中野区劇団員 女性(25) 殺害事件 男性(37) 福島県矢吹
東京都中野区弥生町の 3階建てマンション2階で、1人暮らしをしていた、劇団員、加賀谷(かがや)理沙さん(当時 25)が殺害された事件で、警視庁中野署捜査本部は、2016年3月12日、福島県矢吹町の実家にいた
男性(37)(福島県矢吹町)(職業不詳)を、2015年8月25日午前0時半頃~翌26日午後10時5分頃の間、加賀谷さん方の室内で、加賀谷さんの首を圧迫するなど暴行を加え、窒息させて殺害したとする殺人容疑で逮捕、2016年6月1日、殺人と住居侵入の罪で、起訴しました
女性(25)の遺体に付着していた唾液(だえき)などを検出、手の爪の間には、抵抗時に付着したとみられる皮膚片が残っており、捜査本部は、そこから検出されたDNA型と、女性(25)の近所の住民や知人ら約
1000人から任意提出を受けたDNA型との照合をおこなっていたところ、事件当時、女性(25)の自宅マンションから北西に約 400メートルの4階建てマンションに住んでいた
男性(37)のDNA型が一致しました
男性(37)は、2016年3月12日の逮捕後も、「被害者については全く知りません。被害者の所に行った記憶はありませんし、殺していません」と容疑を否認していましたが、翌13日になって、ようやく、「私が殺したことに間違いありません」と容疑を認めました
男性(37)は、「たまたま現場近くで姿を見かけ、後をつけて、部屋に入ったところを襲った」「抵抗されたので殺した」などと供述しているとのことで、「手で首を絞めた後、部屋にあったひも状のものを使った」とも供述、また、女性(25)の部屋から持ち去ったものについては、「自分が住んでいたマンションでごみとして捨てた」と供述しています
女性(25)は、2015年8月25日夜のアルバイトを無断欠勤、そのことを不審に思った店長らが、2015年8月26日午後8時頃、加賀谷さん宅を訪れ、異変を感じ中野署に相談、同日夜10時頃、中野署員が、自宅マンションの玄関付近で、あおむけに倒れている
女性(25)の遺体を発見しました
玄関や窓は施錠されていたものの、女性(25)は、衣服を身に着けておらず、全裸の状態で、顔にはタオルケットがかけられ、首にひもで絞められたような痕があり、死因は窒息死と判明、加賀谷さんが直前まで着ていたワンピースやリュックサック、トートバッグ他、自宅の鍵、財布、布団カバーなど十数点がなくなっていた一方、携帯電話は自宅室内で見つかり、2015年8月25日午前0時40分頃までは、携帯電話の無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで知人とやり取りした記録が確認されていました
2015年8月25日午前0時半頃には、自宅近くのコンビニエンスストアで買い物中の女性(25)の姿が防犯カメラに映っており、捜査本部は帰宅直後に事件に巻き込まれたとみて捜査、男性(37)が事件直後の8月末、両親のいる福島県矢吹町の実家に転居、住民票も移していたことをつかみ、2016年2月中旬、訪ねた捜査員に、「昨年
6月に仕事(※)を辞めた。その後、福島に戻ってきた」と話す 男性(37)のDNA型の任意提出を受け、DNA型が一致することが判明したのは、逮捕の数日前だったということです
また、女性(25)の姿が映っていたコンビニエンスストアの防犯カメラには、女性(25)が映っていた数時間前に、黒いキャップ帽をかぶり、黒の上下姿の男性(37)が、店内や店前の路上を歩く様子も映っていたということです
※.男性(37)は、女性(25)のアルバイト先である、新宿区内の居酒屋から約 300メートルの距離にある、不動産仲介会社に、2013年頃から勤めていました
殺害された女性(25)は、仙台市出身で、宮城大学卒業後上京、居酒屋等、複数のアルバイトをしながら、俳優を目指し、劇団員として活動していました
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