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MRJ 1号機 米国向けて飛び立つも 空調不備で Uターン |
MRJ 1号機 米国向けて飛び立つも 空調に不備 名古屋へ引き返す 2016年8月27日三菱航空機が開発中の国産初ジェット旅客機 MRJは、2016年8月27日正午前、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を飛行試験を行う米国に向けて飛び立ちましたが、離陸後、経由地の新千歳空港(北海道千歳市)に向かいながらシステム全体を最終確認していたところ、空調システムに不具合が見つかり、点検のため引き返し、約 1時間後に名古屋空港に着陸しました
グラント郡国際空港は 1年のうち 9割以上が晴天、飛行試験を重ねるのに理想的な環境とされ、三菱航空機は2015年秋の名古屋空港での初飛行後、国内と並行して米国でも飛行試験を進め、2018年半ばを予定する初納入に向けて、開発を加速させる方針で、今回の試験機 1号機を皮切りに、年内に他の試験機 3機を米国に移す予定です MRJ 仕切り直し 米国向けて再離陸するも 再び 空調不備で Uターン 2016年8月28日国産初のリージョナルジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット))」は、2016年8月28日午後 1時前、展望デッキで航空ファンらが見守る中、試験飛行の海外拠点となる米国に向けて、愛知県豊山町県営名古屋空港を離陸しました MRJ(三菱リージョナルジェット))は、2016年8月27日も米国に向けて県営名古屋空港を飛び立ちましたが、飛行中の点検で空調システムの不具合を発見、約 1時間後県営名古屋空港に引き返し、米国行きをいったん延期、2016年8月28日は仕切り直しの再出発となります 2016年8月27日は、離陸後同空港に引き返した後、開発主体の三菱航空機は、不具合の原因になったとみられる部品を交換。2016年8月28日午後 1時前の再出発となりましたが、最初の経由地 新千歳空港(北海道千歳市)に向かう途上、2016年8月27日同様、空調システムの不具合が見つかったため引き返し、午後 3時すぎに県営名古屋空港に戻ってきました 三菱航空機は、今後の飛行について、「点検結果を見て判断する」としています MRJは、県営名古屋空港を離陸後、北海道の新千歳空港やロシアのカムチャツカ半島、米アラスカ州の空港などで給油した後、数日中に米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する予定で、晴天率が高い同空港を拠点に試験飛行を本格化させ、米国と日本で 計 2500時間の試験飛行を行い、安全・環境性能の実証作業を行い、2018年半ば、ANA(全日本空輸)にMRJを初納入する予定です MRJ 開発遅延の恐れ 米国移送 2016年9月下旬以降に 2016年8月30日国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の米国移送が、2016年8月27日、28日、連日で空調設備の不具合により途中で引き返し、中止となったことを受け、2016年8月30日、MRJの米国移送を、1ヶ月前後遅らせらせる方向で検討に入り、2016年9月下旬以降にずれ込む可能性が出てきました 27日、28日、両日に発生した、空調設備の不具合について、空調システムをつくった米国のメーカーとともに原因究明を進めていますが、原因究明に時間がかかっている他、部品の取り寄せやロシア政府の飛行許可の再取得などに時間がかかるためとのことです 三菱航空機によると、同じ部分の故障が続いたため幅広く調査している為時間がかかっていて、交換部品を米国から取り寄せる可能性もあり、その場合、次の出発は 9月下旬以降にずれ込むということです MRJの試験1号機は、北海道 新千歳空港やロシア カムチャツカ半島、米アラスカ州などで給油しながら、2016年8月中に米西部モーゼスレークにある「グラント郡国際空港」へ移送する計画で、三菱航空機は、2~4号機も2016年内に同空港へ移し、試験飛行を本格化させる予定でした 「グラント郡国際空港」に試験飛行の拠点を置くのは、晴天率が高く、定期便もないため、高頻度の試験飛行が可能なためで、三菱航空機は、当初、米国移送を 2016年末までに行う予定でしたが、試験飛行を早期に本格化させるため、移送時期を今夏に前倒ししていました 不具合があったのは、機内の温度や気圧を一定に保つ空調の稼働状況などを把握する監視システムで、左右2系統ある空調システムの内、左舷用監視システムで空調異常を検出、空調システム自体は正常に作動していて、監視システムの誤作動 ・ 誤検出と見られています 三菱航空機では、2016年8月27日に不具合が判明後、部品を交換しましたが、28日も同様の異常を検出していて、空調システムメーカーでもこのような事象は初めてとしており。原因究明には時間がかかると見られています また、経由地のロシアなどでは、航空当局から領空通過や空港使用の許可を取り直す必要があり、再取得には、通常 2~3週間かかるということです 三菱航空機では、「2018年半ばの初納入に影響はない」としていますが、米国への移送は遅れる見通しとなり、産業アナリスト等からは、1ヶ月近く米国行きがずれ込めば、試験時間の確保がさらに厳しくなり、2018年半ばの納入も難しくなり、納期が遅れればイメージも悪化、受注に影響が出かねない」との声も聞かれています MRJ 米国移送 延期 全日空 ・ 日航ともに静観MRJの採用を世界で最も早く決定した航空会社で、2018年半ば以降に 25機を導入することになっている全日本空輸では、整備士が三菱航空機に駐在、運航 ・ 整備のノウハウを提供したり、機内の荷物入れの改善を提案したりするなど、設計段階からMRJの開発に関わっており、「一連のテストの中で今回の遅延は 2日間だけなので、影響は軽微だ。引き続き、完成度の高い機体を受領できることを期待している」としています 日本航空は、2021年から 32機を導入する予定で、「国産初のジェット旅客機なので今後もクリアすべき課題はあると思うが、すばらしい国産機が完成し、運航できることを楽しみにしている」としています MRJ 米国移送 延期 米試験施設 開所式を中止 2016年9月1日三菱航空機は、空調設備の不具合で米国行きが遅れ、原因究明などに時間がかかっているため、2016年9月1日、米国で 9月9日に予定していた試験施設の開所式を取りやめると発表しました 三菱航空機は、米ワシントン州のグラント郡国際空港で飛行試験を始め、開発を加速する方針で、現地拠点の開設に合わせて式典を開き、招待する州知事や顧客の航空会社幹部らに機体をお披露目、開発の順調さをアピールし、受注活動にも弾みをつけたい考えでした 三菱スペースジェット (旧MRJ) 2016年以降 米国グラントカウンティ国際空港に拠点三菱スペースジェット (旧MRJ)の試験は、2016年第2四半期から、新たに設けた拠点、米国ワシントン州モーゼスレイク市のグラントカウンティ国際空港での試験と合わせて行い、2016年内に米国飛行試験、2017年にTC(Type Certificate: 型式証明)飛行試験、最終審査を経て、2018年にANAへ初号機を納入する予定です グラントカウンティ国際空港は、4000m超の滑走路を備えており、米国でも最大級に位置付けられる国際空港で、試験飛行空域の狭い日本に比べ制約が少なく、1日に複数回の飛行試験が可能で、国土交通省の安全審査を経て、2017年4~6月に、ANA(全日本空輸)に量産初号機を納入する為に必要な約2500時間に及ぶ飛行試験の約8割をグラントカウンティ国際空港にて実施する予定です |
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