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JAXA H2Bロケット 6号機 こうのとり 6号機 (HTV6) 打ち上げ


JAXA H2Bロケット 6号機 こうのとり 6号機 (HTV6) 打ち上げ 2016年12月9日



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 6号機 (HTV6)、ISS用バッテリー、小型衛星 7機を搭載した H2Bロケット 6号機 は、2016年(平成28年)12月9日(金)22時26分47秒、予定通り、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場 第2射点から打ち上げられ、打ち上げから 約 15分11秒後、正常に、こうのとり 6号機 (HTV6)を分離、打ち上げは成功しました


JAXA H2Bロケット4号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4) 打ち上げ H-IIBロケット4号機 機体移動
JAXA H2Bロケット4号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4) 打ち上げ ISSに接近する「こうのとり」4号機

H-IIBロケット4号機 機体移動
ISSに接近する「こうのとり」4号機
JAXA デジタルアーカイブス 」 より

打上げロケット H2Bロケット 6号機 (H-IIB F6)
打上げ日 2016年(平成28年)12月9日
打上げ時刻 22時26分47秒
(日本標準時)(※1)
打上げペイロード 宇宙ステーション補給機
「こうのとり」6号機 (HTV6)
打上げ時の天候 晴れ、北西の風(4.3m/s)
気温15.5℃
打上げ予備期間 2016年12月10日(土)~
2016年12月31日(土)(※2)
打上げ場所 種子島宇宙センター
大型ロケット発射場
打上げ実施 三菱重工業株式会社
宇宙航空研究開発機構

※1 最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定

※2 予備期間中の打上げ日及び時刻については、国際宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定



実況速報 終了しました

H2Bロケット 6号機は、予定通り、2016年(平成28年)12月9日(金)22時26分47秒定刻、打ち上げられました
H2Bロケット 6号機は、予定通り、打ち上げから 約 15分後、こうのとり 6号機 (HTV6)を太平洋上にて正常に分離、打ち上げは成功しました

(最新情報を表示する際は 「F5」キー(ファンクションキー)を押す等で、画面を更新して下さい)




JAXA こうのとり 6号機 (HTV6) ISS ドッキング 完了 2016年12月14日



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 6号機 (HTV6)は、2016年12月13日日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に接近、12月13日19時39分(日本時間)にISSロボットアームにより把持、12月14日3時24分(日本時間)に、ISSロボットアーム運用によりISSとの結合を完了、14日夜から積み荷を降ろす作業が始まる予定です

その後、「こうのとり」 6号機 (HTV6)は、国際宇宙ステーション(ISS)での不用品を積み込んだ後、2017年1月下旬~2月上旬にISSを離脱し、「宇宙ごみ」除去を目指す実験を行った後、地球大気圏に再突入し、不用品とともに燃え尽きます




宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 6号機 注目のペイロード 輸送力は世界最大



今回、H2Bロケット 6号機で打ち上げられた こうのとり 6号機 (HTV6)には、日本製の大型リチウムイオン電池、新冷却システムの実験装置、宇宙放射線の高精度なリアルタイム測定装置、超小型衛星 7個などの他、飲料水 600リットルや食品、衣料など ISSへの補給物質が積まれ、その搭載輸送量は 計 約 5.9トンとなり、こうのとり(HTV)史上最大の輸送重量となりました

こうのとり(HTV)は、2016年12月9日現在、日米ロの補給機の中で最大の輸送力を誇っており、ISS用大型リチウムイオン電池を運べるのは、こうのとり(HTV)だけで、また、今月1日(2016年12月1日)には、ロシアの無人宇宙ステーション補給機 「プログレス」を載せたソユーズロケットが打ち上げに失敗しており、これまで 100%の打ち上げ成功率を誇る 「こうのとり」(HTV)の重要性がさらに高まっています

高度 約 400キロにある ISSへのドッキングは、2016年12月13日夜から 14日未明を予定しています



ISS用バッテリー 「GSユアサ」(京都市)製 リチウムイオン電池



H-IIBロケット6号機により打ち上げられる宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機では、日本製のリチウムイオン電池を使った国際宇宙ステーション(ISS)用新型バッテリを輸送、「こうのとり」にしかできない新型バッテリの輸送で、日本がISS運用に不可欠な役割を担います


国際宇宙ステーション ISSは、太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電、太陽の光がISSに届かない日影の時間帯は、バッテリーの電力によって運用されます
現在、ISS全体を賄うバッテリーは、米国製ニッケル水素バッテリーが使用されていますが、寿命が近づいており、日本製(GSユアサ製)のリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーに交換することになり、今回の宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 6号機に搭載され、飲料水等とともに運ばれることになりました
ISSでのバッテリの搭載位置
バッテリ1個につきリチウムイオン電池を複数個束ねるように搭載していき、総重量は250kgほどになります
国際宇宙ステーション ISSは、太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電、太陽の光がISSに届かない日影の時間帯は、バッテリーの電力によって運用されます


現在、ISS全体を賄うバッテリーは、米国製ニッケル水素バッテリーが使用されていますが、寿命が近づいており、日本製(GSユアサ製)のリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーに交換することになり、今回の宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 6号機に搭載され、飲料水等とともに運ばれることになりました


ISSでのバッテリの搭載位置






バッテリ1個につきリチウムイオン電池を複数個束ねるように搭載していき、総重量は 250kgほどになります

「こうのとり」が運ぶISSの未来を担う電力 ファン!ファン!JAXA! 2016年11月24日 」 より



このリチウムイオン電池を使用した新型バッテリー寿命は 約 10年、また、現在の米国製ニッケル水素バッテリーの 3倍の出力があり、現在、ISSに搭載されているバッテリーは48個ですが、新型バッテリーでは 24個で賄うことができます

現在、ISSのバッテリーを輸送できるのは「こうのとり」(HTV)のみの為、「こうのとり」 6号機で最初の 6個を運び、今後 「こうのとり」 9号機までで 残り 18個を運ぶ計画となっています



小型衛星 7機



JAXAでは、2012年以降、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」から、超小型衛星 147機を放出しており、従来は、同時に 6Uしか放出できなかったのに対し、今回、新たに開発、放出能力を倍増させた 12Uの放出装置も搭載されており、小型衛星 7機と合わせ、「こうのとり」(HTV) 6号機で「きぼう」に運ばれ、日本実験棟「きぼう」から、小型衛星を宇宙空間に放出します

「こうのとり」(HTV) 6号機で「きぼう」に運ばれる小型衛星は、下記の 7機で、いずれも 10センチ角の 1Uサイズから 1U 2個分の 2U、同 3個分の 3Uサイズまでの超小型衛星です



「こうのとり」6号機に搭載する超小型衛星7基を公開しました「きぼう」での実験 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター JAXA 2016年11月 7日 」 より




宇宙エレベーターへ第一歩 テザー展開技術を実証 基礎データを取得 STARS-C 静岡大学



「こうのとり」(HTV) 6号機が国際宇宙ステーション(ISS)に運んだ、テザー展開技術実証用の超小型衛星 「STARS-C」(静岡大学)を使用して、宇宙と地球をケーブルでつないで人や物資を運ぶ未来技術「宇宙エレベーター」の基礎実験が 2017年早々にも始まることになりました

宇宙エレベーターは、高度 3万6000キロメートルの静止軌道上から、上と下にそれぞれ 3万6000キロメートルのケーブルを延ばし、ケーブルをつたって、地上から静止軌道上に人や物資を往復させる宇宙エレベーター計画で、大手ゼネコンの大林組が大学などと共同研究を進めており、 2050年の完成を目指している未来技術です


実現に向けては、鉄よりはるかに強くて軽い材質のケーブルや、宇宙で数万キロメートルに及ぶケーブルを真っすぐに延ばす方法などを開発する必要があり、今回の超小型衛星 「STARS-C」(スターズシー)(愛称 : はごろも)は、静岡大の山極芳樹教授らのグループが作製、一辺十センチの立方体の衛星二基で構成されており、内蔵した直径 0.4ミリ、長さ百メートルのケーブルを伸ばして、宇宙でのケーブルの挙動や摩擦など、基礎データを取得します

一般的に、衛星は放出後、軌道上で運用が始まると愛称で呼ばれるようになります


はごろも(STARS-C スターズシー)は、2016年12月19日午後5時50分頃、南米上空約四百キロで、国際宇宙ステーション(ISS)から軌道上に放出、一時間半で軌道を一周、浜松市上空を一日に 5~10回通過、同年12月20日、午前11時すぎ、静大浜松キャンパスにて、はごろも(STARS-C スターズシー)からのツーツーツーというモールス信号を受信しました

モールス信号からは、衛星の電圧や電池残量を確認できるということで、はごろもが発信するモールス信号はアマチュア無線で誰でも受信できるとのことです



世界初 宇宙ごみ除去実験



「こうのとり」(HTV) 6号機は、2017年1月下旬~2月上旬頃、不要設備などを積んで ISSを離脱、人工衛星の残骸など、地球の軌道を回る宇宙ごみ(宇宙デブリ)除去の実験を世界に先駆けて行います

宇宙デブリは、高速で飛行している為、その遠心力と地球の重力とが釣り合う形で、長期間、あるいは、ほぼ無限に地球の周りを回り続けており、そのスピード故に人工衛星や有人宇宙船にとって、非常に危険な存在で、2020年には、宇宙デブリ除去専用の人工衛星を打ち上げ、実際のごみを回収する計画が進められています


「こうのとり」(HTV) 6号機では、デブリを模した装置(重さ 20キロ)を付けたワイヤ(長さ 700メートル)に電気を流し、地球の磁場で発生する「ローレンツ力」を利用してデブリの飛行速度を落とすことで、遠心力と重力のバランスを崩し、地球の重力による地球へ落下(大気圏で燃え尽きる)を試みる予定でしたが、実験のために機体から伸ばす機器が動作せず、失敗に終わりました




JAXA H2Bロケット 6号機 飛行計画



H2Bロケット 6号機 (H-ⅡB ・ F6)は、「こうのとり」 6号機を搭載し、種子島宇宙センター大型ロケット第 2射点より打ち上げられ、打上げ後まもなく機体のピッチ面を 方位角 108.5度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行します

その後、H2Bロケット 6号機は、固体ロケットブースタを打上げ 約 2分4秒後、及び、約 2分7秒後 (以下、時間は打ち上げ後の経過時間を示す)に、衛星フェアリングを 約 3分40秒後に分離、約 5分47秒後には 第 1段主エンジンの燃焼を停止し、約 5分54秒後に第 1段機体を分離します


引き続き、約 6分1秒後に 第 2段エンジンの燃焼を開始、約 14分20秒後に燃焼を停止、約 15分11秒後、近地点高度 約 200km、遠地点高度 約 300km、軌道傾斜角 51.7度の楕円軌道上で、「こうのとり」6号機を分離します

この後、ミッション終了後のロケット第2段機体について、南太平洋上への制御落下を行います


項目 打上げ後経過時間 ※3 高度 慣性速度
リフトオフ 0分 0秒後 0 km 0.4 km/s
固体ロケットブースタ 燃焼終了 ※1 1分 54秒後 53 km 1.9 km/s
固体ロケットブースタ第1ペア 分離 ※2 2分 4秒後 61 km 1.9 km/s
固体ロケットブースタ第2ペア 分離 ※2 2分 7秒後 63 km 1.9 km/s
衛星フェアリング分離 3分 40秒後 120 km 2.9 km/s
第1段主エンジン燃焼停止 (MECO) 5分 47秒後 184 km 5.6 km/s
第1段・第2段分離 5分 54秒後 189 km 5.6 km/s
第2段エンジン始動 (SEIG) 6分 1秒後 194 km 5.6 km/s
固体ロケットブースタ 海面落下 6分~10分後
第2段エンジン燃焼停止 (SECO) 14分 20秒後 289 km 7.7 km/s
「こうのとり」5号機分離 15分 11秒後 287 km 7.7 km/s
衛星フェアリング 海面落下 10分~24分後
第1段機体 海面落下 14分~30分後
第2段エンジン第2回始動(SEIG2i) 1時間 39分 5秒後 307 km 7.7 km/s
第2段エンジン第2回燃焼停止(SECO2) 1時間 39分 58秒後 305 km 7.6 km/s

※1. 燃焼圧最大値 2%時点
※2. スラスト・ストラット切断
※3. 実際の打上後経過時間は、「こうのとり」の質量等により最大で数十秒程度変動する


H2Bロケット 6号機 の飛行経路

H2Bロケット 6号機 の飛行経路


H2Bロケット 6号機 落下物の落下予想区域 (1/2)

H2Bロケット 6号機 落下物の落下予想区域 (1/2)

平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書 」 より





H2Bロケット 6号機 第 2段機体の制御落下



ISSからの分離 予定日 2017年1月28日(土)
予定時刻 午前0時30分頃(日本標準時)
大気圏への再突入 予定日 2017年2月6日(月)
予定時刻 午前0時06分頃(日本標準時)


H2Bロケットの第 2段機体は、「こうのとり」を軌道まで送り届ける都合上、一緒に地球をまわる軌道に乗り、「こうのとり」分離後は、そのまま放っておいても数日で大気圏に再突入し、燃え尽きますが、その間に他の衛星に衝突する可能性や、燃え残った部品が地上に落下する可能性を考慮し、H2Bロケットの第 2段機体については、制御落下という手法を用い、早期に、太平洋等の海上に落下させます


H2Bロケットの第 2段機体は、「こうのとり」を軌道に送り届けた後、地球を 1周させ、続いて機体の健全性を確認した上で、地上からの指令で 第 2段機体ロケットのエンジンに点火して逆噴射、軌道速度を失った第 2段機体は地球の大気圏に再突入し、燃え尽きます


H2Bロケット第 2段機体の制御落下は、H-IIB 2号機から実施され、すべて狙った水域への落下に成功しています


H2Bロケット 6号機 落下物の落下予想区域 (1/2)

H2Bロケット 6号機 落下物の落下予想区域 (1/2)

平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書 」 より





JAXA H2Bロケット 6号機 とは 特徴 性能



JAXA H2B(H-IIB)(エイチツービー、エイチニービー)ロケッ 6号機トは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行なう宇宙ステーション補給機(HTV、H-II Transfer Vehicle)を打ち上げるため、H-IIAロケットの打ち上げ能力の向上策として、H-IIAロケットの設備と技術を元に、H-IIAロケットでは1基だった1段目のエンジン(LE-7A)を、2基束ねる(クラスター化する)事により能力向上を図った、日本最大の基幹大型ロケットです


H-IIAロケットの能力向上案(H-IIA+)は、2003年(平成15年)に「開発研究」が開始され、2005年(平成17年)に、H-IIBロケットとなり「開発」フェーズへと移行、2009年(平成21年)9月11日に試験機 1号機が打ち上げられました


H2Bロケットの形状 (H2B型)

H2Bロケットの形状 (H2B型)

平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書 」 より




JAXA H2Bロケット 6号機 主要諸元



全体
名称 H-ⅡBロケット (H2B型)
全長(m) 56.6
全備質量(t) 531 (ペイロードの質量は含まず)
誘導方式 慣性誘導方式
各 段 第1段 固体ロケット
ブースタ
(長秒時燃焼モータ)
第2段 衛星
フェアリング
(5S-H型)
全長(m) 38 15 11 15
外径(m) 5.2 2.5 4.0 5.1
質量(t) 202 306(4本分) 20 3.2
推進薬質量(t) 177.8 263.8(4本分) 16.6
推力(kN) ※1 2,196 9,220 137
燃焼時間(s) 352 114 499
推進薬種類 液体水素
液体酸素
ポリブタジエン系
コンホ°シ゛ット
固体推進薬
液体水素
液体酸素
推進薬供給方式 ターボポンプ ターボポンプ
比推力(s) ※1 440 283.6 448
姿勢制御方式 ジンバル 可動ノズル ジンバル
ガスジェット装置
主要搭載
電子装置
誘導制御系機器
テレメータ送信機
誘導制御系機器
レーダトランスポンダ
テレメータ送信機
指令破壊装置

※1:真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定





宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) とは



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 (HTV H-II Transfer Vehicle) とは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行なう為にJAXA(宇宙開発事業団(NASDA)と後継法人の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) )が開発した、無人宇宙補給機です



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 6号機 概要



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 6号機は、種子島宇宙センターから H2Bロケット 6号機 (H-ⅡB F6)により打ち上げられ、高度200km/300kmの楕円軌道へ投入されます

軌道投入後、地上監視のもと、予め登録しておいたコマンドシーケンスや姿勢制御系の自動シーケンスなどによって、高度 350~460kmの国際宇宙ステーション(ISS)に対して、安全にランデブ飛行を行いながら、ISSへ接近、所定の位置に相対停止した後は、ISSのロボットアームにて把持され、ISSに結合 ・ 係留し、補給物資をISSへ移送します

その後、ISSで不要となった廃棄物品を「こうのとり」 6号機に移送し、ISSから離脱、再突入軌道へ移行、大気圏内で摩擦熱により、焼却処分されます


宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 6号機 外観図

宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 6号機 外観図

平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書 」 より




宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 開発経緯


1988年、日本、カナダ、アメリカ合衆国、および欧州宇宙機関 (ESA) 加盟国の政府間で宇宙基地協力協定 (IGA) が署名され、1993年にロシアも加わり、1994年に現在の国際宇宙ステーション(ISS)計画が誕生しました

1994年7月アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、宇宙ステーションへの輸送を、国際パートナーがスペースシャトルでの輸送経費を実費負担する方式から、各パートナーそれぞれが輸送能力を提供することを原則とする方式への変更を提案し、日本の宇宙開発事業団(NASDA 現在のJAXA)は、1995年に宇宙ステーション補給機の概念設計を開始、1997年にHTV開発に着手しました


1998年2月24日に署名された宇宙基地了解覚書 (MOU) において、日本が国際宇宙ステーションへの補給義務を負うことが国際公約となり、2009年(平成21年)9月11日、「こうのとり」 と名付けられた宇宙ステーション補給機 1号機が、「こうのとり」 打ち上げ用に開発されたH2Bロケット 1号機により打ち上げられました


国際宇宙ステーションは、2015年(平成27年)12月22日、日米両国政府が国際宇宙ステーション(ISS)に係る新たな日米協力の枠組みについて合意し、2024年までの我が国のISS運用延長への参加が決定されています





宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 (HTV) 改良計画



宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 (HTV) について、重量を3割減、製造運用費を半減化する改良計画が進んでいます
詳細は、下記ページをご参照下さい

JAXA H2Bロケット 8号機 こうのとり 8号機 (HTV8) 打ち上げ




H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ 2016年10月1日から 2016年12月9日 に変更


JAXA H2Bロケット 6号機 こうのとり 6号機 (HTV6) 打上げ延期 2016年8月10日 JAXA発表


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げを、平成28年10月1日(土)に実施する予定としておりましたが、延期することとしましたのでお知らせいたします。
 新たな打上げ日については決定し次第お知らせいたします。
打上げ延期理由
 HTV6の射場整備作業を実施中のところ、配管の気密性検査において微量の漏洩が確認され、HTV6モジュールの結合を解除して必要な修理を行うため。

JAXA H2Bロケット 6号機 こうのとり 6号機 (HTV6) 2016年12月9日 打上げ 2016年10月7日 JAXA発表


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6)について、平成28年10月1日(土)の打上げを延期するとお知らせしておりました。
この度、H-IIB・F6の新たな打上げ日時を下記の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。
 打上げ予定日 : 平成28年12月9日(金)
 打上げ予定時刻 : 22時26分頃(日本標準時)(※1)
 打上げ予備期間 : 平成28年12月10日(土)~平成28年12月31日(土)(※2)
 打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場




H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率 実績



日本の大型基幹ロケットである、H2Aロケット、H2Bロケットは、第一段ロケットエンジンとして、同じエンジン (LE-7A ※) を、H2Aロケットでは、LE-7Aを一基、H2Bロケットでは二基使用しています

複数のエンジンを使用することをクラスター化(束ねる意)といい、一基の大出力高性能エンジンを開発 ・ 使用するより、そこそこ性能のエンジンを束ねることで大出力化する方がコスト面で有利とされ、世界の主要ロケットは、通常、クラスター化エンジンを使用しています



世界と日本 主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率 実績



国際的な信頼性の基準は 95 % とされ、日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です


国 地域 ロケット名 打上回数 成功回数 成功率
日本 H2A 31 30 96.8 %
H2B 6 6 100 %
H2A + H2B 37 36 97.3 %
アメリカ アトラス 387 340 87.9 %
ファルコン 19 15 78.9 %
ヨーロッバ アリアン 221 210 95.0 %
ロシア プロトン 401 354 88.3 %
中国 長征 201 191 95.0 %

諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」



※ LE-7A
LE-7Aは、H-IIロケット第一段に使われていたLE-7エンジンの改良型で、宇宙開発事業団(現JAXA)が、三菱重工業、石川島播磨重工業と共に開発した液体燃料ロケットエンジンで、H-IIAロケットの第一段に1基、H-IIBロケットの第一段には2基使用されています

H2A と H2Bは、三菱重工業が製造、H2A 13号機からは打ち上げ業務も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業(MHI )に移管されています




打ち上げ ライブ中継 / JAXA 種子島ライブカメラ




JAXA H2Bロケット 6号機 こうのとり 6号機 (HTV6) 打ち上げ ライブ中継

放送内容 放送日/放送時間 視聴ページ 備考
「こうのとり」6号機/H-IIB ロケット6号機打ち上げ 12月9日(金)
21時35分~22時50分
ニコニコ生放送 ※ おすすめ
YouTube タイムラグ有
「こうのとり」6号機キャプチャ(把持) 12月13日(火)
19時20分~20時20分
ニコニコ生放送 ※ おすすめ
YouTube タイムラグ有
「こうのとり」6号機、ISSから分離

JAXA|種子島ライブカメラ



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関連記事を下記に紹介します



2017年4月3日

筑波大、念願の電波キャッチ 人工衛星、10カ国結ぶ 茨城新聞 04月03日 16:21


 昨年12月に宇宙へ打ち上げられ、今年1月に宇宙空間へ放出された筑波大の超小型人工衛星「ITF-2」が順調な活動を続けている。約90分で地球を一周し、宇宙から電波を発信。地上で電波を受信した人たちのネットワークづくりに貢献している。現在までに「衛星からの電波をキャッチした」という内容の受信報告が、日本を含む10カ国から計160件以上寄せられている。
  同衛星の現在の課題は、さらに多くの人に電波を受信してもらうこと。学生らを指導し、衛星を開発した同大の亀田敏弘准教授(48)は「30カ国の人に受信してもらうことが目標。そのために人工衛星のことをもっと広め、知ってもらう努力が必要」と話す。
 同衛星は同大2機目の人工衛星。一辺約10センチの立方体で、重さ約1・39キロ。宇宙から電波を発信し、その電波を地上で受信した人たちを、インターネットなどを使ったネットワークで結び付けるのが主な任務。亀田准教授と学生有志らによる「結(ゆい)」プロジェクトのメンバーが2014年5月から約2年間で完成させた。大学では現在も、メンバーの学生らが毎日交代で衛星の状態をチェックしている。


2017年2月6日

こうのとり「宇宙ごみ除去」実験失敗 JAXA発表 産経新聞 2017年2月6日 12:24


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、物資補給機「こうのとり」6号機で予定していた「宇宙ごみ」の除去実験に失敗したことを明らかにした。ごみに見立てた重りを宇宙空間に出せず、電気を流して除去するための針金も延ばせなかった。
 原因は調査中だが、重りを機体に固定していた4つのボルトのうち1つが外れなかった可能性が高いという。実験期間を当初予定の7日間から約半日延長して外す信号を送り続けたが、解決しなかった。
 このため針金の代わりに、こうのとりの機体に電気を流す実験を急遽(きゅうきょ)、実施。電流を起こす装置は正常に機能することを確認した。人工衛星の帯電を緩和し故障を防ぐ技術への応用が期待できるという。こうのとりは6日未明、大気圏に再突入し大半が燃え尽きた。
 こうのとりは先月28日に国際宇宙ステーション(ISS)を離脱した後、宇宙ごみの除去実験を開始。20キロの重りを長さ700メートルの針金の先端に取り付け、宇宙空間に漂わせた後、針金に電気を流し、地球の磁気の影響で重りを降下させる力が生じることを確かめる予定だった。


2017年2月6日

こうのとり、大気圏突入=宇宙ごみ低減実験は断念―JAXA 時事通信 2017年2月6日 11:29


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、国際宇宙ステーション(ISS)から分離した無人補給機「こうのとり」6号機が同日未明に大気圏に突入し、任務を終えたと発表した。突入前に予定していた宇宙ごみの低減実験は、装置の不具合で断念した。
 実験は先端に重りを付けた長さ約700メートルの導電性ケーブル(テザー)をこうのとりから放出し、電流を流して地磁気との干渉で生じる力を利用して、宇宙空間のごみを落下させられるかを調べる予定だった。
 JAXAによると、1月29日未明にテザーを放出する指令を出したが、放出を確認できなかった。JAXAはテザーを固定していたボルトの切断に問題があったとみて調べている。電流を流す電子源装置の実験は行い、動作を確認した。
 記者会見したJAXAの井上浩一テザー実験推進チーム長は「二つの柱のうち一つが未達成に終わったのは残念。電子源の動作実績を得られたのは貴重な経験だ」と述べた。


2017年2月6日

<こうのとり>「宇宙ごみ」除去実証、失敗を発表 JAXA 毎日新聞 2017年2月6日 11:24


 国際宇宙ステーション(ISS)への無人物資補給機「こうのとり」6号機を使って行う予定だった「宇宙ごみ」除去実証実験について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、実験が失敗したことを発表した。今後、トラブルの原因を調べる。6号機は予定通り、6日未明に大気圏に突入してほぼ燃え尽き、役割を終えた。
 想定では、宇宙ごみは「テザー」と呼ばれる金属製のひも(約700メートル)を取り付けて電気を流すと地球の磁場との作用でブレーキとなる力が発生。高度が下がり、大気圏で燃える。
 6号機は1月28日にISSから分離。高度約380キロで、収納していたテザーを伸ばし、電気を流せるか確かめる予定だったが、ひもが伸展しなかった。電気を流すのに必要な電子の放出はできたという。
 6号機は12月9日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、ISSに国産バッテリーや食料など計5・9トンを運んだ。その後、古い機材など不用品を積んで切り離されていた。


2017年2月6日

こうのとり、燃え尽きる 宇宙ゴミ除去実験は失敗 朝日新聞 2017年2月6日 10:54


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本の無人補給船「こうのとり(HTV)」が、同日未明に大気圏に突入し、ほぼ燃え尽きたと発表した。物資輸送は正常にこなしたが、宇宙ゴミ除去につながる実証実験など、計画していた二つの実験は失敗したという。
 こうのとりは輸送を終えた後の1月28日、ISSから切り離され、宇宙に漂うロケットや人工衛星などの残骸「宇宙ゴミ」を除去する技術の実験をする予定だった。だが、実験のために機体から伸ばす機器が動作しなかった。今後、詳しい調査をするという。また、薄型の新しい太陽電池の動作を試す実験も計画していたが、打ち上げ直後に電池が起動しなくなった。
 こうのとりは、昨年12月に、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられ、長期滞在する宇宙飛行士の食料や、ISSに初めて取り付けられたリチウムイオンバッテリーなどを運んだ。


2017年2月6日

JAXA 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の大気圏への再突入完了について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年2月6日


 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)は、2月5日(日) 23時42分(日本時間)に第3回軌道離脱マヌーバを実施し、大気圏に再突入しました。
 HTV6は、所期の目的である国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を完遂し、本日の再突入をもって、約60日間にわたるミッションの全任務を完了しました。 なお、再突入推定時刻及び着水推定時刻は下記のとおり(日本時間)。

再突入※推定時刻 : 平成29年2月6日(月) 午前0時06分頃
着水推定時刻 : 平成29年2月6日(月) 午前0時18分頃~0時42分頃
※:高度約120km


2017年1月31日

宇宙ごみ低減実験、実施できず=こうのとり、装置に不具合―宇宙機構 時事通信 01月31日 11:25


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、国際宇宙ステーション(ISS)から分離した無人補給機「こうのとり」6号機が大気圏再突入前に予定していた宇宙ごみ(デブリ)低減実験について、装置の不具合により実施できていないと発表した。再突入準備に入る2月4日夕までに原因究明を進め、再挑戦する。
 実験はこうのとり本体から約700メートルの導電性テザーと呼ばれるケーブルを伸ばし、テザーに流れる電流と地磁気との干渉で生じる力を確認し、デブリを早期に落下させられるかなどを調べる。
 JAXAによると、1月29日未明に管制室からコマンドを送信したが、ケーブルは放出されなかった。JAXAはケーブルの先端が引っ掛かっている可能性もあるとみて、原因を調べるとともに、こうのとりの機体を小刻みに揺らすなどの対策を取って放出を再度試みる。


2017年1月31日

<こうのとり>「宇宙ごみ」実験できず 毎日新聞 01月31日 10:44


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、国際宇宙ステーション(ISS)を離れ、「宇宙ごみ」除去に向けた実証実験をしている無人物資補給機「こうのとり」6号機で、実験の肝になる金属製のひもが伸展できず、ひもに電流を流す実験に着手できていないと発表した。実験期限の2月4日まで再挑戦を試みるという。
 6号機は28日未明、地上約400キロを周回するISSから分離された。高度を約20キロ下げ、約700メートルの金属ひもをバネの力で伸ばし、ひもに電流を流して地球周辺の磁場と電流の作用で、宇宙ごみに見立てた6号機を減速させる力が生じるかを確かめる計画だった。
 JAXAによると、29日午前0時過ぎ以降、ひもを伸ばす指示を地上から複数回送信したが、ひもの伸展を示す信号が返信されないという。原因は不明だという。6号機は2月6日に大気圏に突入して燃え尽きる予定。


2017年1月31日

「こうのとり」6号機 宇宙ごみの除去実験が中断 NHK 01月31日 04:52


 今月28日に国際宇宙ステーションを離れ、宇宙ごみを取り除くための実験に臨んでいる日本の宇宙輸送船「こうのとり」6号機で、最も重要な宇宙空間への金属製のワイヤーの打ち出しができず、実験が中断していることが関係者への取材でわかりました。JAXA=宇宙航空研究開発機構では、実験の期限となっている来月4日まで再挑戦を試みるとしています。


2017年1月17日

JAXA 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の 国際宇宙ステーション分離及び再突入の決定について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年1月17日


 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の国際宇宙ステーション(ISS)からの分離、及び再突入について、下記のとおり決定いたしましたので、お知らせいたします。

ISSからの分離
予定日 : 平成29年1月28日(土)
予定時刻 : 午前0時30分頃(日本標準時)
大気圏への再突入
予定日 : 平成29年2月6日(月)
予定時刻 : 午前0時06分頃(日本標準時)


2017年1月16日

ISSから超小型衛星放出 開発した企業や大学見守る 朝日新聞 2017年1月16日21時19分


 国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から16日、超小型衛星6機が宇宙空間に順次放出された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が放出の動画を公開し、衛星開発に関わった九州の人たちも見守った。

 超小型衛星を打ち上げる機会を拡大するJAXAの事業。昨年12月に鹿児島県・種子島から打ち上げたH2Bロケットに搭載された無人補給船「こうのとり」が大学や企業が開発した7機を載せ、ISSへと運んだ。

 福岡県広川町の機械メーカー中島田鉄工所と東北大の「フリーダム」は午後6時過ぎに放出された。その瞬間、社員から拍手が起きた。役割を終えた衛星が宇宙ごみにならないよう大気圏に落下させる装置を備えており、その作動を試験する。見守った中島田正宏社長は「まだ試験の第1段階だが、多くの方の支援でここまで来られた」と感謝した。衛星は約1カ月後、大気圏に落下する予定だ。


2016年12月28日

宇宙昇降機 実現つなげ 静大生らチーム奮闘中 中日新聞 12月28日 05:00


 宇宙と地球を結ぶ「宇宙エレベーター」構想の研究で、静岡大と日本大の大学生・大学院生でつくるプロジェクトチームが世界初の実験に向けて準備を進めている。早ければ来年にも、宇宙で分離させた二つの衛星の間で昇降機を動かす実験に挑む。これまでは地上での研究が主だったが、成功すれば構想実現への大きな一歩となる。学生らは未知の領域で試行錯誤を重ねながら奮闘している。
 「ぜんぜんあかん」。二十一日の静岡大浜松キャンパス(浜松市中区)。実験場の機械工学科棟の廊下から、ため息が漏れた。衛星の試作機(縦、横、高さとも約五十センチ)をばねの力で二つに分離させようとするがうまくいかない。実験を重ねること数回目。ようやく一度だけ分離が成功した。大学院総合科学研究科で工学を専攻する小島裕貴さん(23)=浜松市中区=は「完全に離れると思っていた。改良を重ねたい」と話した。
 静岡大は、宇宙での機械制御をテーマに研究を進めている。今月九日に打ち上げられた無人補給機「こうのとり」6号機での実験では、こうのとりから超小型衛星「STARS−C」(愛称・はごろも)を放出することに成功。今後は衛星を分離し、内蔵した直径〇・四ミリ、長さ百メートルのケーブルを伸ばして、どう動くかを調べる。


2016年12月21日

静大衛星 開発の学生らモールス信号受信 中日新聞 12月21日 05:00


 静岡大工学部(浜松市中区)が開発した県内初の超小型衛星「STARS−C(スターズシー)」(愛称はごろも)が二十日午前、同市の上空を通過した。地上局が特設された静大浜松キャンパスでは、学生らが、衛星から発されたモールス信号の受信に成功した。
 はごろもは、十九日午後五時五十分ごろ、南米上空約四百キロで、国際宇宙ステーション(ISS)から軌道上に放出された。一般的に衛星は放出後、軌道上で運用が始まると愛称で呼ばれるようになる。
 一時間半で軌道を一周し、浜松市上空を一日に五〜十回通過する。静大では二十日朝、プロジェクトマネジャーの大学院二年、相賀雅紀さん(24)らが受信に挑戦。午前九時半には、アンテナをうまく調整できず失敗したが、午前十一時すぎ、ツーツーツーというモールス信号を受信できた。
 はごろもは、一辺十センチの立方体の衛星二基で構成され、中にテザーと呼ばれる太さ〇・四ミリ、長さ百メートルのひもを収納している。宇宙と地上をケーブルでつないで、人や物資を昇降機で運ぶ「宇宙エレベーター」の実現に向けて、来年一月中に宇宙で二基を分離し、二基の間で、地球に垂直にひもを伸ばす実験に取り掛かる。


2016年12月14日

JAXA 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の国際宇宙ステーションとの結合について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月14日


 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)は、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて最終接近を実施した後、12月13日19時39分(日本時間)にISSロボットアームにより把持されました。その後、12月14日3時24分(日本時間)にISSロボットアーム運用によりISSとの結合を完了しました。
 今後は、船外及び船内貨物がISSへ順次移送される予定です。


2016年12月13日

<こうのとり>6号機がISSに到着 毎日新聞 2016年12月13日 19:51


 鹿児島県・種子島宇宙センターから9日に打ち上げられた日本の無人物資補給機「こうのとり」6号機が13日午後7時40分ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。14日未明にドッキングが完了し、同日夜から積み荷を降ろす作業が始まる予定。
 こうのとりによる物資補給は1年4カ月ぶり。ロシアの無人貨物船「プログレス」が1日に墜落し、到着に期待が掛かっていた。
 6号機は飲み水や食料、ISSの主電源に採用された日本製リチウムイオン電池入りの新型バッテリーなど、計5.9トンを積んでいる。来年1月下旬〜2月上旬にISSを離脱し、大気圏に再突入して燃え尽きる前に「宇宙ごみ」除去を目指す実験にも使われる。


2016年12月13日

<こうのとり>6号機がISSに到着 毎日新聞 2016年12月13日 19:49


 鹿児島県・種子島宇宙センターから9日に打ち上げられた日本の無人補給機「こうのとり」6号機は13日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に接近し、午後7時37分にロボットアームでキャッチされた。ドッキングした後、結合作業は14日未明まで続く見通し。
 こうのとり6号機は、食料や水などの補給物資のほか、日本実験棟「きぼう」から放出する予定の超小型衛星7個や、ISSの電力を賄う日本製リチウムイオン電池などを搭載。ISSへの物資補給では1日にロシアの補給機「プログレス」が打ち上げに失敗したばかりで、こうのとりへの期待は高かった。
 こうのとりの運用は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)と、米航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センター(テキサス州)の管制室が連携して行い、ISSに滞在する宇宙飛行士がロボットアームを操作した。


2016年12月13日

宇宙エレベーターへ第一歩…実験衛星、ISSへ 読売新聞 2016年12月13日 14:39


 宇宙と地球をケーブルでつないで人や物資を運ぶ未来技術「宇宙エレベーター」の基礎実験が来年早々にも始まる。
 鹿児島県の種子島宇宙センターから9日に打ち上げられた日本の無人補給船「こうのとり」6号機が、実験用の超小型衛星を積んでおり、13日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着する。
 宇宙エレベーターは、高度3万6000キロ・メートルの静止軌道上から上と下にそれぞれ数万キロ・メートルのケーブルを延ばし、人や物資を往復させる計画。大手ゼネコンの大林組が大学などと共同研究を進めており、2050年の完成を目指している。
 実現に向けては、鉄よりはるかに強くて軽い材質のケーブルや、宇宙で数万キロ・メートルに及ぶケーブルを真っすぐに延ばす方法などを開発する必要がある。
 今回の超小型衛星は、静岡大の山極芳樹教授らのグループが作製。宇宙でのケーブルの挙動や摩擦など、基礎データを取得する。


2016年12月10日

JAXA H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げ結果について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月10日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから平成28年12月9日22時26分47秒(日本標準時)に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6)を予定 通り打ち上げました。
 ロケットは計画通り飛行し、打上げ後約15分11秒に「こうのとり」6号機を正常に分離した事を確認しました。
 今回のH-IIBロケット6号機打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
 なお、ロケット打上げ時の天候は晴れ、北西の風(4.3m/s)、気温15.5℃でした。


2016年12月9日

こうのとり、ISSへ=H2Bで打ち上げ成功―過去最大5.9トン輸送・種子島 時事通信 12月09日 23:11


 国際宇宙ステーション(ISS)に水や食料、実験装置などを運ぶ無人補給機「こうのとり」6号機が9日午後10時26分、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられた。約15分後にロケットから分離され、打ち上げは成功。13日夜から14日未明にISSにドッキングする予定。
 ISSに物資を運ぶ補給機では、ロシアが今月1日、「プログレス」をソユーズロケットで打ち上げるのに失敗した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のこうのとりは現在、日米ロの補給機の中で最大。H2Aロケットと一回り大きいH2Bは、JAXAから三菱重工業に引き継がれている。合計で37機中36機が成功(97.3%)となった。
 6号機からはISSのバッテリーを交換するため、日本製の大型リチウムイオン電池も運ぶ。新冷却システムの実験装置や、宇宙放射線の高精度なリアルタイム測定装置など、輸送量は計約5.9トンに上り、こうのとりで過去最大となった。九州工業大や静岡大、ブラジルの小学校などの超小型衛星7個も搭載された。


2016年12月9日

H2Bロケット打ち上げ成功、軌道に投入 朝日新聞 12月09日 22:47


 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「こうのとり(HTV)」を載せたH2Bロケット6号機が9日午後10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約15分後、HTVを高度約290キロで予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。分離されたHTVは14日未明に高度約400キロでISSとドッキングする計画。
 H2Bの打ち上げ成功は2009年の初飛行から6回連続。H2Aとあわせると05年の7号機から31回連続になる。
 HTVは約5・9トンの物資を搭載。ISSに滞在する宇宙飛行士のための飲料水600リットルや食品、衣料などのほか、今回初めて、日本製のリチウムイオン電池を使った新型バッテリー6台が積み込まれた。老朽化したニッケル水素電池のバッテリーと交換してISSへの電力供給を担う。大学や企業が開発した超小型衛星7機と、衛星を日本実験棟「きぼう」から宇宙に放出する専用装置なども運ばれる。


2016年12月9日

こうのとり、ISSへ=H2Bで打ち上げ成功―過去最大5.9トン輸送・種子島 時事通信 2016年12月9日 22:47


 国際宇宙ステーション(ISS)に水や食料、実験装置などを運ぶ無人補給機「こうのとり」6号機が9日午後10時26分ごろ、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられた。約15分後にロケットから分離され、打ち上げは成功。13日夜から14日未明にISSにドッキングする予定。
 ISSに物資を運ぶ補給機では、ロシアが今月1日、「プログレス」をソユーズロケットで打ち上げるのに失敗した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のこうのとりは現在、日米ロの補給機の中で最大。H2Aロケットと一回り大きいH2Bは、JAXAから三菱重工業に引き継がれている。合計で37機中36機が成功(97.3%)となった。
 6号機からはISSのバッテリーを交換するため、日本製の大型リチウムイオン電池も運ぶ。新冷却システムの実験装置や、宇宙放射線の高精度なリアルタイム測定装置など、輸送量は計約5.9トンに上り、こうのとりで過去最大となった。九州工業大や静岡大、ブラジルの小学校などの超小型衛星7個も搭載された。


2016年12月9日

<こうのとり>6号機打ち上げへ 輸送目玉は「GSユアサ」 毎日新聞 2016年12月9日 12:43


 ◇ISSに物資を運ぶ日本の無人補給機 種子島宇宙センター
 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ日本の無人補給機「こうのとり」6号機が9日午後10時26分、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Bロケット6号機で打ち上げられる。同日午前には、こうのとりを載せたH2Bロケットが発射台に設置され、打ち上げ準備が整った。
 「こうのとり」6号機の輸送可能重量は世界最大の約5.9トン。今回は食料、機器、超小型衛星7個などを積む。1日にISSに向かったロシアの無人貨物船「プログレス」が墜落し、輸送の失敗がないこうのとりへの期待が高まる。
 物資の目玉は、京都市の「GSユアサ」が作ったリチウムイオン電池搭載のバッテリー。現在の米国製ニッケル水素バッテリーの3倍の出力がある。今回から4回で計24個を運び、2024年までISSの主電源になる。


2016年12月7日

JAXA H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げ時刻について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月7日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6)の打上げについて、下記のとおり決定いたしましたので、お知らせいたします。

打上げ日 : 平成28年12月9日(金)
打上げ時刻 : 22時26分47秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成28年12月10日(土)~平成28年12月31日(土)(※1)
(※1) 予備期間中の打上げ日及び時刻については、国際宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定する。


2016年11月24日

「こうのとり」が運ぶISSの未来を担う電力 ファン!ファン!JAXA! 2016年11月24日


 H-IIBロケット6号機により打ち上げられる宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機では、日本製のリチウムイオン電池を使った国際宇宙ステーション(ISS)用新型バッテリを輸送します。「こうのとり」にしかできない新型バッテリの輸送で、日本がISS運用に不可欠な役割を担います。
 ISSで発電した電気をバッテリに充電し、太陽の光がISSに届かない時間帯は、バッテリの電力に頼っています。
 これまでISS全体の電力を賄うバッテリは、米国製のニッケル水素バッテリが使用されてきましたが、老朽化が進んでおり、日本企業製のリチウムイオン電池を使用した新型バッテリに交換することになりました。
 現在、この新型バッテリを輸送できるのは、日本の「こうのとり」のみです。
このバッテリ交換により2024年までのISS計画の延長が実現されます。ISSの重要な設備に使用される電力系機器類で、日本の製品が採用されるのは初となります。
バッテリ1個につきリチウムイオン電池を複数個束ねるように搭載していき、総重量は250kgほどになります。


2016年11月17日

おさらい!「こうのとり」運用管制チーム ファン!ファン!JAXA! 2016年11月17日


 打上げ予定日が12月9日に再セットされた、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)。筑波宇宙センターの「こうのとり」運用管制チーム(HTV Flight Control Team:HTVFCT)は、打上げ日に向けて準備に余念がありません。
 「こうのとり」の運用管制室ってどんなところ?
 筑波宇宙センターにあるHTV運用管制室は、「こうのとり」(HTV)がISSに物資を輸送する際、「こうのとり」の飛行を安全に制御および監視する設備です。
 また、HTV運用管制室とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)にあるミッションコントロールセンターが、協力・連携して「こうのとり」の運用業務を実施します。
 運用管制のお仕事
 「こうのとり」をISSへ届けるための任務は、とても緊張感のあるものです。
 「こうのとり」がH-IIBロケットに載って宇宙に打ち上がり、フェアリングから放たれてからおよそ5~6日間、「こうのとり」が地球を周回し高度を上げてISSへ向かう間、姿勢・位置・熱・電源… 宇宙を翔ぶ「こうのとり」と通信し、あらゆる状況を24時間体制でモニタリング。


2016年11月7日

宇宙輸送船こうのとりに搭載 超小型衛星7機公開 NHK 11月07日 21:43


 来月、日本の宇宙輸送船「こうのとり」6号機で、国際宇宙ステーションに運ばれ、宇宙空間に放出される、大きさが10センチから30センチほどの超小型衛星、合わせて7機が茨城県の筑波宇宙センターで公開されました。将来の夢の技術、宇宙エレベーターの実現に向けた基礎的な実験を行うものなど、意欲的な挑戦を行う衛星が多くなっています。


2016年11月7日

小型衛星7機を公開=こうのとり6号機に搭載―JAXA 時事通信 11月07日 20:12


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、12月に打ち上げ予定の無人補給機「こうのとり」6号機で国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、日本実験棟「きぼう」から放出される小型衛星7機を筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で公開した。
 7機は九州工業大「AOBA」、イタリア・ガウス社「TuPOD」、東京大「EGG」、筑波大「ITF―2」、静岡大「STARS―C」、中島田鉄工所(福岡県広川町)「FREEDOM」、早稲田大「WASEDA―SAT3」。いずれも10センチ角の1Uサイズから1U2個分の2U、同3個分の3Uサイズまでの超小型衛星。
 JAXAは2012年以降、きぼうから超小型衛星147機を放出している。従来は同時に6Uしか放出できなかったが、新たに12Uの放出装置を開発した。
 九工大のAOBAは宇宙工学を専攻する大学院生だけでなく、他の分野の学部生も参加。電気を使った衛星の新たな推進機の実証実験などを行う。


2016年11月7日

「こうのとり」6号機に搭載する超小型衛星7基を公開しました「きぼう」での実験 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター JAXA 2016年11月 7日


 11月7日、筑波宇宙センター(TKSC)において、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)に搭載予定の超小型衛星7基が報道陣に公開され、関係者による記者会見が行われました。また、新たに12Uの放出能力を持つ放出機構も初めて公開しました。
 今回、参集した7基の超小型衛星はさまざま利用目的があります(図1)。小さいながらも技術実証目的に多く利用されているCubeSatです。CubeSat利用は2012年頃から急激に拡大しており、超小型衛星放出には国内の大学や民間企業にとどまらず、海外からも非常に高い関心が寄せられています。
 このような環境変化をうけ、JAXAは「きぼう」からの超小型衛星放出を小型衛星利用のスタンダード化を目指すべく、「質的」「量的」「多様性」の面から、その性能向上を図っていきます。その一つが放出能力の向上です。今回、JAXAでは放出能力について、6Uから最大12Uへの倍増を行いました。これによって1Uから12Uまでのさまざまな搭載需要に応えることができます。そして、この放出能力は今後も拡張していく計画です。


2016年11月7日

「こうのとり」6号機打ち上げライブ中継が決定!応援メッセージ募集中 ファン!ファン!JAXA! 2016年11月7日


 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打ち上げライブ中継の日時が決まりました。
12月9日(金)21時50分から約1時間、「こうのとり」6号機/H-IIBロケット6号機の打ち上げの模様をお送りします。「こうのとり」6号機がISSに接近~把持する様子、分離の様子もライブ中継する予定です。こちらは詳細が決まり次第お知らせいたします。どうぞお楽しみに!
※放送時間は変更になる可能性もございます。
ライブ中継:「こうのとり」6号機特設サイト ファン!ファン!JAXA!


2016年11月3日

人工衛星:九工大、完成 来月9日、H2Bで打ち上げ /福岡 毎日新聞 2016年11月3日


 九州工業大(戸畑区)は2日、工学部生を中心に開発した超小型人工衛星「AOBA-Velox3(アオバ・ベロックス3)」が完成したと発表した。12月9日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられるH2Bロケット6号機に搭載する。


2016年11月3日

福岡)九工大生ら開発の超小型衛星、12月に打ち上げ 朝日新聞 2016年11月3日03時00分


 九州工業大(北九州市戸畑区)の学生とシンガポールの南洋理工大が共同開発した超小型衛星AOBA―Velox(アオバ・ヴェロックス)Ⅲが完成し、来月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げるロケットに載せられることになった。九工大が2日、発表した。九工大が関わる衛星の打ち上げは4機目で、今回は学部生が中心となって開発した。
 衛星は縦横各10センチ、高さ22・7センチの立体で重さは2・3キロ。H2Bロケットで12月9日に打ち上げられる国際ステーション(ISS)補給機こうのとり6号機に搭載され、ISSから高度400キロの地球を周回する軌道上に放出される。放出する日程は未定。
 衛星には小型化させた電気推進機を搭載しており、放出後は九工大から無線で監視し、推進機の操作もする。また、宇宙では衛星の半導体が放射線で故障するケースがあることから、半導体の放射線特性も検証する。3種類の半導体を衛星の外部に取り付け、放射線の影響を比較する。


2016年10月19日

JAXA 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV) JAXA 2016年10月19日


 10月19日、種子島宇宙センター(TNSC)において、報道関係者向けに宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)のミッション説明および機体公開が行われました。打ち上げ前の実機を見ることができる機会に、多くの報道関係者が集まりました。
 「こうのとり」6号機は、今後、推進薬の充填や衛星フェアリングへの格納、H-IIBロケット6号機との結合など、打ち上げに向けた最終準備段階を経て、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。「こうのとり」6号機の打ち上げは、12月9日午後10時26分頃(最新のISSの軌道により決定します)を予定しています。
 「こうのとり」6号機特設サイトでは応援メッセージを募集しています。11月20日(日)までに皆様から特設サイト応援メッセージ投稿フォームへいただいたメッセージは、打ち上げ前に「こうのとり」6号機プロジェクトチームに届けられる予定です。「こうのとり」6号機、プロジェクトチームへの応援をお待ちしています。


2016年10月7日

JAXA H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げについて 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年10月7日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6)について、平成28年10月1日(土)の打上げを延期するとお知らせしておりました。
 この度、H-IIB・F6の新たな打上げ日時を下記の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。

打上げ予定日 : 平成28年12月9日(金)
打上げ予定時刻 : 22時26分頃(日本標準時)(※1)
打上げ予備期間 : 平成28年12月10日(土)~平成28年12月31日(土)(※2)
打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書
(※1) 最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定する。
(※2) 予備期間中の打上げ日及び時刻については、国際宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定する。


2016年8月10日

「こうのとり」6号機(HTV6)打ち上げ延期 ファン!ファン!JAXA! 2016年8月10日


 H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打ち上げを2016年10月1日(土)に予定していましたが、「こうのとり」6号機の射場整備作業を実施中のところ、配管の気密性検査において微量の漏洩が確認されました。
「こうのとり」6号機モジュールの結合を解除して必要な修理を行うため、打ち上げを延期することにしました。新たな打ち上げ日については決定し次第お知らせいたします。


2016年8月5日

「こうのとり」を運ぶH-IIBロケット ファン!ファン!JAXA! 2016年8月5日


 「こうのとり」6号機打ち上げ日が発表された7月26日、愛知県にある三菱重工飛島工場では、H-IIBロケット6号機コア機体が報道関係者向けに公開されました。
「こうのとり」を着実に軌道まで届ける、頼もしいH-IIBロケット6号機の姿を編集部がレポートします。
 この日、公開されたのは全長56.6mあるH-IIBのうち、コア機体と呼ばれる第1段(長さ31m,直径5.2m)、第2段。(長さ11m、直径4m)です。ロケット先端部のフェアリングや、固体ロケットブースタ(SRB-A)はすでに種子島宇宙センターに運び込まれており、射場で組み立てられます。
 H-IIBロケット
 機体は、いずれも横に寝かされた状態で公開されました。
第一段機体は長さ31m。ごろりと寝かされた巨大な機体は圧巻の迫力です。(余談ですが、建物だと高さ31mをこえる場合“高層建築物”に分類されるそうです。)


2016年9月2日

JAXA:「こうのとり」6号機打ち上げ 12月以降に 毎日新聞 9月2日 20時10分


 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」6号機の打ち上げが12月以降になる見通しであることが分かった。当初は10月1日の打ち上げ予定で、10月末までISSに滞在している大西卓哉宇宙飛行士(40)がロボットアームでつかまえる計画だったが、実現しないことになった。
 8月にガス漏れが見つかった配管の修理や点検に時間がかかるためで、JAXAは年内の打ち上げを目指し、米航空宇宙局(NASA)などと調整している。
 こうのとり6号機はH2Bロケットで鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げられ、ISSに日本製リチウムイオン電池などを届ける予定。


2016年8月10日

JAXA H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げ延期について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年8月10日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げを、平成28年10月1日(土)に実施する予定としておりましたが、延期することとしましたのでお知らせいたします。
 なお、新たな打上げ日については決定し次第お知らせいたします。
(理由)
HTV6の射場整備作業を実施中のところ、配管の気密性検査において微量の漏洩が確認され、HTV6モジュールの結合を解除して必要な修理を行うため。


2016年7月28日

H-IIBロケット6号機がプレス公開 - 交換用バッテリ等を宇宙ステーションへ運ぶ マイナビニュース 2016/07/28


 三菱重工業(MHI)は7月26日、同社飛島工場(愛知県飛島村)においてH-IIBロケット6号機のプレス公開を実施した。同機は宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)6号機を搭載し、10月1日(土)に打ち上げられる予定。今後、7月30日に同工場より出荷、船で運び、8月1日未明に種子島宇宙センターに搬入されることになっている。
 H-IIBは日本最大のロケットである。全長は56.6m。H-IIAからは第1段が強化されており、エンジンは1基から2基に増え、直径は4mから5.2mへと太くなった。第1段が大きくなった一方で第2段はそのままのため、H-IIBはくびれのある独特のスタイルになっている。フェアリングはHTV用の5S-H型を使用。固体ロケットブースタ(SRB-A)は4本搭載する。
 2009年9月の初飛行以来、H-IIBロケットはこれまでに5機が打ち上げられており、すべて成功。搭載したのはいずれもHTVで、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届けるという任務を完璧にこなした。


2016年7月27日

無人補給機:「こうのとり」6号機 10月打ち上げ 毎日新聞 2016年7月27日 西部朝刊


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」6号機を10月1日午前2時16分ごろ、国産ロケット「H2B」で鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。同5日未明にISSに到着し、滞在中の大西卓哉宇宙飛行士(40)がロボットアームでキャッチする予定だ。
 こうのとりは全長約10メートル、直径約4メートルの円筒形で、約6トンの物資を輸送できる。今回は食料や飲料水などのほか、ISSの主電源に初めて採用された日本製新型リチウムイオン電池入りのバッテリー6個も運ぶ。バッテリーは4回に分けて計24個を運び、老朽化した海外製ニッケル水素電池と交換する。


2016年7月26日

こうのとり6号機、10月1日打ち上げ ISSへ物資 朝日新聞 2016年7月26日17時50分


 馳浩文部科学相は26日の閣議後会見で、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給船「こうのとり」6号機が10月1日午前2時16分ごろに打ち上げられると明らかにした。宇宙航空研究開発機構などが種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げるH2Bロケットに搭載され、同月5日未明にISSにドッキングする予定。
 ISSには太陽電池と組み合わせて電力をまかなうバッテリーがあるが、寿命が近づいている。こうのとり6号機は、交換用の日本製リチウムイオンバッテリーや飲料水を運ぶ。
 ISSには現在、大西卓哉宇宙飛行士が長期滞在中で、こうのとり6号機のドッキング作業をする可能性がある。馳氏は「大西さんの活躍に期待しています」と述べた上で、バッテリーを運ぶことについて「我が国の科学技術がこうした点においても貢献をしている」と話した。


2016年7月26日

“運ぶだけじゃない、未来へつながる こうのとり” 6号機の打ち上げ予定日は10月1日 2時16分 ファン!ファン!JAXA! 2016年7月26日


 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)・H-IIBロケット6号機の打ち上げ予定日が2016年10月1日(土)2時16分頃(日本時間)*と発表されました!
(*)最終的な打ち上げ時刻は、最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定されます。
 世界最大の補給能力を持つ日本の宇宙船「こうのとり」が運ぶものは、「水」「食糧」「衣料品」など、ISSでの生活に欠かせない物資、実験装置、システム関連品など多岐にわたります。そして6号機からは、日本製リチウムイオン電池を使用したISS用新型バッテリなど最重要の物資を運ぶ、重要な役割を担います!
 運ぶだけじゃない、未来へつながる こうのとり
 …運ぶだけじゃない、とは何か? 本日開設した「こうのとり」6号機特設サイトでこれから解説していきます。お楽しみに!
 運用はもちろん筑波宇宙センターの管制チームです。世界からの信頼をさらに高めるミッション、準備には余念がありません。


2016年7月26日

JAXA H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げについて 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年7月26日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げについて、下記のとおり実施することを、お知らせいたします。

打上げ予定日:平成28年10月1日(土)
打上げ予定時刻:2時16分頃(日本標準時)(※1)
打上げ予備期間:平成28年10月2日(日)~平成28年11月30日(水)(※2)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
平成28年度 H-IIBロケット6号機 打上げ計画書
(※1)最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定する。
(※2)予備期間中の打上げ日及び時刻については、国際宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定する。


2016年6月7日

JAXA、ISS補給機「こうのとり」6号機で輸送するISS用バッテリーを公開…GSユアサ製 レスポンス 2016年6月7日(火) 13時30分


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センター(TNSC)で報道関係者向けに国際宇宙ステーション(ISS)補給機「こうのとり」6号機(HTV6)へISS用バッテリーを搭載する作業する様子と水充填装置を公開したと発表した。
 ISSは、太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電し、日影の間、バッテリーの電力に頼っている。ISS全体を賄うバッテリーは、米国製ニッケル水素バッテリーが使用されているが、寿命に近づいているため、日本製のリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーに交換する。
 今回、「こうのとり」6号機で運ぶバッテリーは、GSユアサのリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーで約10年の寿命を見込んでいる。
 現在、ISSに搭載されているバッテリーは48個で、新型バッテリーでは24個で賄うことができる。今回、「こうのとり」6号機で6個を運び、今後9号機までで残り18個を運ぶ予定。
 現在、ISSのバッテリーを輸送できるのは「こうのとり」のみ。


2014年10月3日

宇宙エレベーターやデブリ対策の技術実証、小型衛星を選定 AstroArts 2014年10月3日


 2016年に国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟から軌道上に放出される小型衛星として、日本の大学などが開発した5基が選定された。宇宙エレベーターやデブリ対策への応用など、それぞれ多彩な技術実証を行う。
 JAXAは先月、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟から軌道上に放出する超小型衛星の選定結果を発表した。今年4月から5月にかけての応募から選ばれたのは、軌道エレベーターなどで利用するテザーを展開する「STARS-C」(静岡大学)、宇宙ごみ対策の技術を実証する「FREEDOM」(東北大学と中島田鉄工所)、そして「EGG」(東京大学)、「ITF-2」(筑波大学)、「WASEDA-SAT3」(早稲田大学)の5基だ。いずれも1辺10~30cmの立方体で、今後の宇宙利用への応用が期待される技術実証を目指す。
 2016年度上半期の間に、ISSに輸送されて「きぼう」から軌道上に放出される予定となっている。


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