日。兵庫県尼崎市の臨海部でコンテナから工業製品などの積み荷を取り出す際に、数百匹のコロニー(集団)が見つかった。コンテナは消毒され、発見されたアリはすべて死滅。環境省はこの時点では「外部に他の個体が逃げ出した可能性は低い」としていた。


2017年7月4日

猛毒ヒアリってどんなアリ? 学名に「無敵」、対策は… 朝日新聞 2017年7月4日10時44分


 (いちからわかる!)猛毒アリが国内で見つかったの?
 コブク郎 外国から猛毒(もうどく)アリが来たんだって?
 A ヒアリだね。5月下旬に兵庫県尼崎(あまがさき)市で国内で初めて確認され、その後も神戸港と名古屋港で見つかった。体長は2・5~6ミリ。毒針で刺(さ)されると激しい痛みがある。漢字で「火(ひ)蟻(あり)」と書き、学名の「Solenopsis invicta(ソレノプシス・インビクタ)」は、いわば「無敵のアリ」という意味だ。


2017年6月16日

強毒ヒアリ、刺されたらどうする? 専門家に聞く 神戸新聞 2017年6月16日


 強い毒を持ち、人が刺されると死に至ることもあるという南米原産の「ヒアリ」が5月26日、国内で初めて兵庫県尼崎市内で発見された。ヒアリは米国や中国、オーストラリアなどへ侵入して定着し、死者も出ている。ヒアリとはどんなアリなのか。もし刺されたら、どう対処すればいいのか。環境省や専門家に取材した。(中島摩子、貝原加奈)
 −どんなアリ?
 「赤茶色の小型のアリで、腹部は黒っぽい赤色。体長は2・5〜6ミリと、ばらつきがある。攻撃性が強く、漢字では『火蟻』と記し、刺されるとやけどのような激しい痛みが起きるという。体質によっては急性アレルギー反応を起こすため、環境省などは『米国ではこれまでに多くの死者が出ている』と警戒している。人体にとって危険な生物として特定外来生物に指定されている」


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