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川崎中1 殺害事件 リーダー格少年A(19) 懲役 9年以上 13年以下 川崎市


川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19) 懲役 6~10年確定 2017年1月25日



川崎市の河川敷で 2015昨年2月、仲間  2人とともに中学1年の上村(うえむら)遼太君(当時 13歳)を死亡させたとして、傷害致死罪に問われたカッター提供少年(19)(事件当時 17歳)(元とび職見習い)について、最高裁第 2小法廷(山本庸幸裁判長)は、2017年1月25日、少年側の上告を棄却する決定、懲役 6~10年の不定期刑とした一、二審判決が確定しました

川崎中1 殺害事件では、殺人罪などに問われたリーダー格の元少年(20)ら 2人の不定期刑が一審で確定していましたが、カッター提供少年(19)(元とび職見習い)は無罪を主張していました




川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19)(元とび職見習い) 控訴棄却 2016年11月8日



川崎市の河川敷で 2015昨年2月、仲間  2人とともに中学1年の上村(うえむら)遼太君(当時 13歳)を死亡させたとして、傷害致死罪に問われたカッター提供少年(19)(事件当時 17歳)(元とび職見習い)の控訴審判決で、東京高裁 青柳勤裁判長は、2016年11月8日、懲役 6年以上 10年以下の不定期刑とした裁判員裁判の1審 横浜地裁判決を支持、少年側の控訴を棄却しました

カッター提供少年(19)(元とび職見習い)は、主犯のリーダー格元少年A(20)にカッターナイフを手渡し、自らも上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで切りつけたなどとして傷害致死罪に問われていましたが、カッター提供少年側は、「暴行も共謀もしていない」と1審に続いて無罪を主張していました


1審判決では、カッター提供少年(19)がリーダー格の元少年A(20)(殺人罪などで、懲役 9年以上 13年以下の判決が確定)にカッターナイフを手渡し、自らも上村(うえむら)遼太君(当時 13歳)の首を切りつけたと認定されています

もう 1人の少年(18)も、懲役 4年以上 6年6月以下の不定期刑が確定しています




川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19)(元とび職見習い) 判決不服 控訴 2016年6月15日



川崎市の河川敷で 2015昨年2月、中学 1年の上村(うえむら)遼太君(13)が殺害された事件の裁判員裁判で、主犯のリーダー格少年A(19)にカッターナイフを手渡し、自らも上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで切りつけたなどとして傷害致死罪に問われたカッター提供少年(19)(元とび職見習い)は、2016年6月15日、懲役 6年以上10年以下の不定期刑とした横浜地裁の判決を不服として控訴しました

中学 1年 上村(うえむら)遼太君(13)が殺害事件で起訴された 3人のうち、リーダー格少年A(19)(無職)は殺人などの罪で懲役 9年以上13年以下、呼び出し役少年(18)(無職)は傷害致死罪で懲役 4年以上6年6ヶ月以下の不定期刑がそれぞれ確定しているにも拘らず、カッター提供少年(19)(元とび職見習い)は無罪を主張しています




川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19)(元とび職見習い) 6~10年判決 2016年6月3日



川崎市の河川敷で 2015昨年2月、中学 1年の上村(うえむら)遼太君(13)が殺害された事件の裁判員裁判で、カッター提供少年(19)(元とび職見習い)に対し、2016年6月3日、横浜地裁 近藤宏子裁判長は、「被告が凶器を提供したことが犯行をエスカレートさせ、被害者を死亡させるに至った」とし、求刑通り懲役 6年以上10年以下の不定期刑を言い渡しました

判決によると、カッター提供少年(19)(元とび職見習い)は、2015年2月20日未明、多摩川河川敷で、リーダー格少年A(19)(無職)(殺人罪などで懲役 9年以上 13年以下の不定期刑確定)にカッターナイフを手渡し、自らも上村(うえむら)遼太君(13)に複数回切りつけた上、上村(うえむら)遼太君(13)の顔をコンクリートの護岸に複数回たたきつけ殺害しました


カッター提供少年(19)(元とび職見習い)側は、「共謀も暴行もしていない」と無罪を主張していましたが、横浜地裁 近藤裁判長は、リーダー格の少年(19)と別の少年(18)の証言について、「仲間 2人は懲役刑が確定しており、虚偽の事実を述べる必要性がない。証言は詳細で具体的」「客観証拠と整合し信用できる」と指摘

カッターナイフをリーダー格に渡し、川を泳がせるよう提案したと認定、「暴行をエスカレートさせ、上村さんを死亡させる大きな要因を作った」と述べ、また、「不合理な弁解を繰り返し、自らの行為に向き合うことすらできていない」と断じました


判決はカッター提供少年(19)(元とび職見習い)の役割について、「被害者を川で泳がせる提案をし、リーダー格少年A(19)(無職)をあおった」とも指摘、暴行していないとして無罪を主張していた被告について、「自らの行為に向き合うことすらできていない」と非難しています

上村(うえむら)遼太君(13)の母親は判決後、代理人の弁護士を通じて、「自分のやったことと向き合えない人は更生などできません。私が意見陳述で述べた思いは、被告や被告の両親にも届かなかったのではないかと思います」とコメントを出しました




川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19)(元とび職見習い) 6~10年求刑 2016年5月24日



川崎市立中学1年の上村(うえむら)遼太君(13)殺害事件で、傷害致死の罪に問われたカッター提供少年(19)(元とび職見習い)の論告求刑公判が、2016年5月24日、横浜地裁で開かれ、検察側は、懲役6年以上10年以下の不定期刑を求刑、弁護側は、「有罪立証されていない」として無罪を訴え、結審しました


検察側は、「カッターナイフを主犯格の少年に手渡し、切り付けのきっかけをつくった役割は重い」とし、「被告自身も暴行に加わり、被害者への哀れみは感じられない」と指摘しました

弁護側は、「被害者との交友関係は全くなく、痛めつける動機はない」とし、「暴行を制止せず、救護しなかったことは道義的に許されないが、それだけで刑事責任を負わせることはできない」と主張しています


起訴状によると、カッター提供少年(19)は、川崎市の多摩川河川敷で、2015年2月、ほかの少年 2人と共謀、川崎中1男子生徒(当時 13)に対し、首をカッターナイフで切り付けたり、顔面をコンクリートに打ち付けたりする暴行を加え、死亡させたとされています




川崎中1 殺害事件 カッター提供少年(19)(元とび職見習い) 起訴内容否認 2016年5月19日



川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) が、2015年2月20日、川崎市川崎区の多摩川河川敷で殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判の初公判が、2016年5月19日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で行われ、無職少年(19)は「(川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) の)首を切り付けたり、頭を打ち付けたりした事実はありません」と述べ、起訴内容を否認しなした

川崎中1 殺害事件では少年3人が起訴され、殺人罪などに問われたリーダー格の少年(19)は懲役9年~13年、傷害致死罪に問われたもう1人の呼び出し役の少年(18)は懲役4年~6年6月の不定期刑が確定しており、2人の判決で同横浜地裁は、無職少年(19)がリーダー格にカッターナイフを渡し、自分も切り付けたなどと認定しています


検察側は、冒頭陳述で、カッター提供少年(19)がカッターナイフを渡し、自ら川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を切り付け、髪をつかんで頭を地面に打ち付けたと主張

弁護側は、カッターナイフはリーダー格が取り出しており、共謀は成立しないとし、カッター提供少年(19)は実行行為に関与しておらず無罪だと主張しました




川崎中1 殺害事件 呼び出し役無職少年(18) 判決 2016年3月14日



川崎中1 殺害事件で、起訴された 3人の内、傷害致死罪に問われた 無職少年(18)の裁判員裁判の判決が、2016年3月14日、横浜地裁であり、求刑 懲役 4年以上8年以下に対し、横浜地裁 近藤宏子裁判長は、「被害者が暴行されると予期しながら呼び出し、助けることも早々に諦めて暴行に加わった」とし、懲役 4年以上 6年6ヶ月以下の不定期刑を言い渡しました

呼び出し役 無職少年(18)は、リーダー格の少年(19)(殺人罪などで懲役 9年以上13年以下の判決確定)ら他の少年 2人より 1学年下で、事件当時は 17歳、3人の中では川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) と最も親しかった

判決などによると、無職少年(18)は、昨年(2015年)2月19日深夜~20日未明、他の 2人と一緒にいることを隠して川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を無料通話アプリ「LINE(ライン)」で呼び出した後、川崎市川崎区の多摩川河川敷に移動、リーダー格の少年に指示され、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで切りつけるなど暴行に加わり、死亡させました




川崎中1 殺害事件 呼び出し役 無職少年(18) 公判 2016年3月2日



川崎中1 殺害事件で、起訴された 3人の内、傷害致死罪に問われた 無職少年(18)の裁判員裁判が、2016年3月2日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まり、カッターナイフで川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を切りつける行為に加わり、結果的に死なせたとする起訴内容について、無職少年(18)は、「間違いありません」と容疑を認めました

無職少年(18)は、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)と親しく、事件当夜に呼び出す役割を果たしたとされており、起訴状によると、無職少年(18)は、無職少年(19)(殺人罪などで懲役 9年以上 13年以下の不定期刑確定済)や元とび職人の少年(18)(傷害致死罪で起訴済)と共謀し、昨年(2015年)2月20日午前2時頃、川崎区の多摩川河川敷で川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで切るなどして死なせたとして、起訴されています

無職少年(18)の成育歴や事件の動機などを鑑定した元家裁調査官 2人の話では、無職少年(18)は、かつて、家族と離れてフィリピンにいた際に「置き去りにされた」と思い、「母親に不信感があり、家族に代わる絆として交友関係に居場所を求めていった」と指摘、無力感を持ち、成り行き任せの性格だと説明

事件の際は、リーダー格少年A(19)の言動に恐怖を感じて「もう逃げられない」と思い、「自分の命を守るためには従うしかない」と実行行為に及んだと分析しています




川崎中1 殺害事件 リーダー格少年A(19)(無職) 懲役 9年~13年 確定 2016年2月25日



川崎市の多摩川河川敷で、昨年(2015年)2月、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を仲間2人と共謀して殺害したとして、殺人罪などに問われたリーダー格の無職少年A(19)(事件当時 18歳)に対し、懲役 9年以上 13年以下の不定期刑とする判決を言い渡した横浜地裁判決に対する控訴期限である 2016年2月24日を迎えました

2016年2月24日時点で、横浜地検は 控訴しないとし、リーダー格少年A(19)の代理人弁護士は、控訴を検討していないが、2016年2月24日中は控訴できる為、「少年本人が手続きをする可能性がある」と話していましたが、2016年2月25日になって、リーダー格少年A(19)も控訴していないことが明らかになり、横浜地裁判決の懲役 9年以上 13年以下の不定期刑が確定しました




川崎中1 殺害事件 リーダー格少年A(19)(無職) 懲役 9年~13年 判決 2016年2月10日



川崎市の多摩川河川敷で、昨年(2015年)2月、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を仲間2人と共謀して殺害したとして、殺人罪などに問われたリーダー格の無職少年A(19)(事件当時 18歳)の裁判員裁判で、2016年2月10日、横浜地裁、近藤宏子裁判長は、「手口の残虐性は際立っている」としつつ「成育環境から生じた年齢不相応の未熟さが殺意の形成に影響している」と述べ、懲役 10年以上 15年以下の求刑に対し、懲役 9年以上 13年以下の不定期刑とする判決を言い渡しました


判決によると、リーダー格少年A(19)は、2015年1月17日午前2時頃、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)のなれなれしい態度に腹を立て、横浜市内の駐車場で顔を殴って左目にけがをさせ、さらに、この暴行を川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)が告げ口したと邪推して怒りを募らせ、2015年2月20日午前2時頃、職業不詳の少年(18)と別の無職少年(18)=いずれも傷害致死罪で起訴=とともに、河川敷で川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで何度も切るなどして出血性ショックにより殺害しました



近藤裁判長は、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)(を真冬の川で2回泳がせ、岸に戻るとさらに切りつけることを繰り返した経緯から、「殺意が弱かったとか、殺害をためらったなどとは評価できない」とし、「被害者が味わわされた恐怖や苦痛は甚大だ」と述べ、「カッターナイフでほおを切るうちに、報復や逮捕を恐れて殺害を決意したとの動機は、通常では到底考えがたいほど極めて自己中心的で短絡的」と指摘しました


一方で、リーダー格少年A(19)の自己中心的な発想には、共感性の欠如や未熟さが表れているとした上で、父親から暴力を受けるなどした成育環境が「相当に大きな影響を与えている」と判断、殺害に計画性がないことも踏まえ、「不定期刑を選択すべき事案で、その上限が相当とまでは言えない」と結論付けました



不定期刑 とは


懲役や禁錮などの刑期を定めず、最短期間と最長期間を示す刑。成人なら有期刑(最長で30年)が相当と判断された場合に、少年法52条の規定により少年に言い渡される。更生にかかる期間の個人差を考慮し、刑期に幅を持たせている。2014年の少年法改正で、短期の上限が5年から10年に、長期の上限が10年から15年にそれぞれ引き上げられた。




18年の人生で形づくられた人格 9年から 13年の教育で更生できるのか



この判決を受けて、殺害された、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)のご両親が、刑が軽すぎるとの主旨のコメントを出しています
特に、父親のコメントは、少年法の問題について、傾聴に値する指摘をされていますので、原文のまま抜粋引用します

遼太の命が、一人の命が奪われているのです。それも目を背けたくなるような残虐なやり方でした。犯人に対する刑は軽すぎると思います。少年なら、残虐な方法で人の命を奪っても、しばらくすれば社会に戻って来られると宣言しているようなものです。遼太の命が軽く扱われているようで、遼太がかわいそうでなりません。

 犯人に共感性が欠如しているとかありましたが、18年の人生で形づくられた人格です。9年から13年の教育で更生できるのでしょうか。凶悪犯罪については、少年法は必要がないのではないでしょうか。

 犯人は反省をしているとのことでしたが、私にはそのようには思えません。今回の公判中、犯人は一度も私たちを見ることはありませんでした。結局、一度も目を合わせることなく終わりました。犯人の親も同じです。いまだに謝罪しようという意思すら感じられません。自分の子がしたことの責任を取る気のない親に、子を更生させることができるのか、たいへん疑問です。




川崎中1 殺害事件 リーダー格少年A(19) 初公判 2016年2月4日



川崎中1 殺害事件で、リーダー格少年A(18)の初公判となる裁判員裁判が、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で、2016年2月2日から開かれています


起訴状によると、主犯であるリーダー格少年A(19)は、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)が、待ち合わせの日吉駅(横浜市)に約1時間遅れて来た事に腹を立て、2015年1月17日午前2時頃、横浜市港北区の駐車場で、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の顔面を数回殴るなどして全治 2週間のけがを負わせる『日吉事件』をきっかけに、翌2月20日午前2時頃、仲間の 18歳の少年 2人 (いずれも傷害致死罪で起訴済)と共謀し、多摩川河川敷で川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで複数回切るなどして殺害した、とされています


検察側は、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を殴ってけがを負わせた2015年1月17日の『日吉事件』をめぐり、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の仲間、X兄弟らが少年を問い詰めるために自宅に押しかけた事が殺害の動機につながったとし、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)から川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の仲間らに事件が伝わったことにリーダー格少年A(19)が怒りを募らせていたと指摘

殺人事件当時、リーダー格少年A(19)は自身がいることを伏せて川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を呼び出して合流、『日吉事件』を周囲に話したことを認め、3~4回謝る川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を、「ヤキを入れるため」と称して河川敷に連れて行き、その際、恐怖感を与えてやろうとナイフで川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の左頬を数回切り付けたが、「中途半端に帰すと(警察に)逮捕されたり、(X兄弟ら川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の仲間らに)報復されたりする。殺すしかない」と決意したと説明

また、リーダー格少年A(19)は、起訴された共犯者 2人のうち、元職人の少年(18)とは中学高校の同級生、無職少年(18)とは事件の約1年前に知り合ったということで、合わせて、傷害致死罪で起訴された少年(18)の供述調書を朗読、事件後に近くの公園の公衆トイレで川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の衣服を焼き、 3人で口裏合わせをしたとしています

検察側は、「犯行態様はただただむごいの一言。被告には被害者へのあわれみの気持ちや人間的な感情が感じられない」と述べ、懲役 10年以上 15年以下の不定期刑を求刑しました


一方、弁護側は、「当初は痛めつけるだけのつもりだった。切り付けているうちにどうしていいか分からなくなり、瞬間的に爆発してしまった」と説明。事件が起きた原因については「成育環境に問題があり、暴力以外で解決する方法を知らなかった」、「突発的な犯行で、本人に反省の色が見える」とし、懲役 5年以上 10年以下が相当だと主張しています


主犯のリーダー格少年A(19)は、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) を呼び出した後、共犯者の少年 2人(いずれも 18歳)の前で引くに引けず、「どうすればいいか分からなくなり、雰囲気に流された」と殺害に至った経緯を説明、また、他の少年 2人も実際にカッターナイフで川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を切った他、自分らが川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)に 2度にわたり裸で川を泳ぐよう強要、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)は次第に衰弱していったと話しました




川崎中1 殺害事件 逆送3人 起訴 横浜地検 2015年5月21日



川崎市川崎区の多摩川河川敷で、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)が殺害された、川崎中1殺害事件で、横浜地検は、2015年5月21日、横浜家裁から検察官送致(逆送)されたリーダー格とされる無職少年A(18)を殺人罪で、逮捕当時17歳だった同学年の無職少年B(18)と1学年下の無職少年C(17)を傷害致死罪で横浜地裁に起訴しました


3人の審理は成人と同様に裁判員裁判で行われます


起訴状によると、3人は共謀し、2015年2月20日午前2時頃、川崎市川崎区の多摩川河川敷で、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首をカッターナイフで多数回切りつけるなどして出血性ショックで死亡させたとされ、リーダー格とされる少年については、2015年1月17日、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の顔を数回殴り、けがを負わせたとする傷害罪でも起訴されました


無職少年B(18)について
逮捕当時17歳無職でしたが、とび職見習いの経験があり、また、供述自称「職人」であったため、報道機関等に合わせ、本サイトでも、過去記事では、職人少年B(18)、もしくは、(17)となっています




川崎中1 殺害事件 少年3人検察逆送 横浜家裁 2015年5月12日



川崎市川崎区の多摩川河川敷で、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)が殺害された事件で、横浜家裁(小池喜彦裁判長)は、少年審判にて審議した結果として、2015年5月12日、殺人の非行内容で送致されたリーダー格の無職少年A(18)、および、傷害致死の非行内容で送致された職人少年B(18)、無職少年C(17)の少年3人全員の検察官送致(逆送)を決定しました


小池喜彦裁判長は、「極めて残忍かつ悪質。何の落ち度もない被害者を死なせた結果は重大で、社会に与えた影響は大きい」と指摘、刑事処分が相当と判断、川崎中1殺害犯の少年3人は、10日以内に起訴され、その後、成人同様、公開での裁判員裁判が開かれる見込みです



川崎中1殺害事件 少年3人検察官送致(逆送)決定の要旨



少年A(18)(無職) 罪となるべき事実 (1)1月17日に横浜市内で、被害者に拳でその顔面を数回殴打するなどの暴行を加え、全治約2週間を要する左目打撲に伴う皮下出血の傷害を負わせた(傷害)。
(2)被害者を殺害しようと企て、傷害の犯意を持つにとどまっていた共犯少年らと共謀し、2月20日午前2時ごろ、川崎市の多摩川河川敷で、殺意をもって被害者の首をカッターナイフで多数回にわたって切り裂くなどし、出血性ショックにより殺害した(殺人)。
検察官送致
(逆送)の理由
 (2)は(故意の犯罪で死亡させた16歳以上の少年は原則として検察官送致すると定めた)少年法20条2項の要件を満たす。

 傷害の犯意を持つにとどまっていた共犯少年らとともに、殺意をもって首をカッターナイフで多数回にわたって切りつけるなどして殺害したことは、極めて残忍かつ悪質であり、その経緯や動機にも酌量の余地はない。少年は、殺害に終始主導的に関わり、果たした役割は大きい。何の落ち度もない13歳の被害者の生命を奪ったという結果は重大であり、被害者の無念さや残された遺族の悲しみ、喪失感は察するにあまりある。さらに、社会に与えた影響は極めて大きい。

 罪質、犯行の態様、遺族感情、社会的影響などを勘案すれば、少年にとってくむべき諸事情を考慮しても、犯行の残虐性、悪質性、重大性を大きく減ずるような特段の事情は認められず、原則に従って検察官に送致するのが相当だ。

 また、(1)は同じ被害者に対する傷害事件であり、(2)の伏線にもなったため、これらを切り離して別に処遇することは相当ではない。したがって、(1)についても(2)と併せて検察官に送致し、刑事処分をもってその責任の大きさを真摯(しんし)に受け止めさせることが相当だ。
少年B(18)(職人)
少年C(17)(無職)
罪となるべき事実  殺意を抱いていた18歳の少年と、傷害の限度で共謀の上、2月20日午前2時ごろ、川崎市の多摩川河川敷で、被害者の首をカッターナイフで多数回にわたって切り裂くなどして傷害を負わせ、出血性ショックにより死亡させた(傷害致死)。
検察官送致
(逆送)の理由
 17歳の無職少年は、共犯少年らと一緒にいることを隠して被害者を呼び出すなど、果たした役割は大きい。

 18歳の無職(自称職人:とび職見習い)少年は、凶器となったカッターナイフを提供するなど、果たした役割は大きい。



検察官送致(逆送)とは


逮捕された犯人が未成年(少年)の場合、事件、犯罪の内容に関わりなく、検察は、一旦、犯人の身柄を、家庭裁判所(家裁)に送致し、家裁にて非公開の少年審判を開き、少年院送致等の処分を決めますが、犯行が余りにも悪質で、刑事処分相当と判断された場合、家裁は少年の身柄を検察に送り返すことになり、これを検察官送致(逆送)といい、その後、逆送された少年は成人と同じように公開の刑事裁判で裁かれます




無職少年A(18) 職人少年B(17) 無職少年C(17) 横浜家裁に送致 2015年3月19日



川崎市川崎区の多摩川河川敷、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)殺害事件で、横浜地検は、2015年3月19日、リーダー格の無職の少年A(18)を殺人の非行内容で、無職少年B(17と職人少年C(17)は、傷害致死の非行内容で、横浜家庭裁判所(家裁)に送致し、横浜家裁は同日(2015年3月19日)付で審判開始を決定た事を発表しました


3人は共謀して、2015年2月20日午前2時頃、川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で、刃物を使って川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の首を突き刺すなどして殺害した疑いで、神奈川県警に逮捕されていましたが、横浜地検は、無職少年B(17)、職人少年C(17)2人については、殺意の立証が困難と判断し、傷害致死に切り替えたとみられます



少年事件の流れ (参考)


 殺人などの重大事件でも、20歳未満の少年や少女が容疑者の場合、刑事手続きは少年法に従って進められる。家庭裁判所で開かれる少年審判は非公開で、公開審理が原則の通常の刑事裁判とは異なる。
 容疑者が14歳以上なら逮捕され、最長20日間の勾留期限は通常の事件と同じ。その後、少年の身柄は検察から家裁へ送られる。
 家裁が観護措置を決めれば、少年は少年鑑別所に最長で8週間収容され、家裁は調査した上で少年審判を開く。少年審判では付添人の弁護士が少年に付き、非行の事実があったかどうか審理されるが、全て非公開だ。
 家裁は審判の結果、少年を検察官に送致(逆送)するか、少年院送致や不処分などの処分内容を決める。しかし少年法では、殺人が認定され、少年が16歳以上の場合は、検察官に逆送するのが原則となっている。
 その上で検察が少年を起訴すれば、成人と同じ公開の法廷で刑事裁判が行われる。殺人や傷害致死など重大犯罪は裁判員裁判の対象となる。

非公開審判から刑事裁判も=少年事件の流れ―川崎中1殺害 時事通信 2015年3月19日(木)15:48」 より





川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) 殺害犯 少年A(18) 根っからのワル 2015年3月2日



川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で、2015年2月20日に遺体で発見された、川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)は、付き合っていた不良グループのリーダー格、少年A(18)にたびたび暴力をふるわれていました

「人を殺したい」と飲酒のたびに話していたという、殺人容疑で逮捕された少年A(18)は、小、中学生の頃から周囲の弱い子を殴る等暴力行為を繰り返しています


今回の被害者の中1生が通っていた大師中の近隣の中学校に通っていた少年A(18)は、中学1年の時、気の弱い同級生の男子生徒を理不尽な理由で、顔がアンパンマンのように腫れあがるまでボコボコに暴行しています

また、2012年1月、中学3年の時には、今回の事件現場となった河川敷に同級生を連れ出し、約2時間にわたって殴り続け、相手の顔がパンパンに腫れ上がっても殴るのをやめなかった程の激しい暴力を加えています


中学卒業後、少年A(18)は、川崎市内の定時制高校に進みましたが、そこでも、酒に酔ってバイクに 2人乗り、高齢男性の後ろから近づき、いきなり鉄パイプで殴って命に関わる程の大けがをさせ、定時制高校は退学となり、少年院(鑑別所)に入っています

少年A(18)は、2014年6月19日未明、川崎市川崎区内を走行中の原付きバイクの後部座席に乗り、自転車で帰宅途中だった男性(60)の後頭部を後ろからいきなり鉄パイプで殴り、12針を縫う大けがをさせたとして検挙されました

バイクのスピードに乗って、見ず知らずの人間の頭をいきなり後ろから鉄パイプで殴る、当然、命に係わる信じられない危険で粗暴な行為です


そんな人間が、何故平然と街をぶらつけるのでしょうか
エアガンや警棒を持ち歩き、ハトを撃ったりしている様子も周囲に目撃されています
そんな人間が、何故、昼間っから酒を飲んで、ゲームセンターで遊び呆けることができるのでしょうか




川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13) 殺害犯 少年A(18) を隠蔽助長する両親 2015年3月2日



少なくとも、18才で無職、当然、飲食費、遊興費を提供していた人間がいるわけで、少年A(18)の年齢からみて、少年A(18)の両親が提供していたものと思われます


川崎中1殺害犯 少年A(18)の父親 「少年A(18)は家にいて無関係」と主張


少年A(18)の父親は、少年A(18)が逮捕される前日の2015年2月26日、弁護士を通じて(!)、「少年A(18)は今回の川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)の殺害とは無関係です」とのコメントを発表しました

逮捕されたわけでもなく、事情聴取すら行われていなかった時点で、わざわざ弁護士を通じて「無関係」を主張するのは、「無関係」でない事を知っていたからではないのですか

そして、その「無関係」コメントが通用するとでも思ったのか、2015年2月27日午前8時45分頃、少年A(18)は、母親と弁護士(!)とともに川崎警察署に現われ、少年A(18)本人も「事件が起きた夜は家にいて、自分は無関係」との主張を繰り返しました

少年A(18)が「事件が起きた時、家にいた」と偽証を続けていた間も、少年A(18)の父親は、事件が起きた夜の少年A(18)のアリバイを証言していました ( ← これって偽証罪でしょ)
家にいたかどうかくらい分かっていたはずです


川崎中1殺害犯 少年A(18)の父親 「捜査に協力して欲しいと伝えたい」って ・・・ ?


ところが、少年A(18)が犯行を認める供述を始めると少年A(18)の父親は一変、2015年3月2日、「今回息子が殺人容疑で逮捕されたこと。そして、そのことについて息子が認めているという報道を聞いて、大変ショックを受けており、(中略)。自分の知っていることは全て話をして、真摯(しんし)に捜査に協力して欲しいと伝えたいです。」とのコメントを出しました

ふざけるな!の一言ですね
ショックを受けるのは、殺された側でしょ
自分の偽証はどうなったの
謝罪の一言もなく、自分の事しか考えていないコメントをよく堂々と出せるものです
さらにフィリッピン出身の母親からは一言も無し
こんな親だからこんな子が育つということでしょう

しかし、こんな人間を育て、野放しにし、犯行を隠蔽し、助長する少年A(18)の親には、一切お咎めなしです
それって、納得できますか




凶悪犯罪が無くならないのは 少年法 偽善裁判官 悪徳弁護士のせい 2015年3月2日



さらに、こんな人間を、少年院に入れればお終いの裁判官、少年法、また、出せばまたすぐ暴力事件を起すことが分かりきった人間をさっさと出してしまう少年院

こんな状態で、凶悪事件を無くせるはずがありません


良識ある一般市民がネット上を中心に情報共有を図るのは当然のことです




やっぱり現われました 凶悪犯を擁護し少年法改正 廃止 反対を唱える弁護士



弁護士 田沢 剛 (新横浜アーバン・クリエイト法律事務所)(8年間の裁判官勤務後、弁護士へ転身) は、2015年3月2日(月)11時37分、「過去に少年が起こした殺人事件の例としては、綾瀬女子高生コンクリート殺人事件や神戸児童連続殺傷事件などがあります。凄惨な殺人事件を犯しながら、少年法による特別な取扱いを受けて、結局は、また再び犯罪に手を染めた例もあります。」と認めながらも、少年法の趣旨を捻じ曲げて、少年法改正反対のコメントを出しました


お金にならない善良な市民より、お金になる鬼畜犯の方が大事なんでしょうね


お腹を空かせたちっちゃな子どもが、店頭にあったパンをつい手に取って食べてしまった
窃盗だから刑務所にぶち込め ・・・ なんて、誰も思わないですよね
だめですよって、教えてあげれば良い話で、それが少年法の趣旨です


18才にもなって、バイクで追い抜きざま高齢者の後頭部を鉄パイプで殴る ・・・ その時は幸い被害者の方は命を取り留めましたので、今度は確実に殺せるように、中1の少年の喉をカッターナイフで切り裂く ・・・ 悪い事かどうか教えてあげれば良い ・・・ って、そんな主張が通用すると 田沢 剛 は本気で思っているのでしょうか


それとも、うそも百回言えば本当になる(人を騙せる)という、かの有名人の話を実践しているのでしょうか




少年法 殺人 どんな残虐な犯行であっても刑期は10~15年程度



川崎市の多摩川河川敷で遺体で発見された川崎中1 上村(うえむら)遼太君(13)を殺害した容疑で逮捕された容疑者は、リーダー格の少年A(18)をはじめすべて少年です

今回の事件は、13歳中学1年の被害者に対して複数で犯行に及んでいて悪質性が高く、首という急所を狙っているため殺意が強いと判断され、傷害致死ではなく殺人で立件される可能性が高いとされています

それでも、犯人が18歳であれば、家庭裁判所での少年審判後検察官に送致(逆送)され、刑事事件として殺人罪で起訴され、地方裁判所で裁かれますが、少年法が適用されるため、殺人でも刑期は、10~15年程度の不定期刑にしかなりません


見ず知らずの高齢男性を後ろからいきなり鉄パイプで殴って大けがをさせても 1~2年もすれば解放されるのです
また、刑期10年とかなって、さらに、5年もすれば、仮釈放され、再び街に戻ってくることでしょう


そのとき少年A(18)は23才
また何人か殺されそうです
殴られてけがを負わされる人間も多数出るでしょう

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関連記事を下記に紹介します



2017年1月26日

川崎殺害 19歳の不定期刑確定へ 時事通信 2017年1月26日 17:12


 川崎市の多摩川河川敷で2015年2月、中学1年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた少年(19)について、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は26日までに少年側の上告を棄却する決定をした。決定は25日付。懲役6〜10年の不定期刑とした一、二審判決が確定する。
 事件では、殺人罪などに問われたリーダー格の元少年(20)ら2人の不定期が一審で確定。一方、少年は無罪を主張していた。


2016年11月8日

川崎中1殺害 19歳の控訴を棄却 毎日新聞 2016年11月8日 11:22


 ◇「懲役6年以上10年以下の不定期刑」支持 東京高裁
 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、仲間2人とともに中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13歳)を死亡させたとして、傷害致死罪に問われた少年(19)=事件当時17歳=の控訴審判決で、東京高裁(青柳勤裁判長)は8日、懲役6年以上10年以下の不定期刑とした裁判員裁判の1審・横浜地裁判決を支持し、少年側の控訴を棄却した。少年側は「暴行も共謀もしていない」と1審に続いて無罪を主張していた。
 1審判決は、少年がリーダー格の元少年(20)=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の判決が確定=にカッターナイフを手渡し、自分も上村さんの首を切りつけたと認定していた。もう1人の少年(18)も懲役4年以上6年6月以下の不定期刑が確定している。


2016年6月15日

川崎中1殺害 元職人の少年が控訴 朝日新聞 2016年6月15日 18:16


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)の首をカッターナイフで切りつけたなどとして傷害致死罪に問われた元職人の少年(19)は15日、懲役6年以上10年以下の不定期刑とした横浜地裁の判決を不服として控訴した。少年は無罪を主張していた。
 この事件で起訴された3人のうち、無職少年(19)は殺人などの罪で懲役9年以上13年以下、無職少年(18)は傷害致死罪で懲役4年以上6年6カ月以下の不定期刑がそれぞれ確定している。


2016年6月4日

「もう起こさせたくない」 川崎中1殺害裁判員裁判 市民ら事件の重みに思い 東京新聞 2016年6月4日 08:10


 川崎市の多摩川河川敷で中学一年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件の裁判員裁判は三日、傷害致死罪に問われた少年(19)に判決が言い渡され、起訴された三人の一審判決が出そろった。「同じような少年事件をもう起こさせたくない」「上村君のことを忘れない」。裁判員席で、そして傍聴席で、公判を見つめた市民らは、十三歳の命が奪われた事件の重みにあらためて思いをはせた。 (横井武昭、加藤益丈、宮畑譲)
 判決後、裁判員と補充裁判員の計五人が記者会見。女性裁判員は「思っているより幼い子たちが起こしてしまった印象。ちょっとした歯車が狂わなければ、ここまで来なかったんじゃないか。途中で食い止める何かがあれば…」と振り返った。その上で「小さなことでも少年犯罪を減らすことに役立てることがあるのでは。自分も向き合いたい」と語った。


2016年6月3日

川崎中1殺害、元職人の少年に懲役6〜10年 横浜地裁 朝日新聞 06月03日 20:11


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件の裁判員裁判で、起訴された3人のうち傷害致死の罪で起訴された元職人の少年(19)に対し、横浜地裁は3日、求刑通り懲役6年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。近藤宏子裁判長は「被告が凶器を提供したことが犯行をエスカレートさせ、被害者を死亡させるに至った」と述べた。
 判決によると、被告は昨年2月20日未明、多摩川河川敷で無職少年(19)=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定=にカッターナイフを手渡し、自らも上村さんに複数回切りつけて死亡させた。また、上村さんの顔をコンクリートの護岸に2回たたきつけた。
 判決は被告の役割について「被害者を川で泳がせる提案をし、19歳の無職少年をあおった」とも指摘。暴行していないとして無罪を主張していた被告について、「自らの行為に向き合うことすらできていない」と批判した。


2016年6月3日

少年に懲役6〜10年=川崎中1殺害、関与認定―横浜地裁 時事通信 06月03日 17:26


 川崎市の多摩川河川敷で中学1年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判の判決が3日、横浜地裁であった。近藤宏子裁判長は求刑通り懲役6〜10年の不定期刑を言い渡した。
 少年側は「実行行為に関与していない」と無罪を主張したが、近藤裁判長はリーダー格の少年(19)と別の少年(18)の証言について「客観証拠と整合し信用できる」と判断。カッターナイフをリーダー格に渡し、川を泳がせるよう提案したと認定し、「果たした役割は大きい」と述べた。
 その上で「不合理な弁解を繰り返し、自らの行為に向き合うことすらできていない」と断じた。
 判決によると、少年は昨年2月20日未明、同市川崎区の河川敷でリーダー格にカッターを渡し、自らも上村さんの首に複数回切り付け、顔をコンクリートに2回打ち付けた。


2016年6月3日

<川崎・中1殺害>19歳に懲役6〜10年判決…傷害致死 毎日新聞 06月03日 14:49


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、仲間2人と共謀し中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13歳)を死亡させたとして傷害致死罪に問われた職業不詳の少年(19)=事件当時17歳=の裁判員裁判の判決で、横浜地裁は3日、求刑通り懲役6年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。近藤宏子裁判長は、少年が暴行に関与したとする仲間2人の証言の信用性を認め「2人との共謀が成立し、暴行を加えたと認められる」と述べた。
 これで起訴された3人全員が1審で有罪となった。
 少年は「共謀も暴行もしていない」と無罪を主張していたが、近藤裁判長は「全体として不自然で不合理な供述が多く、信用性は低い」と退けた。


2016年5月24日

19歳少年に懲役6〜10年求刑=川崎中1殺害事件―横浜地裁 時事通信 2016年5月24日 13:21


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)であり、検察側は懲役6〜10年の不定期刑を求刑した。少年は無罪を主張している。判決は6月3日。
 検察側は論告で、少年が上村さんをカッターナイフで切り付け、髪をつかんで顔を地面に打ち付けたと主張。「リーダー格の少年(19)にカッターを手渡し、果たした役割は重い」と述べた。
 弁護側は、「少年からカッターを受け取り、少年の切り付け行為も見た」とするリーダー格の証言は客観的証拠と矛盾し信用できず、有罪の証拠はないと反論した。少年は最終意見陳述で「自分はしていません」と改めて関与を否定した。


2016年5月24日

川崎中1殺害・被告少年に6〜10年の不定期求刑 神奈川新聞 2016年5月24日 12:53


 川崎市立中学1年の男子生徒殺害事件で、傷害致死の罪に問われた元職人の少年(19)の論告求刑公判が24日、横浜地裁で開かれ、検察側は懲役6年以上10年以下の不定期刑を求刑した。弁護側は「有罪立証されていない」として無罪を訴え、結審した。判決は6月3日。
 検察側は論告で「カッターナイフを主犯格の少年に手渡し、切り付けのきっかけをつくった役割は重い」と指摘。「被告自身も暴行に加わり、被害者への哀れみは感じられない」と訴えた。弁護側は「被害者との交友関係は全くなく、痛めつける動機はない」と強調。「暴行を制止せず、救護しなかったことは道義的に許されないが、それだけで刑事責任を負わせることはできない」と述べた。
 被告は最終意見陳述で「起訴状に書かれていることを、自分はしていない。助けていればと後悔している。同じことを繰り返さないように、自分にできることを考えていきたい」と、か細い声で語った。


2016年5月23日

被告の少年、「絶対切りつけていない」 川崎・中1殺害 朝日新聞 2016年5月23日12時18分


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、起訴された3人のうち傷害致死罪に問われた元職人の少年(19)の裁判は23日、横浜地裁で被告人質問が行われた。被告は、無職少年(19)=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定=の暴行について、「自分は止めようとした」「自分は絶対に切りつけていない」と話した。
 被告は19日の初公判で、傷害致死の起訴内容を否定し、無罪を主張している。この日の弁護側の質問に対し、被告は事件前に上村さんと顔を合わせたことはあったものの、当日まで名前も知らなかったと説明。「上村さんが無職少年に刃物で切りつけられるのを見て、『やめとけ』と言ったが、やめなかった。無職少年は刃物を持っているので、(自分も)危ないと思った」と語った。


2016年5月19日

川崎中1殺害 19歳が起訴内容否認 時事通信 2016年5月19日 11:39


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判の初公判が19日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)であり、少年は「(上村さんの)首を切り付けたり、頭を打ち付けたりした事実はありません」と述べ、起訴内容を否認した。24日に結審し、判決は6月3日の予定。
 事件では少年3人が起訴され、殺人罪などに問われたリーダー格の少年(19)は懲役9〜13年、傷害致死罪に問われたもう1人の少年(18)は懲役4年〜6年6月の不定期刑が確定。2人の判決で同地裁は、無職少年がリーダー格にカッターを渡し、自分も切り付けたなどと認定した。
 検察側は冒頭陳述で、少年がカッターナイフを渡し、自ら上村さんを切り付け、髪をつかんで頭を地面に打ち付けたと主張。弁護側は、カッターはリーダー格が取り出しており、共謀は成立しないと指摘。少年は実行行為に関与しておらず無罪だと訴えた。


2016年3月14日

川崎中1殺害「従属的役割」、18歳に不定期刑 読売新聞 2016年03月14日 18時04分


 川崎市で昨年2月、中学1年の上村うえむら遼太君(当時13歳)が殺害された事件で、起訴された少年3人のうち傷害致死罪に問われた少年(18)の裁判員裁判の判決が14日、横浜地裁であり、同地裁は懲役4年以上6年6月以下の不定期刑(求刑・懲役4年以上8年以下)を言い渡した。
近藤宏子裁判長は「被害者が暴行されると予期しながら呼び出し、助けることも早々に諦めて暴行に加わった」などと述べた。
 少年は、リーダー格の少年(19)(殺人罪などで懲役9年以上13年以下の判決確定)ら他の少年2人より1学年下で、事件当時は17歳。3人の中では最も上村君と親しかった。
 判決などによると、少年は昨年2月19日深夜~20日未明、他の2人と一緒にいることを隠して上村君を無料通話アプリ「LINE(ライン)」で呼び出した後、川崎市川崎区の多摩川河川敷に移動。リーダー格の少年に指示され、上村君の首をカッターナイフで切りつけるなど暴行に加わり、死亡させた。


2016年3月7日

18歳少年に懲役4―8年を求刑 川崎・中1殺害事件 朝日新聞 2016年3月7日 12:14


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(18)の裁判員裁判が7日、横浜地裁で結審した。検察側は「被告を兄のように慕っていた上村さんを助けず、上村さんに一番絶望感を与えた」などとして懲役4年以上8年以下の不定期刑を求刑した。
 弁護側は「被告が自ら切りつけたのは19歳の少年の指示によるもので、保護処分でも更生が可能だ」と述べ、刑事罰を科すのではなく、少年院に収容するよう訴えた。被告は「上村さんを助ける行為ができず申し訳ない」と述べた。判決は14日に言い渡される。
 検察側は論告で、被告は無職少年(19)=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定=が上村さんに腹を立てていることを知っていながら、「自分が暇だから」という理由で19歳の少年がいる場に上村さんを呼び出したと主張。上村さんに危害が加わることを十分認識していたと訴えた。


2016年3月5日

「なぜ助けてくれなかった」18歳少年 裁判員裁判 上村さん父母、涙で訴え 東京新聞 2016年3月5日 08:10


 川崎市の多摩川河川敷で昨年二月、中学一年上村遼太(りょうた)さん=当時(13)=が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた事件当時十七歳の少年(18)の裁判員裁判が四日、横浜地裁で開かれた。上村さんの父母が被害者参加制度に基づいて意見陳述し、「なぜ助けてくれなかったのか」と涙ながらに訴えた。
 母親は、上村さんが少年を兄のように慕っていたことに触れ、「助けてくれるかもと思っていた人にまで何度もカッターナイフで切られ、どれだけ絶望的な思いをしたのだろうと思うと、頭がおかしくなってしまいそうです」とおえつした。公判での少年の話に対し「何でそこで助けてくれないの、止めてくれないの、と思うことしかありません」と唇をかんだ。
 父親も「遼太が暴行される可能性を知りながら(共犯の少年たちと)合流した。傷ついた遼太を見て、どうして止めようと思わないのか。絶対に許せません」と涙ぐんだ。
 また、少年の成育歴や事件の動機などを鑑定した元家裁調査官二人が出廷した。少年がかつて家族と離れてフィリピンにいた際に「置き去りにされた」と思い、「母親に不信感があり、家族に代わる絆として交友関係に居場所を求めていった」と指摘。無力感を持ち、成り行き任せの性格だと説明した。
 事件の際は、主導的な立場の無職少年(19)=殺人と傷害の罪で懲役九年以上十三年以下の不定期刑が確定=の言動に恐怖を感じて「もう逃げられない」と思い、「自分の命を守るためには従うしかない」と実行行為に及んだと分析した。


2016年3月3日

川崎の中1殺害、18歳少年「やらねば自分も殺される」 朝日新聞 2016年3月3日 12:52


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、傷害致死罪に問われた無職少年(18)の裁判員裁判は3日、横浜地裁で被告人質問が続いた。被告は、弁護側の質問に「友達を切りたくなかった。でもやらなければ自分も殺されると思った」と話した。
 やり取りでは、被告が上村さんを切りつけた経緯が明らかになった。「お前やれよ」「無理だよ」。被告が断り続けると、19歳の少年=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定=は被告に馬乗りになり、「切らないとお前も殺すぞ」とカッターナイフを首につきつけた。「狂ってる」と被告は思い、断ることを諦めたと説明した。


2016年3月2日

中1殺害、18歳が起訴内容認める 朝日新聞 2016年3月2日 10:58


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、起訴された3人のうち傷害致死罪に問われた無職少年(18)の裁判員裁判が2日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。カッターナイフで上村さんを切りつける行為に加わり、結果的に死なせたとする起訴内容について、被告は「間違いありません」と認めた。
 この少年は上村さんと親しく、事件当夜に呼び出す役割を果たしたとされている。起訴状によると、被告は無職少年(19)=殺人罪などで懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定=や元職人の少年(18)=傷害致死罪で起訴=と共謀。昨年2月20日午前2時ごろ、川崎区の多摩川河川敷で上村さんの首をカッターナイフで切るなどして死なせたとされる。


2016年3月2日

川崎中1殺害、18歳少年「間違いないです」 読売新聞 2016年3月2日 12:38


 川崎市で昨年2月、中学1年の 上村 うえむら 遼太君(当時13歳)が殺害された事件で、起訴された少年3人のうち傷害致死罪に問われた少年(18)の裁判員裁判の初公判が2日午前、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。
 少年は罪状認否で「間違いないです」と起訴事実を認めた。
 この少年は、他の少年2人より1学年下で事件当時17歳だった。殺人罪などに問われ、懲役9年以上13年以下の同地裁判決が確定したリーダー格少年(19)の公判では、リーダー格少年に指示されて上村君への暴行に加わったと認定されている。
 少年法では、刑事裁判から事件審理を改めて家裁に移し、少年院送致など保護処分を検討することも可能と規定している。


2016年2月25日

川崎中1殺害 不定期刑判決が確定 朝日新聞 2016年2月25日 10:46


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)を懲役9年以上13年以下の不定期刑とした横浜地裁判決が25日、確定した。控訴期限の24日までに被告側、検察側とも控訴しなかった。
 10日の判決では、少年を「犯行の主導者」と認定。昨年2月20日午前2時ごろ、他の少年2人=いずれも傷害致死罪で起訴=と、上村さんの首をカッターナイフで何度も切るなどして殺害したとした。
 判決後、被告の弁護人は「被告の成育環境などを斟酌(しんしゃく)して頂いた」と話し、上村さんの父親は代理人弁護士を通じて「刑は軽すぎる」とのコメントを出していた。


2016年2月24日

中1殺害 地検は控訴しない方針 朝日新聞 2016年2月24日 20:41


 川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)を懲役9年以上13年以下の不定期刑とした横浜地裁判決について、横浜地検は24日、控訴しないと明らかにした。少年の代理人弁護士も控訴を検討していないが、「少年本人が手続きをする可能性がある」という。24日中は控訴できる。
 10日の判決では、少年が昨年2月20日午前2時ごろ、他の少年2人=いずれも傷害致死罪で起訴=と、上村さんの首をカッターナイフで何度も切るなどして殺害したと認定。「犯行の主導者として最も重い責任がある」と指摘した。


2016年2月11日

川崎中1殺害 少年に懲役9〜13年判決 やりきれなさ、なお 東京新聞 2016年2月11日 08:10


 川崎市内の中学一年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件の裁判員裁判は十日、主導的な立場とされた被告の少年(19)に判決が言い渡された。横浜地裁には初公判からこの日までの四日間、報道関係者を含めて延べ二千八百六人の一般傍聴希望者が訪れた。笑顔の写真が印象的な十三歳の命が奪われ、社会的関心を集めた事件。地裁の判決を終えても、上村さんの死を悼む声はやまなかった。
 「言葉が見つからない。ご家族に遼太君を返してあげてほしい」。事件の現場となった多摩川河川敷に今も通い、ボランティアで草刈りなどを続ける横浜市の主婦竹内七恵さん(34)は四日間の裁判をすべて傍聴した後、涙ながらに話した。
 最初は「なぜこんな事件が起きたのか知りたい」という気持ちで裁判所に足を運んだ。だが、法廷で聞くにつれて、「『え、こんなことで尊い命がなくなったの』と怒りややりきれなさが湧いてきた」と話す。
 この日の結論は、懲役九年以上十三年以下の不定期刑という判決だった。「遼太君が生きた十三年という時間より短い。被告の少年には『君は遼太君の命の重さが分かっているのか』とあらためて言いたい」と語った。


2016年2月11日

川崎市中1男子殺害事件 上村君の父親「刑は軽すぎる」 フジテレビ系(FNN) 2月11日(木)0時29分


神奈川・川崎市の河川敷で、2015年2月、中学1年の男子生徒が殺害された事件で、殺人などの罪に問われているリーダー格の19歳の少年に対し、横浜地裁は、懲役9年から13年の不定期刑の判決を言い渡した。
判決を言い渡された、19歳のリーダー格の少年は、耳を真っ赤にして、真っすぐ裁判官の方を見つめていた。
19歳の少年は、第2回公判で「首を切ったら死ぬかなと思ってやった」と述べていた。
2015年2月、川崎市の多摩川河川敷で、当時13歳だった上村遼太君を殺害した殺人などの罪に問われている、19歳の少年。
10日も、グレーのスーツで横浜地裁に出廷した。
この少年の裁判員裁判で、検察側は、懲役10年から15年の不定期刑を求刑。
一方、弁護側は「反省しており、更生できる」として、懲役5年から10年を主張していた。
そして、10日の判決公判で、裁判長は「首を何度も切りつけ、真冬の川で泳がせた犯行は凄惨(せいさん)というほかはなく、手口の残虐性は際立っている」と、少年の犯行を断罪。


2016年2月10日

<川崎中1殺害>19歳に懲役9年以上13年以下不定期判決 毎日新聞 2016年2月10日 20:53


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村遼太さん(当時13歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われたリーダー格の無職少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判の判決で、横浜地裁は10日、懲役9年以上13年以下の不定期刑(求刑・懲役10年以上15年以下)を言い渡した。近藤宏子裁判長は「手口の残虐性は際立っている」としつつ「成育環境から生じた年齢不相応の未熟さが殺意の形成に影響している」と述べた。
 近藤裁判長は、上村さんを真冬の川で2回泳がせ、岸に戻るとさらに切りつけることを繰り返した経緯から、「殺意が弱かったとか、殺害をためらったなどとは評価できない」とし、「被害者が味わわされた恐怖や苦痛は甚大だ」と述べた。また、「カッターナイフでほおを切るうちに、報復や逮捕を恐れて殺害を決意したとの動機は、通常では到底考えがたいほど極めて自己中心的で短絡的」と指摘した。
 一方で、少年の自己中心的な発想には、共感性の欠如や未熟さが表れているとしたうえで、父親から暴力を受けるなどした成育環境が「相当に大きな影響を与えている」と判断。殺害に計画性がないことも踏まえ、「不定期刑を選択すべき事案で、その上限が相当とまでは言えない」と結論付けた。


2016年2月10日

「刑軽すぎる。遼太の命軽く扱われている」両親コメント 朝日新聞 2016年2月10日 20:42


 川崎市で上村遼太さんが殺害された事件で、殺人などの罪に問われた少年(19)への判決を受けて、上村さんの両親が発表したコメントの全文は以下の通り。
【父親】
 本日、遼太の命を奪った犯人に判決が出ました。犯人に対する刑は、9年以上13年以下の不定期刑でした。受け入れなければいけないのでしょうが、私は、どうしても納得することはできません。
 遼太の命が、一人の命が奪われているのです。それも目を背けたくなるような残虐なやり方でした。犯人に対する刑は軽すぎると思います。少年なら、残虐な方法で人の命を奪っても、しばらくすれば社会に戻って来られると宣言しているようなものです。遼太の命が軽く扱われているようで、遼太がかわいそうでなりません。


2016年2月10日

川崎・中1殺害、19歳に懲役9年以上13年以下の判決 朝日新聞 02月10日 15:42


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件の裁判員裁判で、横浜地裁(近藤宏子裁判長)は10日、殺人と傷害の罪に問われた無職の少年(19)に対し、懲役9年以上13年以下の不定期刑(求刑・懲役10年以上15年以下の不定期刑)とする判決を言い渡した。
 検察側の主張によると、被告は遊び仲間だった18歳の少年2人=いずれも傷害致死罪で起訴=と共謀し、昨年2月20日午前2時ごろ、川崎市川崎区の多摩川河川敷で、上村さんの首をカッターナイフで何度も切るなどして殺害したとされる。また、事件の約1カ月前に上村さんを殴ってけがをさせたとして、傷害罪にも問われていた。上村さんがこのけがの原因を周囲に話したことに被告は怒りを募らせ、殺害に及んだとされる。


2016年2月10日

川崎中1殺害 懲役9―13年の判決 毎日新聞 2016年2月10日 15:35


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村遼太さん(当時13歳)を仲間2人と共謀して殺害したとして、殺人罪などに問われたリーダー格の無職少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判の判決で、横浜地裁(近藤宏子裁判長)は10日、懲役9年以上13年以下(求刑・懲役10年以上15年以下)を言い渡した。


2016年2月4日

川崎中1殺害 懲役10―15年求刑 朝日新聞 2016年2月4日 16:06


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)に対し、検察側は4日、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した。論告で検察側は「犯行態様はただただむごいの一言。被告には被害者へのあわれみの気持ちや人間的な感情が感じられない」と述べた。
 横浜地裁での裁判員裁判は、弁護側が「突発的な犯行で、本人に反省の色が見える」と懲役5年以上10年以下が相当だと主張して結審した。判決は10日午後3時半から言い渡される。


2016年2月4日

川崎中1殺害 「どこに行っても遼太の思い出ばかり」すすり泣く法廷、上村さん父が声震わせ… 産経新聞 2月4日(木)14時26分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村遼太さん=当時(13)=を殺害したなどとして、殺人などの罪に問われたリーダー格の少年(19)の第3回公判が開かれ、上村さんの家族が被害者参加制度を利用して意見陳述した。上村さんの父親は少年に対して、「どんなに痛かったか、怖かったか、考えるだけで気が狂いそうだ。自分のこの手で遼太の敵を取ってやりたい」と涙ながらに声を荒らげた。
 冒頭、父親は「遼太を失った悲しみは、何をしても癒やされることはない。私は一生この悲しみ、苦しみを持って生きていかなければならない」と訴えた。


2016年2月3日

【被告人質問】(下)「会って謝りたい」「死刑も覚悟」 遺族側の質問に少年A 神奈川新聞 02月03日 16:04


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、市立中学1年の男子生徒=当時(13)=が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われたリーダー格の無職少年A(19)の裁判員裁判が3日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれた。2日目となるこの日は検察の被告人質問に続き、被害者参加人の代理人弁護士や裁判員らが質問を行った。
 少年は遺族に対し「会って謝りたい」と述べた。また、「死刑もあり得る」と指摘されると、「覚悟している。それだけのことをしたと思っています。1年間考えて」と話した。主なやりとりは次の通り。


2016年2月3日

【川崎中1殺害】被告人質問2日目詳報(1)検察側が質問開始「上村君は3、4回謝っていた」それでも許さず、殺人現場の河川敷へ 産経新聞 2016年2月3日 12:34


《川崎市川崎区の多摩川河川敷で平成27年2月、市立中学1年、上村(うえむら)遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われたリーダー格の少年(19)=同(18)=の第2回公判が3日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。被告は2日のときと同じとみられる濃いグレーのスーツ姿で出廷した》
 《2日の初公判では検察側の冒頭陳述などから、事件の経緯、凄惨な犯行内容が明らかになった。被告は事件の約1カ月前、一緒に遊んでいた上村さんらが待ち合わせ場所だった日吉駅(横浜市)に約1時間遅れて到着したことに立腹。普段から上村さんが年下なのに生意気だと感じていたこともあり、青アザができるほど上村さんの顔を殴りつけた》
 《上村さんへの暴行を知った上村さんの知人グループが自宅に押しかけたことで怒りを募らせた少年は上村さんを呼び出し、仲間の少年2人=傷害致死罪で起訴=と一緒に刃物で切りつけたとされる》


2016年2月3日

【速報】2日目の傍聴希望565人 川崎中1殺害公判 神奈川新聞 2016年2月3日 11:05


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、市立中学1年の男子生徒=当時(13)=が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われたリーダー格の無職少年(19)の裁判員裁判が3日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれた。
 昨日の初公判に続く2日目の審理は、検察側の被告人質問や少年の鑑定人質問などが行われる予定。一般向けに用意された48席の傍聴席を求め、565人の傍聴希望者が訪れた。
 起訴状によると、リーダー格の少年は昨年1月17日午前2時ごろ、横浜市港北区の駐車場で男子生徒の顔面を数回殴るなどして全治2週間のけがを負わせた。翌2月20日午前2時ごろ、知人で18歳の少年2人=いずれも傷害致死罪で起訴=と共謀し、多摩川河川敷で男子生徒の首をカッターナイフで複数回切るなどして殺害した、とされる。
 2日の初公判で少年は「間違いありません」と起訴内容を認め、「やってはいけないことをしてしまったと反省しています」と述べた。


2016年2月2日

「雰囲気に流された」=19歳少年、上村さんに謝罪―横浜地裁 時事通信 2016年2月2日 19:38


 川崎市の中学1年上村遼太さん=当時(13)=殺害事件で、殺人などの罪に問われたリーダー格の無職少年(19)の裁判員裁判は2日午後、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で続き、弁護側の被告人質問が行われた。
 少年は、上村さんを呼び出した後、仲間の少年2人(いずれも18歳)の前で引くに引けず、「どうすればいいか分からなくなり、雰囲気に流された」と殺害に至った経緯を説明した。
 仲間2人を「巻き込んでしまった」と話す一方、「一人だったらやっていない。気持ちが大きくなり、その場の雰囲気もあった」と語った。
 少年は、他の少年2人も実際にカッターナイフで上村さんを切ったほか、自分らが上村さんに2度にわたり裸で川を泳ぐよう強要したと説明。上村さんは次第に衰弱していったという。
 最後に「痛い思い、怖い思いをさせ申し訳ない。上村君を忘れず、背負っていく」と述べた。少年は終始小声で、裁判長が聞き直す場面が何度も見られた。


2016年2月2日

「告げ口したな」 川崎の中1殺害、事件の経緯明らかに 朝日新聞 2016年2月2日 15:05


 真冬の暗い河川敷で、川崎市の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件から1年近く。起訴された3人の少年のうち、殺人罪に問われた少年(19)の裁判が始まった。緊張した様子の少年や、市民から選ばれた裁判員らを前に、検察側は事件までの経緯を明らかにしていった。
 被告の少年は頭を丸刈りにし、グレーのスーツ姿。立って起訴状の朗読を聞き、認否を問われると「間違いありません」と小さな声で言った。
 検察側の冒頭陳述によると、被告は、起訴された他の2人のうち、元職人の少年(18)とは中学高校の同級生。無職少年(18)とは事件の約1年前に知り合ったという。
 共通の友人の紹介で、被告が上村さんと知り合ったのは2014年12月。ゲームセンターなどで頻繁に顔を合わせた。
 関係が変化するのは昨年1月17日未明。被告は、遊ぶまで上村さんに待たされたことに腹を立て、顔面を数回殴った。


2016年2月2日

丸刈り、小声で認める=弁護側「日常的に暴力」-川崎中1殺害初公判 時事ドットコム 2016/02/02-12:58


 殺人罪などに問われたリーダー格の少年(19)は横浜地裁で開かれた2日の初公判で、小さな声で起訴内容を認めた。グレーのスーツに丸刈り。検察側、弁護側双方の主張をうつむき加減で聞いた。
 法廷に設けられたアコーディオン式のついたては、少年が入廷すると取り払われた。
 弁護人は少年の成育環境に触れ、「共感性が培われず人の気持ちを考えることができない」「周囲には日常的に暴力があった」と説明。報復を恐れ、途中でやめられなくなったとして未熟さを強調し、裁判員に成人と異なる配慮を求めた。
 上村遼太さんの遺族は被害者参加制度を利用し、検察官の後方に着席。検察官が傷の状況などに言及すると、母親とみられる女性は声を殺して泣き、兄とみられる男性も涙ぐんでいた。


2016年2月1日

<川崎・中1殺害>「反省の言葉は何だったのか」2日初公判 毎日新聞 2月1日(月)8時20分


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村遼太さん(当時13歳)が殺害された事件で殺人罪に問われたリーダー格の少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判の初公判が2日、横浜地裁である。少年は事件の8カ月前に通行人を殴って大けがをさせていたが、被害者の男性(60)は謝罪の手紙を受け取り、示談に応じていた。「自分がもっと厳しい態度で臨んでいれば、事件は起きなかったかもしれない」。男性は複雑な思いで裁判を見守る。
 関係者によると、少年は2014年6月19日未明、川崎市川崎区内を走行中の原付きバイクの後部座席に乗り、自転車で帰宅途中だった男性の後頭部を鉄パイプで殴り、12針を縫う大けがをさせたとして検挙された。


2016年1月31日

リーダー格少年、2・2初公判 焦点は「情状」と「量刑」…川崎中1殺害から11か月 スポーツ報知 2016年1月31日 08:10


 リーダー格の少年(19)の初公判が2月2日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれる。複数の関係者によると、少年は起訴内容を認めるとみられ、成育環境などの情状と量刑が焦点になる。公判は3日間連続で、2月4日に結審する見通し。上村君の家族が被害者参加制度を利用し意見陳述し、少年の家族も情状証人として出廷する予定だ。
 成人と同様の裁判員裁判となるが、少年の匿名性(少年法61条)に配慮するとみられる。少年事件に詳しいアトム法律事務所の浦田忠興弁護士によると、裁判所の開廷表に少年の氏名を記載せずイニシャルで記載、訴訟の手続きで少年を特定する氏名や住所などの情報は口頭で述べないようにしたり、少年と傍聴席の間を衝立などで遮蔽するといった処置がとられる可能性が高いという。


2016年1月28日

<川崎中1殺害>父「やってあげたいこと山ほどあった…」 毎日新聞 01月28日 00:25


 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村(うえむら)遼太さん(当時13歳)が殺害された事件で、上村さんが育った島根県の離島で暮らす父親が初めて取材に応じ「やってあげたいことが山ほどあった」と無念の思いを語った。息子の成長を楽しみにしていたという父親は、事件の真相を知るために、被害者参加制度を利用して2月2日から横浜地裁で始まるリーダー格の少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判に参加し、公判を全て見届ける。


2015年5月21日

リーダー格の少年ら3人起訴 川崎中1殺害、関与に違い 朝日新聞 05月21日 15:18


 川崎市川崎区の河川敷で2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、横浜地検は21日、リーダー格の無職少年(18)を殺人と傷害罪で、18歳と17歳の無職少年を傷害致死罪でそれぞれ起訴し、発表した。3人とも横浜家裁から検察官送致(逆送)されていた。今後、裁判員裁判で審理される。
 地検は3人の認否を明らかにしていないが、複数の関係者によると、リーダー格の少年は起訴内容を認めているという。一方、18歳の元職人の無職少年は「少し離れた場所で見ていただけ」と暴行への関与を否定。17歳の少年は「リーダー格の少年に指示された」などと話しているという。
 起訴状によると、3人は2月20日午前2時ごろ、川崎市川崎区の多摩川河川敷で上村さんの首をカッターナイフで切るなどして死なせたとされる。


2015年5月21日

川崎中1殺害事件、少年3人を起訴…横浜地検 読売新聞 15:18


 川崎市川崎区の中学1年 上村 うえむら 遼太君(当時13歳)が殺害された事件で、横浜地検は21日、横浜家裁から検察官送致(逆送)されたリーダー格とされる無職少年(18)を殺人罪で、逮捕当時17歳だった同学年の無職少年(18)と1学年下の無職少年(17)を傷害致死罪で横浜地裁に起訴した。
 3人の審理は成人と同様に裁判員裁判で行われる。
 起訴状によると、3人は共謀し、2月20日午前2時頃、同区の多摩川河川敷で、上村君の首をカッターナイフで多数回切りつけるなどして出血性ショックで死亡させたとされる。リーダー格とされる少年は1月17日、上村君の顔を数回殴り、けがを負わせたとする傷害罪でも起訴された。


2015年5月12日

川崎の中1殺害で3少年逆送決定、横浜家裁の決定要旨 朝日新聞 2015年5月12日(火)21:03


 川崎市の河川敷で中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、横浜家裁が12日に出した検察官送致(逆送)決定の要旨は次の通り。
 18歳の無職少年
 《罪となるべき事実》
 (1)1月17日に横浜市内で、被害者に拳でその顔面を数回殴打するなどの暴行を加え、全治約2週間を要する左目打撲に伴う皮下出血の傷害を負わせた(傷害)。
 (2)被害者を殺害しようと企て、傷害の犯意を持つにとどまっていた共犯少年らと共謀し、2月20日午前2時ごろ、川崎市の多摩川河川敷で、殺意をもって被害者の首をカッターナイフで多数回にわたって切り裂くなどし、出血性ショックにより殺害した(殺人)。


2015年5月12日

川崎中1殺害、少年3人の逆送を決定…横浜家裁 読売新聞 2015年5月12日(火)20:25


 川崎市川崎区の中学1年 上村 うえむら 遼太君(当時13歳)が殺害された事件で、殺人の非行事実で家裁送致されたリーダー格とされる無職少年(18)と、傷害致死の非行事実で家裁送致された無職少年2人(17歳と18歳)について、横浜家裁は12日の少年審判で検察官送致(逆送)を決定した。
 小池喜彦裁判長は「犯行は残忍で悪質。社会に与えた影響は極めて大きい」として、刑事処分が相当と判断した。
 決定によると、3人は共謀し、2月20日午前2時頃、同区の多摩川河川敷で、上村君の首をカッターナイフで多数回切り裂くなどして出血性ショックで死亡させたとされる。
 リーダー格とされる少年については殺意を認定し、「犯行に終始主導的に関わった」と判断。横浜地検からの追送致を受け、事件前の1月17日、横浜市内で上村君の顔を数回殴る暴行を加え、約2週間のけがを負わせたとして傷害の非行事実も認定した。殺害事件の伏線にもなっており、切り離して考えるべきではないとして併せて逆送した。
 逆送を受け、横浜地検は10日以内に3人を起訴する見通しで、起訴されれば成人と同様に裁判員裁判を受けることになる。


2015年5月12日

川崎の中1殺害、少年3人の逆送決定 成人同様に起訴へ 朝日新聞 2015年5月12日(火)17:05


 川崎市の河川敷で2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、横浜家裁は12日、殺人の非行内容で送致されていたリーダー格の無職少年(18)と、傷害致死の非行内容で送致された18歳と17歳の無職少年の計3人について少年審判を開き、いずれも検察官送致(逆送)とする決定をした。
 小池喜彦裁判長は「極めて残忍かつ悪質。何の落ち度もない被害者を死なせた結果は重大で、社会に与えた影響は大きい」と指摘した。10日以内に成人と同様に起訴される見通し。
 決定要旨によると、3人は2月20日午前2時ごろ、川崎区の多摩川河川敷で上村さんの首をカッターナイフで切るなどして死なせたとされる。リーダー格の少年について家裁は「殺意をもって切りつけた。終始主導的に関わっており、果たした役割は大きい」と指摘。1月に横浜市で上村さんを殴ってけがをさせたとする傷害罪でも逆送した。
 このほか、傷害致死罪で逆送された17歳の少年は「共犯の少年らと一緒にいることを隠して被害者を呼び出した」、元職人の18歳の少年は「凶器となったカッターナイフを提供した」などと果たした役割を指摘した。


2015年5月12日

少年3人を検察に逆送=川崎中1殺害―横浜家裁 時事通信 5月12日(火)17時12分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、横浜家裁(小池喜彦裁判長)は12日、殺人の非行内容で送致されたリーダー格の少年(18)を検察官送致(逆送)とする決定をした。傷害致死の非行内容で送致された17、18歳の少年2人についても逆送を決定。3人は10日以内に起訴され、成人と同じ公開の法廷で裁判員裁判が開かれる見込み。


2015年5月12日

職人の少年、6回目の審判 神奈川新聞 2015年5月12日(火)03:00


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で2月、市立中学1年の男子生徒=当時(13)=が刺殺された事件で、傷害致死の非行内容で送致された自称職人の少年(18)について、横浜家裁(小池喜彦裁判長)は11日、第6回の少年審判を開いた。非公開で行われ、家裁は審理内容などを明らかにしていない。
 事件では、リーダー格の少年(18)が殺人の非行内容で、自称無職の少年(17)が傷害致死の非行内容で送致され、家裁で少年審判が続いている。


2015年5月9日

2少年が5回目審判 川崎中1殺害 神奈川新聞 2015年5月9日(土)05:00


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で2月、市立中学1年の男子生徒=当時(13)=が刺殺された事件で、傷害致死の非行内容で送致された自称職人の少年(18)と自称無職の少年(17)2人について、横浜家裁(小池喜彦裁判長)は8日、第5回の少年審判を開いた。非公開で行われ、家裁は審理内容などを明らかにしていない。
 事件では、リーダー格の少年(18)が殺人の非行内容で家裁送致され、少年審判が続いている。


2015年4月29日

職人の少年、4回目審判 川崎・多摩川中一殺害 神奈川新聞 2015年4月29日(水)05:00


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で2月、市立中学1年の男子生徒(13)が刺殺された事件で、傷害致死の非行内容で送致された自称職人の少年(18)について、横浜家裁(小池喜彦裁判長)は28日、第4回の少年審判を開いた。非公開で行われ、家裁は審理内容などを明らかにしていない。
 事件では、リーダー格の少年(18)が殺人の非行内容で、自称無職の少年(17)が傷害致死の非行内容で送致されており、家裁で少年審判が続いている。


2015年3月26日

第1回審判開かれる=川崎中1殺害で3少年―横浜家裁 時事通信 2015年03月26日 20時02分


 横浜家裁は26日、川崎市の上村遼太さん(13)殺害事件で、殺人や傷害致死の非行内容で送致された17~18歳の少年3人について、第1回の少年審判をそれぞれ開いたと発表した。審判は少年法に基づき非公開で行われた。
 家裁はまた、3人の観護措置の期間を更新決定したことも発表。期日は2週間延長され、4月15日までとなる。
 横浜地検は今月19日、リーダー格の18歳少年を殺人、17歳の少年2人を傷害致死の非行内容で家裁送致。家裁は同日付で審判開始を決定していた。 


2015年3月21日

18歳少年「暴行続けるうちに殺意」 川崎の中1殺害 朝日新聞 2015年03月21日 05時53分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が殺害された事件で、殺人の非行内容で横浜家裁に送致された無職の少年(18)が神奈川県警の調べに、「カッターナイフで切りつけているうちに殺意を持ち、首を深く刺した」と供述していたことが捜査関係者への取材でわかった。この傷が致命傷になった可能性があるという。
 18歳の少年は、傷害致死の非行内容で家裁に送致された職人の少年(17)からナイフを受け取っていた。「暴行していると、職人の少年から『もう終わりにしちゃうの』と言われた」と供述。暴行を続けるうちに殺意が芽生えたという。「誰かに止めて欲しいと思った」とも話しているという。
 同じく傷害致死の非行内容で送致された無職の少年(17)を含めた少年3人について、横浜家裁は19日付で、小池喜彦裁判長ら3人の裁判官による合議制で審判を開始し、検察官を立ち会わせると決めた。


2015年3月19日

非公開審判から刑事裁判も=少年事件の流れ―川崎中1殺害 時事通信 2015年3月19日(木)15:48


 殺人などの重大事件でも、20歳未満の少年や少女が容疑者の場合、刑事手続きは少年法に従って進められる。家庭裁判所で開かれる少年審判は非公開で、公開審理が原則の通常の刑事裁判とは異なる。
 容疑者が14歳以上なら逮捕され、最長20日間の勾留期限は通常の事件と同じ。その後、少年の身柄は検察から家裁へ送られる。
 家裁が観護措置を決めれば、少年は少年鑑別所に最長で8週間収容され、家裁は調査した上で少年審判を開く。少年審判では付添人の弁護士が少年に付き、非行の事実があったかどうか審理されるが、全て非公開だ。
 家裁は審判の結果、少年を検察官に送致(逆送)するか、少年院送致や不処分などの処分内容を決める。しかし少年法では、殺人が認定され、少年が16歳以上の場合は、検察官に逆送するのが原則となっている。
 その上で検察が少年を起訴すれば、成人と同じ公開の法廷で刑事裁判が行われる。殺人や傷害致死など重大犯罪は裁判員裁判の対象となる。


2015年3月19日

3人を家裁送致、2人は傷害致死の非行内容 中1殺害 朝日新聞 2015年3月19日(木)14:58


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が遺体でみつかった事件で、横浜地検は19日、リーダー格の無職の少年(18)を殺人の非行内容で横浜家裁に送致し、無職の少年(17)と職人の少年(17)については傷害致死の非行内容で同家裁に送致した、と発表した。
 3人は共謀して2月20日午前2時ごろ、同区港町の多摩川河川敷で、刃物を使って上村さんの首を突き刺すなどして殺害した疑いで、神奈川県警に逮捕されていた。しかし、横浜地検は17歳の少年2人については殺意の立証ができないと判断し、傷害致死に切り替えたとみられる。


2015年3月18日

18歳ら家裁送致へ 刑事処分相当 朝日新聞 2015年03月18日 05時30分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が殺害された事件で、神奈川県警に殺人容疑で逮捕された17~18歳の少年3人について、横浜地検は「刑事処分相当」とする意見を付けたうえ、勾留期限の19日に殺人の非行内容で横浜家裁に送致する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
 捜査関係者によると、リーダー格の無職の少年(18)は県警の調べに容疑を認め、「他の2人も暴行に加わった」と供述。無職の少年(17)は「18歳の少年に命じられてやった」と関与を認める一方、職人の少年(17)は「少し離れた場所で見ていた」と説明しているという。
 だが、職人の少年は「18歳の少年をたき付けるようなことを言った」とも話し、18歳の少年も「職人の少年が『カッターナイフがある』と差し出したため使った」と供述していることなどから、殺害の共謀を問えると判断したという。


2015年3月17日

上村君のスマホと確認…川底で発見、内部を解析 読売新聞 2015年3月17日(火)18:29


 川崎市川崎区の中学1年 上村 うえむら 遼太君(13)が殺害された事件で、神奈川県警は17日、遺体発見現場近くの多摩川の川底で上村君のスマートフォン(スマホ)を発見した。
 殺人容疑で逮捕された少年3人(17~18歳)のうち、18歳の少年が「(上村君の)スマホを川に投げた」と供述したことから、捜索を続けていた。県警はスマホを解析して事件前の足取りなどを調べる。
 県警の捜索は今月12、13日に行われたが、スマホは発見できず、17日午前8時45分頃から、民間のダイバー12人を含む計36人態勢で再開。約2時間後、色や機種などが一致する黒いスマホが見つかり、位置を確認した上で水中から引き揚げて内部を解析。上村君のスマホであることを確認した。


2015年3月9日

傷害容疑で16歳逮捕=川崎事件は無関係―神奈川県警 時事通信 2015年3月9日(月)18:41


 中学2年の男子生徒(14)に因縁をつけて暴行し大けがをさせたとして、神奈川県警少年捜査課と戸部署は9日、傷害容疑で横浜市出身の住所不定、無職の少年(16)を逮捕した。容疑を認めているという。
 少年はインターネット上で、川崎市の中学1年上村遼太さん(13)殺害事件に関与したと指摘されていた。少年は県警に「川崎の事件は関係ない」と話しており、県警も無関係と判断した。二つの事件の発生時期が近いことなどから結び付けられたとみている。
 逮捕容疑は2月19日午後3時50分~4時半ごろ、横浜市西区の公園のトイレで、男子生徒の顔を殴ったり壁に頭を打ち付けたりして重傷を負わせた疑い。男子生徒は一時重体となり、現在も意識障害が続いている。


2015年3月7日

18歳立ち会い実況見分=川崎中1殺害、河川敷で-神奈川県警 時事通信 2015年3月7日(土)0時59分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太さん(13)の他殺体が見つかった事件で、神奈川県警捜査1課と川崎署は6日午後、殺人容疑で逮捕した少年3人のうちリーダー格の少年(18)を立ち会わせ、現場の河川敷を実況見分した。少年のこれまでの供述に基づき、現場の状況を確認したとみられる。
 県警によると、見分は2時間余りにわたった。容疑者が少年で社会的関心を集めていることから、周辺の通行を広範囲で規制。特別に作製したボックス状の遮蔽(しゃへい)物に少年と捜査員を隠し、移動させながら殺害場所などを確かめて回った。


2015年3月7日

<川崎中1殺害>「スマホとカッター川に捨てた」18歳供述 毎日新聞 2015年3月7日(土)00:54


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で区内の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された3人のうち、リーダー格の少年(18)が神奈川県警川崎署捜査本部の調べに対し「上村さんのスマートフォンとカッターナイフは川に捨てた」との趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は近く、殺害現場とされる場所付近の多摩川を捜索するとみられるが、供述にはあいまいな点もあることから、さらに3人を追及する。
 捜査関係者によると、18歳の少年がスマホと、凶器とみられる工業用カッターナイフの遺棄場所として供述を始めたのは現場の河川敷近くの多摩川。
 ただ、上村さんの友人によれば、上村さんが死亡したとされる2日後の2月22日夜、その友人が無料通信アプリ「LINE(ライン)」で上村さんに向けて誤ってメッセージを送ったところ、相手が読んだことを示す「既読」となったことが判明しており、供述との関連を慎重に調べる。


2015年3月6日

中1殺害逮捕少年「弁護士同伴出頭」と父親証言変化の違和感 NEWSポストセブン 2015年3月6日(金)16時0分


 神奈川県川崎市の多摩川河川敷で中学1年生・上村遼太さん(享年13)の遺体が発見された事件で、不良グループのリーダー格とみられる少年A(18才)と、同グループのメンバーB(17才)、C(17才)が殺人容疑で逮捕された。
 Aの父親は、Aが逮捕される前日の2月26日、弁護士を通じてこんなコメントを発表していた。
《Aは今回の上村くんの殺害とは無関係です》
 逮捕されたわけでもなく、事情聴取さえ行われていないにもかかわらず、代理人として弁護士が登場するのは異例のこと。そして2月27日午前8時45分ごろ、Aは川崎警察署に出頭したが、Aの母と弁護士も同伴していた。この用意周到ぶりに、多くの人が違和感を抱いていたことだろう。
 Aは、今回の事件より前に、鉄パイプで中年男性を殴りつける事件を起こして、鑑別所に入っているという。


2015年3月5日

【川崎中1殺害】逮捕された3少年の今後は? 刑事裁判で審理か 産経新聞 2015年3月5日(木)22:00


 20歳未満の少年が罪を犯して逮捕された場合、少年法の規定に基づいて刑事処分や少年審判などの手続きが進められる。
 今回の事件で逮捕された17~18歳の容疑者3人は、既に横浜地検に送検されており、通常であれば、検察官は横浜家裁に送致する。
 大半の事件はその後、家裁で少年審判が開始もしくは不開始となる。しかし、平成13年に施行された改正少年法により、16歳以上の少年が殺人のような重大事件を引き起こした場合、原則として検察官送致(逆送)され、通常の刑事裁判で審理される。
 公判で有罪と認定される場合も、年齢によって量刑が異なる。事件当時18歳未満なら、死刑相当の場合は無期懲役に減軽しなければならず、無期懲役に該当する場合も懲役10年以上20年以下の判決を言い渡すことができる。
 一方、事件当時18~19歳の場合、死刑は適用できるが、裁判官は少年が更生する可能性を考慮し、成人に比べて慎重な姿勢で判断する傾向があるという。


2015年3月5日

18歳少年宅に赤いスプレーの落書き 眺めたり、写真を撮ったりする人も J-CASTニュース 2015年3月5日(木)17時26分


 大通りから1本入った住宅街には、今も物々しい雰囲気が漂う。そこには、川崎市の中学1年、上村遼太さんの命を奪った容疑がかかる18歳少年が暮らしていた自宅がある。
 少年宅のブロック塀には大きく赤いスプレーで「フィリピンにかえりたい」と書かれている。何者による犯行か分かっていないが、容疑者の母親の出身をやゆしているようにも思える。家族が消そうとしたのか、雨によるものなのか、文字は少しかすれている。
 2015年3月5日、J-CASTニュースの取材に父親がインターホン越しに応じ、「落書きがあったのは3日ぐらい前です」と話し、警察に通報したことを明かした。慎重に言葉を選ぶような受け答えが印象的で、「これ以上はコメントを控えさせてください」と上村さんの事件については話さなかった。
 直後には2階の窓から母親が顔を出し、「名刺だけ入れておいてください」と郵便受けを指差した。記者が「お騒がせしました」と声をかけると、黙ってうなずき窓を閉めた。


2015年3月5日

<川崎中1殺害>17歳の2人も関与認め「暴行した」供述 毎日新聞 3月5日(木)15時30分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、逮捕された17~18歳の少年3人の供述が「上村さんに暴行した」との内容でほぼ一致したことが、捜査関係者への取材で分かった。これまで殺害への関与を認めていなかった17歳の少年2人の供述が変わってきており、神奈川県警川崎署捜査本部は殺害に至るまでの3人の役割分担について、さらに詳しく聴取している。


2015年3月5日

中1殺害、17歳少年関与認める 共同通信 2015年3月5日(木)7時11分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太君(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された17~18歳の少年3人のうち17歳の1人が、18歳の少年から指示されて「上村君を切りました」と関与を認める供述を始めたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。


2015年3月5日

<川崎中1殺害>ひとり親 支え不可欠…上村さん母の苦悩 毎日新聞 2015年3月5日(木)00:36


 ◇仕事に追われ 子どもの異変、把握できず
 「学校に行くより前に出勤しなければならず、遅い時間に帰宅するので、日中、何をしているのか十分に把握することができませんでした」。川崎市川崎区の河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が刺殺体で見つかった事件。女手一つで上村さんを育ててきた母親が2日に発表したコメントからは、仕事に追われ、子供との時間を持つ余裕のないひとり親家庭の苦悩が浮かぶ。
 「毎朝、子供を保育園に送り、夕方には小さい下の子2人の手を引いてスーパーで買い物をしていた」。上村さんの自宅アパート近くの住民は、介護関係の仕事と育児に奔走する母親の姿を度々見かけた。
 上村さんは5人きょうだいの2番目。島根県・隠岐(おき)諸島にある西ノ島(西ノ島町)の小学3年進級時に両親が離婚。以降は母親ときょうだいと一緒に暮らし、小6の夏に川崎の母親の実家近くに越してきていた。


2015年3月4日

<川崎・中1殺害>18歳、3年前も同級生暴行 河川敷で 毎日新聞 3月4日(水)15時0分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、逮捕された3人のうちリーダー格の少年(18)が、以前にも現場の河川敷に同級生を連れ出し、激しい暴力を加えていたことが知人らへの取材で分かった。神奈川県警川崎署捜査本部は事件当日も、少年が当初から上村さんを暴行する目的で土地勘のあった場所に連れ出したとみて追及する。
 知人らによると、18歳の少年が同級生に暴行したのは2012年1月。当時中学3年だった少年が口論になった相手を河川敷に連れ出し、約2時間にわたって殴り続けた。現場は、上村さんの遺体が見つかった河川敷の草むらだった。


2015年3月4日

中1リンチ殺人 逮捕された少年らの処遇は殺人罪で起訴か? dot 2015年3月4日(水)07:00


 神奈川県川崎市の河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太君(13)の全裸遺体が見つかった。
 凄惨なリンチの犠牲となった上村君は、1年半前に島根・隠岐諸島の西ノ島から川崎市内に越してきたばかりだった。
 母親は昼はデイサービスのスタッフ、夜は飲食店のバイトをかけもちしながら家計を支えていたが、生活は楽ではなかったようだ。
 育児に手が回りきらない面もあったのか。上村君は昨年12月頃からAのグループと付き合うようになり、公園やゲームセンターで一緒に遊ぶ姿が目撃されるようになった。
 1月からは学校を全欠。担任は母親に何度も電話したり自宅を訪問したりしたが、母親は「学校へは家の用事で行けない」などと答え、担任が上村君と話ができたのは事件の4日前だったという。上村君の同級生男子が証言する。
 今後、逮捕された3人の少年は、少年法下でどのように処遇されるのか。刑法に詳しい板倉宏弁護士がこう解説する。
「残忍な犯行なので家裁での少年審判後、逆送され、殺人罪で起訴されると思います。仮に少年に前歴があれば、刑期は15~25年前後になるのではないでしょうか。集団であればあるほど性質(たち)が悪いので罪は重くなります」


2015年3月4日

17歳「18歳少年と一緒」と伝えず 朝日新聞 2015年03月04日 05時20分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が遺体でみつかった事件で、殺人容疑で神奈川県警に逮捕された無職少年(17)が事件直前に上村さんと合流した際、「リーダー格の18歳の少年が一緒にいることを上村さんに伝えていなかった」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。
 逮捕された3人のうちリーダー格の無職少年(18)は以前に上村さんを殴り、上村さんの友人に謝罪を求められて逆恨みしていたという。そのことを17歳の無職少年が知りながら、上村さんに18歳の少年を引き合わせたとみて、県警は経緯を慎重に調べている。


2015年3月3日

<川崎中1殺害>「嫌がらせエスカレート」18歳、経緯供述 毎日新聞 2015年3月3日(火)13:32


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された3人のうちリーダー格の少年(18)が神奈川県警川崎署捜査本部の調べに対し「嫌がらせをするつもりで河川敷に連れ出したが、エスカレートして殺してしまった」との趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。少年は事件当時、酒に酔っていたとみられ、捜査本部は暴行を加えているうちに興奮状態になった可能性もあるとみて殺害に至る経緯を調べている。


2015年3月3日

尾木ママ、18歳少年の父親を非難「まるで第三者!傍観者!見物人!」 スポーツ報知 2015年3月3日(火)10:39


 川崎市の中学1年、上村遼太さん(13)が多摩川河川敷で殺害された事件で、教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹氏(68)が3日、ブログを更新。逮捕されたリーダー格の18歳少年の父親が2日に発表したコメントに「あり得ないコメント」と怒りをあらわにした。
 尾木氏は「18歳加害少年の父のコメント超ズレズレ…ビックリです…」の題名でブログを更新。「『真摯に捜査に協力して欲しい』???思わず二度読みしてしまいました!何で『捜査への協力』なの!?あり得ないコメント」と理解しがたい様子。続けて「まるで第三者!傍観者!見物人!」と非難した。


2015年3月3日

中1殺害 酔って「人殺したい」 弱い者いじめで孤立、暴力性深める 産経新聞 3月3日(火)7時55分


 殺人容疑で逮捕されたグループのリーダー格だった18歳の少年が供述する動機の一部が、明らかになり始めた。「人を殺したい」。飲酒のたびにこう話していたという少年は、弱い者いじめを繰り返し、周囲から疎まれる中で、暴力性をエスカレートさせていた。複数の知人らへの取材からは、「孤独」と「凶暴」という二面性が浮かび上がる。
 「小、中学校のころは、よく弱い者いじめをしていた。同級生の弱い子を殴り、他の子から『何やってんだよ』と注意されたこともあった」


2015年3月3日

川崎中1殺害 少年法適用されるため殺人でも刑期は10~15年 NEWSポストセブン 2015.03.03 07:00


 2月20日、川崎市の多摩川河川敷で遺体で発見された上村遼太君を殺害した容疑で、上村君が付き合っていた不良グループから3人が逮捕された。容疑者はリーダー格の少年A(18)をはじめすべて少年である。少年犯罪に詳しい弁護士の高橋正人氏がいう。
「今回の事件は13歳の被害者に対して複数で犯行に及んでいて悪質性が高い。首という急所を狙っているため殺意が強いと判断され、傷害致死ではなく殺人で立件される可能性が高い。
 もし主犯格が18歳であれば、家庭裁判所での少年審判を経て検察官に送致(逆送)され、刑事事件として地方裁判所で裁かれることになります。少年法が適用されるため、殺人でも刑期は10~15年程度にしかなりません」


2015年3月2日

<川崎中1殺害>18歳の父コメント「言葉見つからない」 毎日新聞 2015年3月2日(月)21:49


 今回息子が殺人容疑で逮捕されたこと。そして、そのことについて息子が認めているという報道を聞いて、大変ショックを受けており、今はまだ言葉が見つかりません。自分の知っていることは全て話をして、真摯(しんし)に捜査に協力してほしいと伝えたいです。皆さんにはご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません。


2015年3月2日

本当に廃止してよい? 少年法が存在する「意味」とは シェアしたくなる法律相談所 2015年3月2日(月)11時37分


川崎市で中学1年生の上村遼太君(13)の遺体が発見された事件について27日、少年3人が殺人容疑で逮捕されました。
残虐な事件の実行犯が少年であったということが明らかになり、少年法に対する関心が高まってきています。
「どうせ少年法ですぐに社会に戻るんでしょ?」「少年法なんていらない」などの意見もネット上では散見されます。


2015年3月2日

川崎中1殺害事件 容疑の少年が凶暴性に目覚めた出来事とは NEWSポストセブン 2015年3月2日(月)7時0分


 川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で、2月20日に遺体で発見された川崎市立大師中学1年の上村遼太君は、付き合っていた不良グループのリーダー格、少年A(18)にたびたび暴力をふるわれていた。
 Aは大師中の近隣の中学校に通い、卒業後は川崎市内の定時制高校に進んだ。Aと同じ中学・高校に通った1年先輩の少年によると、Aが中学1年の時、その凶暴性が目覚める出来事が起きたという。
「同級生の男子生徒にケンカを売られたAは、その生徒をボッコボコにしたんです。


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