三菱重工 カナダ ボンバルディア の CRJ リージョナルジェット事業を取得 |
三菱重工 カナダ ボンバルディア の CRJ リージョナルジェット事業を取得
5億5000万米ドル(約590億円)を支払うとともに、約2億米ドルの債務を引き受けます この契約で、三菱重工はCRJシリーズに関する保守やカスタマーサポート、改修、マーケティング、販売機能、型式証明を継承します 今回の契約には、サービス・サポートネットワーク拠点(加モントリオールと同トロント)とサービスセンター(米ブリッジポートと同ツーソン)も含まれており、CRJ事業を取得することで、三菱重工子会社の三菱航空機が開発する「三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet、旧MRJ)」の整備やサポート体制構築に役立て、三菱重工の北米での航空機事業の拡大につなげます また、三菱重工は、約1億8000万米ドルと評価される「CRJ保有信託プログラム(RASPRO: Regional Aircraft Securitization Program)」の受益権も継承します 一方、加ミラベルのCRJ製造拠点はボンバルディアに残り、部品や予備部品の供給を継続、ボンバルディアが公表している 2019年3月31日時点の実績によると、これまでのCRJの受注は 1950機、納入は 1899機、受注残は 51機で、受注残分は、三菱重工から委託を受けて製造を続け、製造終了は、2020年後半になる見込みということです CRJは「Canadair Regional Jet(カナディア リージョナル ジェット)」の略で、現行機は、CRJ700(1クラス74席)と、これをベースに3クラス50席にしたCRJ550、CRJ900(1クラス90席)、CRJ1000(1クラス104席)の4機種で構成されています 日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL)グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が、CRJ200(1クラス50席)を、アイベックスエアラインズ(IBEX、IBX/FW)が、CRJ200(同)とCRJ700(1クラス70席)を運航していましたが、両社とも、CRJ200は退役済みで、国内で運航中の機材はIBEXのCRJ700のみとなりました 事業再編を進めるボンバルディアは、CRJ事業の売却で民間の航空機事業はビジネスジェットのみとなり、鉄道事業とともに主力事業として継続する予定です 今回の事業譲渡は、各国当局の審査などが順調にいけば、2020年1-6月期(上期)に完了する見通しで、ボンバルディアが三菱航空機を相手取り、小型旅客機Cシリーズ(現エアバスA220)の開発に携わった社員らを三菱航空機が採用し、機密情報などを不正利用したとして2018年10月に提訴していた件については、今回の契約締結により中断を申し立て、事業譲渡が完了する際には提訴を取り下げ、法廷闘争は終結する見通しです |
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