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アイドル刺傷事件 被害者本人 110番するも 通報位置 確認せず 自宅へ


アイドル女子大生刺傷事件 東京都小金井市 事件の概要 2016年5月21日



アイドル活動をしていた亜細亜大 3年生の冨田真由さん(20)は、2016年5月21日、東京都小金井市で、男性(27)(京都市右京区)(会社員)(殺人未遂などの容疑で送検)に、首や胸などを中心に20ヶ所以上を刃物でメッタ刺しにされ、重傷を負わされました

冨田真由さん(20)は、事件後、1週間以上、意識不明の重体となり、都内の病院の集中治療室(ICU)で治療を続けていましたが、首付近の傷が特に深かったものの、心臓など内臓への損傷は免れていたということで、2016年6月3日頃、意識を取り戻し、その後、退院しています


冨田真由さん(20)は、事件時の出血のため視野が狭くなり、右手の指が動きにくいなどの後遺症が残り、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受け、2016年12月16日現在も治療を続けています




アイドル刺傷事件 被害者本人 110番するも 通報位置 確認せず 自宅へ 2016年5月21日



事件発生時、冨田真由さん(20)本人から 110番通報していましたが、通報を受けた警視庁通信指令本部は、通報場所の位置情報を確認せず、武蔵野市にある冨田真由さん(20)の自宅に警察官を向かわせていたため事件現場への到着が遅れた可能性が指摘されています

警視庁は手順にミスがあったことを認め、「位置情報の確認をすべきだった」としています


警視庁によると、警視庁武蔵野署で、冨田真由さん(20)から初めて相談を受けたのは、事件発生 12日前の 2016年5月で、自身のツイッターへの男性(27)の書き込みをブロックしたため、冨田真由さん(20)の知人に書き込みするようになっていたことに対する相談でした

警視庁武蔵野署では、男性(27)の調査も始めましたが、つきまとい行為などがなく、「ただちに危害を加える内容はない」と判断したとして、緊急時に迅速に対応するため、2016年5月20日、冨田真由さん(20)の携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録しましたが、本部の専門部署 「人身安全関連事案総合対策本部」には連絡していませんでした


冨田真由さん(20)は、2016年5月21日午後5時5分12秒に携帯電話で110番、通信指令本部が受けましたが、「(男性(27)に対し、ライブ会場に)入れませんよ」の後、「きゃー、助けて」という悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応答できない状態となりましたが、通話状態は10分45秒にわたり続いていました

その際、緊急通報登録システムの登録内容に基づき、通信指令本部に冨田真由さん(20)の名前や武蔵野市にある自宅住所が表示され、同本部は武蔵野署に冨田真由さん(20)の自宅に向かうよう指示を出しましたが、携帯電話の位置情報を手動で確認する作業を行わず、通報(事件現場)の場所を確認しませんでした


今回のように 110番の通報者が会話できない状態の場合、通報の位置情報を確認することになっていますが、通信指令本部は、「住所地が表示されたので、そこに確認に行かせることに集中してしまった」と釈明

男性(27)は、2016年5月21日、JR武蔵小金井駅近くで冨田真由さん(20)を待ち伏せ、午後 5時過ぎに襲撃したとされ、冨田真由さん(20)の 110番から 1分45秒後に、現場にいた目撃者から、「男が女性の首を刺している」と 110番があり、通信指令本部は小金井署に指令して現場に警察官を向かわせましたが、警察官が現場に到着したのは冨田真由さん(20)の 110番から約 7分後の 5時12分14秒でした


警察官が現場に到着した際、現場では、直接消防署に駆け込み知らせた目撃者の情報により、救急隊員が既に冨田真由さん(20)の救護処置を行っており、男性(27)は、近くで呆然と立っていたということです

凶悪犯に立ち向かって下さる警察官に感謝の念を忘れてはいけませんが、今回、救急隊員は、凶器を持ったままの殺人未遂犯の目の前で救護処置を行っていたことになり、救急隊員の生命すら危険にさらす、致命的な失態と言わざるを得ません


今回の事態を受け、警視庁は、6月中にも、緊急通報登録システムに登録している電話番号から通報があった場合、自動的に位置情報が表示されるシステムを導入するとしています



アイドル刺傷事件 男性(27) 2016年5月中旬 ネットで凶器の刃物購入



男性(27)は、2016年5月中旬、インターネットで凶器の刃物(刃渡り 8.2センチ)を購入、「冨田さんを殺すつもりだった」などと供述しており、警視庁では計画的に襲撃の準備を進めたとみて調べています



アイドル刺傷事件 男性(27) ストーカー被害と認識せず 警視庁



男性(27)は、事件前約 4ヶ月にわたって、冨田真由さん(20)のツイッターに執拗に書き込みを続けており、「冨田さんが好きだった。結婚したかった」と供述、冨田真由さん(20)に贈った腕時計などのプレゼントが送り返されてきたことに対し、「恥をかかされた」などと説明

警視庁は、冨田真由さん(20)からの事件前の相談をストーカー被害と認識しなかったほか、過去の類似相談が共有されていなかったことも判明しています



「早急な対応必要だった」 アイドル刺傷事件検証 警視庁 対応の問題認める 2016年6月17日



警視庁は、2016年6月17日、事件発生までの検証結果を発表、「早急に対応する必要のある事案だった」として問題があったことを認めました

冨田真由さん(20)は事件前、警視庁武蔵野署にツイッターなどへの書き込みについて相談していましたが、武蔵野署は切迫性はないと判断、ストーカー事案を専門的に扱う「人身安全関連事案総合対策本部」に報告していませんでした


警視庁はこうした対応について、「ストーカー事案と判断するには難しい面もあったが、人身の安全を早急に確保する必要があった」と指摘、警視庁本部への報告に加え、ライブ会場の警戒や冨田真由さん(20)への防犯指導も行うべきだったとしました

警視庁は再発防止策として、しつこい書き込みや悪意のある内容がある場合には、身体への危険が切迫していなくても警視庁本部に報告し、組織を挙げて対処するとし、今後、意識を回復した冨田真由さん(20)から相談時の状況を聴取した上で、最終的な検証結果をまとめます




アイドル刺傷事件 男性(27) 別の10代女性ブログに「殺す」 2016年5月27日



芸能活動をしていた大学生、冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺され、一時、意識不明の重態となる重傷を負わされた事件で逮捕された、京都市右京区の会社員、男性(27)(殺人未遂などの容疑)が、約 3年前の2013年(平成25年)頃、東京都内で芸能活動をしていた別の10代女性のブログに「殺す」などと書き込み、警視庁万世橋署が女性から相談を受けていたことが明らかになりました

万世橋署はこれを立件しなかった上、担当者が警視庁内部の登録システムに男性(27)の名前入力をを失念していたため、冨田真由さん(20)が襲われた事件で、事件前に相談を受けた武蔵野署は登録システムを検索した際、男性(27)の素行、危険性を把握できませんでした


約 3年前、芸能活動をしている 20代女性が、「ブログに「殺す」等威迫的なメッセージを書き込まれている」と万世橋署に相談、その後の捜査で男性(27)を特定、男性(27)は同署の電話での呼び出しに応じなかったにも関わらず、女性も被害届を出さず、その後嫌がらせは収まったとして、立件されせんでした


警視庁のシステムでは、こうした被害の相談対象となった関係者の名前を「犯罪被害防止等即時対応システム」に登録、他の部署が名前を検索すれば把握できるようにしていますが、万世橋署の担当者は相談者の名前や相談内容を登録したものの、男性(27)の名前は登録されておらず、担当者は失念していたと弁明しています

男性(27)の名前や行状が「犯罪被害防止等即時対応システム」に登録されていれば、警視庁武蔵野署で、冨田真由さん(20)から相談を受けた際に、男性(27)への危険性の認識が変わっていた可能性があり、今後検証が進められることを期待します


更に警視庁では、この女性とは別の滋賀県の女性にも男性(27)が嫌がらせをしていたとの情報も得ており、確認を進めています




アイドル刺傷事件 東京都小金井市 事件前、警察に「殺されるかも」 2016年12月16日



アイドル活動をしていた亜細亜大 3年生の冨田真由さん(21)が、2016年5月21日、東京都小金井市で、男性(28)(京都市右京区)に、首や胸などを中心に 20ヶ所以上を刃物でメッタ刺しにされ、一時、意識不明の重態となる重傷を負わされた事件で、冨田真由さん(21)が警視庁に対し、「署に相談した際、『男に殺されるかもしれない』と伝えた」と証言していることが明らかになりました

警視庁は、2016年12月16日、事件の検証結果を公表し、それを受け、冨田真由さん(21)の代理人弁護士が、2016年12月16日記者会見し、冨田真由さん(21)の手記を公開、「殺されるかもしれないと何度も伝えたにもかかわらず、危険性がないと判断されたのは今でも理解できません」と、警視庁への不信感が記されています


冨田真由さん(21)は事件で意識不明となりましたが、約 2週間後に回復、その後、退院、警視庁が事件前の経緯について聞き取りを進めていました

捜査関係者によると、殺人未遂罪などで起訴された男性(28)は、事件前、冨田真由さん(21)のツイッターに書き込んでいたが、ブロックされた後は冨田真由さん(21)の友人のツイッターに書き込みを繰り返し、当初は好意を示していましたが、プレゼントを送り返されたことに逆上し、中傷する内容に変化していきました


警視庁の冨田真由さん(21)への聞き取りに対し、冨田真由さん(21)は、事件前の2016年5月9日、警視庁武蔵野署に出向き、男性(28)によるツイッターなどへの書き込みについて相談した際、「殺されるかもしれないと署員に伝えた」と説明したと話していますが、警視庁が相談を受けた署員への聞き取り結果では、この訴えは確認できず、相談内容を記録した書類にも記載はなかったとされ、対応した武蔵野署がまともに取り合おうとしなかったことをうかがわせています

さらに、冨田真由さん(21)は、事件後の警視庁の聞き取りで、「(相談時に)本当に殺されるかもしれないと言ったのですか」と聞かれたとし、「事実を警察が認めないことに怒りを通り越して悲しみを感じる」と記しています


実際、冨田真由さん(21)が2016年5月9日に武蔵野署を訪問した際、応対した署員 2人は、男性(28)の名前や住所を聞き取り、また、冨田真由さん(21)が持参したツイッターの内容を印刷した資料 71枚を冨田真由さん(21)から受け取り、ブログを 70枚接写していますが、手記では、対応した警察官がほとんどメモを取らなかったことなどから、「相談を軽い気持ちで聞いていた」と感じたとしています


また、警視庁武蔵野署は、2016年5月19日、小金井市で 5月21日にライブがあることを冨田真由さん(21)から電話で聞き、男性(28))が会場に現れた場合は 110番するよう助言、 5月20日にはライブ会場を所管する小金井署に相談の概要を伝えるなどしましたが、事件当日、会場周辺のパトロールは実施せず、実際に、男性(28)がライブ会場に現れ、襲われたため、冨田真由さん(21)は 110番しましたが、警察は電話の発信位置を確認しようとせず、漫然と署員を冨田真由さん(21)の自宅に向かわせています


警視庁は、冨田真由さん(21)への聞き取りや相談内容を精査した結果、2016年12月16日発表した最終の検証結果で、警察の対応に不備があったとし、事件前に相談を受けた段階で身の安全を早急に確保する必要があったと結論づけられています



アイドル女子大生刺傷事件 東京都小金井市 冨田真由さん(21) 手記全文 2016年12月16日



 まずは、私が被害に遭ったときに、現場で犯人に立ち向かってくれた方、110番通報をして下さった方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。

 今、私が生きていられるのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 また、被害に遭った後から、これまでの間、警視庁の犯罪被害者支援室の皆様には大変お世話になっていて支援室の皆様にはとても感謝しています。

 犯人からのSNSへの書き込みが始まったのは平成26年の6月からでした。

 特に不安や恐怖を大きく感じるようになったのは、ライブ終了後にストーカー行為をされたことや、生き死にに関する書き込みが1日に何件もくるようになったことがきっかけです。

 初めは、気にしないでいようと踏ん張っていましたが、どんどん不安や恐怖が積み重なり、その重さに限界を感じていました。そんな気持ちから家族や友人に相談しましたが、犯人が急に目の前に現れて殺されそうになったとしても、私も家族も周りの人も素人なので、自分のことや誰かを守る方法は何も知りません。

 そんな中でも希望を持っていたのが、警察に助けを求めることでした。家族や友人は、命より大切なものはないよと、身の危険を感じていることや助けてほしいということを警察に伝えた方が良いと背中を押してくれました。私も、この不安や恐怖を解消するための一番良い方法だと思いました。

 警察には、命の危険を感じていることがわかる資料をいくつも持っていきました。男女2人の生活安全課の方が対応をしてくれて、主に女性が話を聞いてくれました。平成26年の6月からSNSへの書き込みが始まったこと、生き死にに関する書き込みが頻繁にあること、友人のSNSにも迷惑な書き込みがされていること、ライブ終了後にストーカー行為をされ命の危険を感じていたことを、持っていった資料を見ながら、特に危険だと感じていたものに関してはひとつひとつ説明をし、「殺されるかもしれない」と不安や恐怖を訴えました。資料が多かったため、後でゆっくり読ませてもらうと女性の方に言われましたが、ストーカー行為をされたことに関しては、そのときの状況を何度も説明すると、頷(うなず)きながら聞かれていたので、理解してくれたのだと思っていました。相談にいったときに伝え忘れたことはひとつもありません。

 警察からは、「使っているSNSから犯人のアカウントをブロックしてください」「何かあればこちらから連絡します」と言われました。その後相談から事件までの間に、担当者から3回ほど電話がかかってきましたが、私のことを聞かれたのはそのうちの1回だけでした。

 事件後、私が相談に行ったときのことについては、平成28年11月28日と12月2日の2回にわたって、警察から事情聴取を受けました。

 警察からの聴取の際、挨拶(あいさつ)が終わった後の最初の言葉が「本当に殺されるかもしれないと言ったんですか」でした。その後も、私が殺されるかもしれないという言葉を言っていないのではないかと何度も聞かれました。

 でも、「殺されるかもしれない」という言葉を、私は絶対に伝えました。母も、警察に何度も訴えてくれました。これだけは間違いありません。この事実を警察が認めないことに、怒りを通り越して、悲しみを感じています。

 必死に訴えたことが全く伝わらなかった。感じるものに温度差があったとしても、警察に持っていった多くの資料があり、殺されるかもしれないと何度も伝えたにもかかわらず、危険性がないと判断されたのは今でも理解できません。

 今思うと、相談した際に、女性の警察官がほとんどメモを取らずに話を聞いていたことや、男性の警察官が「他の事件が忙しい」と言い何度も部屋を出入りしていたことから、私の相談を軽い気持ちで聞いていたのだと思います。

 私が言ったことをどのように受け取ったのか、相談した担当者に直接話を聞かせてほしいと何度もお願いしてきましたが、組織として対応していますと、一切取り合ってもらえませんでした。

 平成28年12月13日に、武蔵野署の署長からは形ばかりの謝罪がありましたが、「少しお元気になられたようですが」と、傷付く言葉がかけられました。謝罪をしていただいたからといって傷だらけになった身体が元に戻る訳でもないし、時間を巻き戻せる訳でもありません。それでも、警察がどうして私の相談を真剣に受け止めてくれなかったのか、きちんと理由を説明してもらえるのなら、少しは救われるのかもしれません。

 事件に遭った日から時間が止まってしまったかのように、前に進むことが怖くなってしまいました。支えや助けがあること、温かい言葉をかけてくれる人がいることで、きっと大丈夫だと思える勇気をもらい、なんとか毎日を過ごしています。

 この事件以降も、似たような事件が起こっているのをニュースでみかけますが、その度にとても苦しい気持ちになります。犯人の勝手な思い込みや都合、感情だけで、なくなっていい命はどこにもありません。

 本事案発生後の取り組みを拝見しましたが、警察がこの事件のことを本当に反省してくれていないと、また同じことが繰り返されるのではないかと心配です。

 この事件をきっかけに、同じ不安や恐怖を抱えて苦しんでいる人が、安心できるような社会に変わっていってくれたら嬉(うれ)しいです。

 この文章で、少しでも私の気持ちが伝わりますように。

 平成28年12月16日 冨田真由




アイドル女子大生刺傷事件 東京都小金井市 「たった 14年、怖い」 冨田さん 2017年2月28日



東京都小金井市で、2016年5月21日、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)を殺害しようとして、一時、意識不明の重態となる重傷を負わせ、殺人未遂罪などに問われた群馬県伊勢崎市、無職、岩崎友宏被告(28)に対する裁判員裁判の判決で、東京地裁立川支部は、2017年2月28日、懲役 14年6月(求刑 懲役 17年)を言い渡しました

東京地裁立川支部 阿部浩巳裁判長は、「理不尽な犯行に巻き込まれ、シンガー ・ ソングライターとしての活躍が困難となった被害者の処罰感情は強い」と述べ、冨田真由さん(21)は一時意識不明の重体となっており、「臓器などが集中する部位を 34ヵ所も刺すなど犯行態様は危険かつ悪質だ」と指摘、事前にナイフを購入していることなどから一定の計画性があり殺意は非常に強固だとしました


判決によると、岩崎友宏被告(28)は、芸能活動をしていた冨田真由さん(21)に恋愛感情を抱くようになり、2016年1月に腕時計などをプレゼントしましたが、返送されたことに激怒、折り畳みナイフを購入、2016年5月21日、小金井市本町のライブ会場付近で声を掛けたが拒絶されたため、殺害しようとナイフで首や胸などを多数回突き刺したということです

阿部裁判長は、被害者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、日常生活に困難をきたしていると述べ、量刑について「最も重い部類に属するべきだ」と説明、判決後、裁判員からの言葉として「被害者の夢を奪った重大さを自覚してもらう必要がある。自分をコントロールし、ルールを守って社会で生活することを、身に付けてください」と述べました


被害者の冨田真由さん(21)は、「たった 14年後には塀の外に出てくると思うと、怖いです」と、判決後、コメントを公表、代理人の柴田崇弁護士によると、冨田真由さん(21)は裁判所の控室で判決を伝えられると言葉を失い、大きなショックを受けた様子だったということです

冨田真由さん(21)は、被害者参加制度を使って審理に加わっていましたが、つらい記憶がよみがえり、体調も考慮して出廷を見合わせたこともあり、ついたて越しに意見陳述した 2017年2月23日のことを、「法廷に入ろうとしても足が前に動かず、声もなかなか出せなかった」とコメントに記し、恐怖と闘っていたことを明かし、厳罰を求めると、被告が「じゃあ殺せよ」などと繰り返し怒鳴り、退廷させられたことについては、「怖かったけれど、負けてはいけないと自分に言い聞かせた」とつづっています



アイドル女子大生刺傷事件 冨田真由さん(21) 判決後出したコメント 抜粋 2017年2月28日



1 判決について

 あれだけのことをしたにもかかわらず、何の反省もしていない犯人が、長くても、たった14年3カ月(注・未決拘留の3カ月を除く)で塀の外に出てくると思うと、怖いです。
 思い出したくもない事件のことを何度も思い返して、意見陳述を書いて、読み上げました。私や私の家族の苦しみが伝わらなかったのだと思うと、やりきれません。
 たった約14年後には、犯人が塀の外を歩いている。そう思うと、今から不安と恐怖しかありません。

2 証人の方や励ましの言葉をくださった方々へ

 通報などをして助けてくださった方々や、精神科の先生が、証人として裁判で話してくれていました。
 こうやって、みなさんの必死な思いに助けていただいたのだと改めて感じさせられました。本当にありがとうございました。
 たくさん励ましの言葉をもらい、勇気づけられました。

3 芸能事務所に関するコメント(略)


4 裁判員裁判を終えて

 自分にしか言えないことを伝えたいと思っていたし、ちゃんと自分の口から話さないと後悔すると思ったので、何としてもやり遂げたいという気持ちでした。
 意見陳述の日は、裁判所に行くことも、法廷に入ることも怖かったです。法廷に入ろうとしても足が前に動いてくれませんでした。
 法廷に入った後も、ついたて一枚の向こうに犯人がいると思うだけで、さらに恐怖が襲いかかってきて、声もなかなか出すことができませんでした。
 その恐怖から帰りたいという思いと、それでも自分で意見陳述をしなければという思いの中で読み上げていると、突然、犯人から怒鳴られたので、本当にびっくりしました。怖かったけれど、負けてはいけないと自分に言い聞かせて、裁判官や裁判員の方々に絶対に聞いてほしいと思っていた所までは読むことができました。
 意見陳述を最後まで読むことはできませんでしたが、私にできることは全てやり遂げられたと思っています。
 被害者として、弁護士の先生に無期懲役を求刑(注・被害者参加制度による求刑意見)してもらえたことは本当にありがたかったです。




アイドル刺傷事件 岩崎友宏被告(28)(群馬県伊勢崎市) 東京高裁に控訴 2017年3月2日



東京都小金井市で、2016年5月21日、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)を殺害しようとして、一時、意識不明の重態となる重傷を負わせた 無職 岩崎友宏被告(28)(群馬県伊勢崎市)は、殺人未遂罪などで懲役 14年6ヶ月とした東京地裁立川支部の判決を不服として、群馬県伊勢崎市、無職、岩崎友宏被告(28)は、2017年3月2日付で、東京高裁に控訴しました




アイドル刺傷事件 岩崎友宏被告(28) 控訴取り下げ 一審懲役 14年6月確定 2017年4月3日



東京都小金井市で、2016年5月21日、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)を殺害しようとして、一時、意識不明の重態となる重傷を負わせた 無職 岩崎友宏被告(28)(群馬県伊勢崎市)は、殺人未遂罪などで懲役 14年6ヶ月とした東京地裁立川支部の判決を不服として、東京高裁に、2017年3月2日付で、控訴していましたが、2017年3月29日付で、控訴を取り下げました

検察側は控訴していないため、岩崎友宏被告(28)(群馬県伊勢崎市)を懲役 14年6ヶ月とする一審判決が確定しました




アイドル女子大生刺傷事件 東京都小金井市 事件の経緯



2016年1月17日 男性(28)(京都市右京区)が冨田真由さん(21)に腕時計と本を渡し、連絡先をしつこく聞く
その後、ツイッターやブログで冨田真由さん(21)について書き込みを始める
2016年4月28日 男性(28)がツイッターに腕時計と本を返却されたと書き込む
冨田真由さん(21)がツイッターをブロックする
2016年5月9日 冨田真由さん(21)が資料を持って武蔵野署を訪れ、男性(28)によるツイッターの書き込みなどを相談
2016年5月19日 武蔵野署員が冨田真由さん(21)に電話し、21日に小金井市でライブに出演することを把握、何かあれば 110番するよう助言
2016年5月20日 武蔵野署が冨田真由さん(21)の携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録、小金井署に対応を依頼
2016年5月21日 冨田真由さん(21)が刺され重体となり、男性(28)を逮捕
2016年6月17日 警視庁が事件の対応を検証する中間報告を公表
2016年12月13日 警視庁が冨田真由さん(21)に謝罪
2016年12月16日 警視庁が最終報告を公表
2017年2月28日 東京地裁立川支部、懲役 14年6月(求刑 懲役17年)判決
2017年3月29日 東京地裁立川支部、懲役 14年6月(求刑 懲役17年)判決 確定

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2017年4月3日

女子学生刺傷、被告控訴取り下げ=一審懲役14年6月確定―東京 時事通信 2017年4月3日 13:19


 東京都小金井市で音楽活動をしていた女子大学生冨田真由さん(21)を刺して重傷を負わせたとして、殺人未遂罪などに問われ、一審東京地裁立川支部で懲役14年6月の判決を受けた岩崎友宏被告(28)が、控訴を取り下げていたことが3日までに分かった。取り下げは3月29日付。
 検察側は控訴しておらず、一審判決が確定した。


2017年3月31日

小金井の女性刺傷事件、被告が控訴取り下げ 朝日新聞 03月31日 23:48


 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた冨田真由さん(21)をナイフで刺して重傷を負わせたとして、殺人未遂などの罪に問われ、一審・東京地裁立川支部で懲役14年6カ月の判決を受けた岩崎友宏被告(28)が、控訴を取り下げていたことが分かった。
 関係者によると、岩崎被告は3月29日付で控訴を取り下げたという。検察側は控訴しておらず、2月28日の立川支部判決が確定した。判決は「殺意は明らかで、一方的に恋愛感情を抱き、逆恨みした動機にくむべきところはない」と非難していた。


2017年3月3日

小金井女性刺傷 被告の男が控訴 時事通信 03月03日 17:25


 東京都小金井市で音楽活動をしていた女子大学生冨田真由さん(21)がファンの男に刺され重傷を負った事件で、殺人未遂罪などに問われた無職岩崎友宏被告(28)が3日までに、懲役14年6月とした東京地裁立川支部の判決を不服として、東京高裁に控訴した。2日付。


2017年2月28日

<小金井ストーカー>「たった14年、怖い」冨田さん 毎日新聞 02月28日 21:07


 東京都小金井市で昨年5月、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪などに問われた群馬県伊勢崎市、無職、岩崎友宏被告(28)に対する裁判員裁判の判決で、東京地裁立川支部は28日、懲役14年6月(求刑・懲役17年)を言い渡した。
 「たった14年後には塀の外に出てくると思うと、怖いです」。判決後、被害者の冨田真由さん(21)はコメントを公表した。代理人の柴田崇弁護士によると、冨田さんは裁判所の控室で判決を伝えられると言葉を失い、大きなショックを受けた様子だったという。
 冨田さんは被害者参加制度を使って審理に加わったが、つらい記憶がよみがえり、体調も考慮して出廷を見合わせたこともあった。23日についたて越しに意見陳述した時のことを「法廷に入ろうとしても足が前に動かず、声もなかなか出せなかった」とコメントに記し、恐怖と闘っていたことを明かした。厳罰を求めると、被告が「じゃあ殺せよ」と怒鳴り、退廷させられたことについては「怖かったけれど、負けてはいけないと自分に言い聞かせた」とつづった。


2017年2月28日

ファンの男に懲役14年6月=「被害者の夢奪った」―アイドル刺傷・東京地裁支部 時事通信 02月28日 18:47


 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた女子大学生冨田真由さん(21)がファンの男に刺され重傷を負った事件で、殺人未遂罪などに問われた無職岩崎友宏被告(28)の裁判員裁判の判決が28日、東京地裁立川支部であった。阿部浩巳裁判長は「理不尽な犯行に巻き込まれ、シンガー・ソングライターとしての活躍が困難となった被害者の処罰感情は強い」と述べ、懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡した。
 阿部裁判長は「臓器などが集中する部位を34カ所も刺すなど犯行態様は危険かつ悪質だ」と指摘、一定の計画性があり殺意は非常に強固だとした。被害者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)で日常生活に困難をきたしていると述べ、量刑について「最も重い部類に属するべきだ」と説明した。
 阿部裁判長は判決後、裁判員からの言葉として「被害者の夢を奪った重大さを自覚してもらう必要がある。自分をコントロールし、ルールを守って社会で生活することを、身に付けてください」と述べた。


2017年2月28日

小金井・女性刺傷、被告に懲役14年6カ月 地裁判決 朝日新聞 02月28日 14:52


 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた冨田真由さん(21)がファンの男に刺され重傷を負った事件で、殺人未遂などの罪に問われた群馬県伊勢崎市の無職岩埼(いわざき、現姓・岩崎)友宏被告(28)の裁判員裁判の判決が28日、東京地裁立川支部であった。阿部浩巳裁判長は、懲役14年6カ月(求刑懲役17年)を言い渡した。
 起訴状などによると、岩埼被告は昨年5月21日午後5時5分ごろ、東京都小金井市本町6丁目のアーケード内で、冨田さんの首などを折り畳みナイフで少なくとも34カ所刺し、殺害しようとしたとされる。冨田さんは一時意識不明の状態になり、その後意識が回復。しかし、口など一部の神経がマヒし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負うなどの後遺症が残った。
 裁判で検察側は、事前にナイフを購入していることなどから「一定の計画性があり、強い殺意があった」と主張。「他に類を見ないほど悪質で、反社会的な犯行」として、同じような事件でのこれまでの量刑にとらわれるべきではないとした。また冨田さんの代理人弁護士は、無期懲役にするべきだと訴えていた。


2016年12月16日

<女子大生刺傷>「危険性ないの判断、今でも理解できない」 毎日新聞 12月16日 21:12


 冨田真由さんの代理人弁護士、手記を公開
 東京都小金井市で今年5月、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が刃物で刺されて重体になった事件。警視庁から16日、「人身の安全を早急に確保する必要があると判断すべき事案だった」とする事件対応の検証結果が公表された。警視庁の検証結果公表を受け、冨田真由さん(21)の代理人弁護士が16日記者会見し、冨田さんの手記を公開した。「殺されるかもしれないと何度も伝えたにもかかわらず、危険性がないと判断されたのは今でも理解できません」と、同庁への不信感が記されている。
 手記はA4サイズの紙4枚。会見した柴田崇弁護士らによると、冨田さんは警視庁の検証結果に納得しておらず、「少しでも自分の気持ちを伝えたい」と手記を公表することにしたという。
 手記では、男性(28)からツイッターなどで執拗(しつよう)な書き込みを受け、警察への相談に「希望を持っていた」と当時の気持ちを明かした。しかし5月9日に武蔵野署に相談した際、対応した警察官がほとんどメモを取らなかったことなどから、「相談を軽い気持ちで聞いていた」と感じたという。


2016年12月16日

女子大生刺傷事件「対応に不備」 警視庁が検証結果発表 朝日新聞 2016年12月16日 20:17


 東京都小金井市で今年5月、大学生の冨田真由さん(21)が事前に警察に相談しながら男に刃物で刺され重傷を負った事件について、警視庁は16日、対応に不備があったとする最終の検証結果を発表した。冨田さんへの聞き取りや相談内容を精査した結果、事件前に相談を受けた段階で身の安全を早急に確保する必要があったと結論づけた。
 冨田さんが5月9日に警察に相談してから、事件が起きた同月21日までの警察の対応が焦点となった。
 冨田さんは5月9日、武蔵野署を訪れて相談。署は、男性(28)=殺人未遂などの罪で起訴=が冨田さんの知人のツイッターにしつこく書き込みをするのをやめさせてほしいという相談との認識で、すぐに冨田さんの身体に危険が及ぶとは判断せず、警視庁本部のストーカーなどを扱う専門の対処チームへの報告もしなかった。


2016年12月16日

<女子大学生刺傷>冨田真由さんの手記全文 毎日新聞 12月16日 19:37


 女子大学生の冨田真由さん(21)が東京都小金井市で今年5月に刺されて重体になった事件で、冨田さんが弁護士を通じて公開した手記全文は次の通り。
 まずは、私が被害に遭ったときに、現場で犯人に立ち向かってくれた方、110番通報をして下さった方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。
 今、私が生きていられるのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
 また、被害に遭った後から、これまでの間、警視庁の犯罪被害者支援室の皆様には大変お世話になっていて支援室の皆様にはとても感謝しています。
 犯人からのSNSへの書き込みが始まったのは平成26年の6月からでした。
 特に不安や恐怖を大きく感じるようになったのは、ライブ終了後にストーカー行為をされたことや、生き死にに関する書き込みが1日に何件もくるようになったことがきっかけです。


2016年12月16日

<女子大学生刺傷>被害者「殺されるかも…警察に伝えた」 毎日新聞 2016年12月16日 18:17


 ◇「早急に安全確保必要だった」警視庁が事件検証結果を公表
 東京都小金井市で今年5月、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)がファンの男に刃物で刺されて重体になった事件で、冨田さんが警視庁に対し、「事件前に警察署に相談した時、『(男に)殺されるかもしれない』と伝えた」と話していたことが分かった。同庁は16日、「早急な安全確保が必要と判断すべき事案だった」とする事件対応の検証結果を公表した。
 警視庁は、事件前に男性(28)=殺人未遂罪などで起訴=についての相談を冨田さんから受けて以降の対応に問題がなかったかを検証。その過程で冨田さんへの聞き取りを行った。
 警視庁によると、冨田さんは聞き取りに対し、5月9日に武蔵野署を訪問して岩埼被告によるツイッターなどへの書き込みについて相談した際、「殺されるかもしれないと署員に伝えた」と説明したという。同庁は相談を受けた署員に聞き取りをしたが、この訴えは確認できず、相談内容を記録した書類にも記載はなかったとしている。


2016年12月16日

事件前、警察に「殺されるかも」…タレント刺傷 読売新聞 2016年612月16日 06:05


 東京都小金井市で5月21日、タレントで大学生の冨田真由さん(21)がライブ会場前でファンの男に刺された事件で、冨田さんが警視庁に対し、「署に相談した際、『男に殺されるかもしれない』と伝えた」と証言していることが捜査関係者への取材で分かった。
 同庁は16日、事件の検証結果を公表し、ストーカー事案への適切な対応を全署に指示する。
 冨田さんは事件で意識不明になったが、約2週間後に回復。その後、退院し、同庁が事件前の経緯について聞き取りを進めていた。
 捜査関係者によると、殺人未遂罪などで起訴された男性(28)は事件前、冨田さんのツイッターに書き込んでいたが、ブロックされた後は冨田さんの友人のツイッターに書き込みを繰り返した。当初は好意を示していたが、プレゼントを送り返されたことに逆上し、中傷する内容に変化していった。
 冨田さんは事件前の5月9日、同庁武蔵野署に相談。


2016年6月17日

「早急な対応必要だった」=アイドル刺傷事件で検証―警視庁 時事通信 2016年6月17日 19:22


 東京都小金井市で5月、アイドル活動をしていた冨田真由さん(20)が刺され重体となった事件に関し、警視庁は17日、事件発生までの検証結果を発表、「早急に対応する必要のある事案だった」として問題があったことを認めた。同庁は今後、意識を回復した冨田さんから相談時の状況を聴取した上で、最終的な検証結果をまとめる。
 冨田さんは事件前、同庁武蔵野署にツイッターなどへの書き込みについて相談したが、同署は切迫性はないと判断。ストーカー事案を専門的に扱う「人身安全関連事案総合対策本部」に報告していなかった。
 同庁はこうした対応について、「ストーカー事案と判断するには難しい面もあったが、人身の安全を早急に確保する必要があった」と指摘。同本部への報告に加え、ライブ会場の警戒や冨田さんへの防犯指導も行うべきだったとした。
 同庁は再発防止策として、しつこい書き込みや悪意のある内容がある場合には、身体への危険が切迫していなくても同本部に報告し、組織を挙げて対処する。


2016年6月7日

【アイドル刺傷】冨田真由さんの意識回復、内臓の損傷なし 産経新聞 06月07日 23:49


 東京都小金井市で、アイドル活動をしていた亜細亜大3年、冨田真由さん(20)が刺された事件で、重体だった冨田さんの意識が回復していたことが7日、複数の関係者への取材で分かった。警視庁は冨田さんの容体が安定し、医師らの許可が得られ次第、事件当時の状況などについて話を聴く方針。
 関係者によると、冨田さんは3日ごろに意識を取り戻した。事件発生以降、都内の病院の集中治療室(ICU)で治療を続けており、意識が回復するのは約2週間ぶり。
 冨田さんは首や胸など20カ所以上をナイフで刺されており、首付近の傷が特に深かったが、捜査関係者によると、心臓など内臓への損傷は免れていたという。
 事件は5月21日午後5時5分ごろ、冨田さんからの110番通報で発覚。警視庁の通信記録に「(ライブ会場に)入れませんよ」という声と、その後の「きゃー、助けて」という叫び声が残っていた。男性(27)=殺人未遂容疑などで送検=に会場近くで声をかけられ、通報した直後に襲われたとみられる。


2016年6月6日

アイドル刺傷 男を精神鑑定へ 時事通信 2016年6月6日 11:35


 アイドル活動をしていた冨田真由さん(20)が刺された事件で、東京地検立川支部は男性(27)=殺人未遂容疑で送検=の精神状態を調べるため鑑定留置を請求し、東京地裁立川支部が6日、認める決定をした。期間は同日から9月5日まで。
 捜査関係者によると、岩埼容疑者は5月21日、イベント会場入り口で冨田さんの首や背中を中心にナイフで約30カ所を刺したとされる。冨田さんは意識不明の重体となっている。事件の状況や、殺意についての供述が一貫しないことなどから鑑定が必要と判断した。


2016年5月30日

女子大生刺傷 容疑者自ら119番 毎日新聞 2016年5月30日 12:21


 ◇ネットで凶器の刃物購入は5月中旬
 芸能活動をしていた大学生、冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、京都市右京区の会社員、男性(27)=殺人未遂などの容疑で送検=が事件直後、自ら119番していたことが捜査関係者への取材でわかった。
 通報は冨田さんを刺してから数分が経過した21日午後5時9分ごろ。携帯電話で「男性と女性のけが人がいます。(女性は)死にそうです」などと消防職員に説明したという。
 また、岩埼容疑者がインターネットで凶器の刃物(刃渡り8.2センチ)を購入したのが今月中旬だったことも判明。岩埼容疑者は「冨田さんを殺すつもりだった」などと供述しており、警視庁は計画的に襲撃の準備を進めたとみて調べている。


2016年5月28日

【アイドル女性刺傷】「みんな、待ってるよ」 生かせなかったSOS…事件から1週間 産経新聞 2016年5月28日 19:34


 アイドル活動をしていた亜細亜大3年、冨田真由さん(20)が、ファンだった男性=殺人未遂容疑などで送検=に刺された事件は、28日で発生から1週間となった。冨田さんは重体のままで意識は戻っていない。「早く回復を」。友人らは事件への憤りとともに、再会を祈り続けている。一方、警視庁の対応の不手際も明らかになっており、警視庁は捜査と併せ検証を進めている。
 東京都港区内の料理店のステージでは24日夜、友人のミュージシャンらが復帰を願って歌声を重ね合わせた。1カ月前、冨田さんはこの店でオリジナル曲を披露したばかりだった。
 「みんな待ってるよ。心配しなくていいと声を掛けたい」。友人のミュージシャン、田村JINさん(50)はそう話す。さらに事件について「ファンとの距離が近く、少々のトラブルも我慢するインディーズの子が警察に相談するのは異常事態」と考える。


2016年5月27日

<女子大生刺傷>さらに滋賀の女性が県警にトラブル相談 毎日新聞 05月27日 20:22


 ◇女性は容疑者フルネーム挙げる 県警「相談内容言えない」
 芸能活動をしていた大学生、冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、滋賀県内に住む別の女性が昨年12月、京都市右京区の会社員、男性(27)=殺人未遂などの容疑で送検=とみられる男とのトラブルについて滋賀県警に相談していたことが分かった。
 女性は岩埼容疑者のフルネームを挙げていたという。県警は女性に面会を求めたが断られ、以降は連絡を取っていない。県警は「相談内容は言えない」としている。


2016年5月27日

【アイドル刺傷】岩埼容疑者、別の女性のブログにも脅迫書き込み 3年前 警視庁、容疑者名登録せず 産経新聞 2016年5月27日 08:24


 東京都小金井市で、アイドル活動をしていた亜細亜大3年、冨田真由さん(20)が刺され重体になっている事件で、男性(27)=殺人未遂容疑などで送検=が約3年前に、別の女性のブログへの脅迫的な書き込みでトラブルになっていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。女性は警視庁に相談したが、書き込みがなくなったため事件化は見送られた。
 警視庁は相談内容を登録するシステムに岩埼容疑者の名前を入力せず、冨田さんが刺されるまで、岩埼容疑者の過去の同種問題を把握していなかった。入力されていれば、冨田さんが事件前に武蔵野署に相談した時点で対応が変わった可能性もあり、警視庁は検証する方針。
 捜査関係者によると、女性は平成25年ごろ、「ブログに威迫的なメッセージを書き込まれている」と万世橋署に相談。同署は岩埼容疑者を特定し電話で呼び出しを繰り返したところ、書き込みがなくなり、女性も被害届を出さなかった。


2016年5月27日

<女子大生刺傷>別の20代女性ブログに「殺す」 3年前に 毎日新聞 2016年5月27日 01:53


 ◇都内で芸能活動、書き込まれて警視庁万世橋署に相談
 芸能活動をしていた大学生、冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、京都市右京区の会社員、男性(27)=殺人未遂などの容疑で送検=が約3年前、東京都内で芸能活動をしていた別の女性のブログに「殺す」などと書き込み、警視庁万世橋署が女性から相談を受けていたことが捜査関係者への取材で分かった。
 万世橋署はこれを立件しなかったが、担当者が警視庁内部の登録システムに岩埼容疑者の名前を入力することを失念していた。冨田さんが襲われた事件で、事件前に相談を受けた武蔵野署は登録システムを検索したが、岩埼容疑者の名前はヒットしなかった。警視庁幹部は「やるべきことをしていなかった」として当時の経緯を検証する。


2016年5月26日

電話のしぐさに「無視された」=声掛けられ110番か―アイドル刺傷・警視庁 時事通信 2016年5月26日 20:46


 アイドル活動をしていた冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刺され重体となった事件で、男性(27)=殺人未遂容疑で送検=が「冨田さんに声を掛けたところ、無視して電話をするしぐさをしたため刺した」という趣旨の供述をしていることが26日、捜査関係者への取材で分かった。この電話が110番だったとみられ、警視庁が裏付け捜査を進めている。


2016年5月26日

電話かけたので…アイドル刺傷 NHK 2016年5月26日 19:36


 東京・小金井市で芸能活動をしていた女子大学生が刃物で刺された事件で、逮捕された男が調べに対し、「女子大学生が携帯電話をかけ始めたので刺した」と供述していることが分かりました。警視庁は事件を起こしたきっかけについてさらに調べています。


2016年5月25日

<アイドル刺傷>警察、位置情報確認せず 被害者110番に 毎日新聞 2016年5月25日 11:44


 ◇自宅への急行指示
 アイドル活動をしていた大学生の冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、事件発生時に冨田さんから110番を受けた警視庁通信指令本部が、通報場所の位置情報を確認せず、武蔵野市にある冨田さんの自宅に警察官を向かわせていたことが分かった。このため事件現場への到着が遅れた可能性がある。警視庁は手順にミスがあったことを認め、「位置情報の確認をすべきだった」としている。
 警視庁は25日、冨田さんを刺したとして逮捕された京都市右京区の会社員、男性(27)=殺人未遂などの容疑で送検=に関する冨田さんからの相談など、事件の一連の経過を公表した。
 警視庁によると、冨田さんの相談を受けていた武蔵野署は、緊急時に迅速に対応するため今月20日、冨田さんの携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録した。冨田さんは21日午後5時5分12秒に携帯電話で110番。通信指令本部がこれを受けたが、「助けて、きゃー」という悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応じなかった。通話状態は10分45秒にわたり続いたという。


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