月食 とは



地球と月は太陽の光を反射して輝く天体で、地球にも月にも太陽の光による影があり、地球は太陽の周りを回り、月は地球の周りを回っている為、互いの影を太陽と反対の方向に伸ばしながら、交互に巡っています


その為、太陽と月の間に地球が入ってしまう、言い換えれば、太陽から見た時の地球の反対側に月が入り込むことがあり、その際、地球の影が月に反映されます


このように、地球の影の中を月が通過すると、月が暗くなったり、欠けたように見え、この現象を「月食」といいます
(逆に、月の影の中を地球が通過すると太陽が暗くなったり、欠けたように見え、この現象が「日食」となります)


月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月のときだけに起こりますが、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通り、満月のたびに月食が起こるというわけではありません



皆既月食 とは


地球の影が、月の一部分だけを覆う現象を部分日食、運良く月の真ん中に影が来ると、月より地球の方が大きいため、地球の影が月を完全に隔してしまい、その現象を、皆既月食といい、非常にまれで、幸運な天文ショーです


月食の仕組み
皆既月食部分月食

       「皆既月食 2015年4月4日 国立天文台(NAOJ)」 より





月食の種類 本影食 と 半影食



地球の影には「本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)」と「半影(本影を取り囲む薄い影)」の2種類があり、月がどちらの影に入り込むかによって、月食の呼び方が変わります

本影食


月の一部または全部が本影に入った状態で、一般的に「月食」というと、この「本影食」のことを指します
本影は濃い影なので、月がはっきりと欠けたように見え、月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月の全てが本影に入り込む現象が「皆既食」です

半影食


月の一部または全部が半影だけに入った状態で、半影は薄い影の為、目で見ただけでは月が欠けているのかどうか、はっきりとはわかりません




皆既月食 月が赤銅色になる理由



月が太陽を隠してしまう皆既日食(にっしょく)とは異なり、月が地球の本影の中に完全に入り込む皆既月食では、月はほのかな赤銅色(しゃくどういろ)に見えます


朝日や夕日が赤く見えるのと同様に、光の波長の違いからくる散乱のし易さが関係していて、太陽光のうち、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱してしまい、ほとんど通過できませんが、波長の長い赤い光は散乱し難く、大気がレンズのような役割を果たし、弱まりながらも大気を通り抜け、屈折して地球の本影の中に入り込み、その弱く赤い光が月面を照らすため、月が赤っぽく見えます


この赤い光は、直接の太陽光に比べとても弱いため、直接月面に太陽光が当たっている際は、気付きませんが、月食が始り、欠けた部分が一旦暗くなり見えなくなった後、月の7割ほどが欠けると、再び、ほのかな赤銅色に見え始めてきます


また、皆既食中の月の色はいつも同じではなく、大気中にチリが少ないと大気を通り抜ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の量が少なくなり、より黒っぽく見えます


皆既食中の月が赤く見える理由

なるほドリ・ワイド皆既月食はなぜ赤く見えるの?=回答・千葉紀和 - 毎日新聞」 より


iframe用 月食 とは 皆既月食 月が赤銅色になる理由


iframe用 月食 とは 地球と月は太陽の光を反射して輝く天体で、地球にも月にも太陽の光による影があり、地球は太陽の周りを回り、月は地球の周りを回っている為、互いの影を太陽と反対の方向に伸ばしながら、交互に巡っています その為、太陽と月の間に地球が入ってしまう、言い換えれば、太陽から見た時の地球の反対側に月が入り込むことがあり、その際、地球の影が月に反映されます

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