2016年12月21日

早期着工へ財源手当てを=北陸新幹線延伸―JR西社長 時事通信 12月21日 18:59


 JR西日本の来島達夫社長は21日記者会見し、北陸新幹線の福井県敦賀市以西の延伸ルートが「小浜・京都ルート」に正式決定したことについて、「いかに早く着工できるかが重要だ。国で財源の手当てを検討してほしい」と述べた。
 同ルートは、福井県小浜市と京都駅を経由し、新大阪駅に至る。現行の整備新幹線の予算の枠組みでは、敦賀―新大阪間の着工は2030年度末以降、開業は46年以降となる見込みだが、財源が確保されていないため、明確な時期を見通せない状況にある。


2016年12月21日

<北陸新幹線>舞鶴ルート消滅 市民ら「起爆剤奪われた」 毎日新聞 12月21日 11:41


 北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートは20日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームで京都府舞鶴市を経由しない「小浜・京都ルート」に正式決定した。人口減少が続く中、新幹線をまちの振興の“起爆剤”として期待していた舞鶴市内の商店主らからは失望の声が相次いだ。
 「京都市と20分で結ばれるようになれば、観光客も増えにぎわいも回復するのに」。西舞鶴駅と舞鶴西港に近い平野屋商店街振興組合理事長で、金物店を経営する宮本利春さん(71)は肩を落とす。クルーズ船の寄港が増える中、京都市内への移動時間が短くなれば、外国人観光客の飲食や買い物をする街として舞鶴市が注目されると期待した。「日本海側のインフラは常に後回しにされる。起爆剤を奪われた気分。店主たちの失望も大きい」と悔しがった。
 東地区・大門商店街振興組合理事長の塩見邦夫さん(71)も「『日本海側は発展しなくていい』と言わんばかりの決定だ。舞鶴を通らなければ日本海側に新幹線が来ることはない」と憤る。まちの観光振興を図るNPOを結成し、市民有志と活動しているだけに「国全体の発展より目先のコスト勘定が勝ってしまった。政治は何のためにあるのか」と嘆いていた。


2016年12月21日

<政治新幹線の先に>(上) 米原乗り入れ 中日新聞 2016年12月21日 05:00


 北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀−新大阪間)のルートを巡り、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が二十日、下部組織の検討委員会の報告を基に小浜−京都案の採用を決めた。費用対効果や建設費などで圧倒的に優れる米原案は、どうして選ばれなかったのか。「政治新幹線」と言われる検討過程の深層に迫る。
 「米原ルートはリニア中央新幹線が通ることになれば、当然つなげるべきだ」。今年一月、一人の政治家がソファに深くもたれて悠々と語った動画がネット上に流れた。
 画面越しに映るのは、与党PTの検討委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)。米原案を推す滋賀県知事でも米原市長でもない。
 ただこうも加えた。「米原案の根拠は『リニアができたら(東海道新幹線の過密ダイヤが)空くじゃないか』というところにある」。当初、新大阪までのリニア全線開業は二〇四五年を予定。新幹線の延伸時期までに開業が間に合わないのを見越し、暗に米原案を否定するものだった。


2016年12月20日

<北陸新幹線>「小浜・京都」決定…与党PT 毎日新聞 12月20日 21:50


 関西へ最短、重視
 北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートを検討する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、同県小浜市経由で京都駅に至る「小浜・京都ルート」を採用することを正式に決めた。京都−新大阪間については、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を通る南回り案かの判断を先送りし、年度内に結論を出す。2046年とされる全線開業の前倒しに向け、今後、2兆円を超える建設費の財源確保策を探る方針だ。
 与党PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は会合後の記者会見で、「北陸・関西間の移動の(時間が最短という)速達性や、(乗り換えがないなど)利便性を総合的に勘案した」と述べた。
 茂木座長は詳細なルートの調査に1〜2年、環境影響評価(環境アセスメント)に4年前後かかることを明らかにした上で、「効果を十分に発揮するには、早期の全線開通が必要だ」と指摘。調査の間に、開業前倒しに向けた財源について与党内で検討する方針を示した。


2016年12月20日

小浜・京都ルート正式決定=北陸新幹線延伸で―与党 時事通信 12月20日 17:46


 北陸新幹線の延伸ルートについて、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、福井県敦賀市から同県小浜市と京都駅を経由し、新大阪駅に至る「小浜・京都ルート」の採用を正式に決めた。座長の茂木敏充自民党政調会長は会合後、「北陸と関西の間の移動の速さ、利用者の利便性などを総合的に勘案した」と説明した。
 金沢―敦賀(福井県)間が2022年度末に開業する予定の北陸新幹線は、延伸する敦賀以西のルートが決まっていなかった。
 延伸ルートは「小浜・京都」と、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に接続する「米原ルート」、小浜市と京都府舞鶴市を経由して京都駅、新大阪駅に至る「舞鶴ルート」の3案があり、与党がルートの絞り込みを進めてきた。PT下部組織の検討委員会は14日に「小浜・京都が適切」との中間報告をまとめていた。


2016年12月20日

北陸新幹線の延伸は「小浜京都ルート」に決定 与党PT、京都−新大阪は年度内に フジサンケイビジネスアイ 12月20日 16:47


 北陸新幹線で未着工となっている敦賀(福井県)−新大阪のルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、小浜(福井県)から南下して京都を経由する「小浜京都ルート」の採用を決めた。京都−新大阪については、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を経由する南回り案にするかの判断を先送りし、年度内の決定を目指して検討を続ける。
 小浜京都ルート以外では滋賀県・米原で東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」と、京都・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」も検討されたが、北陸と関西の移動時間、料金などから総合的にみて、小浜京都ルートが適切と判断した。
 国土交通省の試算では、小浜京都ルートは北回り案の場合、工期は15年、建設費は2兆700億円。敦賀−新大阪の所要時間は3ルート案で最短の43分で料金も最も安くなるなど、利便性に優れている。


2016年12月16日

北陸新幹線「小浜・京都」案は本当に最善か 工事や建設費で他ルート再浮上の可能性は? 東洋経済 2016年12月16日 06:00


 北陸新幹線は現在、高崎駅と金沢駅との間の345.5キロメートルで営業中だ。金沢駅から先については、敦賀駅(福井県)との間の125.2キロメートルが鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)によって建設されており、2023年春の開業を目指している。
 敦賀駅からさらに西の区間にも整備計画が立てられており、北陸新幹線は東海道・山陽新幹線の新大阪駅までの延伸が確定済みだ。この区間では小浜・舞鶴・京都ルート、小浜・京都ルート、米原ルートの3ルートが候補に挙げられてきた。
 国土交通省は11月11日、「北陸新幹線敦賀・大阪間のルートに係る調査について」と題し、3ルートを比較する際の指標を発表した。与党は12月7日に開催した検討委員会(委員長・西田昌司参議院議員)で小浜・京都ルートの採用をほぼ確定させ、14日には同ルートが適切とする中間報告書をまとめ、事実上の決着を見た。20日に予定されているプロジェクトチームの話し合いの場で正式に決めるという。


2016年12月15日

「小浜・京都」着工へ三つの課題 北陸新幹線敦賀以西 福井新聞 12月15日 11:27


 長年の懸案だった北陸新幹線敦賀以西ルートは14日、福井県の求める小浜・京都案で事実上決着した。だがルートが決まってもすぐ着工できるわけではない。整備新幹線の着工5条件のうち、JR西日本の同意は見通しが立ったものの、肝心の財源議論はこれから。並行在来線も不透明だ。沿線の滋賀県、京都府との調整もある。2030年度末の北海道新幹線札幌開業より早い全線開業の実現は、主に三つの課題をどう克服するかが鍵になる。
 最大の壁として立ちはだかるのが、安定的な財源見通しの確保だ。政府与党は、整備新幹線に充てる国費を30年度末まで毎年755億円と決めており、北陸新幹線金沢―敦賀などの建設中の3線に使うことで合意している。つまり、敦賀以西の新規財源はまだ何も見通しが立っていない。
 与党内からは、早くも敦賀―京都、京都―新大阪の2段階整備を模索する声が出始めている。「財源が足りないから、どこまでを整備するのかという議論になるだろう。京都止まりもありうる。京都から東海道新幹線の線路と共有できないかという案が浮上する可能性もある」とは与党PTメンバーの一人。「これからいろんな問題が出てくる。一難去ってまた一難だ」と財源議論の厳しさを見通す。


2016年12月15日

新幹線小浜ルートに落胆と期待 京都・滋賀の反応 京都新聞 12月15日 09:10


 北陸新幹線の敦賀−新大阪間は「小浜ルート」になる方針が決まった。京都府が求めていた舞鶴ルートは選ばれず、府北部では地域振興への不安が募る。一方、北陸と京都を最速で結ぶ案が採用されたことを京都の経済界は評価し、早期着工を強く求める。滋賀県は延伸区間から外れ、新幹線の整備に伴いJRから経営分離される並行在来線の問題に危機感を強める。
■府北部振興には「残念」、早期着工の声も
 府は地域への経済効果を訴えてきた。山田啓二知事は「過疎高齢化が進む日本海側と、太平洋側との格差を解決するために舞鶴ルートを掲げてきた。速達性という理由で採用されなかった。残念だ」と述べた。
 府北部の誘致団体の中心となった多々見良三舞鶴市長は「非常に残念。将来的な整備新幹線については国益を視野に入れて判断してほしい」とコメントした。与党検討委の委員長を務める西田昌司参院議員も「山陰新幹線の入り口という意味で舞鶴を言ってきた。将来の延伸に向けて調査を求めたい」と話した。


2016年12月15日

小浜京都ルート決定に京都の政財界「残念」…南回りルート実現へ巻き返し 北陸新幹線延伸問題 産経新聞 12月15日 08:49


 北陸新幹線の未着工区間のルート選定を巡り、与党の検討委員会が14日、JR西日本が主張してきた「小浜京都ルート」が適切との中間報告をまとめたことを受け、舞鶴市を経由する「小浜舞鶴ルート」を推してきた京都の政財界からは「残念」の声が相次いだ。ただ、未決定の京都−大阪間の延伸ルートについては、府南部を通る可能性も残っており、今後の巻き返しを図る姿勢もみられた。
 「われわれの主張が認められなかったことは非常に残念。将来的な整備新幹線については30年後、50年後の国益を視野に入れ、しっかりと判断していただきたいと、引き続き訴えたい」
 舞鶴市の多々見良三市長は14日、悲願だった新幹線の舞鶴ルートの実現がかなわず、ショックを隠せないコメントを出した。山田啓二知事も「残念な結果」という談話を出した。
 府や京都市、舞鶴市、京都商工会議所といった京都政財界は、オール京都の態勢で小浜舞鶴ルートの採用を与党に働きかけてきた。


2016年12月15日

乗り入れ、検討すらされず 北陸新幹線「米原案」事実上消滅 中日新聞 12月15日 05:00


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを巡り「小浜−京都案が適切」と中間報告をまとめた十四日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会。県が推す「米原案」の利点となる東海道新幹線米原駅での「乗り入れ」は検討されなかった。県関係者は「国民本位の議論なのか」「おかしい」と不満の声を上げる。
 与党検討委が議論してきた米原案は、米原駅で北陸新幹線から東海道新幹線への「乗り換え」が前提。これまでの検討委では「乗り入れの可能性を調査すべきだ」との意見も上がったが、具体化することなく小浜−京都案にまとまった。これに対し、米原ルート実現促進期成同盟会の日向寛会長は「非常に残念」と悔しがった。
 平尾道雄市長は小浜−京都案の建設費は、米原案の三倍以上と指摘し「国民的な理解を得られる判断になるのかどうか。与党PTでどうもまれて、政府がどう判断するかを最後までしっかり見届けたいし、思いを伝え続けたい」と語った。
 米原案に関し、JR西日本、東海は「乗り入れ困難」と説明している。県はリニア中央新幹線の大阪開業が二〇四五年から最大八年の前倒しになった点を強調。北陸新幹線の完成時にリニア開業と重なれば、東海道新幹線の「のぞみ」の本数が減り、ダイヤの過密性という障害も解決することを主張してきた。


2016年12月15日

中京・山陰の接続を配慮 北陸新幹線・小浜−京都案採用へ 中日新聞 12月15日 05:00


 北陸新幹線敦賀以西ルートで、小浜−京都案が適切との結論を出した与党の検討委員会。十四日にまとめた中間報告では、北陸と中京圏のアクセス機能の確保や、山陰新幹線といった基本計画路線の整備計画化を提言するなど、脱落した米原、舞鶴の両案を推す声への配慮も色濃く反映させた。
 検討委では「速達性、利便性に優れる」と小浜−京都案を推す意見が多数を占めたが、費用対効果に優れる米原案、日本海側の発展を期待する舞鶴案を支持する意見もあった。
 そのため報告書では、大阪延伸により北陸と中京圏の結び付きが弱まることを懸念する北陸三県などが要望した中京圏とのアクセス機能確保の検討を明記。舞鶴を経由して山陰地方に至る山陰新幹線や、敦賀−名古屋間の北陸・中京新幹線といった基本計画段階で長年止まっている路線の整備計画化の検討にまで踏み込んだ。
 並行在来線の取り扱いも盛り込まれた。小浜−京都案は滋賀県を通過しないが、同県内の湖西線が並行在来線となる可能性がある。委員からは湖西線の経営分離が「JR側の意向で勝手に決められることがないように」との意見もあり、運行主体のJR西日本に対し自治体の意向確認を強く求めた。


2016年12月14日

北陸新幹線“寝技師”京都、小浜の次は新駅を…新大阪へ「北ルート優位、南も有望」と検討委 産経WEST 2016.12.14 22:40


 北陸新幹線の大阪延伸は14日の与党検討委員会で「小浜京都ルート」に決まり、今後の焦点は、決定が持ち越された京都-新大阪間で南北2ルート案のどちらが選定されるかに絞られた。検討委は、東海道新幹線の北側を走るルートが事業費などの観点で「優位」と判断。一方で地域開発の観点から、南側を走るルートを「有望」としている。
 北側ルートは大阪府北部を通り、途中駅は作らない。南側ルートは関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)に途中駅を設ける計画だ。ただ南側ルートをめぐっては11月24日、奈良県の荒井正吾知事が「費用に見合うメリットがない」と意見表明し、国土交通省が同県を経由しないルートの試算作業を始めた。
今のところ有利なのは北側ルートだ。石川、富山、福井の北陸3県から「南側ルートは時間短縮効果が小さい」などの意見が出されたほか、国交省が11月11日に公表した前回の試算では、南側ルートは北側ルートに比べ建設費が2千億円以上高く、投資に見合わないとされた。


2016年12月14日

「残念」「引き続き要望」…落選の京都、滋賀知事 北陸新幹線「小浜京都ルート」採用で 産経WEST 2016.12.14 22:19


 北陸新幹線の大阪延伸ルート選定を巡り、与党の検討委員会が14日、小浜(福井県)から南下して京都を経由する「小浜京都ルート」を採用する中間報告をまとめたことを受け、京都・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」を要望していた山田啓二京都府知事は「残念な結果となった」とのコメントを出した。
 山田氏は「府北部から山陰地域にかけての将来ビジョンも含めた利便性の向上が課題として残る」と指摘。舞鶴市の多々見良三市長も「主張が認められなかったことは非常に残念」とした。
 東海道新幹線の米原(滋賀県)と接続する「米原ルート」を求めていた三日月大造滋賀県知事は記者団の取材に「率直に残念だと思う」と語った。
 三日月氏は14日午前、首相官邸を訪ね、米原ルートの実現を求める要望書を提出していた。それだけに「(米原ルートは)費用対効果で最も優れ、中京、関西、北陸の結節点として大変重要なルートであると与党検討委でも指摘されている」と強調。「引き続き、米原で接続する高速鉄道整備を求めていく」とした。


2016年12月14日

北陸新幹線延伸、「小浜―京都」で決着へ 読売新聞 2016年12月14日 21時48分


 北陸新幹線で未着工となっている福井県敦賀市から大阪への延伸を巡り、与党のプロジェクトチーム(PT)の検討委員会は14日、検討していた延伸ルート3案のうち、同県小浜市から京都に向かう「小浜―京都案」が適切とする中間報告をまとめた。
 20日のPTで正式決定する見通しだ。
 検討委は、小浜―京都案を選定する理由について、北陸から関西への所要時間が最も短いことや、乗り換えがいらないなどの利便性を挙げた。国土交通省の試算で、総工費は約2兆700億円に上る。2031年の着工を予定し、工期は15年を見込む。
 検討委の委員長を務める西田昌司・参院議員は、委員会後、記者団に対し「『我田引鉄』と言われることがないよう公平にやってきた。結果にそれぞれ思いはあるが、妥当な報告だと思う」と話した。
 検討委は16年度中に、現在は3案ある京都―新大阪間のルートについても、国交省の試算結果などを基に決定する方針だ。


2016年12月14日

<北陸新幹線>与党「小浜・京都が適切」…検討委が報告書 毎日新聞 12月14日 20:05


 北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートについて議論してきた与党検討委員会(委員長・西田昌司参院議員)は14日、「小浜・京都ルートが適切」とする報告書をとりまとめた。「北陸−関西間の移動の速達性、利用者の利便性を総合的に勘案して」結論に至ったという。上部組織の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームが報告書の内容を検討し、同県小浜市を経て京都に至る同ルートは20日に最終決定する。
 国が1973年に整備計画を決定してから40年以上にわたって紛糾してきた敦賀以西のルート問題がようやく決着する。京都−新大阪間は、京都府南部を通過するルートの国土交通省の調査が続いており、結論を先送りした。今年度内に決める方針。
 小浜・京都ルートは、国交省が11月に公表した試算結果で北陸−新大阪間を最速・最安運賃で結ぶとされた。運営主体のJR西日本が提案し、北陸3県の知事が支持した。ほかに、敦賀から滋賀県米原市に向かい東海道新幹線につなぐ「米原ルート」と、小浜、舞鶴を経て京都に至る「舞鶴ルート」が検討された。


2016年12月14日

北陸新幹線 小浜・京都ルートで事実上の決着 NHK 12月14日 18時55分


 北陸新幹線の福井県の敦賀から大阪までのルートを検討してきた与党の委員会は14日、福井県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜・京都ルート」が適切だとする報告をまとめました。これによりルートの絞り込みは「小浜・京都ルート」で事実上、決着しました。
 北陸新幹線の福井県の敦賀から大阪までの区間について、与党の検討委員会は「小浜・京都ルート」のほか、京都府北部の舞鶴市を経由して、京都駅に向かう「舞鶴ルート」、それに滋賀県の米原駅で東海道新幹線に合流する「米原ルート」の3つの候補から絞り込む作業を進めてきました。
 委員会では、関係する自治体や運営するJR西日本などからも意見を聞き、検討した結果、14日の会合で、「小浜・京都ルート」が適切だとする報告をまとめました。
 報告では「小浜・京都ルート」は、国土交通省の試算で北陸地方の各駅から新大阪までの所要時間が最も短いうえ、運賃や料金も安く、利用者の利便性が高いとしていて、これによりルートの絞り込みは「小浜・京都ルート」で事実上、決着しました。
 一方、検討委員会では京都駅から先の新大阪駅までの区間については、今後、国土交通省が示すデータを参考に年明け以降、検討を続け、来年の3月末までにルートを固めたいとしています。


2016年12月11日

結局はJRの意向 北陸新幹線ルート選定 中日新聞 12月11日 05:00


 与党で費用の議論なし
 北陸新幹線の福井県敦賀市以西の未着工区間を巡り、与党によるルート選定は、営業主体のJR西日本や福井、石川、富山の北陸三県が推す小浜−京都案に決まる見通しだ。滋賀県が推した米原案は、建設費や建設期間、費用対効果で小浜−京都案を圧倒的に上回るのに孤立無援だった。その背景には何があったのか。
 小浜−京都案に形勢が傾いたのは今月五日、支持ルートを北陸三県で唯一明言していなかった石川県の谷本正憲知事による小浜−京都案の支持表明だった。北陸三県で足並みをそろえるのと同時に、JR西の支持を理由に挙げ、「一番大きな物差しは、JRがどういう意向を持っていたか」と説明した。
 そもそも、政府は整備新幹線建設の着工五条件の一つに「営業主体としてのJRの同意」を掲げる。延伸先の線路を敷く福井県はともかく石川、富山両県は「長年の悲願」という北陸新幹線全線の早期開業を求めてJR西に追従した格好だ。
 国土交通省の調査結果によると、小浜−京都案は運賃と所要時間に優れ、安く早く関西−北陸間を行き来できる。一方、米原案は費用対効果や建設費、建設期間などの優位性で圧倒する。


2016年12月9日

10年間で整備なら国費の増額不可欠 北陸新幹線・小浜−京都間 中日新聞 2016年12月9日 05:00


 県議会は八日、総務教育、産業の両委員会を開いた。北陸新幹線の未着工区間(敦賀−新大阪)について、県が求めるように二〇二九年度までの十年間で小浜−京都ルートを整備する場合、豊北欽一新幹線政策監は「年間七百五十五億円の国費を千四百億〜千五百億円に増やさないといけない」との見通しを示した。
 総務教育委で、山本文雄委員(県会自民党)が質問した。国土交通省の試算によると、小浜−京都案の建設費は二兆七百億円。新幹線の建設費は、JRが支払う施設使用料(貸付料)を除いた額を、国と地方が二対一で負担する。貸付料の算定期間は三十年とされ、整備財源は現在、三〇年度末の北海道新幹線札幌開業までの分しか確保されていない。
 金沢−敦賀間の整備では、建設費の半分を貸付料で賄っている。仮に未着工区間の貸付料が長野−金沢間と同じ年間二百四十五億円だとすると、三十年で七千三百五十億円になる。さらに整備区間での財政投融資活用などにより、総額一兆三百五十億円の貸付料確保は見通しが立つ計算になるという。


2016年12月7日

<北陸新幹線>小浜・京都ルートで一本化へ 毎日新聞 2016年12月7日 21:34


 ◇与党PTで20日にも正式決定
 北陸新幹線の福井県敦賀市以西のルートについて議論する与党検討委員会が7日、国会内で開かれ、同県小浜市を経由して京都駅・新大阪駅に至る「小浜・京都ルート」に一本化することで大筋合意した。検討委が14日に報告書をとりまとめた上で、20日にも開催予定の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)で正式決定される見通しだ。
 敦賀以西ルートについては、小浜・京都ルートのほか、滋賀県米原市で東海道新幹線と接続する「米原ルート」や、小浜市、京都府舞鶴市を経由して京都駅・新大阪駅に至る「舞鶴ルート」の計3案が議論されている。西田昌司委員長(自民党参院議員)は会合後、報道陣に対し、どのルートかは明言を避けつつも「一つの方向性に固まりつつある。合意できる方向でまとめられる、という感触を得た」と述べた。
 敦賀以西ルートをめぐっては、滋賀県が工事費の安さなどから米原ルートを主張するなど、沿線自治体間で意見が割れていた。だが、11月に国土交通省が出した試算では、小浜・京都ルートが3ルート中、最速で北陸−新大阪間を結び、料金も最も安くなる見通し。建設・開業によって生じる利便性向上の効果額も3ルート中、最も大きくなる。小浜・京都ルートは元々、運営主体となるJR西日本が提案したルートであり、福井、石川、富山の北陸3県の各知事が一致して同ルート支持を明言するなど賛同が広がっていた。


2016年12月7日

「小浜・京都」に決定へ=北陸新幹線延伸ルート―与党 時事通信 2016年12月7日 20:11


 北陸新幹線の延伸で未着工区間の敦賀(福井県)―大阪間について、与党は7日、福井県小浜市と京都駅を通る「小浜・京都ルート」案を採用する方針を固めた。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の下部組織が14日に中間報告をまとめ、PTが年内に正式決定する見通し。
 敦賀―大阪間をめぐっては、「小浜・京都ルート」に加え、小浜市と京都府舞鶴市を経由して京都駅に向かう「舞鶴ルート」と、滋賀県の米原駅に延伸して東海道新幹線に接続する「米原ルート」の計3案が検討対象となっていた。
 小浜・京都案は、運行主体のJR西日本の他、富山、石川、福井3県などが支持。国土交通省が11月に公表した試算は、3案中で乗車時間が最短で、投資効果も見合うと評価していた。舞鶴案は京都府が、米原案は滋賀県がそれぞれ中心となり推してきたが、支持が広がらなかった。
 また、京都―大阪間に関しては、駅を設置せず直結させる案の他、JR京田辺駅と近鉄新田辺駅(いずれも京都府京田辺市)付近に新駅を設ける案がある。与党関係者は「この区間は今後も検討が続く可能性がある」と話した。


2016年12月7日

JR東社長、北陸新幹線の敦賀以西ルート「整備されれば需要創出」 サンケイビズ 2016.12.7 06:13


 JR東日本の冨田哲郎社長は6日の記者会見で、北陸新幹線の福井県・敦賀以西のルートについて「整備されれば新しい需要をつくり出すという点で意味がある」と述べた。
 JR東日本の営業エリアでは新幹線の整備は終わっている。冨田社長は敦賀以西のルートについて「JR西日本が主体的に考えている」とした上で「関係者で議論を深め、早い時期に方向性が出ていくことが望ましい」と述べた。


2016年12月6日

「小浜・京都」で最終調整、与党 北陸新幹線敦賀以西ルート 福井新聞 2016年12月6日 午前7時10分


 北陸新幹線で未着工となっている敦賀以西ルートを巡り、与党は5日、小浜から南下し京都を経由する「小浜・京都案」を選定する方向で最終調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。石川県の谷本正憲知事が同日、支持を表明し、福井、富山両県を含む北陸3県の足並みがそろったほか、営業主体となるJR西日本も小浜・京都案を提案していた。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が20日にも決定する。
 また政府が、ルート決定を見据え2017年度当初予算案に、敦賀以西の着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)の実施に向けた関連費用を計上する方針であることも判明。17年度から現地調査などを行って詳細なルートや駅の位置などを決定し、その後アセスを実施する見通し。
 与党PTの検討委員会は5日、石川県のほか、大阪府と滋賀県からも意見聴取し自治体ヒアリングは終了した。谷本知事は石川県会が米原案を推していた中で、具体的な支持ルートの言及を避けていたが同日、小浜・京都案支持を初めて表明。「JR西日本が自ら提案したルートというのが一番大きい。富山、福井両県が明確に支持していることも大切にした」と記者団に理由を述べた。別のルートを推す与党議員は「小浜・京都が有力なのは認めざるを得ない」と語った。


2016年12月5日

【北陸新幹線】「小浜京都ルート」で14日にも結論か 与党PT検討委で日程確認 産経WEST 2016.12.5 21:59


 与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の敦賀・大阪間整備検討委員会は5日、北陸新幹線で未着工になっている福井県・敦賀以西のルート選定について、今月14日にも結論を出す方針を確認した。与党は福井県の小浜から南下して京都を経由する「小浜京都ルート」を選ぶ方向性で、検討委での議論を踏まえ、最終決着をはかる。
 検討委の西田昌司委員長が5日、記者団に明らかにした。14日の検討委の後、20日に開く与党PTで正式に決める予定。「小浜京都ルート」のほか、米原(滋賀県)で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」と、小浜付近から舞鶴市(京都府)を経由して南下する「小浜舞鶴ルート」の2案がある。
 一方、京都-新大阪間では、奈良県内を経由しない南側ルートについて、国土交通省が12月12日にも費用対効果の試算を報告する見通しだ。


2016年12月5日

北陸新幹線 敦賀・大阪間のルート 来週中に絞り込みへ NHK 12月5日 20時34分


 北陸新幹線の福井県の敦賀から大阪に至るルートを検討する与党の検討委員会は、5日で自治体など関係者へのヒアリングを終え、今後、来週中をめどにルートを絞り込むことを目指します。
 北陸新幹線の福井県の敦賀から大阪までの区間をめぐっては、福井県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜・京都ルート」、京都府北部の舞鶴市を経由して京都駅に向かう「舞鶴ルート」、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に合流する「米原ルート」の3つが候補になっています。
 5日は、関係する自治体を招いて意見のヒアリングが行われ、石川県の谷本知事と滋賀県の三日月知事、それに大阪府の新井副知事が出席しました。
この中で、石川県の谷本知事は「小浜・京都ルート」について、運営主体であるJR西日本が支持している意味は大きいとしたほか、隣り合う福井県と富山県も支持していて、北陸で足並みをそろえることが重要だとしたうえで、「小浜・京都ルート」を支持する考えを初めて示しました。


2016年12月5日

【北陸新幹線】京都、滋賀に逆風?北陸3県「小浜京都ルート」支持で足並みそろう 産経WEST 2016.12.5 20:25


 北陸新幹線で未着工となっている福井県・敦賀以西のルート選定をめぐり、石川県の谷本正憲知事は5日、与党の会合で、福井県・小浜から南下し京都を経由する「小浜京都ルート」を支持すると表明した。福井、富山両県を含む北陸3県の足並みがそろったほか、営業主体となるJR西日本も同ルートを提案していた。与党内でも有力視されており、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が年内に決定する。
 与党PTの検討委員会は5日、石川県のほか、大阪府と滋賀県からも意見聴取し、自治体ヒアリングは一段落した。谷本知事は、小浜京都ルートを支持する理由について、記者団に対し「JR西日本が自ら提案したルートというのが一番大きい。富山、福井両県が明確に支持していることも大切にした」と述べた。
 国土交通省の試算では、小浜京都は所要時間が最も短いなど利便性が高く、投資効果も見込めると評価されていた。一方、滋賀県・米原で東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」を推す滋賀県と、京都府・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」を支持する京都府は、独自の試算などを基に採用を求めていた。


2016年12月5日

北陸新幹線・小浜−京都「年内に」 福井で総決起大会 中日新聞 12月05日 05:00


 北陸新幹線敦賀以西ルートの決定が大詰めを迎える中、小浜−京都案の実現に向けた総決起大会が四日、福井市西開発四の県自治会館であった。行政や経済界、運行主体のJR西日本など県内外の四百二十人が集結。ルートの年内決定を求める決議を採択した。
 県と市町などでつくる建設促進同盟会が主催した。北陸新幹線に関する県関係の決起大会は、金沢−敦賀間の着工認可を求めた二〇〇八年以来。
 決議では小浜−京都案について、東海道新幹線の代替機能を果たし、所要時間や運賃・料金面で優位性があると指摘。国民の支持と信頼が得られるルートを年内に決め、三〇年度末の北海道新幹線札幌開業より早く全線開業するよう求めた。
 西川一誠知事は、小浜−京都案が一九七三(昭和四十八)年の整備計画に沿うとした上で「四十年以上の歴史の重みと県民の思いが詰まっている。力を結集し、何としても勝ち取らなければならない」と強調した。
 国土交通省による所要時間などの試算公表で、小浜−京都案の支持は北陸と関西の経済界、富山県などへ広がっている。自民党県連会長の山本拓衆院議員の働き掛けにより、一部で米原案を求める石川県との調整も進む。


2016年12月4日

所要時間6分の1、料金半額に 北陸新幹線・小浜−京都間 中日新聞 12月04日 05:00


 北陸新幹線の未着工区間(敦賀−新大阪)を巡り、有力視される小浜−京都案で小浜の駅利用者が大きな恩恵を受けることが国土交通省の試算で分かった。現行の特急利用と比べ、京都までの所要時間は十九分と六分の一、運賃・料金は二千百十円と二分の一になる。県内五駅では唯一、時間短縮だけでなく料金も安くなる。
 小浜に造られる新幹線駅は、JR東小浜駅への併設が想定され、各駅停車の「はくたか」が止まる。国交省によると、小浜−京都間は所要時間が十九分、料金が二千百十円。小浜−新大阪間は三十四分、五千五十円となる。
 現在、東小浜駅の利用者が京都、大阪に向かうにはJR小浜線で敦賀駅に行き、同駅で特急サンダーバードへの乗り換えが必要。この場合、東小浜−京都間は約百二十分、四千二百九十円。東小浜−新大阪間は約百四十分、五千七百円。
 県幹部は、所要時間と料金がともに改善されることに「画期的で、小浜が京都の通勤圏になる」と強調。人口減少対策や地域活性化などに好影響をもたらすとみている。


2016年12月3日

米原ルート「毎時1本乗り入れ可」 北陸新幹線で有識者 中日新聞 2016年12月3日


 北陸新幹線敦賀以西ルートの小浜-京都案が有力視される中、米原案を主張する県が、五日に東海道新幹線の米原駅「乗り入れ」の検討を与党に提案し、巻き返しを図ろうとしている。「乗り入れ可能」とする有識者も少なくないものの、年内のルート決定へ残り時間は少なく、JRや国も困難との見方を変えていない。
 米原乗り入れは、JR西日本とJR東海が東海道新幹線の過密なダイヤのほか、運行システムと会社間での脱線防止装置の違いを理由に「困難」と表明。国土交通省は「米原乗り換え」を前提に試算を出した。
 試算では米原案の建設費が最も安く投資効果は最高だったが、十五分間の乗り換え時間が見込まれ、速達性や利便性では小浜-京都案より劣っているとされた。
 県は、リニア中央新幹線の大阪開業の最大八年前倒しにより「のぞみ」の運行本数が減り、過密ダイヤ解消を見通せると主張。システムなどの違いも「乗り越えられる」とする。三日月大造知事は二日の県議会十一月定例会議の代表質問で、五日の与党検討委員会で提案する考えを示した。


2016年12月1日

北陸新幹線延伸ルートで「我田引鉄」 京都VS.滋賀 朝日新聞 2016年12月1日 12時07分


 3ルートが検討されている北陸新幹線の大阪延伸(敦賀―新大阪)を巡って、地元となる府県の主張が対立している。費用対効果で劣るとされた舞鶴ルートについて京都府の山田啓二知事は30日、東京であった与党の検討委員会で、独自の試算を元に巻き返しを図った。滋賀県は米原ルートの優位性を主張する構えで、「我田引鉄」の合戦は続きそうだ。
 延伸ルートは舞鶴のほかに、小浜・京都、米原がある。国土交通省の試算では、費用対効果を示す指数は米原が2・2、小浜・京都が1・1、舞鶴は0・7だった。1を下回ると経済効果と費用が釣り合わないとされ、整備新幹線をつくる条件から外れる。
 山田知事は非公開の検討委が終わった後に、国交省の試算に反論したことを明らかにした。新幹線ができることによる旅客数や消費額の増加など、全体の経済効果を京都府が独自に試算したところ、舞鶴は費用対効果の指数が1・0になったという。


2016年11月29日

北陸新幹線「米原乗り入れ」提案へ 県、リニア大阪開業前倒しで 中日新聞 11月29日 05:00


 北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀−新大阪)を巡り、米原駅で東海道新幹線に接続する米原ルートを推す県は、これまでの米原での「乗り換え」にこだわらず「乗り入れ」を新たに検討するよう、来月五日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会で提案する。リニア中央新幹線の大阪開業予定が二〇四五年から最大で八年前倒しになり、東海道新幹線の過密ダイヤ解消に見通しが立つとみたためだ。
 米原乗り入れは、東海道新幹線の過密ダイヤと、接続に伴う運行システムの違いなどの課題から、JR西日本とJR東海は「困難」と表明。これを受け、与党検討委員会も四月のルートの絞り込みで「米原ルートは米原駅で乗り換え」とした。
 政府は今夏、リニアの名古屋−新大阪間の開業目標を三七年に設定。県は、北陸新幹線とリニアの大阪開業の時期が重なることが現実味を帯びてきたとし「リニア開業により東海道新幹線の『のぞみ』の本数が減り、米原乗り入れが実現可能になる」と見通した。


2016年11月28日

新幹線延伸、米原案巡り自民党内に温度差…石川 政治 読売新聞 2016年11月28日 18時20分


 北陸新幹線敦賀以西ルートを巡り、石川県議会で米原案を決議した自民党内に微妙な温度差が生じ、谷本知事が苦悩を深めている。
 来月5日の特定ルートの支持表明に向けた意見集約の混迷を危惧する声も出ている。
 自民県連役員の県議は26日、金沢市で県内6国会議員に米原案実現に向けた協力を要請し、福村章会長は終了後、「決議を尊重してしっかりやるとの返事だった」と結束を強調。ただ、国会議員も一枚岩とは言えず、岡田直樹参院議員は「決議を踏まえ、しかし、予断を持たずに考えたい。特定ルートはいささか時期尚早だ」と言葉を濁した。
 その後の谷本知事との県政懇談会でも、決議を援護する積極的な発言は誰からもなく、馳浩衆院議員(石川1区)は「乗り換えのないことは大きな優位。北陸で足並みをそろえてほしい」と福井、富山県が推す小浜―京都案への支持を示唆。県議としては国会議員の同意を得て知事に米原案を迫る段取りだっただけに、肩すかしを食らう形となった。


2016年11月25日

北陸新幹線:延伸ルート 沿線自治体で温度差 毎日新聞 11月25日 11時25分


 北陸新幹線の敦賀-大阪の延伸ルートについて石川県加賀地方の沿線自治体で温度差が生じている。沿線3市長がそれぞれ24日の記者会見でルート案に対する考えを表明し、山田憲昭・白山市長と宮元陸・加賀市長が「小浜・京都ルート」を支持する一方、和田慎司・小松市長は「米原ルート」を推した。東海道新幹線の代替機能や中京圏とのつながりなど、どの要素を重視するかによって首長間で違いが出ている。


2016年11月25日

奈良知事、北陸新幹線「南ルートに反対」 京都―新大阪で 日本経済新聞 2016/11/25 2:00


 北陸新幹線の敦賀以西のルートを協議する与党の検討委員会は24日、奈良県の荒井正吾知事と西日本旅客鉄道(JR西日本)の来島達夫社長に意見を聴いた。京都―新大阪間のルートについて荒井知事は、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を通る南回りだと「奈良県内を5キロほど走る。県の負担額が150億円程度になる」として反対を表明した。
 京都―新大阪間は南回りと大阪府箕面市付近を通る北回りの2つの案がある。与党検討委は南回りで学研都市に新駅を造り、地域活性化を目指すことも視野に入れていた。奈良県の意見を受け、検討委の西田昌司委員長(参院議員)は、学研都市の京都府域だけを通って新大阪駅と結ぶ第3のルートを調査するよう国土交通省に指示した。
 来島社長は敦賀以西のルートは「小浜・京都ルート」を支持する従来の方針を改めて主張した。小浜・京都ルートに決まった場合、「北陸と中京圏とは一定数の交流人口がある」ため、米原経由で北陸と中京圏が行き来しやすい鉄道の運行体制を検討する考えも示した。また京都―新大阪間は「北ルートに時間短縮効果が出る」との意見を述べた。


2016年11月25日

北陸新幹線「京都―新大阪」間に“第3のルート” 知事の意向受け奈良回避、与党が国土交通省へ検討要請 産経WEST 2016.11.25 06:30


 北陸新幹線の大阪延伸をめぐり、京都-新大阪間で検討されている南北の新ルート2案のうち、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を通る「南側ルート」について与党は24日、奈良県を経由しない新ルートの検討を国土交通省に要請した。同日、与党の検討委員会に奈良県の荒井正吾知事が出席し、経済的便益の観点から南側ルートに反対を表明したため。
 「財政負担に見合うメリットない」
 荒井知事によると、現状の南側ルートで奈良県内を5キロ経由した場合、県負担は250億円、補助金を除いた単独負担でも150億円にのぼる。しかし、奈良から北陸方面に向かう場合、JRか近鉄で京都を経由するのが一般的で、けいはんな学研都市経由では多くの利用者が期待できず「財政負担に見合うメリットがない」と述べた。
 荒井知事の反対表明を受け、与党の敦賀・大阪間整備検討委員会の委員長で、南側ルートの提唱者でもある西田昌司参院議員(自民)は「学研都市の南側を通る案は奈良、近畿全体にとっても新幹線の利益を享受できると考えたが残念」と述べた。


2016年11月23日

敦賀以西ルート 特急しらさぎ存続は朗報 – THE 社説一覧 富山新聞 2016年11月23日


 北陸新幹線敦賀以西ルートで、本命と目される「小浜-京都案」が採用されたら、中京・東海とのアクセスが極端に悪くなるのではないか。北陸3県が共通して抱える懸念に答えるかのように、JR西日本の来島達夫社長が会見で「小浜-京都案」の採用を前提に北陸と中京を結ぶ特急を存続させる意向を示した。
 現在、金沢-名古屋間を結んでいる特急「しらさぎ」を存続させる案だろう。敦賀-名古屋間の運行となる案が有力視される。
 石川県議会が昨年10月、複数あった敦賀以西ルートのうち、米原ルートの支持を決議した理由の一つは、「中京との縁の深さ」だった。だが、ヒト、モノ、カネの流れは中京圏より関西圏の方が圧倒的に勝り、北陸新幹線も関西と直接レールをつなぐのが一番いい。
 小浜-京都が開通した後、特急しらさぎの運行が継続されるなら、北陸と中京間はそれほど不便にはならず、所用時間が今より短縮される可能性もある。北陸にとっては朗報であり、JR西の意向を歓迎したい。


2016年11月22日

北陸新幹線延伸ルート案、試算に疑問点 選定へ聞き取り 朝日新聞 2016年11月22日21時53分


 北陸新幹線の大阪延伸ルート(敦賀―新大阪)の選定に向け、与党が22日、沿線自治体から聞き取りを始めた。「小浜・京都」案を軸に検討を進める方向だが、国土交通省による所要時間などの試算に、疑問点も浮上している。
 「舞鶴(京都府)」「小浜・京都」「米原(滋賀県)」の3ルート案について、与党の検討委員会は22日、敦賀駅がある福井県の西川一誠知事から意見を聞いた。西川氏は、費用対効果や運賃面で小浜・京都の優位性を強調したという。11日に国交省が示した試算でも小浜・京都だけ所要時間が1時間を切り、運賃が最も安かった。与党関係者は「普通に考えればこのルートが軸になる」と話す。
 だが、試算には「乗客数の想定が現実的でない」(滋賀県関係者)との指摘も出ている。開業初年度の1キロあたりの乗客数を1日平均4万1100人としているが、近いルートを走る在来線特急の約2・4倍の水準だからだ。国交省は在来線特急より所要時間が40分近く縮むため「新たな移動需要が生まれる」(幹線鉄道課)と主張している。


2016年11月22日

新幹線、小浜・京都ルート支持相次ぐ 北陸、関西の経済界など 福井新聞 11月22日 08:30


 北陸新幹線敦賀以西に関する3ルート案の調査結果が国土交通省から示され、北陸、関西の経済界をはじめ小浜・京都ルートを求める声が日増しに高まっている。22日には福井県の西川一誠知事が沿線自治体のトップを切り、与党敦賀以西ルート検討委員会に出席。小浜・京都ルートが米原、舞鶴ルートより「早さ」や「使いやすさ」で優れていることを主張し、年内決定と早期整備を訴える。
 ■そろう足並み
 「乗客の利便性と速達性、料金、災害発生時の完全なバイパス機能などの観点で、一部区間であっても、他の新幹線と重複しない方がいい。北陸経済連合会、JR西日本が推している小浜・京都ルートで早期に着工してほしい」
 17日に北陸新幹線建設促進同盟会などが行った中央要請で、関西経済連合会の辻卓史リニア・北陸新幹線担当委員長は、福井県が求める小浜・京都ルートの支持を表明した。関経連が敦賀以西の具体的なルートに言及したのは初めて。15日に表明した北陸経済連合会の久和進会長と足並みをそろえた。
 18日には富山県の石井隆一知事が定例会見で「乗り換えがなく早く着き、料金が安い小浜・京都ルートが良いという意見が相当多い」と評価して事実上の支持を表明した。


2016年11月18日

北陸新幹線、「着工へ来年度調査」 与党PT座長、年内決定目指す考え 福井新聞 11月18日 08:38


 北陸新幹線の福井県の敦賀以西ルート選定に向けた与党の議論が本格化する中、福井県など沿線都府県でつくる北陸新幹線建設促進同盟会は17日、北信越5県議会協議会、北陸経済連合会と合同で、ルートの年内決定を政府・与党に要請した。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長の茂木敏充・自民党政調会長は年内決定を目指す考えをあらためて示し、「来年度から4年ぐらいかけて着工までの調査を行う」と述べた。
 来年度の国土交通省の概算要求で、認可・着工に向けた地質調査や環境調査を始めるための事業が盛り込まれているが、茂木座長が着工に向けた調査にまで踏み込んだ発言をしたのは初めて。
 要請には西川一誠福井県知事をはじめ富山、石川両県知事、北陸経済連合会の久和進会長らが参加した。茂木座長や石井啓一国交相、井上義久公明党幹事長らに行った。西川知事は所要時間が最も短く、料金が一番安い小浜・京都ルートを強くアピールした。
 会合はいずれも非公開で、与党PTメンバーでもある井上幹事長は「いろんな議論があるが、1973年の整備計画には福井県小浜市から京都、大阪につなぐ計画に決まっているので、それを前提に対応したい」と述べたという。


2016年11月18日

北陸新幹線延伸案 与党「小浜京都ルート」方針、来月最終決定へ 産経新聞 11/18(金) 7:55


 与党は17日、北陸新幹線で未着工となっている福井県敦賀市以西の延伸について、同県小浜市から南下し京都経由で新大阪に至る「小浜京都ルート」とする方針を固めた。利便性や投資効果など新幹線の着工条件で最も優れていると判断した。12月下旬の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT、座長・茂木敏充自民党政調会長)で最終決定し、政府・与党で合意する見通しだ。
 与党は早期着工に向け、平成29年度予算案に延伸周辺地域の環境影響評価や詳細な設計のための費用を前年度比で2倍程度盛り込みたい考えだ。
 敦賀以西の延伸ルートをめぐっては、「小浜京都ルート」のほか、米原駅(滋賀県)で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」と、小浜付近から舞鶴市(京都府)を経由して新大阪に至る「小浜舞鶴ルート」の3案に絞り、与党PTやその下部組織の敦賀・大阪間整備検討委員会で検討を進めている。
 国土交通省が今月11日に公表した3ルートの試算では、小浜京都ルートは建設費が約2兆700億円で、約6千億円の米原ルートよりも膨らむ。ただ、経済的な便益を建設費などの総費用で割った「費用対効果」は1・1で採算のめど(1以上)があり、所要時間も最短。運賃が安く、「国民の理解を得やすい」(政府関係者)ことが決め手になった。


2016年11月18日

なぜ滋賀県は北陸新幹線「米原ルート」に固執するのか? (1-6) ITmedia ビジネスオンライン 2016年11月18日 06時30分


 北陸新幹線延伸区間は「小浜京都ルート」にまとまるだろう。しかし、滋賀県は費用対効果に優れた「米原ルート」を譲らない。北陸地域も近畿地域も望まない「米原駅乗り換え案」は、実は滋賀県にもメリットがない。それでも滋賀県は主張しなくてはいけない。これは「我田引鉄」という単純な話ではない。
 「小浜ルート」「米原ルート」は別の計画路線だった
 北陸新幹線は2015年3月に長野~金沢間が開業し、現在は金沢~敦賀間の建設に着手している。敦賀まで一気に開業させるか、途中の福井まで先行開業するか、という議論はあるけれども、敦賀までのルートは確定している。
 しかし、敦賀~新大阪までのルートが確定していない。これは1970年に制定された「全国新幹線鉄道整備法」に基づいて、翌年に告示された北陸新幹線の計画が「東京都~長野市付近~富山市付近~大阪市」と大ざっぱに定められたからだ。
 富山市付近~大阪市という計画は、この2地点間ならどこを通っても良いとも読める。ただし、当時はほとんどの関係者が金沢市付近~福井市付近~米原市に至ると考えていた。新幹線を「既存の幹線の高速別線」と考えるなら、北陸本線に沿って米原市に至ると考える方が自然だし、米原から東海道新幹線に乗り入れると米原~新大阪の建設は不要になる。


2016年11月12日

北陸新幹線、小浜・京都が最速最安 敦賀以西、国交省3案調査結果 福井新聞 11月12日 08:48


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて国土交通省は11日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)に、「小浜・京都」「舞鶴経由」「米原」のルート3案の調査結果を提示した。小浜・京都ルートは所要時間が最も短く、福井―新大阪は唯一1時間を切る約55分で結ばれ、運賃も一番安いことが分かった。費用対効果を示す数値も投資に見合う1以上で、与党PTメンバーの福井県選出国会議員は「時間短縮効果、運賃面で優れる小浜・京都ルートが優位」とみている。
 福井―新大阪の所要時間は、舞鶴が約1時間、東海道新幹線への乗り換えが必要な米原が1時間17分。運賃も小浜・京都が最も安い6460円、舞鶴は8420円、米原は9780円だった。
 敦賀―新大阪の所要時間でみると小浜・京都が最短の43分で、舞鶴が1時間、米原は1時間7分となっている。
 概算建設費は小浜・京都(140キロ)が約2兆700億円、整備距離が短い米原(50キロ)は約5900億円、舞鶴(190キロ)は約2兆5千億円かかる試算。工期は小浜・京都、舞鶴がともに15年、米原は10年で最短だった。
 移動時間の短縮で利用者が受ける便益やJRなどの事業者にもたらす収益を、建設費などの総費用で割った費用対効果は、米原が2・2で最も高く、小浜・京都が1・1、舞鶴が0・7。1以下の舞鶴ルートは「投資に見合わない」との試算結果が出た。


2016年11月12日

北陸新幹線「小浜舞鶴ルート」に厳しい判断 「経済性だけでなく将来考えて判断を」 京都府内自治体から反発の声 産経新聞 11月12日 08:14


 「日本の将来を見据えた判断を」「まだ希望は捨てない」。北陸新幹線の未着工区間をめぐり、国土交通省が11日に公表した試算結果。3ルート案のうち、京都が求めていた「小浜舞鶴ルート」は投資に見合わないと判断された。京都はこれまで、日本海側の発展につながるとして同ルートの採用を求めていただけに、関係自治体のトップらからは反発の声が上がった。
 「いつまでも太平洋側の植民地の日本海側なのか、太平洋側と向かい合って新時代を築くのか。いずれかの選択の問題だ」
 同日の定例記者会見で、山田啓二知事は厳しい言葉で国交省の試算結果を批判した。
 舞鶴市を通って大阪につなぐ同ルート。新幹線の開通に伴う移動時間の短縮などの経済的な便益を建設費などの総費用で割った「費用対効果」で、最下位となった。山田知事は「現状を前提に費用対効果で出されると太平洋側に作る方が効果があるのは当たり前」と、今回の結果は想定内と明らかにした。
 その上で、「将来の日本をどうするのか、将来の発展可能性を含めた形の費用対効果を考えなければならない」と述べ、日本海を含めた日本の将来の発展の可能性や経済効果を考えていく必要があると訴えた。


2016年11月12日

北陸新幹線延伸、「小浜−京都」案を軸に検討へ 読売新聞 11月12日 08:02


 国土交通省は11日、北陸新幹線の敦賀から大阪への延伸について、候補となっている3案の建設費などの試算結果をまとめた。
 費用対効果は京都府舞鶴市を通る「舞鶴案」が最も低く、米原駅で東海道新幹線に接続する「米原案」が最高だった。運賃などは福井県小浜市から京都に向かう「小浜―京都案」が優れていた。
 与党は年内にもルートを絞る方針で、災害時に東海道新幹線を補完できる小浜―京都案を軸に検討が進む見通しだ。
 11日に開かれた与党のプロジェクトチーム(PT)の会合で報告した。
 建設費は、距離の短い米原案が約5900億円(工期10年)なのに対し、小浜―京都案は約2兆700億円(同15年)、舞鶴案は約2兆5000億円(同15年)だった。


2016年11月12日

北陸新幹線の未着工区間、3案から2案に絞り込み TBS系(JNN)) 11/12(土)  1:16


 北陸新幹線の福井から大阪までのルートが事実上、2つの案に絞り込まれました。
 国土交通省は11日、未着工区間の3つの案のうち、京都府舞鶴市を経由するルートは、費用対効果が低いとの試算を与党のプロジェクトチームに報告しました。
 事実上、「米原ルート」と「小浜・京都ルート」に絞り込まれた形で、プロジェクトチームは年内にも決定したいとしています。


2016年11月11日

北陸新幹線、小浜京都と米原優位 国交省が試算提示 中日新聞 2016年11月11日 17時55分


 国土交通省は11日、北陸新幹線で未着工となっている福井県・敦賀以西の3ルート案に関する費用対効果などの試算結果をまとめた。同県・小浜から南下し京都経由で新大阪に至る「小浜京都ルート」と、滋賀県・米原で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」の2案は、費用対効果が1以上で投資に見合うとし、ルート絞り込みに向け優位に立った格好だ。
 京都府・舞鶴を経由し、新大阪に至る「小浜舞鶴ルート」は0・7で、投資に見合わないとした。税金を投入する整備新幹線の着工はこれまで費用対効果が1を上回ることが条件の一つとされてきた。同日開かれた与党整備新幹線建設推進PTに示した。


2016年11月11日

北陸新幹線 敦賀~大阪のルート選定 年内絞り込みへ NHK 11月11日 17時47分


 北陸新幹線の福井県の敦賀から大阪までのルートについて、与党のプロジェクトチームは、11日に国土交通省から示された3つのルートの事業費などの試算を基に、今後、ルートの選定に向けた検討作業を本格化させ、年内に絞り込んでいくことになりました。
 北陸新幹線でまだ着工していない区間では、▽福井県小浜市を通り京都駅まで南下する「小浜・京都ルート」、▽京都府舞鶴市を経由して京都駅に至る「舞鶴ルート」、▽滋賀県の米原で東海道新幹線に合流する「米原ルート」の3つが候補になっています。
 11日は新幹線の建設促進を目指す与党のプロジェクトチームの会合が開かれ、国土交通省が3つのルートについて、事業費や所要時間などの試算を初めて示しました。
 それによりますと、事業費では、米原ルートがおよそ5900億円、小浜・京都ルートがおよそ2兆700億円、舞鶴ルートがおよそ2兆5000億円かかるとしています。また、開通した場合、金沢から新大阪までの所要時間は、小浜・京都ルートがおよそ1時間19分、舞鶴ルートはおよそ1時間31分、東海道新幹線に乗り換える米原ルートはおよそ1時間41分としています。


2016年11月11日

北陸新幹線 未着工区間 候補の3ルートの試算判明 NHK 11月11日 2時02分


 北陸新幹線でまだ着工していない福井県の敦賀から大阪の区間で候補になっている3つのルートについて、国土交通省は、事業費では滋賀県の米原を通るルートが最も安く、所要時間では福井県小浜市から京都に向かうルートが最も短いという試算、試みの計算をまとめました。
 北陸新幹線でまだ着工していない区間では、福井県小浜市を通り京都駅まで南下する「小浜・京都ルート」、京都府舞鶴市を経由して京都駅に至る「舞鶴ルート」、滋賀県の米原で東海道新幹線に合流する「米原ルート」の3つが候補になっています。
 国土交通省は、ルートの絞り込みに向け、項目ごとに試算したところ、事業費では「米原ルート」がおよそ6000億円、「小浜・京都ルート」がおよそ2兆円、「舞鶴ルート」がおよそ2兆5000億円になるとしています。
 一方で、所要時間は「小浜・京都ルート」が最も短く、「舞鶴ルート」と東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」は長くなるとしました。
 さらに、建設によってどれだけの経済効果が見込めるかを見る費用対効果の分析では、「米原ルート」と「小浜・京都ルート」の2つは投資に見あう効果が期待できる一方、「舞鶴ルート」については期待できないとしています。


2016年11月11日

報道発表資料:北陸新幹線敦賀・大阪間のルートに係る調査について 国土交通省 平成28年11月11日 


 北陸新幹線敦賀・大阪間のルートに係る調査については、別添 のとおり、本日開催された与党整備新幹線建設推進プロジェクト チームに報告しましたので、お知らせいたします。
 添付資料
 別紙1(PDF形式)
 別紙2(PDF形式)


2016年10月28日

北陸新幹線関西ルートの選定難航、京都、福井、滋賀両3府県の対立激化 ZUU 10/28(金) 10:10


 北陸新幹線の関西ルート選定で、京都府、福井、滋賀両県の対立が激化している。滋賀県が独自の試算結果を公表し、滋賀県米原市の米原駅で東海道新幹線に接続する「米原ルート」の優位をアピールしたのに対し、他のルートを支持する京都府と福井県が猛反発。京都府が文書で抗議する騒ぎに発展した。
 北陸新幹線関西ルート選定は与党の検討委員会が年内の決着を目指しているが、調整が難航している。年内決着は困難との見方も浮上し、越年の可能性も出てきた。
 ■候補に米原、小浜・京都、舞鶴の3ルート浮上
 北陸新幹線の関西ルートは、福井県敦賀市の敦賀駅から大阪府大阪市の新大阪駅を結ぶもので、与党検討委員会が京都市までの候補として米原ルートのほか、福井県小浜市から南下して京都市を通る「小浜・京都ルート」、小浜市と京都府舞鶴市を経由して京都市へ向かう「舞鶴ルート」を挙げた。
 さらに、京都市から大阪市までについても京都-新大阪間を最短で結ぶルートと、京都、大阪両府、奈良県にまたがる関西文化学術研究都市を通る2コースが候補として挙げられ、国土交通省がそれぞれの建設費や所要時間などの調査を進めている。近く公表される見通しだ。


2016年10月18日

北陸新幹線米原ルート連携に向け滋賀・三日月知事と石川県議が面会 産経WEST 2016.10.18 11:37


 北陸新幹線福井県・敦賀-大阪の延伸ルートをめぐり、米原駅で東海道新幹線とつなぐ「米原ルート」の実現に向けて連携しようと、自民党石川県連会長の福村章県議が17日滋賀県庁を訪れ、三日月大造知事と意見交換した。
 非公開で行われ、三日月知事は滋賀県が先月公表した、米原ルートが最も費用対効果が高いとする試算の説明などを行ったという。
 福村氏は終了後、記者団の取材に「早く安く利便性があり、国家的見地からも米原ルートしかない」と主張。三日月知事は「大変有意義だった。同じ動きをできる機会があれば、より(実現に向けた)効果的な運動をしていきたい」と述べた。
 また、滋賀の経済団体などでつくる「北陸新幹線米原ルート実現促進期成同盟会」の日向寛会長が米原ルート実現に向け、福村氏に連携を要請した。石川県議会は昨年10月、米原ルートの実現を国に求める決議を採択している。


2016年10月18日

北陸新幹線の大阪延伸、年内のルート選定断念へ 朝日新聞 2016年10月18日 05時29分


 北陸新幹線の福井(敦賀)―大阪間のルート選定について、与党の検討委員会は、年内の決定を先送りする調整に入った。三つあるルート案についてそれぞれ地元の要望が強く、調整が難航しているためだ。検討委の一人は「年内にできるのは中間的な報告まで」という。
 延伸の経由地には、JR西日本などが推す「小浜、京都」、京都府などの「小浜、舞鶴」、滋賀県などの「米原」の3案がある。国土交通省は、各ルートの建設費と需要予測を今秋にも公表する予定だったが、「作業に時間がかかっている」(関係者)という。


2016年10月18日

北陸新幹線の大阪延伸、年内のルート選定断念へ 朝日新聞 10月18日(火)5時29分


 北陸新幹線の福井(敦賀)―大阪間のルート選定について、与党の検討委員会は、年内の決定を先送りする調整に入った。三つあるルート案についてそれぞれ地元の要望が強く、調整が難航しているためだ。検討委の一人は「年内にできるのは中間的な報告まで」という。
 延伸の経由地には、JR西日本などが推す「小浜、京都」、京都府などの「小浜、舞鶴」、滋賀県などの「米原」の3案がある。国土交通省は、各ルートの建設費と需要予測を今秋にも公表する予定だったが、「作業に時間がかかっている」(関係者)という。


2016年10月18日

北陸新幹線の大阪延伸、ルート決定は先送りへ 与党検討委、解散風も影響? 朝日新聞 2016年10月18日 05時00分


 北陸新幹線の福井(敦賀)―大阪間のルート選定について、与党の検討委員会は、年内の決定を先送りする調整に入った。三つあるルート案についてそれぞれ地元の要望が強く、調整が難航しているためだ。検討委の一人は「年内にできるのは中間的な報告まで」という。


2016年9月23日

北陸新幹線敦賀以西の3ルート案の試算結果 滋賀県 2016年9月23日


 滋賀県では、北陸新幹線敦賀以西の開業を見据え、過去の新幹線整備事例の分析やシミュレーション等による「北陸新幹線敦賀以西開業を見据えたケーススタディ調査」を実施しています。
 このたび、与党検討委員会で検討が進む北陸新幹線敦賀以西3ルート案の建設費と便益(時間短縮効果、事業者利益等)を独自に試算し、整備新幹線を事業化するための指標である費用対便益(B/C)を算出しました。
 北陸新幹線敦賀以西の3ルート案の試算結果について
 試算結果サマリー
 北陸新幹線・敦賀以西ルート検討図


2016年6月26日

北陸新幹線誘致、地元負担など議論停滞 京都・舞鶴 京都新聞 06月26日 17:00


 年内にも決まる北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、京都府舞鶴市議会の一般質問で15、16日、府と北部7市町が推す「府北部ルート」を巡って議論になった。市は国や国会議員への要望や山陰新幹線を求める自治体との連携で誘致実現を目指す姿勢を示したが、地元負担や在来線の存続については、国の調査結果を待つ「停車」状態。22日公示の参院選で市民の関心が高まるかは不透明だ。
 敦賀以西ルートは小浜−京都、小浜−舞鶴−京都、米原ルートの3案を国土交通省が調査、事業費や所要時間、需要見込みなどを10月にもまとめ、政府・与党が早ければ年内にも決める。
 府北部ルート実現に向け、当初は福井県小浜市などとの連携に期待もあったが、同市や福井県はJR西日本が示した府北部を通らない小浜−京都案を所要時間や費用などの点から強力に推し、3月議会で決議した。府や舞鶴市などは山陰新幹線との接続メリットも訴えて巻き返しを図る。


2016年5月21日

北陸新幹線小浜・京都を暗に支持 敦賀以西ルートで石川、富山知事 福井新聞 05月21日 08:12


 福井県など10都府県でつくる北陸新幹線建設促進同盟会は20日、東京都内のホテルで建設促進大会を開き、敦賀以西ルートの年内決定を政府・与党に求めることなどを決議した。通常国会が6月1日に閉会すると参院選に事実上突入し、国土交通省が候補となっている3ルートの調査結果を発表する秋まで議論に空白期間が生じるため、約300人が要望の念押しに結束を固めた。
 北陸新幹線敦賀以西ルートについて、「小浜・京都」と具体名を挙げて要望したのは福井県の西川一誠知事だけだった。ただ、大会終了後に記者団の取材に応じた石井隆一富山県知事と谷本正憲石川県知事は「国の調査結果で3ルートのメリット、デメリットが分かれば、おのずと納得できる結論が出る」とし、小浜を南下して最短距離で京都駅につながる小浜・京都ルート支持をにおわせた。


2016年5月9日

稲田朋美座長、北陸新幹線財源「夏までに方向性」 財政投融資を活用 福井新聞 05月09日 08:51


 与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長の稲田朋美自民党政調会長は8日、福井市内で福井新聞のインタビューに応じた。北陸新幹線敦賀以西ルートの財源確保について「超低金利の財政投融資を充てられる仕組みを検討したい」と強調した。整備新幹線を含むさまざまな公共事業を、日銀のマイナス金利政策を生かして進める議論を党内で始める考えで「夏までに一定の方向性を出したい」と述べた。
 ―与党検討委が中間取りまとめで国土交通省に調査を求めた3ルートの見解は。
「小浜・京都ルートは、1973年の整備計画で小浜付近を通って大阪までとなっており、しかも京都という観光メッカを通るので、シンプルかつ良い案。舞鶴経由ルートは、参院議員の西田昌司委員長(京都選挙区)が推しており、山陰につなぐ意味では国土強靱(きょうじん)化の側面もある。米原ルートは費用が少ないメリットがあるが、米原駅で乗り換えなければならず、サンダーバードやしらさぎをどうするのか、という問題もある」


2016年5月9日

新幹線、県全体で「小浜−京都」 県建設促進同盟会が決議 中日新聞 2016年5月9日 05:00


 県北陸新幹線建設促進同盟会の総会が八日、福井市の福井商工会議所ビルであった。敦賀以西について、小浜市と京都駅を経由する小浜−京都ルートの年内決定などを政府・与党に求めていくよう決議し、県全体の意思統一を図った。
 決議にはルート決定に加え、大阪までの早期全線整備や北陸・中京圏間の接続向上も盛り込んだ。金沢−敦賀間は、敦賀開業のさらなる前倒しや、敦賀、福井両駅で新幹線と在来線の乗り換えの利便性を確保するよう求めている。
 会長の西川一誠知事は、小浜−京都ルートを「時間短縮効果が大きく、料金が安い。産業や観光振興など県の発展につながる」と評価。京都−大阪間は「最短で、合理的に整備する必要がある」と述べ、東海道新幹線の北回りルートを支持した。
 小浜−京都ルートはJR西日本が提案した。これまで同盟会が求めていた若狭(小浜)ルートは、京都駅を経由しないため与党検討委員会の議論から外れた。県などは、JR案が小浜市を通ることから「若狭ルートの一つ」と位置付け、方針転換している。


2016年5月2日

県、舞鶴ルートをけん制 新幹線「小浜ルート」に北陸は協調を 中日新聞 05月02日 05:00


 北陸新幹線の未着工区間(敦賀−大阪)で、県などはJR西日本が提案した小浜−京都ルートの実現を求め、政府・与党への働きかけを強めている。通常国会の会期末(六月一日)以降、参院選が事実上始まるほか、国土交通省によるルート調査で半年は議論の進展が見込めないため。北陸三県での連携を模索しながら、京都府を中心に広がりを見せる舞鶴ルートをけん制し、足場固めを急ぐ。
■勝負の時
 「これは福井、京都、滋賀の勝負。今、勝負しないと県民に笑われる」。県議会が小浜−京都ルートの年内決定を求める決議案を可決した三月十五日、最大会派の自民党県政会幹部は、こう力を込めた。
 決議を踏まえ、県と県議会は四月十三日に中央要請を実施。時間短縮効果や利便性などを理由に、県選出国会議員と小浜−京都ルートで意思統一を図った。県議会は同十八、二十五の両日にも国交省や与党幹部らと相次いで面談した。参院選が近づくと、国会議員の時間は取りづらい。県などは、五月中にも念押しの要請を予定している。


2016年4月30日

北陸新幹線ルート、支持異なる3県 敦賀以西、福井は京都・小浜 石川県は米原 福井新聞 04月30日 08:15


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを巡り石川県議会は、昨年9月議会で米原ルートを求める決議をしている。主導した福村章県議は与党検討委員会の中間報告を受け「国の調査結果が出れば、おのずと決まるだろう」とし、3ルートの中で米原ルートが有力との見方を示した。
 福井県が要望している小浜・京都ルートについては「問題は建設コストと工期。20年掛かるのではいけない」と強調し「財源がしっかり確保され、早期に完成させられるとの調査結果が出るかどうかがポイント」とみている。舞鶴経由ルートは建設コストと工期、時間短縮効果などの観点で「問題にならないだろう」と述べた。
 一方、富山県議会は静観の立場。大野久芳議長は「議員の中でおおよそまとまっている意見は、京都駅を通過すること。その点で3ルートを高く評価したい」とし、望ましいルートは「富山県を走るわけではないので差し控える」と述べた。その上で「一日も早く大阪までとの思いは北陸3県が一致している。金沢―敦賀と同時並行で工事を進めるべきだ」と力を込めた。


2016年4月30日

北陸新幹線、年内にもルート決定 与党検討委、大阪開業10年以内 福井新聞 2016年4月28日午前7時20分


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会は27日、JR西日本が提案し福井県も支持している小浜・京都ルートなど三つのルートを盛り込んだ中間報告をまとめた。国土交通省に対し、所要時間や距離、事業費、需要見込みなどの調査を発注した。結果が出る半年後に議論を再開し、年内にも与党としてルートを決定する。大阪開業は「10年以内」とし、そのための予算措置を政府に強力に求めていく方針を確認した。
 3案は小浜から南下し京都駅につなぐ小浜・京都ルートのほか、小浜、舞鶴を経由して京都駅を通る舞鶴ルートと、琵琶湖の東側を走る米原ルート。米原ルートは米原駅で乗り換えて、新大阪まで東海道新幹線を利用するとした。
 京都から終着駅の新大阪までは、大阪府箕面市周辺を通る(東海道新幹線の)北側ルートを調査対象として想定。京都、大阪、奈良にまたがる「けいはんな学研都市」(関西文化学術研究都市)付近を経由する南側ルートについても「参考として」調べるよう求めた。
 関西空港への延伸について「北陸新幹線整備計画の範囲外」とする一方、検討委とは別の場で早急に検討すべきとした。


2016年4月30日

新幹線ルート支持異なる北陸3県 敦賀以西、石川県は米原が有力 福井新聞 2016年4月30日午前7時00分


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを巡り石川県議会は、昨年9月議会で米原ルートを求める決議をしている。主導した福村章県議は与党検討委員会の中間報告を受け「国の調査結果が出れば、おのずと決まるだろう」とし、3ルートの中で米原ルートが有力との見方を示した。
 福井県が要望している小浜・京都ルートについては「問題は建設コストと工期。20年掛かるのではいけない」と強調し「財源がしっかり確保され、早期に完成させられるとの調査結果が出るかどうかがポイント」とみている。舞鶴経由ルートは建設コストと工期、時間短縮効果などの観点で「問題にならないだろう」と述べた。
 一方、富山県議会は静観の立場。大野久芳議長は「議員の中でおおよそまとまっている意見は、京都駅を通過すること。その点で3ルートを高く評価したい」とし、望ましいルートは「富山県を走るわけではないので差し控える」と述べた。その上で「一日も早く大阪までとの思いは北陸3県が一致している。金沢―敦賀と同時並行で工事を進めるべきだ」と力を込めた。


2016年4月28日

北陸新幹線終点は「新大阪」 国交省、延伸ルート調査へ 朝日新聞 2016年4月28日 16:53


 北陸新幹線の敦賀(福井県)から大阪までの延伸について議論している与党の検討委員会は27日、大阪の終着駅は乗り換えしやすいように天王寺ではなく新大阪とすることを決めた。
 検討委は小浜・京都など3ルートについて、建設費や所要時間などの調査を国土交通省に求めることを正式に決めた。京都から大阪までは、関西文化学術研究都市などを通る2ルートについて調べる。国交省は秋にも結果をまとめ、検討委は年内にもルートを決めたい考えだ。
 米原(滋賀県)から東海道新幹線に乗り入れる「米原」、小浜(福井県)と京都を経由し大阪市内を終着とする「小浜・京都」、さらに舞鶴(京都府)を通る「舞鶴」を調査することは3月に決まっていた。
 小浜・京都と舞鶴のルートでは、ほかの路線との乗り換えなどを考慮し、終着駅を新大阪にする。さらに、それぞれ京都―新大阪を最短で結ぶものと、奈良県と京都府、大阪府にまたがる関西文化学術研究都市を通るルートを調べる。
 北陸新幹線は2022年度に敦賀までの開業が決まっているが、延伸に必要な財源のめどは立っていない。


2016年4月28日

北陸新幹線、敦賀以西ルート年内にも決定 与党検討委、大阪開業10年以内 福井新聞 04月28日 08:45


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会は27日、JR西日本が提案し福井県も支持している小浜・京都ルートなど三つのルートを盛り込んだ中間報告をまとめた。国土交通省に対し、所要時間や距離、事業費、需要見込みなどの調査を発注した。結果が出る半年後に議論を再開し、年内にも与党としてルートを決定する。大阪開業は「10年以内」とし、そのための予算措置を政府に強力に求めていく方針を確認した。
 3案は小浜から南下し京都駅につなぐ小浜・京都ルートのほか、小浜、舞鶴を経由して京都駅を通る舞鶴ルートと、琵琶湖の東側を走る米原ルート。米原ルートは米原駅で乗り換えて、新大阪まで東海道新幹線を利用するとした。


2016年4月28日

「どのルートでも」完成目標10年以内 北陸新幹線与党検討委 中日新聞 04月28日 05:00


 北陸新幹線の大阪延伸について、与党検討委の西田昌司委員長は二十七日、報道陣に「どのルートに決まっても、十年以内で完成させたい」と述べ、検討委とは別の形で政府に財源確保を要請していく方針を明らかにした。
 整備新幹線の国費は近年、年間七百五十億円が予算化されている。西田委員長は、国が公共事業などの財源に充てるため発行する建設国債の使用を念頭に「四倍の三千億円程度にすれば、四十年かかるものが十年でできる」と提案した。
 中間取りまとめでは、外国人観光客の取り込みなどの観点から、関西空港への延伸を「喫緊に調査すべき課題」と指摘し、北陸新幹線とは別の場で検討するよう求めている。その上で「魅力的なルートであればあるほど、早くやるべきだという機運が高まる」と西田委員長。予算確保には財政再建などの論理が立ちはだかるものの、財政出動による内需拡大を優先すべきだとの見解を示した。国と地方が二対一という建設費の負担割合見直しも検討課題になる、とした。事務局長の滝波宏文参院議員(福井選挙区)は「財源問題は日本経済再生本部とか骨太方針の決定とか、全体の話になる。一新幹線の話でなく、中間取りまとめには入っていない」と補足した。


2016年4月28日

新幹線延伸、3ルート調査要求 与党検討委、秋に結果 北國新聞 04月28日 03:14


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを協議する与党検討委員会は27日、国会内で開かれ、「小浜—京都」「米原」「舞鶴」の3ルートの調査を国土交通省に要求した。国交省は半年かけて所要時間や距離、事業費、需要見込みなどを調べ、検討委は10月にも提出される調査結果を基に、今年中のルート決定を目指す。
 会合では、検討委が国に3ルートの調査を求めることを盛り込んだ中間報告をまとめ、10年以内に終着駅の新大阪につなぐことも確認した。


2016年4月27日

「終着駅は新大阪」きょう決定 北陸新幹線与党検討委 中日新聞 04月27日 05:00


 北陸新幹線敦賀以西ルートのうち、京都−大阪間について与党検討委員会が終着駅を新大阪に絞り、東海道新幹線の北回りと南回りの二案で比較する方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。二十七日に東京都内で開く会合で決定するとみられる。
 検討委は敦賀−京都間に関し、JR西日本が提案した小浜−京都、東海道新幹線に乗り入れる米原、京都府北部を経由する舞鶴の三案に絞り込んでいる。
 JR案と舞鶴の京都−大阪間は、終着駅を新大阪にするか天王寺にするかで意見が分かれていた。関係者によると、山陽新幹線などとの接続の良さが新大阪の決め手になった。
 京都−大阪間は既に東海道新幹線が走っている。沿線開発や代替経路確保の観点から、北陸新幹線は大阪府箕面(みのお)市周辺を通る北回りと、京都、大阪、奈良にまたがる関西文化学術研究都市を経由する南回りの二案を比較していく。
 検討委は二十七日の会合でルートの中間報告をとりまとめ、上部組織の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)に説明。近く国土交通省に建設費や所要時間などの調査を依頼する。


2016年4月25日

北海道新幹線、予約率2割で50億赤字確実…経営危機のJR北海道、鉄道事業継続困難を示唆 ビジネスジャーナル 2016.04.25


 北海道旅客鉄道(JR北海道)は2016年度(17年3月期)の事業計画を発表した。
 収支計画では北海道新幹線開業や外国人観光客の利用増などで、売上高にあたる営業収益は15年度見通しと比べ97億円(17%)上積みした920億円を見込んでいる。半面、新幹線が大幅な赤字になる見込みであることや安全投資や修繕費がかさむことから、営業損益は465億円の赤字になるとした。
 290億円は経営安定化基金の運用益で穴埋めするが、残りの175億円が経常赤字として残る。経常赤字は過去最大となる。
 国からの支援である設備投資助成金や保有する資産を売却して特別利益を捻出するが、それでも最終損益は44億円の赤字(15年度は28億円の黒字)と予想する。11年度以来5期ぶりに赤字となる。
 北海道新幹線は111億円の収入に対して支出は160億円、差し引き49億円程度の赤字になると試算している。
 今後の見通しについてJR北海道は、「安全の基準を維持するための費用を適切に確保する前提に立てば、今後の収支の見通しは、大幅な赤字となる状況が常態化しかねない」としている。さまざまな自助努力を行っても毎年400億円の営業損失を計上し、170億円以上の経常赤字を出し続けることになるという。


2016年4月12日

北陸新幹線、京都―大阪は「南周りで」 奈良またぐ学研都市に駅を提言 福井新聞 04月12日 08:51


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを議論する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会は11日、衆院議員会館で会合を開き、大阪までのルートや関西国際空港までのアクセスについて有識者2人から意見を聞いた。内閣官房参与で京都大大学院の藤井聡教授は、京都―大阪間について「沿線開発効果が大きい、奈良寄りの南周りルートが望ましい」との見解を示した。
 藤井教授と大阪産業大の波床正敏教授は、京都から大阪に延びるルートについて現在の東海道新幹線京都―新大阪ルートの北側を通る「北周り(箕面)」より「南周り」の方が沿線開発効果が大きいと指摘。大阪、京都、奈良にまたがる学研都市などに駅を造ることを提言した。


2016年4月1日

北陸新幹線、関西空港延伸を提案 福井商工会議所、川田達男会頭 福井新聞 2016年4月1日午前7時10分


 福井商工会議所の川田達男会頭は31日、同会議所ビルで記者会見し、北陸新幹線福井開業の対策プランを発表した。敦賀以西ルートについて、JR西日本が主張する小浜・京都ルートで新大阪駅につないだ後、関西国際空港への延伸を提案している。川田会頭は「グローバル化の観点で、関空への延伸を希望する」と述べた。川田会頭が大阪延伸後のルートに言及するのは初めて。
 川田会頭は、与党検討委員会が議論している敦賀以西のルートについて「小浜・京都案は福井県会が年内決定を求める決議案を可決し、西川知事もベターと言っている。私どももそういう評価」とした。舞鶴経由案に関しては「移動時間がかかるし、運賃も大幅に高くなる。福井県の地元負担も大きくなる」と否定的な考えを示した。その上で「まず京都開業があって、それから京都以西になるのではないか」と述べ、与党検討委とは別に新大阪駅から関空延伸の将来的な議論を求めた。


2016年3月24日

北陸新幹線は新大阪終点…JR要望 時事通信 03月24日 19:54


 北陸新幹線の敦賀(福井県)―大阪間のルートを協議する与党の検討委員会は24日、JR西日本とJR東海の幹部を招き、終着駅に関する意見聴取を行った。両社は山陽新幹線や中央リニア新幹線などとの接続を考慮し、新大阪駅を終点とするよう要望。検討委はスケジュールを前倒しして、4月に結論をまとめる。
 敦賀以西のルートのうち敦賀―京都間については、これまでに3案に絞り込んだ。京都―大阪間は終着駅を新大阪、天王寺(大阪市)とする2案があり、収支採算性などを調査する候補として両案とも残すかどうかが今後の焦点となる。


2016年3月23日

<大津市議会>JR湖西線並行在来線問題 経営分離反対を可決 /滋賀 毎日新聞 03月23日 15:42


 北陸新幹線の福井県敦賀市以西の延伸ルートを巡り、福井県小浜市から京都市へ直行する「小浜−京都ルート」となった場合に、JR湖西線が「並行在来線」の検討対象になる問題で、大津市議会は22日、湖西線の経営分離に反対する決議を全会一致で可決した。
 現在、延伸ルートは小浜−京都ルートのほか、米原市で東海道新幹線と接続する「米原ルート」、小浜市から京都府舞鶴市経由で京都市へ向かう「舞鶴ルート」−−の3案に絞り込まれている。
 議論の中で、県内を通らない小浜−京都ルートでも、湖西線が並行在来線となる可能性が明らかになった。湖西線がJRから第三セクターに引き継がれると、運賃の大幅値上げや減便を招き、利便性が大きく低下する可能性があるという。このため、市議会はルート決定前に強い反対の意思を示した。


2016年3月18日

米原ルート決議に否定的 自民滋賀県議団代表 京都新聞 03月18日 22:40


 北陸新幹線の敦賀以西ルートをめぐり、滋賀県議会の最大会派、自民党県議団の吉田清一代表は18日、県議会として米原ルートを求める決議を出すかについて「旗を振ってもパフォーマンスに終わるなら意味がない」と否定的な考え方を示した。
 本会議後の記者会見で吉田代表は「会派では米原ルートでと思っているが、北部と南部の議員で温度差がある。並行在来線の問題も大きい」とした上で、「大阪府知事がルートは決定権者に任せればいいと言ったが、それでいい。我田引水はどうか」と述べた。
 敦賀−大阪間に関しては、石川県議会が昨年10月に米原ルート、福井県議会が今月15日に小浜−京都ルートを求める決議をしている。


2016年3月17日

西村県議、「米原」は譲れない 北陸新幹線 中日新聞 03月17日 05:00


 北陸新幹線の敦賀以西ルートをめぐり、JR西日本が提案した小浜−京都ルートの年内決定を求めた福井県議会の決議に、沿線府県からは賛否の声が上がった。沿線自治体がまとまるにはまだ時間がかかりそうだ。
 富山県議会の自民党系の最大会派はこの動きに同調。同党県連の中川忠昭幹事長は「決断を評価したい。JR西も推している案であり、決議は順当」と支持する考えを示した。 反発が予想されるのは京都府議会だ。昨年十二月に可決した意見書で、舞鶴市を通るルートを主張。同市選出の池田正義府議(自民)は「福井県議会とは協力してきた経緯があるのに」と残念がる。「少しの速達性より、山陰新幹線延伸まで考えれば、国土強靱(きょうじん)化を優先させるべきだ」と主張する。
 一方、滋賀県議会は米原ルートを強く推す。米原市に隣接する彦根市選出の西村久子議長(自民)は「(米原ルートは)譲れんとこやね」と受け止めた。第二会派の中沢啓子県議(チームしが)も「米原ルートが有利であることは間違いない。石川など他県で米原を支持しているところもある」と指摘し、主張の正当性を強調した。


2016年3月16日

福井県議会が小浜・京都案を決議 北陸新幹線敦賀以西ルート 福井新聞 03月16日 08:22


 福井県議会は15日、北陸新幹線敦賀以西ルートについて、与党検討委員会が絞り込んだ3案のうち、JR西日本が提案している小浜・京都ルートの年内決定と、大阪までのフル規格による全線整備を早期に実現することを求める決議案を可決した。中京圏とのアクセス向上の検討も要望している。本会議終了後、西川一誠知事は記者団の取材に対し「最も妥当なルート」との考えを初めて明らかにし、「県会と心を一つに勝ち取っていきたい」と述べた。
 小浜・京都ルートを求める決議は沿線自治体の議会で初めて。西川知事はこれまで「京都駅経由は望ましい案の一つ」と述べるにとどめていたが、県議会とともに意思を明確に示し、政府与党に働き掛ける形となった。
 決議は「小浜・京都ルートは、本県がこれまで主張してきた若狭ルートの一つであり、旅客流動の多い北陸・関西圏を直通し、時間短縮効果が大きく、県民の利便性の確保につながる。本県の産業や観光の振興にも大きく寄与するルート」としている。昨年9月議会で可決した、福井県小浜市から京都府亀岡市付近を通り、新大阪までつなげる若狭(小浜)ルートの早期実現を求める意見書の内容を踏まえた。


2016年3月16日

県議会、小浜−京都を求める決議案可決 北陸新幹線延伸 中日新聞 03月16日 05:00


 北陸新幹線敦賀以西ルートについて、県議会は十五日の本会議で、JR西日本が提案する小浜市と京都駅を経由して新大阪に至るルートの年内決定を求める決議案を、賛成多数で可決した。閉会後、西川一誠知事は「最も妥当なルート」と同調し、県としても小浜−京都案を支持する考えを示した。
 決議は、最大会派の自民党県政会が提案。共産党の一人を除く各会派と無所属の全員が賛成した。小浜−京都案を、県がこれまで主張してきた若狭(小浜)ルートの一つと位置付け「時間短縮効果が大きく、県民の利便性の確保につながる」と強調。ルート決定後には、中京圏とのアクセス向上策を検討することも盛り込んだ。
 敦賀以西をめぐっては、与党検討委員会が十日、敦賀−京都両駅間のルートを小浜−京都、京都府が要望する舞鶴、滋賀県が求める米原の三案に絞った。小浜市と京都府亀岡市を経由する若狭、琵琶湖西側を通る湖西は候補から外れた。


2016年3月12日

敦賀以西ルート、京都経由3案に絞り込み 北陸新幹線・与党委 京都新聞 2016年3月12日 09:50


 北陸新幹線の敦賀以西ルートを検討する与党委員会が、従来の候補5案のうち京都駅を経由する3案を今後の調査対象として絞り込んだ。各ルートに関係する京滋の自治体からは11日、歓迎や困惑の声が上がり、明暗が分かれた。
 京都府が要望し、3案に残った「小浜−舞鶴−京都ルート」。舞鶴市の多々見良三市長は「新幹線は国のインフラだからこそ、重要な地域を結ぶ必要がある。府北部地域はまさにそれにあたる」と喜ぶ。誘致促進同盟会を設立した府北部7市町の一体感を強調し、「北部30万人の人口や工業生産額、国際貿易をしている舞鶴港など地域の重要性を多くの人に伝え、ルート誘致を実現したい」と意気込み、将来の山陰新幹線への接続でも優位と強調した。
 一方、小浜市から亀岡市付近を通り大阪市に至る「小浜ルート」は対象外になった。丹波地域に「新京都駅」設置を求めていた亀岡、南丹、京丹波2市1町の首長は11日、急きょ集まり、引き続き小浜ルートを要望することを確認した。


2016年3月10日

北陸新幹線ルート 3案に絞り込み 時事通信 2016年3月10日 19:24


 北陸新幹線の敦賀(福井県)―大阪間のルートを協議する与党の検討委員会は10日、これまで検討対象としてきた5案から、「小浜・京都ルート」「舞鶴ルート」「米原ルート」の3案に絞り込むことを決めた。敦賀―京都間の検討が一歩前進した形で、来年度に費用対効果や工期などを調査する方針。京都―大阪間に関しては、引き続き協議する。
 敦賀以西をめぐっては、国が1973年に福井県小浜市を通り、京都を経由せずに大阪へ至る「小浜ルート」を決定。しかし、その後に複数のルートが候補に挙がり、調整が必要となっていた。


2016年3月8日

北陸新幹線「検討すべきは3ルート」 与党PT・稲田朋美座長に聞く 中日新聞 03月08日 05:00


 北陸新幹線敦賀以西ルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長の稲田朋美・自民党政調会長は福井市内で本紙のインタビューに応じ=写真、五案あるうち「検討すべきは米原、JR西日本が提案した小浜−京都、舞鶴の三つ」との見解を示した。各ルートの調査期間を半年と見通し、ルート決定は「できるだけ早く、少なくとも年内という形を取るべきだ」と述べた。
 敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会では当初、若狭(小浜)、米原、湖西の三案があった。その後、運行主体のJR西が利便性などの観点から小浜と京都駅を通り新大阪に至るルートを発表。京都府は府内の南北格差を埋めるため、小浜から舞鶴経由で京都駅、さらに関西空港に延伸するよう求めた。検討委で湖西を推す意見はなかった。


2016年2月23日

小浜回りルートが議論の中心に 北陸新幹線敦賀以西で与党委に聞く 福井新聞 2016年2月23日午後5時00分


 北陸新幹線の福井県敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会は沿線自治体や経済団体からの意見聴取を終え、ルート選定がいよいよ最終局面に入ってきた。委員長の西田昌司参院議員と事務局長の滝波宏文参院議員は福井新聞の取材に対し、広域的交通網や地域開発の観点、福井県小浜市を通って大阪につなげる国の整備計画を踏まえ、小浜回りのルートが議論の中心になるとの考えを示した。
 北陸3県小浜でまとまるべき 与党検討委・西田委員長
―若狭(小浜)、米原、湖西に加え、小浜―京都駅、舞鶴経由の5案の中からルートを絞り込んでいくのか。
 「検討委で出たのは3案。(若狭ルートを求めた福井県は、JR西日本が提案した小浜―京都駅案を前向きに捉えているため)JR案と米原ルート案、そしてわれわれが主張している舞鶴経由案が提案されているという認識だ」


2016年2月19日

小浜―京都駅案は経済効果大きい JR西日本の真鍋精志社長 福井新聞  2016年2月19日午後5時10分


 JR西日本の真鍋精志社長が福井新聞の取材に応じた。北陸新幹線敦賀以西ルートをめぐり、与党検討委員会に提案した「小浜―京都駅案」について、「旅客流動の点で経済効果は大きい」とメリットを強調した。小浜を経由するルートになった場合、中京へのアクセスの利便性低下が懸念されるが、「(2027年に)リニア中央新幹線が名古屋まで開通しても、特急しらさぎは敦賀―名古屋間を走る形で必要」と述べた。
 ―与党に要望した「小浜―京都駅―新大阪駅」ルート案の意義は。
 「旅客流動の大きい地域を通り、かつ東海道新幹線のバイパスルートになる。京都駅付近は地下を通るので建設コストはかかるが、経済効果は大きい。段階的開業ではなく、一気に大阪までつなげることに意味がある」


2016年2月18日

北陸新幹線、京都府が舞鶴経由要望 敦賀以西ルート、関空に接続 福井新聞 2016年2月18日午前7時40分


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、京都府の山田啓二知事は17日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会で、福井県小浜市付近と京都府北部の舞鶴市を経由して京都駅へ乗り入れ、関西国際空港(関空)につなげるルートの実現を要望した。検討委は今回で沿線自治体や経済団体からの意見聴取を終了。5月中に調査対象のルートを絞る。
 山田知事は、京都府北部地域(5市2町)について「人口約30万人で、経済規模は福井市並み。北陸とつながることで日本海側の経済発展の基礎をつくることができる」と、舞鶴経由の重要性を強調した。「(経由地が)舞鶴に近いほど経済効果が上がり、将来的には山陰新幹線を見通した日本海側の軸ができる」と述べた。
 舞鶴経由は、JR西日本が示した小浜―京都駅案より遠回りで、北陸3県の支持が得にくい点には「(北陸3県の思いは)理解できるが、若狭湾、敦賀、舞鶴が将来、日本海側の港湾として大きな発展を遂げるためには必要」と、理解を求めた。


2016年2月16日

北陸新幹線、舞鶴経由に否定的 福井県知事「距離長くコスト増」 北陸新幹線 福井新聞 2016年2月16日午後5時15分


 北陸新幹線敦賀以西ルートで京都府舞鶴市を経由する案について、福井県の西川一誠知事は15日の記者会見で「運行距離がかなり長くなり、建設費が大幅に増え、運賃料金が高くなるという課題がある」と述べ、否定的な考えを示した。
 舞鶴案をめぐっては、京都府の山田啓二知事が年明けに支持を表明。9日には山陰新幹線の早期実現を目指す6府県の47市町村が、与党に要請している。
 西川知事はルートを選ぶ前提として「北陸新幹線の利用者の拡大を図る観点から、大幅な時間短縮が重要」と指摘。支持する若狭(小浜)ルートより、遠回りになる舞鶴案に難色を示した。JR西日本が与党に要望している「小浜―京都駅」案については「京都駅経由は望ましい案の一つと思う」と述べた。


2016年2月14日

北陸新幹線「敦賀」以西ルートは5案乱立へ 参院選前の決着めぐり「我田引鉄」の混迷 J-CAST 2016/2/14 17:30


 北陸新幹線の敦賀(福井県)から先の大阪までの延伸区間について、2016年に入り、議論が風雲急を告げている。事業を担うJR西日本が1月末、福井県小浜市と京都駅を結んで新大阪駅につなぐ独自案を与党プロジェクトチーム(PT)に提示。関西の8府県・4政令指定都市が地方自治法の規定に基づいて組織する関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は「米原ルート」を優位とする広域連合の提案を白紙に戻した。
 「小浜~京都ルート」が有力になったと思えなくもないが、逆に関西国際空港までつなげる案も浮上するなど、従来の3案が5案乱立の状態になり、一層混迷してきたとの見方も出てきた。与党は参院選を前にした5月をめどに候補を絞り込む方針だが、多くの自治体の利害が絡んで調整は難航必至だ。


2016年1月28日

【北陸新幹線延伸】関西広域連合が「米原ルート」撤回 敦賀以西でのJRの新提案「小浜―京都ルート」受け 産経新聞 2016年1月28日 21:44


 北陸新幹線の敦賀(福井県)から大阪への延伸ルートについて、関西広域連合は28日、米原駅(滋賀県)で東海道新幹線と接続する「米原ルート」を支持する従来の方針を事実上撤回した。JR西日本は26日に福井県小浜市と京都駅を経由する「小浜−京都ルート」を、与党検討委員会で提示しており、このルートが有力候補として絞り込まれた形だ。
 委員らは開会前にJR西から聞き取りを実施。連合長の井戸敏三・兵庫県知事は28日の委員会で、米原ルート支持を決めた平成25年4月時点と比べ「状況は変わってきている」と指摘した。その上で、与党検討委がルートを絞り込む5月までに、延伸についての同連合の考え方をまとめ直す考えを明らかにした。


2016年1月26日

新幹線敦賀以西ルート JR西日本「小浜・京都ルート望ましい」/富山 チューリップテレビ 1月26日(火)20時49分


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて26日、与党のプロジェクトチームの検討委員会が開かれ、この中で、JR西日本の真鍋社長は、「小浜から京都経由で大阪まで結ぶルートが望ましい」と公の場で初めて表明しました。
 都内で開かれた検討委員会では、JR西日本とJR東海に対する初めての意見聴取が行われました。
 この中で、JR西日本の真鍋社長は、現在の整備計画である小浜ルートを基本にしつつ、利用客の利便性を踏まえた計画とする必要がある主張。
 その上で、「旅客流動の観点から、京都を経由し大阪まで乗換えが発生しないルートが望ましい」と述べました。


2016年1月22日

北陸新幹線延伸、京都ルート有力…与党でも大勢 読売新聞 01月22日 07:16


 整備新幹線で未着工の北陸新幹線の敦賀(福井県)以西の延伸について、JR西日本などが検討している「小浜-京都ルート」案が有力になった。
 ルート選定に一定の発言力を持つ大阪府の松井一郎知事が21日、与党検討委員会で「ルートは国や与党に任せる」と述べ、これまで続けてきた「米原ルート」への支持を撤回したためだ。
 新幹線を運行するJR西日本は、独自に京都を通るルートを検討しており、与党内でも京都を通すべきとの意見が大勢になっている。
 国の整備計画で北陸新幹線は「小浜市付近」を通ることが定められており、米原ルートへの変更には、審議会での議論など時間がかかる。こうした点を踏まえ、松井知事は支持を撤回したとみられる。
 与党は5月末をめどにルートを絞り込む考えだが、財源を巡って、難航も予想される。


2016年1月1日

北陸新幹線ルート、京都府は舞鶴案推す意向 JR西案にも関心 京都新聞 2016年1月1日 08:48


 北陸新幹線未着工区間の敦賀以西ルート(福井県敦賀市−大阪市)で、京都府は、舞鶴市を経由し、京都駅へ至る案を最優先候補として推す意向を固めた。与党国会議員の検討委員会が近く行う関係自治体の意向調査で、府が表明する。関西広域連合で合意した「米原案」の賛意撤回や、小浜から亀岡市を通過する案への不同意も意味する府の路線転換は、年明けから国で本格化するルート協議に影響を与えそうだ。
 府が想定する舞鶴案は、日本海側拠点港のある舞鶴市と、京都駅を結ぶ。検討委委員長の西田昌司参院議員(自民、京都選挙区)が提案した「小浜市−舞鶴市−京都市−大阪・天王寺−関西空港」を踏まえた。交通アクセスの改善で、人口減少が著しい府北部と、京都市周辺部との発展の「南北格差」を是正し、北陸3県が経由を期待する京都駅にもつながる点から最適と判断した。


2016年1月1日

北陸新幹線ルート、京都府は舞鶴案推す意向 JR西案にも関心 京都新聞 2016年01月01日 08時00分


 北陸新幹線未着工区間の敦賀以西ルート(福井県敦賀市-大阪市)で、京都府は、舞鶴市を経由し、京都駅へ至る案を最優先候補として推す意向を固めた。与党国会議員の検討委員会が近く行う関係自治体の意向調査で、府が表明する。関西広域連合で合意した「米原案」の賛意撤回や、小浜から亀岡市を通過する案への不同意も意味する府の路線転換は、年明けから国で本格化するルート協議に影響を与えそうだ。
 府が想定する舞鶴案は、日本海側拠点港のある舞鶴市と、京都駅を結ぶ。検討委委員長の西田昌司参院議員(自民、京都選挙区)が提案した「小浜市-舞鶴市-京都市-大阪・天王寺-関西空港」を踏まえた。交通アクセスの改善で、人口減少が著しい府北部と、京都市周辺部との発展の「南北格差」を是正し、北陸3県が経由を期待する京都駅にもつながる点から最適と判断した。
 ただ、府内の通過ルートが候補案で最長になり、建設費の地元負担や、新幹線開業に伴いJRが切り離しを検討する「並行在来線問題」で、舞鶴線や山陰線、小浜線など地域の足の公共交通が影響を受ける恐れがある。このため府は、JR西日本が内部で検討している小浜市-京都駅のルートも、舞鶴案に近いことから、一定の賛意を示す見通し。


2015年12月25日

北陸新幹線「小浜ルート」と原発の意外な関係 「大阪延長」で議論が複雑化、カギ握る福井県 東洋経済 2015年12月25日 06:00


 北陸新幹線長野〜金沢間が開業してから9カ月が経った。空前の北陸観光ブームが起きて、輸送人員は在来線特急時代の3倍となり、ホテル・旅館も高稼働率を記録している。
 残るは金沢〜敦賀〜大阪間。特に、敦賀〜大阪間の大阪延長ルートの扱いが大きな問題となっている。敦賀から福井県小浜市付近経由で新大阪駅へ向かう「小浜ルート(若狭ルート)」、琵琶湖西岸沿いに京都駅に至る「湖西ルート」、米原駅で東海道新幹線と接続する「米原ルート」が有力視されてきた。
 2015年8月、与党の検討委員会が「2年以内に3案を絞り込み、結論を出す」と言い出し、政治家や沿線自治体が色めき立ち始めた。さらに、JR西日本が9月に小浜経由で京都駅へ向かう第4の「小浜・京都市ルート」を提案したことで、事態は複雑になっている。


2015年12月12日

北陸新幹線、大阪延伸ルートで新たに2案 協議難航も 日本経済新聞 2015/12/12 1:10


 北陸新幹線の敦賀(福井県)から大阪までのルート選定を巡り、新たに2案が加わることになった。与党の検討委員会の西田昌司委員長による関西国際空港まで延伸する案と西日本旅客鉄道(JR西日本)の案だ。既に議論している小浜(福井県)ルートなどと合わせ、検討対象は5案になる。来夏の参院選前に案をある程度絞り込む予定だが協議は難航しそうだ。
 11日に開いた与党検討委の会合後に西田委員長が新たに2案を検討対象に加える意向を示した。
 1つは小浜から舞鶴(京都府)に延ばし、西田氏の地元である京都を通り、関西国際空港につなぐ構想。近畿の南北の連携を強化して経済効果を発揮するという。西田氏は高木毅前委員長が10月の内閣改造で復興相に就任したことに伴い委員長に就任。持論が「委員長案」に昇格した格好だ。
 もう1つは運行を担うJR西日本が掲げる小浜・京都ルートだ。観光客などの輸送需要が見込める京都を通るのが特徴。年明け以降に与党検討委に提案する見通しだ。
 北陸新幹線の金沢から敦賀までの区間は2022年度末に開業予定だ。与党検討委は、その後の敦賀から大阪までのルートを選定するため今夏に発足。関係自治体から意見聴取を進めている。


2015年8月26日

北陸新幹線若狭ルート支持で一致 福井と京都の自民会派県議 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ 08月26日 14:01


 福井県議会の自民党県政会は25日、北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、京都府議会の自民党議員団と府議会で意見交換した。京都府議員団の村田正治団長は「(会派としては)小浜(若狭)ルートでいきたいという方向をしっかり持たせていただいている」と述べ、若狭ルートの実現を目指す議員連盟を、会派内に立ち上げたい考えを示した。
 意見交換会には県政会から25人、京都府議員団からは28人が出席。県会北陸新幹線整備促進議員連盟会長を務める山本文雄氏が「(2031年春ごろの)北海道新幹線札幌開業より早く、大阪まで完成するのが最も良い形。一日も早い体制づくりをお願いしたい」と述べ、会派内での議連の立ち上げを要望した。


2015年8月26日

新幹線「若狭ルート」実現を 県議会と京都府議会、各自民会派で一致 中日新聞 08月26日 05:00


 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、県議会と京都府議会の各最大会派の意見交換会が二十五日、府議会棟であった。両者は一九七三(昭和四十八)年に国の整備計画で定められ、小浜市付近を通って大阪に至る「若狭(小浜)ルート」の実現に向け取り組むことでおおむね一致した。
 県議会は自民党県政会の二十五人、府議会は自民党議員団の約二十人が出席。府議会の村田正治団長が「団としては小浜ルートでいきたいという方向をしっかり持たせていただいている」と述べた。


2015年8月21日

北陸新幹線、敦賀以西で調査費 共同通信 2015年8月21日(金)20時40分


 国土交通省は21日、北陸新幹線の未着工区間となっている福井県・敦賀―大阪のルート選定に向けた調査費を、2016年度予算の概算要求に盛り込む方針を固めた。与党が小浜(若狭)、湖西、米原の3ルートから絞り込む作業を始めたことを受け、計上する。
 調査の時期や対象とするルートなどは今後詰める。敦賀から西の地域の地質や建設コスト、経済効果などが課題となる見通し。
 北陸新幹線は金沢―敦賀が23年春ごろに開業予定。敦賀以西について、1973年に国が決定した整備計画では福井県小浜市付近を経由するとされ、福井県は「公式ルート」と位置付けている。


2015年3月19日

福井県は北陸新幹線開業で幸せになれるか? 頑張れ、フクイラプトル!|三谷流構造的やわらか発想法 ダイヤモンド 2015年3月19日


 当初計画では東海道新幹線のバイパスの役割も
 2015年3月14日、北陸新幹線が開業しました。それに向けて首都圏ではテレビもイベントも、この1~2ヵ月は「北陸」一色です(少なくとも北陸出身の私にはそう見える(笑))。
 起案から実現までなんと50年。北陸新幹線は、官民一体となった北陸政財界の執念の賜(たまもの)といえるでしょう。
 でもこの北陸新幹線、最初の地元案(1965年)では、東京・新宿・甲府・松本・富山・金沢・福井・京都・大阪を結ぶルートで、全長550kmのものでした。
 このプランでわかることは2つ。
 ・北陸、に新潟は(ほとんど)含まれない。富山・石川・福井のこと
 ・東京から真西へ向かい、飛騨山脈をトンネルで突っ切って最短ルートを目指す
 です。これは東海道新幹線の全長(実キロ)515kmに対して、十分競争力のある短さであり、「いざというときの迂回ルート」の名目も立つものでした。


2014年10月19日

北陸新幹線、大阪までどこを通る? 「若狭ルート」実現へ地元熱意 福井新聞 2014年10月19日(日)08:15


 北陸新幹線若狭ルートをめぐり、福井県の小浜市では行政、議会などが一体となり、同ルートの早期実現に向け、さまざまな方法で住民の機運向上を図っている。金沢開業が来春に迫り、敦賀までが着工したことで、「今度は若狭ルート」との思いは強い。昨年、12年ぶりに若狭ルート建設促進同盟会が活動を再開し、市内では住民有志らが協議会立ち上げを模索するなど新たな動きも出ている。


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