丹生ダム (にうダム) 建設中止 既に 40戸 移転済 滋賀県長浜市 |
丹生ダム (にうダム) 建設中止 既に 40戸 移転済 滋賀県長浜市国土交通省は、1994年に事業実施計画が認可され、96年にはダム湖に沈む40戸が移転している滋賀県長浜市に建設を予定していた丹生ダム (にうダム)について、2016年7月20日、建設事業を中止とすると発表しました 民主党政権時の 2010年9月から国が事業主体に検証を求めてきた 83のダム事業のうち、国や水資源機構の事業で 住民移転後に中止になったのは初めてのことです
丹生ダムは、当初、治水と河川の機能維持、異常渇水時の河川への水の補給、利水を目的とする多目的ダムとして計画されましたが、その後、水需要の変化に伴って、2009年に利水を目的から除外、検証では 近畿地方整備局と事業主体の水資源機構が中心になって、治水などの目的別に代替案の優位性などを検討してきました 治水機能治水機能では、 A案) 総貯水容量 約 8450万m3のロックフィルダムを築く B案) 総貯水容量 約 3670万m3の重力式コンクリートダムを築いて、渇水対策の水補給を琵琶湖に頼る その他、河道の掘削と堤防のかさ上げを組み合わせた案など 7つの案を比較検討、河道掘削と堤防かさ上げを組み合わせた案や、河道掘削と輪中堤に宅地のかさ上げを組み合わせた案など、ダム建設以外の案が有利と評価されました 河川の機能維持河川の機能維持では、前記の A案に、水系間の導水案と地下水を取水する案が検討され、水系間で導水する案が最も有利と評価されました 異常渇水時の河川への水の補給異常渇水時の河川への水の補給では、前記 A案、B案の 2つのダム建設案に、河道外に貯留施設を設ける案など 6つの案を比較検討、ダム B案が最も優れ、次いで A案が有利と評価されましたが、関係府県からは、「社会情勢の変化を踏まえると緊急性は低い」との意見が出されました 総合評価近畿地整は、これらの検証結果を総合的に評価し、「ダム建設を含む案は有利ではない」と判断、2016年6月、丹生ダム建設事業を中止する方針案を決め、国交省の本省に報告しました 本省では、2016年7月8日、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」を開催、この方針案に対する意見を求め、同会議で妥当と判断、さらに、中止後の地域振興策や河川整備を、近畿地整や滋賀県、長浜市などの関係機関が協力して進めることが重要と意見、この答申を受けて、石井啓一国土交通大臣により、事業の中止が決定されました |
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