ホーム > ロケット > JAXA H2Aロケット 26号機 > 小惑星探査機 はやぶさ2 現在状況 最新情報
目次 | 元のページ 前のページ | 次のページ サイトマップ | ページEND

小惑星探査機 はやぶさ2 現在の状況 最新情報


はやぶさ2 運用スケジュール 実績 最新情報 今後の予定



H2Aロケット 26号機 によって、2014年12月3日 午後1時22分4秒 打ち上げられて以降の小惑星「リュウグウ」探査機 はやぶさ2 の運用スケジュール、これまでの実績、現在の状況の最新情報、今後の予定を掲示しています


時期 イベント
打ち上げ 2014年12月3日 午後1時22分4秒
打ち上げ1時間47分後、地球を1周してきた、はやぶさ2 と H2Aロケット 26号機 2段目 とを、日本から観測がしやすい太平洋ミクロネシアの900km上空で分離
クリティカル運用期間 2014年12月4日 ~ 2014年12月5日
打ち上げ後 2日間 クリティカル運用期間 ※1
太陽電池パネルの展開、サンプラホーン(小惑星物質採取装置)の伸展、探査機の3軸姿勢制御機能など、重要なシーケンスが正常に行われたことを確認
※1 クリティカル運用期間
ロケットから探査機が分離した後、探査機の太陽電池パネル等の展開、姿勢制御機能及び探査機を追跡管制する地上系設備の機能の確認など、一連の健全性を確立するまでの期間
初期機能確認期間 2014年12月5日 ~ 2015年3月2日
推進力となるイオンエンジンや観測機器等の機能確認及び取得データ評価等が済み、初期機能確認期間終了
2014年
12月末
イオンエンジン4基それぞれの作動試験を行い、設計通りの推力が出ることを確認
2015年
1月8日
4基あるイオンエンジンそれぞれについて、単独での動作確認完了
2015年
1月
イオンエンジンを複数組み合わせた運転、24時間連続の自動運転実施。新たに搭載された高速通信機能の確認等も順調に完了
巡航フェーズ 2015年3月3日 ~ 2018年2月25日
  小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)(電気推進動力航行)に移行
イオンエンジンの連続運転時間を徐々に増やし、イオンエンジンAとDの2台による連続運転を、期間中2回に分けて合計約600時間(約25日間分)行い、航行速度を60m/秒に増速する予定
2015年
3月3日
14時0分
現在
太陽からの距離 1億6,245万km
地球からの距離 3,590万km
航行速度 27.36km/s
赤経 赤緯 91.94度 -8.57度
2015年
3月3日

2015年
3月21日
イオンエンジンを409時間連続運転する 第1回連続運転(軌道制御運転)実施、計画通り軌道制御(軌道変更)できていることを確認

地球スイングバイ時の地球最接近距離を、打ち上げ直後の計算値 314万kmから、67万kmへ近付けることに成功
2015年
4月27日
現在
太陽からの距離 1億6,051万km
地球からの距離 5,275万km
航行速度 27.68km/s
総飛行距離 3億5,166万km
2015年
6月上旬
第2回イオンエンジン連続運転 (軌道制御運転)
地球スイングバイ時の地球最接近距離を、1万kmへ近付ける予定
2015年8月

2015年9月
イオンエンジンによる軌道微調整期間
2015年10月
初旬以降
化学推進系による精密誘導開始
2015年
10月14日
地球からの距離約2000万kmの位置を航行中
2015年
12月3日
夕方から夜にかけて、地球に近づいてその脇を通過、加速および起動変更を行う地球スイングバイ※を実施、速度は、秒速 30.3キロ(時速約 10万9千キロ)から、31.9キロ(時速約 11万5千キロ)になるということです

2015年12月3日19時08分(日本時間)に地球に最接近、太平洋上空を北から南へ飛行し、ハワイ諸島付近の太平洋上空約3,090kmを地球から見て秒速約10.3キロで通過しました

NASA深宇宙ネットワーク局の支援を受けた探査機運用により、最接近後の探査機の状態は正常であることを確認しました

現在、はやぶさ2プロジェクトチームでは、地球スイングバイ後の「はやぶさ2」の軌道の計測と計算を行っており、「はやぶさ2」が目標とする軌道に入れたかどうかの確認には1週間程度かかる見込みです

日本で最も観測条件の良い北海道で、日没から3時間程度はやぶさ2を観測できる見込みで、明るさは10等級程度の為肉眼では見えませんが、兵庫県佐用町の兵庫県立大西はりま天文台、岡山県井原市の美星天文台、長野県木曽町の東京大木曽観測所等、各地の大型望遠鏡では、地球に近づき夜空を移動する姿が撮影されました

※.「はやぶさ2」 地球スイングバイの詳細につきましては、「小惑星探査機 はやぶさ2 地球スイングバイ 加速 減速 スウィングバイ とは」(次のページ)をご参照下さい
2015年
12月14日
2015年12月3日に行った地球スイングバイの結果、「はやぶさ2」は予定通り目標とする軌道に入り、現在、一路、小惑星 「Ryugu(リュウグウ)」 を目指し、正常に飛行を続けていることが確認されました
2017年
7月12日
小惑星「りゅうぐう」到着まで 約 1年、「はやぶさ2」は、地球から 約 1億8000万キロ離れた宇宙空間を順調に飛行中です
航行用のイオンエンジンも、到着までに必要な 約 7000時間の噴射のうち 3900時間を終え順調です
「はやぶさ2」は、2018年初め頃から約半年間、到着前最後となるイオンエンジンの連続噴射を実施、2018年5月頃から搭載カメラで小惑星の姿を捉え始めます
2017年
12月3日
「はやぶさ2」 が、2014年12月3日、H2Aロケット 26号機 によって打ち上げられてから丸 3年
「はやぶさ2」 は、地球と火星の間の軌道にある小惑星「リュウグウ」を目指して順調に飛行中で、リュウグウ到着まで 後 600万キロあまりの距離にまで近づいています
小惑星 「リュウグウ」 到着 最終準備段階 2018年2月26日~
2018年
2月26日
撮影日:平成30年2月26日 撮影した時のはやぶさ2とリュウグウの距離:およそ130万km小惑星探査機「はやぶさ2」は、小惑星Ryugu(リュウグウ)の撮影に成功 ※、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました

探査機の航路、性能ともに問題なく、現状のままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します

撮影日 : 2018年2月26日
撮影した時のはやぶさ2とリュウグウの距離:およそ130万km JAXA提供

2018年
6月19日
330~240kmの距離から見たリュウグウ宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、探査機「はやぶさ2」が 約 240キロ離れた距離から捉えた小惑星「リュウグウ」の画像を公開、金平糖のような形状で、表面には直径 200メートル超のクレーターも確認できます

赤道部分がふくらんだ形は、高速で自転する比較的小さな小惑星に見られるということです

はやぶさ2は、2018年6月27日にもリュウグウに到着する予定です

撮影日 : 2018年6月18日
撮影した時のはやぶさ2とリュウグウの距離:およそ 240km JAXA提供

2018年6月27日 小惑星 「リュウグウ」 到着
2018年
6月27日
ONC-Tによって撮影されたリュウグウJAXAは、小惑星探査機 はやぶさ2が、往路 約 3年半 32億キロの飛行を終え、2018年(平成30年)6月27日9時35分(日本時間)、小惑星リュウグウ上空 約 20kmに設定された観測用基準点(ホームポジション)に到着したことを確認しました

※.ホームポジションは、これよりも遠いと観測が難しく、近いとリュウグウの引力の影響を受け化学エンジンの噴射回数が増えるため、観測機器による観測が可能で、化学エンジンの噴射を適度に抑えられる距離として 約 20kmに設定されています

初代はやぶさが探査を行ったイトカワは長さ 約 500メートルとリュウグウ(推計直径 900メートル)より小さく、引力が弱かったためより近い上空 約 7kmに設定されました

今後、小惑星リュウグウの科学観測、試料採取へ向けた調査など探査活動を行う計画で、表面を詳しく観測して着陸地点を決めた後、2018年10月頃に、計 3回を予定している内の最初の着陸・試料採取を試みます

小惑星リュウグウは、生命の元となる水や有機物を含む「C型小惑星」に分類されており、はやぶさ2はりゅうぐうから試料を回収することで、生命の起源を解き明かそうとしています

2018年6月27日撮影されたりゅうぐうは黒っぽく見え、JAXAによると炭素を多く含む可能性を示しているということです

C型小惑星から飛来する隕石(いんせき)は炭素を多く含む特徴があり、りゅうぐうが炭素に富んでいることが実際に確認できた意義は大きいということです

質量の小さい小惑星は、構成する物質が熱や圧力による変化を受けておらず、約 46億年前の太陽系誕生当時の姿をとどめているとされ、初代はやぶさが試料を持ち帰った小惑星イトカワが水をほとんど含まない「S型」に分類されるのに対し、はやぶさ2が探査を行うりゅうぐうは「C型」小惑星で、地球に豊富にある水や生命の元となる有機物は、こうした小惑星からもたらされた可能性があると考えられています

撮影日 : 2018年6月26日の12時50分(日本時間)頃の撮影 JAXA提供

2018年9月22日 小惑星探査機「はやぶさ2」搭載ローバ MINERVA-II1 小惑星 「リュウグウ」 に着陸
2018年
9月22日
はやぶさ2が投下した小型探査ロボットが撮影した小惑星リュウグウ。白い光は太陽によるもの=宇宙航空研究開発機構提供

はやぶさ2が投下した小型探査ロボットが撮影した小惑星リュウグウ。白い光は太陽によるもの=宇宙航空研究開発機構提供

小惑星探査機「はやぶさ2」は、9月21日午後1時6分(日本時間)、リュウグウの高度 55メートルの地点で、小型探査ロボット 2台を投下、小惑星リュウグウに着陸したことを確認したと発表しました

この 2台の小型探査ロボットは、ジャンプして移動する機能を持ち、リュウグウ表面を跳びはねて画像を撮影することにも成功、小惑星上で探査ロボットが移動しながら探査するのは世界初ということです

小型探査ロボット 2台は、いずれも円柱に近い形、直径 18センチ、高さ 7センチ、重さ 約 1キロで、光や温度の状況によって自動でモーターを回転させ、跳ねるように別の場所に移動できます
2018年
9月27日
小型探査ロボットが23日に撮影した小惑星リュウグウの表面の画像。上部の白いものは太陽光=宇宙航空研究開発機構提供
小惑星リュウグウの地表。探査ロボットが23日午前10時10分ごろに撮影した(JAXA提供)

小惑星リュウグウの地表。探査ロボットが23日午前10時10分ごろに撮影した(JAXA提供)

JAXA (宇宙航空研究開発機構)は、2018年9月27日、探査機はやぶさ2から投下され、小惑星リュウグウに着陸した 2台の探査ロボット「ミネルバ2」の新たな撮影画像を公開しました

岩や石に覆われた黒っぽいリュウグウの地表面が鮮明に写っており、ミネルバ2が、地表面をジャンプしながら移動した際に撮影したもので、小惑星の地表面をこれほど高精度にとらえたのは世界初のものになります

リュウグウには、他の天体が衝突した痕跡とみられるクレーターが複数観測されており、JAXA の吉川真ミッションマネージャは「衝突の衝撃でできた砂が地表を覆っているとも考えていた。もう少し砂があるかと思っていたが、かなり石がごろごろしていて意外な印象だ」と話しています
2018年
10月15日
着陸に向けたリハーサルで撮影された小惑星リュウグウの画像 最接近する直前の探査機はやぶさ2の影が鮮明に映っている 2018年10月15日 (JAXA提供)

着陸に向けたリハーサルで撮影された小惑星リュウグウの画像
最接近する直前の探査機はやぶさ2の影が鮮明に映っている 2018年10月15日 (JAXA提供)

探査機「はやぶさ2」は、2018年10月15日、着陸に向けたリハーサルで、これまでで最も低い高度 22.3メートルまで降下することに成功。小惑星に接近した際に使う表面までの距離を測定する機器も予定通り機能したことが確認されました

2018年10月下旬にもう一度低高度に降下するリハーサルを実施し、2019年1月末以降の着陸に向けた情報収集が進められます

リュウグウの表面は想定以上に全体的にデコボコしており、はやぶさ2が着陸する際に機体を損傷する恐れが高く、表面の物質を採取することは難しい状況だということが分かり、高度 50メートルよりも低くなると、表面のデコボコの影響を受けやすくなり、降下が難しくなるとみられていました

「はやぶさ2」プロジェクトチームでは、探査機を目的の地点へ誘導する精度を確認し、リュウグウ表面のより詳細な情報を得るため、着陸を延期して事前のリハーサルを今回を含め今月中に 2度実施することとしています
2018年
10月25日
リュウグウ着地後のターゲットマーカの画像(緑色の丸印の中の白い点がターゲットマーカ)。「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影。撮影時日時:10月25日11時47分(日本時間)撮影高度:リュウグウ表面から約20m 画像クレジット:JAXA

リュウグウ着地後のターゲットマーカの画像(緑色の丸印の中の白い点がターゲットマーカ)
「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影
撮影時日時:10月25日11時47分(日本時間)
撮影高度:リュウグウ表面から約20m
画像クレジット:JAXA

JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、小惑星探査機「はやぶさ2」のタッチダウンへ向けた3回目のリハーサルを2018年(平成30年)10月23日から実施しています

リハーサルの際に、「はやぶさ2」に搭載しているターゲットマーカ1個を分離し、リュウグウに投下しました


ターゲットマーカはリュウグウに着地し、「はやぶさ2」から撮影した画像に写っていることが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常です

JAXAは、広報・アウトリーチ活動の一環として、平成25(2013)年に「はやぶさ2」のターゲットマーカと帰還カプセルに載せるお名前・メッセージの募集を実施しており、今回投下したターゲットマーカには応募された名前を搭載しており、リュウグウへ届けられました
2019年2月22日 小惑星探査機 「はやぶさ2」 第1回目タッチダウン成功
2019年
2月22日
タッチダウン直後の画像、ONC-W1による撮影 撮影時刻:2019/02/22 07:30頃(機上時刻) 高度:30m以下 画像クレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

タッチダウン直後の画像、ONC-W1による撮影
撮影時刻:2019/02/22 07:30頃(機上時刻)
高度:30m以下

画像クレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました

「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました


JAXAは、「はやぶさ2」の状態は正常で、リュウグウへのタッチダウンが成功したとしています

公表された写真は 探査機「はやぶさ2」自身が、小惑星「りゅうぐう」に着陸、上昇に転じた直後に撮影したりゅうぐう表面の写真で、地表には「はやぶさ2」自身の影も写っており、また、着陸地点近くには、着陸前の撮影では見当たらない地表の黒い部分が写っており、「はやぶさ2」が離着陸に使った化学エンジンの噴射跡とみられるとのことです


これまでの上空からの撮影では、りゅうぐう表面は岩だらけで、細かい砂は見当たらず、JAXA担当者は「噴射や着陸の衝撃で、風化してもろくなった表面が砕けた可能性もある」と話しています
2019年4月5日 小惑星探査機 「はやぶさ2」 携行 衝突装置(SCI:)にて 小惑星に人口クレーター作成
2019年
4月5日
はやぶさ2は、2019年4月5日午前、高度 約 500メートルまで降下、10時56分に弾丸を発射するための衝突装置を分離、11時36分に装置を爆発させて銅の弾丸を発射し、地表に衝突させました

「はやぶさ2」搭載の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影した、分離後の衝突装置(SCI)の様子。撮影時刻:2019年4月5日10時56分(探査機上の時刻・日本時間)撮影高度:小惑星リュウグウ表面から約500m画像のクレジット:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。撮影時刻:2019年4月5日11時36分(分離カメラ上の時刻・日本時間)画像のクレジット:JAXA、神戸大、千葉工大、産業医科大、高知大、愛知東邦大、会津大、東京理科大
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離する運用を実施しました

「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)により、SCIの分離が行われた様子を捉えたことから、SCIの分離が計画通り実施されたと判断、衝突装置を作動させました


「はやぶさ2」は衝突装置運用による影響を回避するため、SCI作動前に小惑星後方の安全地帯に退避しています

現在、「はやぶさ2」の状態は正常です


「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面から高さ 70~80メートルまで舞い上がる噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています

はやぶさ2は、2019年4月5日午前、高度 約 500メートルまで降下、10時56分に弾丸を発射するための衝突装置を分離、続いて小型カメラを分離、11時36分に高度 約 200メートルで衝突装置を爆発させ、ソフトボール大の重さ 2キロの銅の塊を発射、秒速 2キロで小惑星の地表に衝突させました


はやぶさ2から分離した小型カメラは、リュウグウから 約 1キロ離れた宇宙空間に浮かんだ状態で、衝突装置が爆発し、銅のかたまりがリュウグウ表面に衝突する様子を1秒に1枚のペースで撮影を続け、爆発の様子の撮影に成功、岩石が飛び散る様子が確認できたことから、JAXAは弾丸衝突に成功したと判断しています

実際にクレーターができたかどうかは 2019年4月下旬にも上空から観測して調べる予定になっています


(上イラスト) はやぶさ2、小惑星への弾丸衝突に成功 JAXA発表
はやぶさ2、小惑星への弾丸衝突に成功 JAXA発表 産経新聞 2019/04/05 17:24 」 より

(中写真) 「はやぶさ2」搭載の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影した、分離後の衝突装置(SCI)の様子。
撮影時刻:2019年4月5日10時56分(探査機上の時刻・日本時間)
撮影高度:小惑星リュウグウ表面から約500m
画像クレジット:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

(下写真) 「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。
SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。
撮影時刻:2019年4月5日11時36分(分離カメラ上の時刻・日本時間)
画像クレジット:JAXA、神戸大、千葉工大、産業医科大、高知大、愛知東邦大、会津大、東京理科大

2019年4月25日 小惑星探査機 「はやぶさ2」 人口クレーター作成を確認
2019年
4月25日
左画像2019年3月22日 右画像2019年4月25日 (いずれも探査機上の撮影日、日本時間)

左画像 2019年3月22日 右画像 2019年4月25日 (いずれも探査機上の撮影日、日本時間) 画像のクレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

左右の画像を比較したところ、点線で囲っている付近に衝突装置によって生成された人工クレーターを確認しました
クレーターの大きさや深さについては解析中です
2019年7月11日 小惑星探査機 「はやぶさ2」 第2回目タッチダウン成功
2019年
7月11日
JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました

「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが正常に実施されたことが確認されました


2019年2月22日に実施した1回目のタッチダウンでは、小惑星「リュウグウ」の表層の物質を試料として採取しましたが、2回目となる今回のタッチダウンでは、2019年4月5日に衝突装置(Small Carry-on Impactor、SCI)の銅板(ライナー)を打ち込んで形成した人工クレーターからの噴出物(イジェクター)の採取を目的としています

今回のタッチダウンで狙ったのは、人工クレーターの中心から10m、事前に落下した光を反射する目印(ターゲットマーカー、TM)から2.6mの地点を中心とする半径3.5mの領域で、JAXAによれば、リュウグウの深さ0~約1mから掘削された物質の混合物(惑星内部の物質)が、イジェクターとして平均約1cmの厚みで堆積していると推定されています


惑星内部の試料を採取する意義は、表層の試料との比較によって、表層の試料における太陽風や宇宙線による影響を評価できること、および、もし地下物質がその影響をあまり受けていなければ、太陽系形成期の情報を詳細に得られると期待されています

特に、有機物は太陽風や宇宙線によって影響を受けやすいため、地下物質を得ることは大きな価値があるということです
2019年11月13日 小惑星 「リュウグウ」 出発 地球帰還フェーズ (電気推進動力航行)
2019年
11月13日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu(リュウグウ)からの出発を確認しました

JAXAは2019年(令和元年)11月13日の「はやぶさ2」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行い(※)、「はやぶさ2」が11月13日10時05分(機上、日本標準時)に小惑星リュウグウを出発したことを確認しました

地球帰還に向けてイオンエンジンなどの搭載機器類のチェックを行った後、球帰還フェーズへと移行しました

(※) 11月13日の「はやぶさ2」運用時間:11月13日8時00分~11月13日13時30分(日本標準時)
化学推進系スラスタの噴射は、11月13日の運用中に予め探査機に送信したコマンドプログラムのタイムシーケンスの中で自動的に行われました
2020年12月6日 地球帰還 再突入カプセル回収
2020年
12月6日
はやぶさ2は、小惑星「りゅうぐう」の砂が入っているとみられる再突入カプセルを上空で分離、カプセル本体、ヒートシールド、パラシュートは 2020年12月6日にオーストラリアの砂漠地帯ウーメラ立入制限区域内にて回収されました

その後のはやぶさ2は、地球を離れて新たな探査を行う予定で、カプセル分離後、12月5日15時30分から16時30分(日本時間)にかけて、地球圏離脱軌道への遷移のための軌道変更を3回に分けて実施、12月5日16時31分に完了しました

なお、探査機は正常です

はやぶさ2 地球帰還最終誘導フェーズ




※.2018年2月26日 小惑星 Ryugu(リュウグウ)を撮影したカメラや画像について



はやぶさ2における搭載位置

ONC-Tの画像

ONC-Tの画像とはやぶさ2における搭載位置 JAXA提供

小惑星探査機「はやぶさ2」 概要CG図 小惑星探査機「はやぶさ2」による、2018年2月26日の撮影は、「はやぶさ2」に搭載されている光学航法望遠カメラ(ONC-T)を使用、観測機器の試験の一環として、(想定される)リュウグウの方向へ向けて撮影を実施、撮影に成功しています

ONC-Tから見たリュウグウの明るさは天体の明るさを表す尺度では 9等程度(見かけの明るさ)と推定され、撮影した画像からは周囲の恒星との相対位置が変化している様子も確認できています

【図解・社会】はやぶさ2とは(2018年6月) 時事ドットコム 2018年6月27日 」 より





はやぶさ2 の役割



小惑星探査機 はやぶさ2は、地球と火星の近くを通る軌道を周回する小惑星「1999JU3」を目指し、初号機「はやぶさ」同様、小惑星のサンプルリターンを行う予定です

はやぶさ2が目指している 「1999JU3」は、1999年に発見された直径約900メートルのほぼ球形の小惑星で、初号機「はやぶさ」が行った小惑星イトカワより太陽系ができた頃の状態を残していると考えられ、生命の起源につながる水や有機物があると推測されています


今回は、地下物質の採取を初めて試み、2020年に地球に持ち帰る計画となっています

また、米航空宇宙局(NASA)が、遠方の宇宙まで届く通信網を提供するなど協力態勢を構築する事になり、より精度の高い探査が期待でき、NASAにとっても、2016年打ち上げ予定のNASA小惑星探査機オシリス・レックスの運用に向けて経験を蓄積するメリットがあるとのことです




はやぶさ(初号機) と はやぶさ2 の比較



小惑星探査機 はやぶさ (初号機) と はやぶさ2は、ほぼ同じ大きさで、メインエンジンもともに、イオンエンジン x 4 ですが、はやぶさ2では、はやぶさ(初号機) で得た教訓、情報を生かし、様々な機能向上、工夫が施されています

探査機 名称

小惑星探査機
「 はやぶさ 」

第20号科学衛星 MUSES-C
(Mu Space Engineering
 Spacecraft-C)

小惑星探査機
「 はやぶさ2 」
大きさ 1m x 1.6m x 1.1m 1m x 1.6m x 1.25m
重量(燃料含む) 510kg 600kg
通信用アンテナ パラボラ x 1 平面 x 2
性能が同じ場合、平面アンテナは、パラボラアンテナより、重量を1/4にできます
通信用周波数 Xバンド(帯) (8GHz) Xバンド(帯) (8GHz)
Kaバンド(帯)(32GHz)
Kaバンドは、Xバンドの4倍のデータ量を送ることができます
通常使用は、Xバンドで、Kaバンドは、大量になる小惑星観測データの送信に使用されます
姿勢制御装置 3台 4台
エンジン イオンエンジン x 4 イオンエンジン x 4
推力は約25%UP
前回、はやぶさ(初号機)では、運転が1万時間を超えた後に故障が目立ったため、NECは、約2年半をかけ、放電室の内壁を強化、電子の放出に必要な電圧を低く抑え、耐久性を向上しました
イオンエンジン は、イオン化した燃料を高速で噴射して推進力を生み出す構造となっており、燃料が少なく済み、長期間の運用が求められる宇宙探査機の推進装置に適しています
ターゲットマーカー 3個 5個
開発期間 約2年半
開発費 (打ち上げ費含む) 約290億円
探査対象 小惑星 イトカワ
(1998 SF36)
小惑星
1999JU3
タイプ S型 (岩石系) C型 (炭素系)
大きさ 長径 535m (平均半径160m) 直径 900m
ピーナッツ型 ほぼ球形
地球からの距離 約3億km
総航行距離 約60億km 約52億km
地球から月までの距離 (参考) 約38万km
探査計画 期間 約 3ヶ月 約 18ヶ月
資料採集回数 2回 (表層のみ) 3回 (表層と表下層)
資料採集方法 表層タッチダウン、インパクター衝突装置による表層回収 インパクター衝突装置(直径十数cm)による穿孔掘削、及び、表層へのタッチダウン 内部構成物質の回収
打ち上げロケット M-Vロケット5号機 H2Aロケット 26号機
打ち上げ日 2003年5月9日 2014年12月3日 13時22分4秒
地球スイングバイ 2015年12月 (予定)
打ち上げ後、太陽を1周した後、実施します
小惑星到着日 2005年9月 2018年夏 (予定)
地球スイングバイ後、太陽を2周した後、到着します
地球帰還日 2010年6月13日 2020年11月~12月 (予定)
初代はやぶさは、本体も大気圏に突入し燃えつきましたが、はやぶさ2は、帰還カプセルのみを戻し、はやぶさ2本体は、宇宙空間に留まり、次のミッションを待つ計画です




はやぶさ(初号機) はやぶさ2 搭載 小型着陸機



はやぶさ(初号機) はやぶさ2には、本体に小型着陸機が搭載されており、本体と一緒に小惑星まで運ばれ、本体着陸に先立って小惑星に投下され、独自の調査活動を行います

はやぶさ
(初号機)
搭載機
地球からの指令で切り離しました
ミネルバ 切り離された際、はやぶさがイトカワから離れる方向に動いていたため、イトカワとは逆方向に飛び去り、今も宇宙空間を漂っていると考えられます
はやぶさ2
搭載機
はやぶさ2自身が降下中にタイミングを判断し、切り離します
ミネルバ2−1A 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と会津大のチームが開発
ミネルバ2−1Aとミネルバ2−1Bは、合計2.2kg、ほぼ同じ形で、小惑星表面を跳ねながら移動し、搭載カメラで地表を撮影します
ミネルバ2−1B
ミネルバ2−2 東北大、山形大、大阪大、東京電機大、東京理科大が共同開発
熱膨張率の違う2枚の金属板を貼り合わせた「バイメタル」が温度変化によって曲がる力を利用、小惑星は7時間半ほどの周期で自転しているとみられ、温度変化が大きな朝と夕に最大で1メートルほどジャンプできます
マスコット
(MASCOT)
ドイツ、フランスの宇宙機関が開発
重さ約10kgで、箱形の骨組みの中に、カメラや顕微鏡など四つの観測機器が収められており、逆に小惑星の表面にとどまり科学的な観測を行います
着陸後、1度だけジャンプして移動でき、計2カ所で鉱物の組成などを調べます
2014年11月、世界で初めて彗星着陸に成功した欧州宇宙機関(ESA)の着陸機フィラエの開発・運用メンバーも参加しています

目次 | 元のページ 前のページ | 次のページ サイトマップ | ページTOP
ホーム > ロケット > JAXA H2Aロケット 26号機 > 小惑星探査機 はやぶさ2 現在状況 最新情報
   

© 2014 abhp.net All Rights Reserved.
JAXA H2Aロケット 26号機 小惑星探査機 はやぶさ2 打ち上げ 目次
H2Aロケット 26号機 小惑星探査機 はやぶさ2 打ち上げ 状況 前のページ
小惑星探査機 はやぶさ2 現在の状況 最新情報 現在のページ
小惑星探査機 はやぶさ2 地球スイングバイ 加速 減速 スウィングバイ とは 次のページ
小惑星 「 Ryugu 」 (1999JU3) とは 名前(符号)の意味と正式名称
H2Aロケット 26号機 相乗り衛星一覧

関連情報サイト


 はやぶさ2特設サイト ファン!ファン!JAXA!
 ライブ中継:はやぶさ2特設サイト ファン!ファン!JAXA!
 JAXA 宇宙航空研究開発機構 (プレスリリース)
 JAXA サイトポリシー 利用規約 (商用利用不可)
 JAXA デジタルアーカイブス
 JAXA デジタルアーカイブス 素材のご使用条件 (個人利用可)
 三菱重工 MHI打上げ輸送サービス
 三菱重工 サイトのご利用条件 (著作権法準拠)
 経済産業省 (Ministry of Economy, Trade and Industry)
 経済産業省 利用規約 (商用利用可)

コンテンツ一覧

ページTOP
ページTOP

関連記事

ページTOP


関連記事を下記に紹介します



2020年12月6日

小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルの回収結果について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 2020年(令和2年)12月6日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルについて、カプセル本体、ヒートシールド、パラシュートを2020年12月6日に豪州ウーメラ立入制限区域内にて回収しました。
 現地本部において、回収したカプセル本体から小惑星リュウグウのサンプル由来と考えられるガスの採取作業を明日行う予定です。
 また、小惑星探査機「はやぶさ2」は、カプセル分離後、12月5日15時30分から16時30分(日本時間)にかけて、地球圏離脱軌道への遷移のための軌道変更を3回に分けて実施し、12月5日16時31分に完了しました。なお、探査機は正常です。


2020年8月19日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルの豪州への着陸許可について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 2020年(令和2年)8月19日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルの地球帰還に関し、2020年8月10日に着陸想定地を管轄する豪州政府から着陸許可が発行された旨の連絡を得ましたのでご報告いたします(発行日は2020年8月6日)。
 カプセルの再突入日は、2020年7月14日付プレスリリース「小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル帰還に関する豪州宇宙庁(ASA)との共同声明の発表について」にてお知らせしましたとおり、2020年12月6日(日本・豪州時間)、着陸場所は豪州ウーメラ立入制限区域の予定です。本許可が得られたことで、カプセル回収の実施に向けて大きく前進しました。引き続き、「はやぶさ2」の地球帰還、カプセルの再突入へ向けて慎重な運用を続けるとともに、適時、運用状況についてお知らせいたします。


2020年7月14日

はやぶさ2、12月6日帰還=豪州の砂漠にカプセル投下 時事通信 2020.07.14


 萩生田光一文部科学相は14日の閣議後記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球に帰還することが決まったと発表した。はやぶさ2は、小惑星「りゅうぐう」の砂が入っているとみられるカプセルを上空で分離し、オーストラリアの砂漠地帯に投下する。 
 萩生田文科相は「カプセルが無事に回収され、太陽系や生命の起源の謎に迫る科学的成果をもたらし、多くの国民に感動を与えることを期待する」と述べた。
 はやぶさ2は2014年に打ち上げられ、18年6月にりゅうぐうに到着。約1年半にわたる観測期間中、人工クレーターの作成や2回の着陸・試料採取(タッチダウン)を成功させた。
 カプセルの分離後、はやぶさ2は地球を離れて新たな探査を行う予定。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は残りの燃料などから到達可能な小惑星などをリストアップし、新たな探査先の選定を進めている。


2020年7月14日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル帰還に関する豪州宇宙庁(ASA)との共同声明の発表について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 2020年(令和2年)7月14日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長と豪州宇宙庁(Australian Space Agency、以下「ASA」)のメーガン・クラーク長官は、2020年7月14日付で共同声明を発表いたしました。この中で、小惑星リュウグウのサンプルを搭載した「はやぶさ2」のカプセルが2020年12月6日(日本・豪州時間)に南豪州に帰還予定であることを公表しました。
 なお、JAXAはASAとカプセルの帰還および回収計画の最終確認を続けており、豪州政府による着陸許可証(Authorisation of Return of Overseas Launched Space Object:AROLSO)の発行を受け、実施が確定します。


2019年11月13日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu出発について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 2019年(令和元年)11月13日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu(リュウグウ)からの出発を確認しましたのでお知らせします。
 JAXAは2019年(令和元年)11月13日の「はやぶさ2」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行いました(※)。
 「はやぶさ2」から取得したデータから、
 ·「はやぶさ2」の化学推進系スラスタの噴射が予定通り行われ、速度9.2cm/sでリュウグウからの離脱を開始したこと
 ·「はやぶさ2」の状態が正常であること
 を確認しました。これにより、「はやぶさ2」が11月13日10時05分(機上、日本標準時)に小惑星リュウグウを出発したことを確認しました。
 今後は地球帰還に向けてイオンエンジンなどの搭載機器類のチェックを行う予定です。
(※) 11月13日の「はやぶさ2」運用時間:11月13日8時00分~11月13日13時30分(日本標準時)。
化学推進系スラスタの噴射は、11月13日の運用中に予め探査機に送信したコマンドプログラムのタイムシーケンスの中で自動的に行われました。


2019年7月11日

JAXA「太陽系の歴史手に入れた」=地下の物質採取「成功」―はやぶさ2 時事通信 2019/07/11 20:06


 探査機「はやぶさ2」の小惑星「りゅうぐう」への2回目の着陸が成功したことを受け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午後、記者会見を開いた。津田雄一プロジェクトマネジャーは、着陸は成功し機体にも異常がないと説明。「太陽系の歴史のかけらを手に入れた」と述べ、世界初となる小惑星地下からの物質採取に成功したとの見方を示した。
 発表によると、はやぶさ2は11日午前9時40分ごろ、りゅうぐう上空30メートルまで接近。5月に投下した目印をカメラで捉えて自律制御でさらに降下し、同10時6分にりゅうぐう地表へ着陸。機体下部にある試料採取装置から弾丸を発射し、舞い上がった物質の採取に成功したとみられる。
 接近したのは目印のすぐ近くで、着陸もスムーズだった。佐伯孝尚JAXA助教は「非常に正しく、所定通りに誘導できていた。担当者が妥協することなく、精度を上げた結果」と強調。津田さんは「100点満点で言うと1000点。チームの動きも含めて完璧だった」と手放しで喜んだ。
 津田さんは「一番大きな山は越えた」としつつ、年末のりゅうぐう出発までにさらなる観測を検討するとして、「一日たりとも無駄にしないように運用したい」と気を引き締めた。


2019年7月11日

はやぶさ2快挙! 小惑星内部の物質を採取 KTS鹿児島テレビ 2019/07/11 19:15


 種子島を飛び出して4年半あまり、「はやぶさ2」がまた快挙です。
 JAXAの探査機「はやぶさ2」が、再び小惑星リュウグウの着陸に成功しました。
 小惑星内部の物質採取は、世界初です。
 その瞬間、神奈川県相模原市にあるJAXAの管制室は喜びに沸きました。
 「はやぶさ2」は、2014年12月に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
 今年2月、小惑星表面の物質を採取するための1回目のタッチダウンに成功。
 4月には、小惑星に弾丸を放ち、クレーターを作りました。
 クレーターを作った際に噴き出した地下の物質は太陽光などの影響を受けず、小惑星「リュウグウ」が生まれた頃の状態を保っていると見られます。
 今回の2回目の着陸で「リュウグウ」内部の物質が採取され、これを地球に持ち帰れば、太陽系の起源を探る研究に役立つと期待されます。
 物質の採取は今回が最後で、はやぶさ2は今年中に小惑星を離れ、来年には採取した物質を地球に届ける予定です。


2019年7月11日

はやぶさ2、主要任務全て成功 「太陽系史のかけら入手」 共同通信 2019/07/11 18:11


 探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうへの2回目の着陸を果たし、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午後、予定していた主要な任務をほぼ全て成功させたと発表した。世界初となる小惑星の地下からの試料も採取したとみられ、計画責任者の津田雄一JAXA准教授は「太陽系の歴史のかけらを手に入れた」と成果を強調した。
 11〜12月にはりゅうぐうを離れ、2020年末の帰還と試料の持ち帰りに期待が高まる。
 プロジェクト広報担当の久保田孝教授は「大きなヤマ場を越えたが、地球に帰るという重要な任務が残っている。準備をしっかりしていく」と気を引き締めた。


2019年7月11日

「100点満点の1000点」 はやぶさ2成功で関係者喜びの会見 毎日新聞 2019/07/11 17:11


 採点すると100点満点の1000点――。探査機「はやぶさ2」が11日、小惑星リュウグウへの2回目の着陸を成功させた。太陽系が生まれた46億年前の姿を残すとされる小惑星の、さらに太陽などの影響を受けていない地下の物質の採取に成功したとみられる。津田雄一・プロジェクトマネジャーは11日午後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(相模原市)で開かれた記者会見で、「太陽系の歴史のかけらを手に入れることができた。(運用は)言うことなし。パーフェクトだった」と振り返り、想定を超える「1000点」という点数で表現してみせた。
 津田さんは成功の背景について、「チームワーク以外のなにものでもない。メンバー一人一人が大切な役割を全うした。度を超えたともいえる自己批判能力を発揮し、意地悪な想定を積み重ね、実現を引き寄せた。その結果、本番では本当に何もなく、心配がうそのようにうまくいった」と分析した。


2019年7月11日

はやぶさ2 着陸に成功 「この喜び皆さんと」 NHKニュース 2019/07/11 17:05


 小惑星内部の岩石を採取する世界初のミッションのため、2度目の着陸に挑戦していた探査機「はやぶさ2」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は「リュウグウ」への着陸に成功したと発表しました。記者会見した「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは「わたしたちは太陽系の歴史のかけらを手に入れることができました。この成功を皆さんと分かち合いたい」と成功の喜びを語りました。
 10日高度2万メートルから降下を開始した探査機「はやぶさ2」は11日午前10時前に高度30メートル付近に到達し、事前に地表に落としておいたボール状の目印をカメラでとらえながら、姿勢や位置を制御する着陸の最終段階に入りました。
 そして自動制御によって降下を行い、JAXAは「はやぶさ2」が11日午前10時6分にリュウグウへの着陸に成功したと発表しました。
 神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所の管制室では、データが示されているモニターを見ていた多くの関係者から大きな歓声があがると同時に拍手も起きました。
 そしてカメラに向かって笑顔でポーズをとる様子が見られました。


2019年7月11日

はやぶさ2、初の地下物質を採取 再び着陸成功、太陽系起源解明も 共同通信 2019/07/11 14:28


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午前、探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうの表面に2回目の着陸を果たし、世界初となる地下の岩石破片の採取にも成功したとみられると発表した。地球に持ち帰れば、太陽系の起源に迫る研究成果も期待される。JAXAの久保田孝教授は「ほぼ想定した通りの完璧な動きだった。着陸は大成功だ」と胸を張った。
 計画責任者の津田雄一JAXA准教授は「見守ってくださった方と、この成功を分かち合いたい」と述べた。
 はやぶさ2は、着陸や人工クレーターづくりなど、りゅうぐう近くで予定していた主要な任務を全て成功させた。


2019年7月11日

小惑星探査機「はやぶさ2」第2回目タッチダウン成功について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 2019年(令和元年)7月11日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました。
 「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常であり、今般、リュウグウへの2回目のタッチダウンを成功させることができました。


2019年7月11日

「りゅうぐう」に2回目着陸=世界初の地下物質採取―「はやぶさ2」・JAXA 時事通信 2019/07/11 12:06


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」は11日午前10時すぎ、小惑星「りゅうぐう」に2回目の着陸を行い、成功した。試料採取のための弾丸が発射されたことも確認された。着陸場所は4月に作った人工クレーターの周辺で、JAXAは世界初となる小惑星地下からの物質採取にも成功したとみている。
 JAXAによると、津田雄一プロジェクトマネジャーが管制室で、「タッチダウン(着陸・試料採取)は成功です。また新たな歴史をつくった」と成功を宣言した。
 りゅうぐうには約46億年前の太陽系誕生当時の水や有機物が存在するとみられる。地下の物質は太陽熱や放射線による影響が少なく、地表よりも当初の姿をとどめている可能性が高い。試料を回収することで、太陽系の成り立ちや地球の生命の起源を探る手掛かりになると期待される。
 今回の着陸目標は、りゅうぐうの赤道付近にあり、人工クレーターの中心から約20メートル離れた半径3.5メートルの領域。人工クレーターを作った際に噴出した地下物質が堆積し、採取できる可能性が高いという。


2019年7月11日

JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」、世界初の快挙に向け2回目のタッチダウンに成功 日経 xTECH(クロステック) 2019/07/11 12:02


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が2019年7月11日、最大の山場となる2回目のタッチダウンに挑戦し、見事成功させた。
 日本時間の午前10時41分ごろ(プレスルームのモニター表示上での時刻)、探査機本体の惑星との相対速度が分かるドップラーデータから、探査機本体が降下から上昇に転じ、所定の速度(65cm/s)で上昇し始めたことを確認。その後、地球と通信する探査機本体のアンテナを、情報量が少ない指向性の低いローゲインアンテナから情報量が多い指向性の高いハイゲインアンテナに切り替え、より多くの情報を地球に吸い上げていた。
 成功を確認したのは、午前10時53分ごろ(同)。JAXAのはやぶさ2の管制室では大きな拍手が沸き起こり、管制室メンバーが中継カメラに向かってVサインをして喜びを示した。


2019年7月11日

はやぶさ2 弾丸発射を確認 JAXA「2回目の着陸は成功」 毎日新聞 2019/07/11 11:40


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、小惑星リュウグウへの2回目の着陸に挑んだ探査機「はやぶさ2」について、着陸時にリュウグウの物質を採取するための弾丸が発射されたことを確認したと発表した。JAXAは「はやぶさ2の小惑星リュウグウへの2回目の着陸は計画通りに実施され、成功した」と発表した。
 探査機の状態は正常という。弾丸発射が確認されたことで、世界で初めて小惑星の地下にあった物質を採取できた可能性がさらに高まった。はやぶさ2は、今年2月に続く着陸成功となる。2020年冬、2度の着陸で採取した試料とともに地球へ帰還する予定だ。
 はやぶさ2は着陸の際、機体下部についている筒状の採取装置「サンプラーホーン」の先端がリュウグウへ触れたことを検知すると弾丸を発射する。リュウグウは重力が非常に小さいため、弾丸によって砕かれた物質が舞い上がり、そのまま筒に沿ってはやぶさ2の探査機内部へ導かれ、採取できると考えられている。


2019年4月25日

小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置運用の成功について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成31年4月25日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成31(2019)年4月5日に小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI: Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)に向けて分離し、作動させる運用を行いました。
 「はやぶさ2」に搭載している望遠の光学航法カメラ(ONC-T)の観測画像を確認した結果、衝突装置によりクレーターが生成されたと判断しましたのでお知らせします。
 現在、探査機の状態は正常です。


2019年4月5日

はやぶさ2のカメラ、飛び散る岩石撮影 衝突装置が成功 朝日新聞 2019/04/05 21:31


 小惑星「リュウグウ」に人工クレーターができた可能性が高い――。探査機「はやぶさ2」が5日、リュウグウに金属の塊を撃ち込むことに成功した。2月の着陸に続く快挙で、世界初となる地中の岩や砂の採取に一歩近づいた。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさ2は午前10時56分、リュウグウの高度約500メートルで銅の塊を地表にぶつける衝突装置を分離。爆発によって飛び散る岩石などの破片で機体が損傷することを避けるため、はやぶさ2はリュウグウの裏側へ退避した。
 分離から40分後、装置は高度約200メートルで爆発し、その力で重さ2キロの銅の塊を秒速2キロでリュウグウの地表に撃ち込んだ。
 事前に分離したカメラが捉えた爆発1〜2秒後の画像には、地表から岩や砂が噴出している様子が確認できた。さらに高精度の画質でも記録しており、今後詳細を解析するという。


2019年4月5日

はやぶさ2、衝突実験に成功 人工クレーター生成の可能性高まる AFPBB News 2019/04/05 20:59


 宇宙航空研究開発機構は5日、探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に人工クレーターを生成するための衝突実験に成功したと発表した。
 はやぶさ2は、リュウグウの地表から高度500メートルの地点で衝突装置を分離。事前の設定通り40分後に爆発した同装置から、銅の塊が発射された。
 同機は飛び散る破片やリュウグウとの衝突を避けるため退避。同時に、今回の実験の様子を撮影するためのカメラも分離した。
 JAXAの津田雄一プロジェクトマネジャーは記者会見で、同カメラが撮影した画像から、リュウグウ表面への衝突が確認できたと発表。「これ以上望むものがない成功」と喜びを示した。
 JAXAはクレーターの大きさについて、表面が砂であれば直径10メートル、岩石なら直径3メートル程度になるとみている。


2019年4月5日

はやぶさ2衝突実験「これ以上望むものがない成功」 小惑星成り立ちにも迫る 毎日新聞 2019/04/05 19:52


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに銅の塊を高速で撃ち込み、人工クレーターを作る実験に成功したと発表した。銅の塊が着弾した際、探査機から切り離した小型カメラが小惑星の表面から飛び散る砂やちりなどの噴出物を撮影した。宇宙空間の衝突実験はこれまでに彗星(すいせい)や月での成功例があるが、小惑星では世界で初めて。
 JAXAによると、同日午前10時56分、リュウグウの上空約500メートルで、銅の塊を発射する衝突装置を機体から分離。40分後の午前11時36分、タイマーで起爆し、目標の赤道付近に向けて銅の塊を撃ち出した。発射に伴って飛び散る装置やリュウグウの破片に当たらないよう、探査機はリュウグウの陰に退避。その途中で小型カメラを切り離し、衝突の1〜2秒後、噴出物が飛散する様子を撮影した。
 噴出物は高さ70〜80メートルまで舞い上がり、JAXAはクレーターが形成された可能性が高いとみている。衝突装置の分離以降は自動で実行された。津田雄一プロジェクトマネジャーは記者会見で「繰り返しの利かない運用だったが、すべて計画通りにいった。これ以上望むものがない成功だ」と胸を張った。


2019年4月5日

はやぶさ2、小惑星への弾丸衝突に成功 JAXA発表 産経新聞 2019/04/05 17:24


 探査機「はやぶさ2」が5日、小惑星「リュウグウ」に人工クレーターを作製するための弾丸衝突に成功した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。世界初の成果で、地下の物質の採取に向けて大きく前進した。
 はやぶさ2は5日午前、高度約500メートルまで降下し、10時56分に弾丸を発射するための衝突装置を分離。11時36分に装置を爆発させて銅の弾丸を発射し、地表に衝突させた。
 機体から分離したカメラが爆発の様子を撮影しており、岩石が飛び散る様子が確認できたことから、JAXAは弾丸衝突に成功したと判断した。ただ、クレーターができたかどうかは不明で、4月下旬にも上空から観測して調べる。
 責任者の津田雄一プロジェクトマネージャは会見で「宇宙探査の新しい手法を確立した。大変興奮している。これ以上望むものはない成功だ」と話した。
 はやぶさ2は爆発と弾丸発射による装置の破片や岩石の飛散から身を守るため、リュウグウの裏側に退避しており、機体の無事も確認した。


2019年4月5日

はやぶさ2、人工クレーター作製に成功か 5月にも着陸 朝日新聞 2019/04/05 17:15


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の上空で衝突装置を爆発させ、金属の塊をリュウグウの地表面に撃ち込んだと発表した。人工クレーターを作製できた可能性が高いという。成功なら世界で初めて。5月下旬にも着陸して、地中から試料の採取をめざす。
 JAXAによると、はやぶさ2から分離した衝突装置は午前11時36分ごろ、リュウグウの高度約200メートルで爆発し、その力で重さ2キロの銅の塊を秒速2キロでリュウグウの地表に撃ち込んだ。
 JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャによると、分離したカメラが爆発時の撮影に成功。リュウグウ表面から噴出物が飛び散る様子が撮影できたという。予定通り地表に衝突したとみられる。
 今後、はやぶさ2は2週間かけて高度20キロまで移動。その後再び降下してクレーター周辺を調べ、着陸に支障がなければ、5月下旬以降に2回目の着陸と試料採取を試みる予定。


2019年4月5日

はやぶさ2衝突実験が成功、世界初 クレーター形成の可能性高く 毎日新聞 2019/04/05 16:39


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機はやぶさ2が世界初となる小惑星にクレーターを作る衝突実験に成功したと発表した。はやぶさ2は同日午前、小惑星リュウグウへ衝突装置をぶつける実験に挑んだ。はやぶさ2から分離された小型カメラが撮影した画像が地球へ届き、リュウグウの表面から岩石などが砕けたとみられる物質が飛び散る様子が写っていたという。
 はやぶさ2は2月にリュウグウへの着陸に成功し、表面の物質を採取できたとみられており、それに続く快挙となる。
 はやぶさ2は5日午前11時ごろに衝突装置、続いて小型カメラを分離し、爆発の影響から身を守るため、リュウグウの裏側へ退避した。衝突装置にはタイマーが付いており、分離から40分後に爆発し、ソフトボール大の銅のかたまりをリュウグウ表面へぶつけた。JAXAによると、退避は計画通り実施され、探査機の状態は正常だという。


2019年4月5日

はやぶさ2の健全性を確認 衝突実験の計画通り実施の可能性高まる 毎日新聞 2019/04/05 12:19


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星リュウグウへ人工的にクレーターを作る衝突実験に挑んだ探査機はやぶさ2について、衝突実験の予定時刻後も地球と通信ができていることを確認したと明らかにした。衝突実験が計画通りに実施された可能性が高まった。
 衝突実験では、衝突装置の爆発や、クレーターを作る際に飛び散る岩石のかけらの影響を避けるため、はやぶさ2はリュウグウの陰に移動する計画だった。一連の動きは、地球からの指示を受けず、はやぶさ2が自律的に実施することになっていた。実験後も通信が確保できていることから、探査機が計画に沿って移動し、安全な状態にあるとみられる。
 衝突装置が正常に作動し、クレーターが作られたかどうかは、はやぶさ2が逃げる途中に分離した小型カメラが実験の様子を撮影した画像や、はやぶさ2が約3週間後に実験目標地点の上空から観測した結果をもとに判断される。


2019年4月5日

小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置の作動の確認について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成31年4月5日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離し、作動させる運用を実施しました。
 「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています。
 「はやぶさ2」の状態は正常です。リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。


2019年4月5日

はやぶさ2、クレーター作製へ弾丸装置を分離 産経新聞 2019/04/05 11:54


 探査機「はやぶさ2」が5日午前、小惑星「リュウグウ」に人工のクレーターを作製するため、弾丸を入れた衝突装置を分離した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。小惑星のクレーター作製に成功すれば世界初で、地下の物質採取に道を開く。
 はやぶさ2は4日、通常位置の高度約20キロから降下を開始。高度約500メートルまで接近し、衝突装置を5日午前11時ごろに分離したことを示す信号が、約3億1千万キロ離れた相模原市内の管制室に届いた。
 計画によると、分離の40分後に装置を爆発させ、銅の弾丸を発射。地表に衝突させてクレーターを作る。現場は装置の破片や岩石が飛散して危険なため、爆発は機体をリュウグウの裏側に退避させてから行う。
 機体から切り離したカメラの撮影画像から、岩石が飛び散る様子などが確認できれば、ほぼ成功と判断できるという。成否判明は数日後になる可能性がある。
 順調に行けば4月下旬から現場周辺を観測し、クレーターの位置と安全性を確認。5月下旬にも着地し、露出した地下の物質を採取する。今年末にリュウグウを離れ、来年末に地球に帰還する予定だ。


2019年4月5日

はやぶさ2、衝突装置の分離に成功 40分後に爆薬点火へ 毎日新聞 2019/04/05 11:38


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機はやぶさ2が同日午前11時13分に小惑星リュウグウの表面に人工的にクレーターを作る衝突装置の分離を確認したと発表した。計画通りにクレーターが作られれば、世界初の快挙となる。
 はやぶさ2が分離した衝突装置にはタイマーがついており、分離から40分後に爆薬へ点火され、重さ約2キロの銅の衝突体が秒速2キロでリュウグウへ撃ち込まれる。はやぶさ2は、そのままの場所にとどまると、爆発して粉々になった衝突装置のかけらや、衝突体がぶつかって壊されたリュウグウの岩石の破片によって機体が損傷する恐れがある。そこで、リュウグウを盾にして隠れるため、リュウグウの陰へ移動する。
 実験の様子を観測できないためはやぶさ2の代わりに、分離した小型カメラが衝突装置の爆発や、衝突体がリュウグウへぶつかる様子を撮影する。衝突装置には通信機能が付いていないため、いったん分離すると動作を止めることはできない。さらに、一連の動きは、はやぶさ2が地球からの指示なしに自律的に実施するため、はやぶさ2が計画通りに動けるかどうかが成功のカギを握る。


2019年4月5日

はやぶさ2、衝突装置を分離 世界初人工クレーター作製 朝日新聞 2019/04/05 11:22


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星「リュウグウ」に金属の塊を撃ち込んで人工クレーターを作るため、探査機「はやぶさ2」に信号を送った。小惑星でクレーターの作製に成功すれば世界で初めて。5月下旬にも着陸して、地中から試料の採取をめざす。
 JAXAによると、信号を受信したはやぶさ2は午前11時ごろ、リュウグウの高度約500メートルで、金属の塊を地表にぶつける衝突装置を分離した。
 装置は分離から40分後、高度約200メートルまで降下してから爆発し、その力で重さ2キロの銅の塊を秒速2キロでリュウグウの地表に撃ち込む。目標の地点はリュウグウの赤道付近。直径数メートル以上のクレーター作製を見込んでいる。
 装置が予定通り爆発したかどうかは、別に分離したカメラで撮影し、同日夕にも確認できる見込み。


2019年4月5日

小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置の運用状況について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成31年4月5日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離する運用を実施しました。
 「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)により、SCIの分離が行われた様子を捉えたことから、SCIの分離が計画通り実施されたと判断しています。
 「はやぶさ2」は衝突装置運用による影響を回避するため、SCI作動前に小惑星後方の安全地帯に退避しました。現在、探査機の状態は正常です。
 SCI作動の有無や、リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。


2019年4月4日

はやぶさ2「最も危険な」爆発実験へ 直撃なら帰還困難 朝日新聞 2019/04/04 20:00


 小惑星探査機「はやぶさ2」が5日、地球から約3・1億キロ離れた「リュウグウ」の地表に、金属弾を撃ち込んで人工クレーターを作る世界初の実験に挑戦する。小惑星内部の砂や石の採取が目的だが、前例のない試みはリスクも高い。2月の着陸に続き、プロジェクトの山場を迎える。
 はやぶさ2は4日午後1時、高度約20キロの「探査拠点」から降下を開始した。5日午前10時56分、高度約500メートルで、クレーターを作るための「衝突装置」が分離される。衝突装置は直径30センチ、高さ約20センチの円筒形で、内部のプラスチック爆薬約5キロが上空で爆発し、2キロの銅の塊が秒速2キロで地表に衝突してクレーターを作る。一方で装置の破片や小惑星の岩石も四方に飛び散る。「直撃すれば地球帰還が困難となるような最も危険なミッション」と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の佐伯孝尚プロジェクトエンジニアは言う。
 爆発は分離の40分後。最大の課題は、その間にリュウグウの裏側まで素早く退避できるかだ。L字のような経路約5・5キロを最大で秒速約3メートルの「駆け足」で逃げる計画だが、秒速1メートルを超える速さは、リュウグウに到着して以降は試していない。エンジンを噴く時間が長く回数も多いため、大きな誤差が出たり、姿勢がずれたりして、リュウグウに衝突する恐れもある。


2019年4月4日

はやぶさ2、降下を開始 5日にクレーター作製へ 産経新聞 2019/04/04 13:59


 探査機「はやぶさ2」が4日午後1時ごろ、小惑星「リュウグウ」に人工のクレーターを作製するため降下を開始した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。地下の物質を掘り出して採取するのが目的だ。順調にいけば5日午前11時ごろ、地表に弾丸を発射するための衝突装置を分離する。
 地球から約3億1千万キロ離れたはやぶさ2は、相模原市にある管制室からの信号を受け、通常の観測位置の高度約20キロから降下を開始した。計画では4日深夜、高度約4・5キロで自動運転を開始し、秒速10センチでさらに降下。高度約500メートルに達した後、5日午前10時56分に装置を分離する。
 40分後に装置が爆発して銅の弾丸を発射。秒速2キロで赤道付近の直径400メートルの範囲内に弾丸を衝突させ、クレーターを作る。
 はやぶさ2は爆発と弾丸発射による装置の破片や岩石の飛散から身を守るため、爆発前にリュウグウの裏側に退避する。爆発の様子は機体から分離するカメラが撮影。地球に届く画像で岩石が飛び散る様子などが確認されれば、ほぼ成功と判断できるという。
 クレーターや周辺の様子を観測した後、5月下旬にも付近に着地し、露出した地下の物質を採取する。2月の着地で採取を試みたのは地表の物質だった。


2019年4月4日

「はやぶさ2」降下開始 人工クレーター作るミッション NHKニュース 2019/04/04 13:35


 日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」の内部を調べるため人工的にクレーターをつくる世界初のミッションに挑戦する計画で、日本時間の4日午後1時ごろ、「リュウグウ」の上空2万メートルから降下を開始しました。順調にいけば、5日午前11時半すぎ、上空から金属の塊を高速で発射して小惑星に衝突させる計画です。
 「はやぶさ2」はことし2月、地球から3億4000万キロ離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功し、計画どおり岩石を採取したとみられています。
 そして次のミッションとして、小惑星の内部を調べるため、人工的にクレーターをつくる世界初の計画に挑戦することになり、日本時間の4日午後1時ごろ、「リュウグウ」の上空、2万メートルから降下を開始しました。
 「はやぶさ2」はゆっくりと降下を続け、5日午前11時前に、高度500メートルで金属の塊を発射する「インパクタ」と呼ばれる装置を切り離します。
 その40分後の午前11時半すぎには、この装置が自動で爆発して金属の塊を秒速2キロの高速で発射、小惑星表面に衝突させてクレーターをつくる計画です。
 「はやぶさ2」は、爆発した装置の破片や飛び散る小惑星の岩石にあたって機体を損傷しないよう、装置を切り離した後、40分以内に小惑星の陰に退避することになっていて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は機体の安全確保を最優先に計画を進めたいとしています。


2019年2月22日

はやぶさ2の噴射跡か=着陸直後のりゅうぐう撮影-JAXA 乗りものニュース 2019年2月22日


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、小惑星「りゅうぐう」に着陸し、上昇に転じた直後に探査機「はやぶさ2」が撮影したりゅうぐう表面の写真を公開した。着陸地点近くには、はやぶさ2が離着陸に使った化学エンジンの噴射跡とみられる黒い部分が写っていた。
 JAXAによると、画像ははやぶさ2が22日午前7時29分に着陸後、上昇した時点で撮影したもので、地表にははやぶさ2自身の影も写っていた。地表の黒い部分は着陸前の撮影では見当たらず、はやぶさ2の噴射によるものとみられるという。
 これまでの上空からの撮影では、りゅうぐう表面は岩だらけで、細かい砂は見当たらなかった。JAXAの担当者は「噴射や着陸の衝撃で、風化してもろくなった表面が砕けた可能性もある」と話した。


2019年2月22日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」第1回目タッチダウン成功について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成31年2月22日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました。
 「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常であり、今般、リュウグウへのタッチダウンを成功させることができました。


2018年10月25日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」搭載ターゲットマーカの小惑星Ryugu(リュウグウ)への投下について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年10月25日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」のタッチダウンへ向けた3回目のリハーサルを平成30(2018)年10月23日から実施しています。リハーサルの際に、「はやぶさ2」に搭載しているターゲットマーカ1個を分離し、リュウグウに投下しました。
 ターゲットマーカはリュウグウに着地し、「はやぶさ2」から撮影した画像に写っていることが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常です。
 JAXAは、広報・アウトリーチ活動の一環として、平成25(2013)年に「はやぶさ2」のターゲットマーカと帰還カプセルに載せるお名前・メッセージの募集を実施しました。今回投下したターゲットマーカにはみなさまから応募いただきましたお名前を搭載しており、リュウグウへ届けることができましたので、お知らせします。


2018年10月16日

<はやぶさ2>最接近22mまで降下 2回目の着陸リハ成功 毎日新聞 10月16日 10:59


 地球から3億キロ離れた小惑星リュウグウを探査している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」は15日、着陸に向けたリハーサルで、これまでで最も低い高度22.3メートルまで降下することに成功した。小惑星に接近した際に使う表面までの距離を測定する機器も予定通り機能したことが確認された。今月下旬にもう一度低高度に降下するリハーサルを実施し、来年1月末以降の着陸に向けた情報収集を進める。
 はやぶさ2は当初、今月下旬にリュウグウへの着陸に挑戦する予定だった。しかし、リュウグウ到着後の観測で、リュウグウの表面が想定以上に全体的にデコボコしており、はやぶさ2が着陸する際に機体を損傷する恐れが高く、表面の物質を採取することは難しい状況だということが分かった。はやぶさ2がこれまでに達した最低高度は51メートルだが、高度50メートルよりも低くなると、表面のデコボコの影響を受けやすくなり、降下が難しくなるとみられていた


2018年9月27日

意外に石ごろごろ…小惑星リュウグウ新画像 読売新聞 09月27日 23:49


 宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)は27日、探査機はやぶさ2から投下され、小惑星リュウグウに着陸した2台の探査ロボット「ミネルバ2」の新たな撮影画像を公開した。岩や石に覆われた黒っぽいリュウグウの地表面が鮮明に写っている。
 ミネルバ2が、地表面をジャンプしながら移動した際に撮影した。小惑星の地表面をこれほど高精度にとらえたのは世界初という。
 リュウグウには、他の天体が衝突した痕跡とみられるクレーターが複数観測されている。JAXAの吉川真ミッションマネージャは「衝突の衝撃でできた砂が地表を覆っているとも考えていた。もう少し砂があるかと思っていたが、かなり石がごろごろしていて意外な印象だ」と話した。


2018年9月27日

小惑星リュウグウの地表画像を公開 「多数の岩確認」 朝日新聞 09月27日 19:11


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星「リュウグウ」に着陸した2台の探査ロボット「ミネルバ2―1」が撮影した地表の画像を公開した。多数の岩が確認できた一方、細かな砂などは見られないことが特徴だという。
 ロボットは探査機はやぶさ2から分離し、21日にリュウグウに着陸。地表をはねて移動しながら、これまでに約100枚の画像を撮影した。ミッションマネジャーの吉川真准教授は「リュウグウは全体的にクレーターがあり、細かい破片や砂がもっとあると思っていた」と話した。
 JAXAによると、24日以降、ロボの1台から詳細なデータが送信されなくなっている。岩などの影に隠れて電池の電圧が下がり、通信しにくくなっている可能性があるという。運用を担当する吉光徹雄准教授は「壊れているわけではなく、復旧が期待できる」としている。


2018年9月27日

<はやぶさ2>リュウグウの新画像公開 表面に無数の岩や石 毎日新聞 09月27日 18:31


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」から小惑星リュウグウに投下された小型探査ロボット2台が撮影した新たな画像を公開した。表面は無数の岩や石に覆われ、ごつごつしている様子がはっきりと確認できる。
 リュウグウ表面に21日着地した小型ロボット2台は、27日までに計100枚以上の写真を撮影し、はやぶさ2を経由してデータを地球に送信した。JAXAの吉川真・ミッションマネジャーは「もっと細かい砂があると思ったので驚いた」と感想を述べた。
 また、2台は計13回、それぞれ10〜20メートルずつジャンプして移動したことも判明した。小型ロボは初代はやぶさでも小惑星に向けて投下されたが、着地に失敗していた。初代に続いて開発を担当したJAXAの吉光徹雄准教授は「2台ともがリュウグウの表面で動いたのは喜ばしい。日本の総合的な技術力で成功できた」と感謝した。
 はやぶさ2は小型ロボの観測したデータを分析し、来月下旬に予定している本体の着陸の運用計画に反映する。来月3日にはドイツとフランスの宇宙機関が開発した小型着陸機も投下する予定。


2018年9月22日

探査ロボ、りゅうぐうに着地=世界初、小惑星上で移動、撮影―JAXA 時事通信 09月22日 21:52


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が投下した2台の小型探査ロボット「ミネルバ2―1」が、小惑星「りゅうぐう」への着地に成功したと発表した。着地後に内蔵モーターでジャンプし、別の地点に移動することにも成功した。JAXAによると、小惑星など重力の小さい天体上で、探査機が移動に成功したのは世界初という。
 ミネルバ2は21日午後、りゅうぐうの赤道北側約140メートルの地点に向けて投下された。着地後、上空20キロのはやぶさ2にデータや写真を送信。JAXAは22日、届いたデータなどからミネルバ2がりゅうぐうに着地し、少なくともうち1台はその後、ジャンプして移動に成功したことを確認した。
 ミネルバ2からの写真には、投下直後のはやぶさ2や、ジャンプ中に撮影したりゅうぐうの地表などが写っていた。
 21日に投下されたミネルバ2は、JAXAと会津大(福島県会津若松市)などが開発した2台で、いずれも直径18センチ、高さ7センチの円筒形で重さは約1キロ。太陽電池で内蔵モーターを回転し、反動を利用してりゅうぐうの表面を飛び跳ねる方式で移動する。着地点で地表を撮影してはやぶさ2に送信し、別の場所にジャンプして観測することを繰り返す。


2018年9月22日

<はやぶさ2>探査ロボ、リュウグウ着陸 表面跳びはね撮影 毎日新聞 09月22日 20:58


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、小惑星探査機「はやぶさ2」が投下した小型探査ロボット2台が小惑星リュウグウに着陸したことを確認したと発表した。2台はジャンプして移動する機能を持ち、リュウグウ表面を跳びはねて画像を撮影することにも成功した。小惑星上で探査ロボットが移動しながら探査するのは世界初という。
 JAXAによると、小型探査ロボットは21日午後1時6分(日本時間)、リュウグウの高度55メートルの地点ではやぶさ2から切り離された。2台はいずれも円柱に近い形で、直径18センチ、高さ7センチ、重さ約1キロ。光や温度の状況によって自動でモーターを回転させ、跳ねるように別の場所に移動できる。
 はやぶさ2の津田雄一プロジェクトマネジャーは「新たな宇宙探査の手段を手に入れたことを誇りに思う」との談話を発表した。
 同様の小型探査ロボットは、小惑星イトカワを探査した初代はやぶさにも搭載されていたが、はやぶさ本体が上昇中に切り離されたため、着地できないまま終わっていた。


2018年9月22日

はやぶさ2の探査ロボ、リュウグウ着陸に成功 世界初 朝日新聞 09月22日 20:47


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」から分離した小型探査ロボット2台が、小惑星「リュウグウ」に着陸したと発表した。小惑星の上を移動できる探査機が着陸に成功したのは、世界で初めて。
 JAXAによると、2台の探査ロボ「ミネルバ2―1」は21日午後、リュウグウの高度55メートルで分離。重力が極めて小さいため、着地した勢いで再び飛び去らないよう、秒速数センチでゆっくりと接近した。
 リュウグウに着陸後、内蔵モーターを回転させた反動を使い、地表を跳ねて移動し、カラー画像を撮影した。2台とも機能は正常だという。撮影した画像データは、はやぶさ2本体を経由して地球に送られたため、JAXAが着陸を確認できたのは22日の夜だった。
 2台は今後、移動しながら地表の温度を測ったり、画像を撮影したりして、10月に予定されているはやぶさ2本体のリュウグウ着陸に備える。
 2005年に小惑星「イトカワ」に到着した初代のはやぶさも、同様の探査ロボを積んでいたが、正常に分離できず着陸は失敗しており、今回が再挑戦だった。


2018年9月22日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」搭載ローバMINERVA-II1の小惑星Ryugu(リュウグウ)への着陸成功について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年9月22日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」から搭載ローバのMINERVA-II1を分離し、小惑星Ryugu(リュウグウ)に着陸させる運用を実施しました。
運用の結果、MINERVA-II1(ローバ-1A 、ローバ-1Bの2機)はリュウグウに着陸できたことが確認できました。各ローバの状態は正常で、リュウグウ表面での探査を開始しています。
「はやぶさ2」は、MINERVA-II1を分離後、リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションへ平成30(2018)年9月22日15時(日本時間)に戻りました。「はやぶさ2」の状態は正常です。


2018年9月21日

はやぶさ2“世界初”の探査へ 支えるのは中小企業 FNN PRIME 09月21日 17:45


 「『ミネルバ2』2の1Aと、2の1Bという2基のローバーを正常に分離できたということを、ご報告したいと思います」
 まさに今、世界初への挑戦の舞台となっているのは、地球からおよそ3億km離れた小惑星「リュウグウ」。
 2018年6月に、リュウグウ付近に到着した「はやぶさ2」。
 3カ月後の21日午後1時5分、はやぶさ2は、リュウグウに、およそ55メートルまで接近し、はやぶさ2の影がはっきりとわかるほど。
 2基の小型探査ロボット「ミネルバ2」が21日、はやぶさから投下され、リュウグウの地表への着陸を試みている。
 実は13年前、初代はやぶさでも同様のチャレンジが行われたが、この時は投下のタイミングが悪く失敗。
 2度目となる今回の挑戦で、リベンジなるか。
 ミネルバ2が、小惑星の表面に無事着陸し、探査に成功すれば、世界初の快挙となる。
 探査機は、直径18cm、高さ7cm、重さわずか1.1kg。
 複数台のカメラとセンサーが搭載されているが、そこには、驚くべき技術が。
 重力が、地球の8万分の1というリュウグウでは、車輪で走ろうとすると浮き上がってしまうため、地表を飛び跳ねて移動することができる。


2018年9月21日

<はやぶさ2>探査ロボ「分離成功宣言」に管制室拍手 毎日新聞 09月21日 16:05


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、小惑星リュウグウを探査中の「はやぶさ2」が、小型探査ロボット「ミネルバ2」の2台の分離に成功したと発表した。久保田孝・JAXA宇宙科学研究所研究総主幹は「分離成功によって、まずは一歩進んだ。はやぶさ2本体とミネルバ2が正常であることも確認できたが、本当に喜ぶためには今後、きちんと着地し、運用できることが必要」と話した。
 はやぶさ2は同日午後1時5分、小型探査ロボット「ミネルバ2」のうち2台を、高度50〜60メートルから分離した。その後、はやぶさ2から分離の信号が計画通りに出たことが確認され、さらにロボットとの通信、搭載している観測機器が機能していることなども分かり、午後1時35分ごろに津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネジャーが「分離に成功した」と宣言した。それを受け、管制室に集まったメンバーから拍手が起きた。
 ミネルバ2の1は、小惑星表面という重力が極めて小さな環境で移動する技術の確立と、地球から約3億2000万キロ離れた場所にいるロボットを地球の指示で操縦するのではなく、ロボットが自律的に判断して活動することを目指している。小天体でロボットが移動して観測することに成功すれば、世界初の快挙となる。
 久保田さんは「重さはわずか1キロちょっとだが、太陽電池で動き、移動のためのモーター、コンピューターを搭載し、カメラも3〜4台載っていて、日本の技術が盛り込まれた一品物。それが3億キロも離れたところで、ロボット自ら考えて活動する、つまり人工知能のような形で活躍するという日本の技術力の高さを知ってほしい」と話している。


2018年6月27日

はやぶさ2が担う重責 日本科学探査の信頼回復へ 朝日新聞 06月27日 23:29


 2010年に世界で初めて小惑星「イトカワ」から試料を持ち帰った「はやぶさ」の道のりは、故障やトラブルの連続だった。はやぶさ2が今回、リュウグウまで順調にたどり着けたのは、先代の教訓を生かして機器の信頼性を向上させ、運用チームも練度を高めたことが大きい。
 だがこの先は、複雑な小惑星表面への接近や着陸、砂の採取など、難関が待ち受けている。特に、人工クレーターを作って内部の砂を採取するため、「インパクタ」と呼ばれる銅の塊を爆薬で小惑星にぶつける試みは、先代も経験していない初めてのものとなる。
 日本の探査機は「はやぶさ」だけでなく、火星を目指した「のぞみ」や金星探査機「あかつき」も故障を繰り返してきた。16年には国際共同の天文衛星「ひとみ」を単純ミスで失う事故もあった。はやぶさ2は、日本の科学探査の信頼回復という重責も負う。
 先代が残した教訓を踏まえ、新たな歴史を作ることができるか。日本だけでなく、世界も注目している。


2018年6月27日

【図解・社会】はやぶさ2とは(2018年6月) 時事ドットコム 2018年6月27日


 初代はやぶさの航行を支えながらも、さまざまなトラブルに見舞われたイオンエンジン。「はやぶさ2」では信頼性を劇的に向上させ、約32億キロの往路をノートラブルで乗り切った。担当者は「不具合は絶対に直すという気持ちで、とことんやり尽くした。自信はあった」と満足げな表情を見せた。
 イオンエンジンは、イオン化した燃料ガスを電気の力で噴射し、推進力を得るエンジン。一度に出せる力は小さいが、効率よく長期間加速できるのが特長だ。初代はやぶさにも、はやぶさ2同様4基搭載されていたが、打ち上げ直後に1基が故障。帰路でさらに2基が故障し、帰還が危ぶまれる状況にまで追い込まれた。
 はやぶさ2では、初代機よりも出力を増やし、部品の精度を高めて信頼性も向上。打ち上げ前から実機と同じイオンエンジンを製作して2万時間もの動作試験を実施。耐久性も確認した上で打ち上げたことが、自信につながった。
 その結果、3回の長期連続運転を含む往路計6515時間の運転を無事に完了。異常を検知してエンジンが自動的に止まる頻度も初代機の約4分の1に激減した結果、地上からの監視時間も35%減らせるなど効率的な運用に貢献した。
 はやぶさ2のイオンエンジン開発責任者の西山和孝・宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授は「もはやイオンエンジンの実験ではなく、りゅうぐうに到達させることが任務。今後も宇宙科学のさまざまなミッションに貢献したい」と意欲を示した。


2018年6月27日

りゅうぐう、黒かった=カラー画像を初公開―JAXA 時事通信 06月27日 19:08


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が撮影した小惑星「りゅうぐう」のカラー写真を初公開した。カラーで撮影されたりゅうぐうは黒っぽく見え、JAXAによると炭素を多く含む可能性を示しているという。
 JAXAによると、これまで公開された白黒の画像は露光時間が長いことから、実際より明るく白く見えていた。カラー写真は3色のフィルターを通した画像を合成し、肉眼に近い色調を再現した。
 りゅうぐうは、生命の元となる水や有機物を含む「C型小惑星」に分類されており、はやぶさ2はりゅうぐうから試料を回収することで、生命の起源を解き明かそうとしている。
 C型小惑星から飛来する隕石(いんせき)は炭素を多く含む特徴があり、担当者は「りゅうぐうが炭素に富んでいることが実際に確認できたのは大きい」と話している。


2018年6月27日

「人類未踏の探査、入り口に」=小惑星りゅうぐうに到着―はやぶさ2責任者ら会見 時事通信 06月27日 18:48


 探査機「はやぶさ2」が往路32億キロの飛行を終え、目標の小惑星「りゅうぐう」に無事到着したことを受け、責任者の津田雄一・宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授らプロジェクトチームが27日、記者会見した。津田さんは「私たちは人類未到の宇宙科学探査の入り口に立つことができた。これから始まる本格探査の成果をぜひ、楽しみにして見守っていただきたい」と語った。
 背中にはやぶさ2のマークがついたそろいのジャケットで会見場に現れた津田さんは、晴れ晴れとした表情。心境を聞かれると「天にも舞い上がる気持ちです」と笑顔を見せ、「いつも慎重に行きますとか、しっかりやりますというコメントをしてきたが、きょうばかりはもろ手を上げて喜ばせてください。本当にうれしい日です」と喜びをかみしめた。
 会見には、科学探査の責任者を務める渡辺誠一郎名古屋大教授らも同席。「本当にわくわくしている。今見えている画像だけでもいろいろななぞが見えている。まさに冒険が始まろうとしている」と述べ、これから始まる探査への期待を口にした。


2018年6月27日

<はやぶさ2>頑丈なエンジン追い求め リュウグウ到着 毎日新聞 06月27日 11:52


 小惑星探査機「はやぶさ2」を2億8000万キロのかなたの小惑星リュウグウまで送り届けた立役者は、主エンジンのイオンエンジンだ。初代はやぶさではトラブルが相次いだが、改良と耐久試験を重ね往路を無事に乗り切った。開発と運用を担当した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の西山和孝准教授(47)は「そう簡単には壊れない」と自信を見せる。
 イオンエンジンは、搭載したキセノンガスを電離してプラスの電気を帯びたイオンに変え、マイナスの電気を帯びた電極に引き寄せられるのを利用して噴射し、推進力とする仕組みだ。地上では1円玉を動かすほどの力しかないが、宇宙空間で長時間連続運転することで、探査機を大きく加速できる。
 噴射したキセノンは「中和器」という装置によって電気的に中性に戻す必要があるが、初代はやぶさでは4台の中和器のうち3台で劣化や故障が相次ぎ、一時は帰還が危ぶまれた。西山さんは当時、管制室に入り、プロジェクトメンバーで最長となる1600時間の運用を担当し、危機を乗り切るのに貢献した。
 はやぶさ2のイオンエンジンに使われている中和器と同じものは、今でも実験室で耐久試験が行われており、既に目標の2万時間を大幅に上回って4万9000時間の運転に耐えている。


2018年6月27日

はやぶさ2、小惑星に到着=「りゅうぐう」探査へ―生命の起源解明に期待・JAXA 時事通信 06月27日 11:27


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が目的地の小惑星「りゅうぐう」に到着したと発表した。2019年末までの約1年半に3回の着陸など探査を行い、20年末に地球に帰還する予定。りゅうぐうには水や有機物が存在するとみられており、生命の起源解明につながると期待されている。
 JAXAによると、はやぶさ2は同日朝から、到着に向けた最終軌道修正を開始。午前9時35分にりゅうぐうの高度約20キロの観測用基準点(ホームポジション)に到着したことが確認された。
 14年12月に打ち上げられたはやぶさ2は、15年12月に地球の重力を使った加速(スイングバイ)を実施。その後はイオンエンジンで加速し、約3年半の航行距離は約32億キロに及んだ。
 今月3日に約2100キロ地点まで到達し、往路のイオンエンジン運転を完了した。搭載したカメラでりゅうぐうの位置や距離を確認しながら軌道修正を繰り返し、徐々に接近を続けていた。
 到着後の今年10月には、最初の着陸を行うなど、計3回の着陸・試料採取を計画。小型探査機の投下、火薬を使った衝突装置(インパクター)による人工クレーターを作るなどさまざまな観測を行い、19年末にりゅうぐうを離脱。20年末ごろ地球に帰還し、試料を収めたカプセルを分離して大気圏内に突入させる。


2018年6月27日

はやぶさ2、リュウグウの上空20キロに到着 読売新聞 06月27日 11:02


 2014年末に地球を出発した探査機「はやぶさ2」が27日午前9時35分、目的地の小惑星リュウグウ上空約20キロ・メートルに到着した。宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)が同日、発表した。3年半余りの「往路」の総飛行距離は約32億キロ・メートル。今秋から探査機を着地させ、岩石などの採取に挑む。岩石に含まれると考えられている有機物などを分析して、生命の起源の謎を探る。
 リュウグウは地球と火星の間を回っており、地球とは3億キロ・メートル近く離れている。はやぶさ2は、14年12月の打ち上げ後の1年間は地球と同様の軌道を回りながら加速に使うイオンエンジンなどの性能をチェック。15年12月に地球の重力で加速するスイングバイを行い、リュウグウを追いかける軌道に変えた。


2018年6月27日

はやぶさ2、小惑星リュウグウに到着 1年半滞在し活動 朝日新聞 06月27日 10:59


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が、地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の上空20キロの位置に到着したと発表した。今後1年半にわたって滞在し、地表への着陸や、生命の元となる有機物が含まれていると見られる小惑星内部の砂の採取に挑む。2020年に地球に帰還する予定。
 はやぶさ2は、小惑星「イトカワ」の試料を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機。トラブルや故障が相次いだ前回の経験を踏まえ、イオンエンジンや通信機器などが改良されている。2014年に種子島宇宙センターから打ち上げ後、地球の引力を使って軌道を変え、リュウグウに向けて約30億キロを飛行してきた。
 今後、リュウグウの周囲を回って地形や重力などを詳しく調べた後、9月ごろに初めて着陸して表面の砂を採取する。来春には、金属片を高速で打ち込んでリュウグウの地表に穴を開け、史上初となる内部の砂の採取も目指す。


2018年6月27日

<はやぶさ2>小惑星リュウグウに到着 毎日新聞 06月27日 10:52


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が27日午前9時35分、地球から約2億8000万キロ離れた目的地の小惑星リュウグウの上空20キロの地点に到着した。リュウグウ表面を詳しく観測して着陸地点を決めた後、10月ごろに最初の着陸を試みる。
 はやぶさ2はリュウグウの岩石を採取し、2020年末ごろ地球に持ち帰る予定。リュウグウは生命の材料となる有機物を比較的多く含むと考えられており、太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る計画だ。
 はやぶさ2は10年に世界で初めて小惑星の試料を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機で、14年12月に打ち上げられた。


2018年6月27日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu到着について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月27日


 JAXAは平成30(2018)年6月27日の「はやぶさ2」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行いました(※)
 JAXAは、「はやぶさ2」から取得したデータから、
・「はやぶさ2」の化学推進系スラスタの噴射が予定通り行われたこと
・「はやぶさ2」と小惑星リュウグウとの距離が約20kmであること
・「はやぶさ2」が小惑星リュウグウとの距離を維持できていること
・「はやぶさ2」の状態が正常であること
 を確認しました。これにより、「はやぶさ2」が9時35分(日本時間)に小惑星リュウグウに到着したことを確認しました。
 今後は小惑星リュウグウの科学観測、試料採取へ向けた調査など探査活動を行う予定です。
(※) 6月27日の「はやぶさ2」運用時間:6月27日7時00分~6月27日15時00分(日本標準時)。化学推進系スラスタの噴射は、6月27日の運用中に予め探査機に送信したコマンドプログラムのタイムシーケンスの中で自動的に行われました


2018年6月26日

<はやぶさ2>27日午前にリュウグウ上空20キロに到着 毎日新聞 06月26日 17:08


 予定通りの減速と軌道修正に成功
 小惑星リュウグウへ向かっている探査機はやぶさ2は26日、9回目となる軌道制御を実施し、予定通りの減速と軌道の修正に成功した。はやぶさ2は27日午前にもリュウグウの上空20キロに到着する。日本の探査機が小惑星に到達するのは、はやぶさ2の先代はやぶさ以来、13年ぶりとなる。
 はやぶさ2は今月3日に、往路最終となる主エンジン「イオンエンジン」の連続運転を終了後、リュウグウの姿をカメラで撮影しながら、化学エンジンを噴射して、徐々にリュウグウに対して減速、軌道修正を重ねてきた。軌道制御は計10回予定しており、残すは到着直前の1回となった。また、探査機と小惑星の距離をレーザー光を使って直接測る「レーザー高度計」による測定が始まった。
 はやぶさ2は27日午前、到着直前に最後の軌道制御となる化学エンジンの噴射を実施し、リュウグウの上空20キロ地点でリュウグウの引力と均衡する速度(リュウグウ側に引っ張られない速度)になると「到着した」と判断される。
 リュウグウの上空20キロ地点は「ホームポジション」と呼ばれ、ここを拠点に小惑星の観測や着陸などの運用を実施する。これよりも遠いと観測が難しく、逆に近いとリュウグウの引力の影響を受けて機体がリュウグウへ近付きすぎてしまうため化学エンジンの噴射回数が増える。このため、観測機器による観測が可能で、化学エンジンの噴射を適度に抑えられる距離として20キロが選ばれた。


2018年6月20日

ソロモン攻略戦? はやぶさ2が撮影の小惑星画像を公開 朝日新聞 06月20日 09:10


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、探査機「はやぶさ2」が約240キロ離れた距離から捉えた小惑星「リュウグウ」の画像を公開した。金平糖のような形状で、表面には直径200メートル超のクレーターも確認できた。赤道部分がふくらんだ形は、高速で自転する比較的小さな小惑星に見られるという。
 この特徴的な形状について、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する、小惑星を利用した宇宙要塞(ようさい)「ソロモン」に似ているというネット上の書き込みもある。
 はやぶさ2は、27日にもリュウグウに到着する予定。


2018年6月19日

赤道付近角張り、クレーターも…リュウグウ画像 読売新聞 06月19日 19:59


 宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)は19日、探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星リュウグウの最新画像を公開した。赤道付近が角張ってコマのように膨らんでおり、200メートルを超える大きなクレーター状のくぼみも確認されたという。
 はやぶさ2が17〜18日に約240〜330キロ・メートル離れた場所から撮影した。
 画像を分析した渡辺誠一郎・名古屋大教授によると、リュウグウは地球と逆向きに1周7時間半程度で自転している。コマのような形は高速で自転する小型の小惑星に多くみられるという。リュウグウの直径は900メートル程度とみられる。
 はやぶさ2は19日現在、リュウグウまで150キロ・メートルを切っている。27日前後に上空約20キロ・メートルに到着し、今秋以降、リュウグウの岩石の採取に挑む予定だ。


2018年6月19日

<小惑星>「リュウグウ」最新画像 くぼ地はっきり 毎日新聞 06月19日 18:40


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、小惑星探査機「はやぶさ2」が目的地としている小惑星「リュウグウ」の最新画像を公開した。そろばんの玉のような外形や、表面のクレーターのようなくぼ地がはっきり見え、地球とは逆方向に自転していることも分かった。
 画像は日本時間17〜18日、240〜330キロ離れた地点から撮影した。直径は約900メートル、自転周期は約7時間半で、想定通りだった。一方、自転軸は公転面に対して垂直で、赤道付近がぐるりとふくらんでいることなどが新たに判明した。
 そろばんの玉のような形状は、高速で自転する小惑星によくみられる特徴で、米国の小惑星探査機「オシリス・レックス」が向かっている小惑星「ベンヌ」に似ているという。
 はやぶさ2は今月27日にリュウグウから高度20キロの地点に到着する見込み。着陸や小型着陸機の投下は今秋を予定している。


2018年6月19日

りゅうぐうに大きなクレーター=はやぶさ2、残り150キロ―JAXA 時事通信 06月19日 16:51


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、探査機「はやぶさ2」が目的地の小惑星「りゅうぐう」を約240〜330キロの距離から撮影した画像を公開した。赤道付近に直径200メートルを超える大きなクレーターが写っており、関係者からは映画「スター・ウォーズ」に登場する究極兵器「デス・スター」に似ているとの声が出ているという。
 JAXAによると、19日時点のはやぶさ2は、りゅうぐうから約150キロまで接近した。搭載カメラが17日午後から18日朝にかけて撮影したりゅうぐうは、直径約900メートルで赤道部分がふくらみ、やや角張った形。自転軸はほぼ垂直で、地球とは逆向きに約7時間半で自転していることも分かった。
 プロジェクトチームの吉川真・JAXA准教授は「自転軸が垂直方向に近いということは、到着して早い時期にりゅうぐうのほぼ全貌が分かるメリットがある。着陸やローバー(小型探査機)を降下させる適切な場所が見つかることを期待している」とコメントした。


2018年3月1日

小惑星「りゅうぐう」捉えた!=はやぶさ2、初画像撮影-JAXA 時事ドットコム 2018/03/01-19:38


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、探査機「はやぶさ2」に搭載したカメラが目的地の小惑星「りゅうぐう」を撮影した画像を公開した。はやぶさ2がりゅうぐうの姿を撮影したのは初めて。
 JAXAによると、はやぶさ2は2月26日正午ごろ、搭載されている光学望遠カメラの動作試験のため、約130万キロ離れたりゅうぐうの方角を撮影。送られてきた画像データを解析したところ、りゅうぐうが写っていた。まだ明るさは9等程度と暗く、形状や自転軸などは分からないという。
 2014年12月に打ち上げられたはやぶさ2は、今年6月下旬-7月初めごろの到着を目指し、イオンエンジンの連続運転中。りゅうぐう到着後、最大3回着陸して試料を採取。20年末ごろ地球に帰還し、試料を収めたカプセルを回収する。


2018年3月1日

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」小惑星リュウグウの撮影に成功 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年3月1日


 小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星Ryugu(リュウグウ)の撮影に成功しましたので、お知らせします。
 小惑星発見の報に接し、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました。探査機の航路、性能ともに問題なし。このままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します。
 今回撮影したカメラや画像について
 今回の撮影にははやぶさ2に搭載されている光学航法望遠カメラ(ONC-T)を使用しました。観測機器の試験の一環として、(想定される)リュウグウの方向へ向けて撮影を実施しました。
 ONC-Tから見たリュウグウの明るさは天体の明るさを表す尺度では9等程度(見かけの明るさ)と推定されます。撮影した画像からは周囲の恒星との相対位置が変化している様子も確認できています。
 本カメラの開発、画像処理などの運用にあたり 東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所にご協力をいただいております。


2017年12月3日

<はやぶさ2>打ち上げ3年 順調に飛行 残り600万キロ 毎日新聞 2017年12月3日 13:15


 小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げられ、3日で3年になった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさ2は地球と火星の間の軌道にある小惑星「リュウグウ」を目指して順調に飛行中で、リュウグウ到着まで600万キロあまりとなっている。日本ではやぶさ2が持ち帰る予定の試料分析に関する国際会議が開かれるのに合わせ、2日に相模原市で開かれた講演会で、海外の研究者がはやぶさ2への期待を語った。参加者の一人は「太陽系の歴史を知るために、目的の天体から直接試料を持ち帰るミッションの黄金期を迎えた」と話す。
 ◇地球や生命の起源につながる貴重な情報に期待
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の吉川真・はやぶさ2ミッションマネジャーによると、はやぶさ2は現在、順調な飛行をしているという。これまでの観測によると、リュウグウは直径約900メートルで、炭素や水を含む小惑星と考えられる。はやぶさ2の先輩、探査機「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワは、水などをあまり含まないタイプだったため、はやぶさ2の探査によって地球の生命や水の起源に迫る可能性があると期待されている。


2017年7月12日

はやぶさ2「順調に飛行」=小惑星到着まで1年-JAXA 時事ドットコム 2017/07/12-18:22


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、小惑星「りゅうぐう」到着まで約1年となった探査機「はやぶさ2」について記者会見を開き、責任者の津田雄一JAXA准教授らが「順調な飛行で率直に喜んでいる。今後のヤマ場に向け、気を引き締めてやっていきたい」と述べた。
 はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられ、地球から約1億8000万キロ離れた宇宙空間を飛行中。航行用のイオンエンジンは順調で、到着までに必要な約7000時間の噴射のうち、3900時間を終えた。
 運用チームは来年6、7月ごろの小惑星到着と、その後の着陸や試料採取に向けた訓練を進めている。小惑星の詳しい形状などは「行ってみないと分からない」(津田准教授)ため、限られた時間で状況に応じた観測計画を立てられるよう備える。
 はやぶさ2は来年初めごろから約半年間、到着前最後となるイオンエンジンの連続噴射を実施。来年5月ごろから搭載カメラで小惑星の姿を捉え、接近を始める。地球への帰還は20年末の予定。


2015年12月20日

<はやぶさ2>光学航法カメラの機能確認 地球の緑くっきり 毎日新聞 12月20日 09:58


 小惑星探査機はやぶさ2が地球スイングバイ前後に地球を撮影した画像が公開された。これらの画像は、はやぶさ2にとって初めての本格的な天体観測の成果と位置づけられ、小惑星リュウグウを目指す今後の航行に欠かせない光学航法カメラが計画通り機能することが確認された。
 今回公開された画像は、はやぶさ2の光学航法カメラ「ONC(Optical Navigation Camera)」で撮影した。ONCは望遠カメラ1台と広角カメラ2台を搭載。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさ2がリュウグウに近づきカメラで撮影できるようになると、ONCの画像を頼りにリュウグウへ接近、到着を目指す。到着後は、小惑星の表面の観測や着陸時の誘導に使う計画だ。


2015年12月14日

JAXA 小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ実施結果について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成27年12月14日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、地球スイングバイ後の小惑星探査機「はやぶさ2」の軌道の計測と計算を行い、「はやぶさ2」が目標としていた軌道上を順調に航行していることを確認しましたのでお知らせします。
 「はやぶさ2」は、平成27(2015)年12月3日(木)の夕方から夜にかけて地球スイングバイを実施し、19時08分(日本時間)に地球に最接近、ハワイ諸島付近の太平洋上空約3,090kmを通過しました。地球スイングバイによって軌道を約80°曲げ、スピードは秒速約1.6km上がって秒速約31.9km(太陽に対する速度)となり、目標としていた数値を達成しました。NASA深宇宙ネットワーク局、ESA(欧州宇宙機関)深宇宙ネットワーク局の支援を受けた探査機運用により、現在「はやぶさ2」の状態は正常であることを確認しています。


2015年12月3日

はやぶさ2が「地球スイングバイ」 針路をリュウグウへ 朝日新聞 2015年12月3日 21:22


 小惑星探査機「はやぶさ2」が3日、地球に最接近し、目的地に向け針路を変えた。地球の引力を使って軌道を変える「地球スイングバイ」を達成し、2年半後に小惑星リュウグウに到着するための一歩を踏み出した。各地の大型望遠鏡では、地球に近づき夜空を移動する姿がとらえられた。
 はやぶさ2は、ちょうど1年前の昨年12月3日に打ち上げられた。2010年に地球に試料を持ち帰った初代のはやぶさに続き、小惑星の探査と試料採取を通じて生命の起源に迫るのが目的。これまでは、地球が太陽の周りを回るのと同じような軌道を進んでいた。


2015年12月3日

<はやぶさ2>軌道変更 地球へ最接近、各地で観測 毎日新聞 2015年12月3日 19:35


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球へ接近し、軌道変更、加速する「地球スイングバイ」を実施したと発表した。同日午後7時8分、米ハワイ上空の3090キロまで接近し、地球スイングバイが成功して予定通りの軌道に入ったとみられる。
 昨年12月3日に打ち上げられたはやぶさ2は、地球と火星の間にある小惑星「リュウグウ」を目指して飛行している。スイングバイによって、燃料をほとんど使わずリュウグウに向けた軌道に移ることができる。


2015年12月3日

JAXA 小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ実施について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成27年12月3日


 小惑星探査機「はやぶさ2」は、平成27(2015)年12月3日(木)の夕方から夜にかけて地球スイングバイを実施し、19時08分(日本時間)に地球に最接近、ハワイ諸島付近の太平洋上空約3,090kmを通過しました。
 NASA深宇宙ネットワーク局の支援を受けた探査機運用により、最接近後の探査機の状態は正常であることを確認しました。
 現在、はやぶさ2プロジェクトチームでは地球スイングバイ後の「はやぶさ2」の軌道の計測と計算を行っています。「はやぶさ2」が目標とする軌道に入れたかどうかの確認には1週間程度かかる見込みです。結果については、別途改めてお知らせします。


2015年10月14日

<はやぶさ2>スイングバイで地球最接近へ 12月3日 毎日新聞 10月14日(水)20時20分


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を利用して加速し、小惑星リュウグウに向かって軌道を変える「地球スイングバイ」で、12月3日午後7時7分に地球に最接近すると発表した。JAXAは、各地の天文台や愛好家に、はやぶさ2の撮影や観測を呼び掛けるキャンペーンを実施する。
 はやぶさ2は地球スイングバイで、太平洋上空を北から南へ飛行し、最接近時はハワイ上空の高度約3100キロを地球から見て秒速約10.3キロで通過する。日本で最も観測条件の良い北海道では、日没から3時間程度はやぶさ2を観測できるという。明るさは10等級程度と肉眼では見えないが、大型の望遠鏡を使えば観測できる可能性があるという。


2015年4月27日

「はやぶさ2」連続運転に成功 共同通信 2015年4月27日(月)18時18分


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」が順調に航行を続け、イオンエンジンの第1回連続運転に成功したと発表した。地球の重力を利用して軌道を変えるスイングバイを12月3日に実施する。
 JAXAによると、3月に約400時間にわたり連続でエンジンを噴射した。6月上旬に2回目の連続運転を実施した後にいったん地球に向かい、1万キロ以下にまで近づいて通過する計画。地球の重力によって軌道を変更し、目的の小惑星「1999JU3」へと向かう。
 はやぶさ2は現在、地球から5275万キロの距離を航行中。地球帰還は2020年を目指している。


2015年4月27日

地球再接近は12月3日=加速し、小惑星へ-はやぶさ2 時事通信 2015年4月27日(月)17時19分


 宇宙航空研究開発機構は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に再び接近し、重力を利用して加速する「スイングバイ」を12月3日に実施する計画を明らかにした。記者会見した津田雄一プロジェクトマネジャーは「はやぶさ2は安定して深宇宙を航行している。定常運用が始まったばかりなので、気を引き締めていきたい」と述べた。
 昨年12月に鹿児島県・種子島宇宙センターで打ち上げられたはやぶさ2は、27日現在、地球から約5275万キロ離れた地点を飛行している。今年3月からイオンエンジン2台の連続運転を開始し、速度を上げて軌道を制御。順調にいけば、12月3日に地球から約1万キロの地点まで接近し、スイングバイによる加速で目的の小惑星「1999JU3」に向かう軌道に入る。


2015年3月3日

はやぶさ2、機能確認を終え航行段階に移行 - 今年末に地球スイングバイへ マイナビ 3月3日(火)17時46分


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)に移行すると発表した。
「はやぶさ2」は2014年12月の打ち上げ以降、約3カ月間にわたり搭載機器の初期機能確認を行ってきた。今後は、2015年11-12月に予定されている地球スイングバイに向けた運用を実施していく。地球スイングバイまでの間でイオンエンジン2台による運転を期間中2回に分けて合計約600時間行い、航行速度を60m/秒増速する計画だ。


2015年3月3日

はやぶさ2、巡航開始=小惑星に向け、エンジン連続運転 時事通信 3月3日(火)17時10分


 宇宙航空研究開発機構は3日、昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」の初期機能確認を全て終了し、小惑星「1999JU3」に向けた巡航運転に入ったと発表した。
 宇宙機構によると、はやぶさ2の機器などはすべて正常。イオンエンジンの連続運転時間を徐々に増やし、加速を続けている。今年末には、地球の重力を使った加速(スイングバイ)を実施し、2018年6月ごろの小惑星到着を目指す。


2015年3月3日

JAXA 小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)へ移行 宇宙航空研究開発機構 平成27年3月3日


 平成26年12月3日の打ち上げ後、約3ヶ月間にわたり探査機搭載機器の初期機能確認を実施していました小惑星探査機「はやぶさ2」は、3月2日をもって予定していた機能確認及び取得データ評価等が済み、初期機能確認期間を終了しましたのでお知らせします。
 また、3月3日から、小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)に移行し、本年11-12月の地球スイングバイに向けた運用を実施いたします。
 地球スイングバイまでの間に、イオンエンジン2台による運転を期間中2回に分けて合計約600時間(約25日)行い、探査機航行速度の増速(60m/秒)を計画しています。その第1回目として、3月3日からイオンエンジンの連続運転時間を徐々に増やし、3月中に約400時間の運転を行います。なお、第2回目の連続運転は、6月上旬頃に予定しています。
 現在、探査機の状態は正常です。


2015年1月28日

はやぶさ2「万全な状態」=小惑星への旅、順調に―宇宙機構 時事通信 1月28日(水)18時32分


 昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」について、プロジェクトマネジャーを務める宇宙航空研究開発機構の国中均教授らが28日、東京都内で記者会見し「大変万全な状態にある。目指す小惑星に向けて、今まさに航海が始まった」と述べた。
 はやぶさ2は現在、地球から2200万キロ離れた所を航行しており、電波でのやりとりに2分半ほどかかるという。


2015年1月11日

宇宙産業の未来に明るさ はやぶさ2、準天頂衛星で新時代拓く 産経新聞 2015年1月11日(日)14:27


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が平成26年、小惑星探査機「はやぶさ2」や気象庁の新型気象観測衛星「ひまわり8号」を搭載した国産の主力ロケット「H2A」の打ち上げに相次いで成功するなど、日本の宇宙ビジネスに明るい未来を示した。26号機を数えたH2Aの打ち上げ成功率は96.2%と世界のトップクラスを誇り、探査機や衛星には日本企業の最先端技術やものづくりの智恵も注ぎ込まれた。


2015年1月8日

イオンエンジン、点火成功=機能確認、順調に―はやぶさ2 時事通信 1月8日(木)14時33分


 昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」の航行を支える4基のイオンエンジンが、点火試験に成功したことが8日分かった。4基とも順調に機能したという。
 開発担当者で宇宙航空研究開発機構の西山和孝准教授によると、昨年末に4基のエンジンを1基ずつ、それぞれ数時間稼働し、いずれも異常なく機能することを確認したという。今後、複数のイオンエンジンを組み合わせた試験運転を実施し、航行に必要な推力や姿勢制御などが可能かどうか確認作業を続けるという。


2014年12月5日

JAXA 小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の クリティカル運用期間の終了について 宇宙航空研究開発機構 平成26年12月5日


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」について、小惑星表面から試料を採取するサンプリング装置ホーン部の伸展、イオンエンジンの方向を制御するジンバルの打上時保持機構(ロンチロック)解除、探査機の3軸姿勢制御機能、並びに地上の精密軌道決定システムの機能確認など、重要なシーケンスが正常に実施されたことを確認いたしました。これによりクリティカル運用期間を終了いたします。


2014年12月4日

「はやぶさ2」で日本企業の力示す 三菱重やNECなど技術結集 フジサンケイビジネスアイ 2014年12月4日(木)08:21


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は3日午後1時22分、小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機を種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。1時間47分後に高度約900キロで予定の軌道に投入、打ち上げは成功した。過酷な条件下でのサンプル採取や6年後の2020年12月頃が予定されている帰還の実現に向け、探査機には重機械メーカーなどを中心に日本企業の技術の粋が結集されている。


2014年12月3日

打ち上げ成功 「はやぶさ2」順調に飛行 TBS系(JNN) 12月3日(水)22時9分配信


 打ち上げが成功した小惑星探査機「はやぶさ2」は、予定の軌道を順調に飛行しています。「はやぶさ2」は、H2Aロケットに搭載され、3日午後、種子島宇宙センターから打ち上げられました。およそ1時間50分後、「はやぶさ2」は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。


2014年12月3日

<はやぶさ2>飛行順調 太陽電池パネルなど正常動作を確認 毎日新聞 2014年12月3日(水)20:41


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日午後、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せた主力ロケットH2A26号機の打ち上げに成功した。H2Aの打ち上げ成功は2005年の7号機から20回連続。分離されたはやぶさ2は予定の軌道に入り、太陽電池パネルなどが正常に動作することが確認された。


2014年12月3日

上空8000mからの“はやぶさ”映像 日本テレビ系(NNN) 12月3日(水)16時48分配信


 小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機が3日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。種子島付近の上空8000メートルから、カメラがロケットを捉えた。


2014年12月3日

はやぶさ2、打ち上げ成功 生命の起源に迫る 産経新聞 12月3日(水)15時20分配信


 小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機が3日午後1時22分4秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。探査機は午後3時過ぎに予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。


2014年12月3日

<はやぶさ2>打ち上げ成功 予定軌道に投入 毎日新聞 2014年12月3日(水)15:13


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日午後3時9分過ぎ、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」をH2Aロケット26号機から分離し、予定された軌道への投入に成功したと発表した。


2014年12月3日

<はやぶさ2>種子島から打ち上げ 小惑星を目指す 毎日新聞 2014年12月3日(水)13:23


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日午後1時22分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せた主力ロケットH2A26号機を打ち上げた。1時間47分後の同3時9分過ぎにはやぶさ2を分離し、予定の軌道に投入する。


2014年12月3日

はやぶさ2、「3億キロの旅」へ 産経新聞 2014年12月3日(水)09:03


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は3日午後、小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機を種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げる。


2014年12月3日

<はやぶさ2>いよいよ姿現し、発射地点に…3日打ち上げ 毎日新聞 12月3日(水)1時27分配信


 小惑星探査機「はやぶさ2」が3日午後1時22分4秒、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット26号機で打ち上げられる。3日午前0時すぎ、はやぶさ2を載せたH2Aは組み立て棟から姿を現し、約20分かけて500メートル離れた発射地点に運ばれた。


2014年12月2日

はやぶさ2、3日に旅立ち=打ち上げへ最終準備―鹿児島 時事通信 12月2日(火)16時10分配信


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は2日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット 26号機の打ち上げに向け、鹿児島県・種子島宇宙センターで最終の準備作業を続けた。ロケットは3日未明、整備棟を出て発射台へ移動する。打ち上げは3日午後1時22分の予定。


2014年11月30日

「はやぶさ2」打ち上げ - 強風のため再延期、新たな打ち上げ日は12月3日に マイナビニュース 2014年11月30日(日)17時11分配信


宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月30日、12月1日に予定していた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを延期したことを発表した。新たな打ち上げ日時は12月3日(水)13時22分04秒となる。


2014年11月30日

<はやぶさ2>打ち上げは3日に再延期 強風のため 毎日新聞 2014年11月30日(日)15:12


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、天候不良のため、種子島宇宙センター(鹿児島県)で12月1日に予定していた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを再び延期し、同3日午後1時22分4秒に実施すると発表した。


2014年11月29日

はやぶさ2、打ち上げは12月1日 毎日新聞  2014年11月29日 14時06分


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、延期していた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを、12月1日午後1時22分43秒に実施すると発表した。


2014年11月28日

「はやぶさ2」打ち上げ延期、氷結層を含む雲が発生するおそれ INTERNET Watch 2014年11月28日(金)14:59


 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、11月30日に予定していた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを、12月1日以降に延期すると発表した。JAXAでは、打ち上げにあわせて、打ち上げシーンとロケットからの探査機分離シーンのライブ中継を予定していた。


2014年11月28日

はやぶさ2、30日の打ち上げ延期 上空に雷誘発する雲 朝日新聞 2014年11月28日(金)14:28


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は28日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せて30日に予定していたH2Aロケット26号機の打ち上げを延期すると発表した。雷を誘発する氷結層がある雲に覆われると見込まれるため。2011年の20号機も同じ理由で延期されている。翌12月1日も雷や強風が予想され、打ち上げは厳しい状況という。はやぶさ2の打ち上げ期間は9日まで。


2014年11月28日

はやぶさ2 雨予報で打ち上げ延期 毎日新聞 2014年11月28日 13時59分


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から30日に予定していた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを、射場付近の天候不順が予想されるため12月1日以降に延期すると発表した。


2014年11月22日

はやぶさ2にNASA協力 - 速報 共同通信 2014年11月22日(土)12時28分配信


 30日に打ち上げられる小惑星探査機はやぶさ2に関し、米航空宇宙局(NASA)が遠方の宇宙まで届く通信網を提供するなど協力態勢を築くとした取り決めを22日、日米両政府が正式に交わした。外務省が発表した。 はやぶさ2の航行にNASAの通信網を活用することで、より精度の高い探査が期待できるという。


2014年11月20日

はやぶさ2、受け継ぐ夢 「1」の技術改良、小惑星本格探査へ 30日打ち上げ 朝日新聞 11月20日(木)5時50分配信


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、小惑星探査機「はやぶさ2」を、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げる。時刻は午後1時24分48秒の予定。小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰った「はやぶさ」の後継機で、地球と火星の近くを回る別の小惑星に向かう。地下物質の採取を初めて試み、2020年に地球に持ち帰る計画だ。


2014年11月5日

超小型深宇宙探査機を公開=「はやぶさ2」と相乗り-東大など 時事通信 2014年11月5日(水)14時13分


 東京大と宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」と一緒に今月30日にH2Aロケット26号機で打ち上げられる超小型深宇宙探査機「プロキオン」を公開した。
 プロキオンは、ほぼ50センチ角で重さ約60キロ。月より遠い宇宙(深宇宙)の観測や通信が、小型衛星の技術で可能なことを実証する。


2014年10月27日

はやぶさ2 種子島で公開 生命の起源解明へ 南日本新聞 2014 10/27 22:10


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」の機体を南種子町の種子島宇宙センターで公開した。小惑星の物質を地球に持ち帰り、太陽系の誕生や進化、生命の起源の解明につなげる。H2Aロケット26号機に搭載し、11月30日に打ち上げる。


2014年10月27日

「はやぶさ2」を公開 11月30日に打ち上げ:朝日新聞デジタル


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」を、鹿児島県の種子島宇宙センターで報道機関に公開した。H2Aロケットで11月30日に打ち上げ、6年間かけて小惑星から試料を持ち帰り、太陽系の誕生や生命の起源の解明を目指す。


ページTOP
ページTOP
ページTOP