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馬毛島 (まげしま 鹿児島県) 国有化 米軍艦載機 離着陸訓練(FCLP)移転


馬毛島 (まげしま 鹿児島県) とは 概要



馬毛島(まげしま)は、大隅諸島の島の一つで、住所は鹿児島県西之表市馬毛島、種子島の西方12kmの東シナ海上に位置している島で、面積は 8.20km2、周囲16.5km、最高地点は島中央部の岳之越の 71.7m、地勢は低くて平らで、河川がなく地質は農業に適さないとされています

馬毛島(まげしま)島内には、ニホンジカの1亜種であるマゲシカが棲息しており、また、島の周辺は好漁場となっています




馬毛島 (まげしま 鹿児島県) 国有化 米軍艦載機 離着陸訓練(FCLP)移転 2019年12月2日



馬毛島(まげしま)全景写真 俯瞰図馬毛島(まげしま)全景写真 真上から馬毛島(まげしま)地図 馬毛島(まげしま)は、大隅諸島の島の一つです

(上) 「 <西之表市長選>再選挙に 候補6人、法定得票に届かず 毎日新聞 01月29日 23:23 」 (中、下) 「 Google マップ 」 より

政府は、2019年12月2日、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島について、島の大半を所有する地権者「タストン・エアポート社」(東京都)と 160億円で購入することで正式契約に向けて合意しました

政府による当初土地評価額 約 45億円に  100億円以上上積み、難航していた価格交渉で折り合いがつき、今後、細部の条件など詰めの協議をした上で正式に契約することになります


政府関係者らによると、防衛省と同社は 2019年1月、2018年度内の売買契約締結に向けた確認書を交わし、買収額 約 160億円で調整を進めていましたが、同社の社内対立を経て 2月に再任した現社長が契約に慎重な姿勢を示したため交渉が停滞

5月には、同社側が交渉打ち切りを示唆することもありましたが、その後も協議を続け、11月に入って同社側の態度が軟化、11月29日、防衛省と地権者が一定の合意に達したと発表、金額以外で双方が提示する条件について協議を進めていました


無人島の馬毛島は種子島の西 約 12キロにあり、約 8平方キロの無人島ですが、島の 99%の土地は開発会社「タストン・エアポート」(東京都)が所有、残り 1%は訓練の受け入れに慎重な姿勢を示している西之表市市有地となっています


FCLP(米空母艦載機の陸上離着陸訓練)は、空母艦載機が陸上の滑走路を空母の飛行甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練で、エンジン出力最大の状態で行われるため、通常飛行状態よりも大きな騒音が発生します

現在は硫黄島(東京都)で行っていますが、地元は訓練移転の受け入れに慎重姿勢を示している中、2011年日米合意で、硫黄島の代替地として馬毛島が明記されました




馬毛島 (まげしま 鹿児島県) 国有化 方針 米軍艦載機 離着陸訓練 移転 2016年11月17日



馬毛島(まげしま)は、大隅諸島の島の一つで、住所は鹿児島県西之表市馬毛島、種子島の西方12kmの東シナ海上に位置している島です

馬毛島買収、地権者と再合意 政府、抵当権抹消が条件 西日本新聞 2019/11/30 06:00 」  より

政府は、在日米軍再編計画の柱の一つである米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転について、候補地の馬毛島 (まげしま 鹿児島県西之表市)のほぼ全域を所有するタストン・エアポート(東京)から買収する方向で調整に入りました

政府は、沖縄の基地負担軽減策として、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備中の新型輸送機オスプレイの訓練移転先としての活用も検討しています


政府と地権者の交渉は購入額などで難航していましたが、2016年11月17日、双方の代理人が売買契約に向け協議を始める合意書を締結、2016年度内に土地を鑑定評価した上で購入額を確定、来年度(2017年度)から訓練施設の調査 ・ 設計に着手する予定ですが、購入額について、政府側は 数十億円を想定する一方、地権者側は 100億円以上の条件を示しているとされ、大きな隔たりがあります

FCLPは、空母艦載機が陸上の滑走路を空母甲板に見立てて離着陸の動作を確認する訓練で、現在、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機は、FCLPを東京都 硫黄島で実施していますが、2006年の在日米軍再編の最終報告に盛り込まれた空母艦載機の米軍岩国基地(山口県)移駐にあたり、米政府は岩国から 1400キロ離れている遠い硫黄島とは別の場所に訓練施設を建設するよう日本政府に求め、日米両政府は訓練移転先に岩国基地から 約 4000キロの距離にある馬毛島を検討することで合意していました



馬毛島(まげしま)の歴史



馬毛島(まげしま)は、鎌倉時代から種子島氏の領地となっていましたが、漁師がトビウオ漁の時期に 1~2ヶ月ほど島内の小屋に泊り込み、漁業基地としていた他は殆ど住民はいませんでした

明治以降は牧場としての利用が試みられましたが、太平洋戦争末期の 1944年に、海軍の防空監視所が設置されたことに伴って無人島となりました


1951年からは、緊急開拓事業による農業開拓団が入植を開始、ピーク時の 1959年(昭和34年)には 113世帯 528人が馬毛島(まげしま)島内に居住、サトウキビ栽培や酪農を営んでいたが、農業に適さない土地であることに加え、害虫や鹿の農作物被害が増加し生活が困窮したため、島民は徐々に島を離れていくことになります

1980年(昭和55年)3月に最後の島民が島外に移住し、西之表市立馬毛島小 ・ 中学校も最後の卒業生を送り出して閉校、馬毛島(まげしま)は、再び、無人島となります


1974年、平和相互銀行により馬毛島開発株式会社が設立さ、当初はレジャー施設の建設を計画していましたが挫折、馬毛島(まげしま)が国の石油備蓄基地の候補地になったことから土地買収が進みましたが、石油備蓄基地は鹿児島県志布志湾に決定したため、以後、馬毛島(まげしま)は放置されることになります

以後、馬毛島(まげしま)は、日本の無人島の中では北海道の渡島大島に次いで 2番目に面積が大きい島とされていました


1995年、立石建設が馬毛島開発を買収して子会社(現在のタストン ・ エアポート株式会社)とし、馬毛島開発は島の土地の買収を進め、西之表市の公有地である市道と旧学校地を除く大半を所有地としています

馬毛島開発では、日本版スペースシャトル (HOPE) の着陸場、使用済み核燃料中間貯蔵施設などを誘致するとの構想を持っていましたが、実際の開発は進まず、わずかに採石事業などが行われており、2005年(平成17年)の国勢調査では、同社の従業員 15人が住民として登録され、再び、有人島扱いとなっています

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鹿児島県西之表市馬毛島 - 郵便番号、住所・地名の読み方、英語表記
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関連記事を下記に紹介します



2019年12月2日

馬毛島購入、160億円で「一定の合意」 菅官房長官 朝日新聞 2019/12/02 13:49


 菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転先の候補地に挙がる無人島の馬毛島(鹿児島県)の購入について、防衛省と土地所有者が一定の合意に達したことを認めた。「土地の取得に向けて協議を進めてきたが、11月29日に一定の合意に達し、売買額は約160億円と報告を受けている」と述べた。
 合意内容の詳細について言及は避けたが、「(FCLP)施設の確保は安全保障上の重要な課題であり、早期に恒久的な施設を整備できるよう、引き続き取り組む」とも語った。
 馬毛島は、種子島の西約12キロにある同県西之表市の無人島で、広さは約8平方キロ。2011年の日米合意で、FCLPが行われている硫黄島(東京都)から訓練を移転させる候補地とされたが、売買交渉が難航していた。


2019年12月2日

菅官房長官、馬毛島買収合意を正式発表「早期に恒久的な施設を」 産経新聞 2019/12/02 13:04


 菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている馬毛島(鹿児島県西之表市)を政府が約160億円で買収することで地権者と合意したと正式発表した。
 菅氏は「(FCLPの)施設の確保は安全保障上の重要な課題だ。早期に恒久的な施設を整備できるよう引き続き取り組んでまいりたい」と述べた。
 防衛省と地権者が11月29日、一定の合意に達したと説明。詳細は「今後の土地取得に関わるため、答えを差し控える」と述べるにとどめた。
 空母艦載機の拠点の米軍岩国基地がある山口県岩国市の福田良彦市長は、防衛省から連絡があったとした上で「大きな前進だ」と評価するコメントを出した。「恒久的な訓練施設の確保は住民の不安軽減のためにも必要だ。今後も国に対し施設の早期整備を要望したい」と言及している。


2019年12月2日

鹿児島・馬毛島の買収合意を発表 菅官房長官「早期整備取り組む」 共同通信 2019/12/02 12:41


 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転先に関し、鹿児島県西之表市の馬毛島を約160億円で買収することで地権者と合意したと正式発表した。「FCLPの施設の確保は安全保障上の重要な課題だ。早期に恒久的な施設を整備できるよう、引き続き取り組む」と述べた。
 防衛省と地権者が11月29日、一定の合意に達したと説明。詳細は「今後の土地取得に関わるため、答えを差し控える」と述べるにとどめた。
 空母艦載機の拠点の米軍岩国基地がある山口県岩国市の福田良彦市長は「大きな前進だ」と評価するコメントを出した。


2019年12月2日

馬毛島160億円で一定合意=菅官房長官 時事通信 2019/12/02 12:23


 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、在日米軍再編に伴う米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転先候補地となっている鹿児島県・馬毛島(西之表市)について、地権者との間で11月29日に売買額約160億円で一定の合意に達したと明らかにした。
 菅氏は、「米空母艦載機着陸訓練と施設確保は安全保障上の重要な課題であり、早期に恒久的な施設を整備できるよう取り組んでいきたい」と強調した。自衛隊の訓練にも使用するかどうかについては、「さまざまな対応を検討していきたい」と語った。


2019年11月30日

馬毛島 約160億円で買収 米軍訓練移転候補地 FNN PRIME 2019/11/30 08:05


 アメリカ軍の空母艦載機による離着陸訓練の移転候補地となっている鹿児島県の馬毛島について、政府は、地権者からおよそ160億円で買収する契約を結んだ。
 馬毛島の買収をめぐっては、政府は当初、土地の価格をおよそ45億円と査定していたが、地権者の会社は、およそ400億円を主張した。
 2019年1月、およそ160億円で基本合意したものの、地権者の会社の社長交代などで交渉が中断していた。
 その後、再交渉した結果、島の一部の土地は残す条件で、およそ160億円で合意し、29日に契約を結んだ。
 アメリカ軍の空母艦載機離着陸訓練は、かつては神奈川県の厚木基地で行われていたが、騒音問題から、現在は暫定的に硫黄島で行われており、馬毛島を移転候補地とすることを日米間で合意していた。


2019年11月30日

防衛省 馬毛島買収で島の大半を所有する開発会社と一定合意 NHK 2019/11/30 07:31


 在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練の移転先として買収を予定している鹿児島県の馬毛島をめぐり、防衛省は島の大半を所有する開発会社との間でおよそ160億円で買収することで、一定の合意に達しました。


2019年11月30日

馬毛島買収、地権者と再合意 政府、抵当権抹消が条件 西日本新聞 2019/11/30 06:00


 日米両政府が米艦載機の訓練移転候補地としている鹿児島県・馬毛島について、政府は29日、約160億円で買収することで地権者の開発会社と再合意した。1月に同程度の買収額で仮契約したが、同社の内紛で正式契約のめどが立たなくなっていた。
 関係者によると、再合意は正式な売買契約の条件として、島に設定された抵当権を開発会社側が抹消することを盛り込んだ。抵当権の抹消には会社側が債権者に債務を返済する必要があるため、政府は国が信用保証に関与するなどして同社の資金確保に協力することを検討している。
 移転が計画されているのは陸上空母離着陸訓練(FCLP)で、短距離で離着陸する「タッチ・アンド・ゴー」を繰り返す。現在は東京・硫黄島で行われているが、米側は部隊が拠点を置く山口県・岩国基地から約1400キロ離れ、遠すぎるとして移転を要求。両政府は2011年、岩国から約400キロの馬毛島を移転候補地とすることで合意し、防衛省は島のほぼ全域を所有する東京の開発会社と買収交渉を続けていた。


2019年11月30日

米軍離着陸訓練 馬毛島への移転で正式合意 日テレ 2019/11/30 02:34


 アメリカ軍の空母艦載機が行う離着陸訓練の移転候補地である鹿児島県の馬毛島について、政府と地権者が約160億円で売買することで正式に合意したことがわかった。
 この訓練をめぐっては、2011年に日米両政府が交わした文書の中で、東京都の硫黄島からの移転候補地として、鹿児島県の馬毛島が明記されていた。
 政府と地権者は今年1月に約160億円で大筋合意していたが、その後、地権者側の意見対立などもあり、交渉は停滞していた。政府関係者によると、地権者との交渉が合意に至り、約160億円で売買することで改めて書面を取り交わしたという。
 政府は、馬毛島を南西方面の防衛拠点とする方針。


2019年11月30日

政府、馬毛島を160億円で買収 地権者と合意、米軍訓練候補地 共同通信 2019/11/30 00:50


 政府は29日、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島について、約160億円で買収することで地権者側と合意した。同日、売買契約の文書を交わした。複数の政府与党関係者が明らかにした。
 難航していた訓練地移転問題が大きく前進する可能性がある。防衛省は地元自治体の理解を得ながら早急に施設を整備したい考えだ。
 FCLPを巡っては、かつて厚木基地(神奈川県)で実施されていたが、周辺の騒音被害が深刻化し、東京都の硫黄島で暫定実施されていた。
 馬毛島は、種子島の西約12キロにある広さ約8平方キロの無人島。


2019年11月30日

馬毛島160億円で買収へ=米軍艦載機の訓練移転先―政府 時事通信 2019/11/30 00:09


 在日米軍再編に伴う米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転先候補地となっている鹿児島県・馬毛島(西之表市)について、政府が約160億円で買収することで地権者と合意したことが29日分かった。防衛省は取得手続き終了後、直ちに施設整備に着手する。
 日米両政府は2011年、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を岩国基地(山口県)に移駐することが決まったのを踏まえ、FCLPの場所も硫黄島(東京都)から馬毛島に移すことで合意。これを受け、防衛省が同島の大半を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京都世田谷区)と交渉に入った。


2019年11月29日

政府、鹿児島県の馬毛島を160億円で買収 米軍艦載機訓練移転へ 毎日新聞 2019/11/29 22:49


 政府が米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地として買収交渉を進める馬毛(まげ)島(鹿児島県西之表市)について、島の大半を所有する「タストン・エアポート社」(東京都)と防衛省が29日、正式契約に向けて合意した。買収額は以前、同社側と合意した約160億円で、細部の条件など詰めの協議をした上で正式に契約する。
 政府関係者らによると、防衛省と同社は今年1月、2018年度内の売買契約締結に向けた確認書を交わし、買収額約160億円で調整を進めていた。だが、社内対立を経て2月に再任した現社長が契約に慎重な姿勢を示したため交渉は停滞。5月には、同社側が交渉打ち切りを示唆することもあった。その後も協議を続け、今月に入って同社側の態度が軟化。金額以外で双方が提示する条件について協議を進めていた。
 騒音が伴うFCLPは東京都・硫黄島で実施しているが、艦載機部隊が駐留する米軍岩国基地(山口県)から1400キロ離れているため、米側が代替施設を要求。日米両政府は11年に約400キロの距離にある馬毛島を候補地とすることで合意していた。


2019年11月29日

馬毛島、国が購入の方向で大筋合意 米艦載機訓練移転先 朝日新聞 2019/11/29 22:12


 政府は、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転先として無人島の馬毛(まげ)島(鹿児島県)を購入する方向で、地権者と大筋で合意した。購入金額は約160億円。契約が結ばれれば、訓練移転に関する2011年の日米合意以来8年にわたる交渉が決着し、防衛特化の島として整備する計画が動き出すことになる。
 複数の政府関係者と地権者関係者が明らかにした。島をめぐっては今年1月、政府と、島の99%の土地を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京)が、国が購入することで基本合意。しかし、同社の社長が交代するなどして交渉は難航し、5月には同社が政府側に交渉の打ち切りを通告していた。
 関係者によると、11月に入り、防衛省関係者が改めて同社幹部と接触。同社の経営が悪化して島を売却せざるをえなくなっていることや、政府側も訓練用地の確保を米側から強く求められていたことなどから、交渉が動き出した。島内の4万坪(約0・13平方キロ)だけは同社がしばらく所有し、将来的に国に売却する条件で折り合ったという。


2019年11月29日

政府、馬毛島を約160億円で買収 米軍訓練を移転 産経新聞 2019/11/29 22:04


 米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の実施候補地の馬毛島(鹿児島県西之表市)について、政府と地権者側が29日、約160億円の売買契約を結んだことが、複数の政府関係者らへの取材で分かった。FCLPを実施するほか、自衛隊施設も整備し、中国の海洋進出を念頭に置いた南西防衛の拠点とする方針。
 馬毛島は種子島の西約12キロに位置する約8平方キロの無人島。空母の飛行甲板の代わりに陸上滑走路を使い、空母艦載機が発着艦訓練を行う米軍のFCLPを馬毛島で実施する。また、政府は海上・航空両自衛隊の訓練も行い、南西方面での有事の際には戦闘機配備などの拠点として活用することも検討している。
 日米両政府は平成23年の合意で、硫黄島(東京都)で暫定的に実施しているFCLPの移転先として、馬毛島を選定した。その後、防衛省が馬毛島の大部分を所有する東京都の開発会社と交渉に入った。
 防衛省は土地価格を約45億円と鑑定したが、開発会社側は滑走路を整備したことなどを理由に数百億円規模を要求。今年1月、160億円程度とすることで折り合いが付き、細部の交渉が続いていた。


2019年11月29日

西之表市議会が防衛省と意見交換 KTS鹿児島テレビ 2019/11/12 19:25


 アメリカ軍の空母艦載機の離着陸訓練=FCLPの移転候補地となっている西之表市の馬毛島について日米間の協議の現状を探るため、12日、西之表市議会の議員らが防衛省を訪れました。
 西之表市議会の馬毛島対策特別委員会のメンバー13人は、12日、午後東京の衆議院議員会館を訪れ、防衛省との意見交換に臨みました。
 西之表市の馬毛島はアメリカ軍の空母艦載機の離着陸訓練=FCLPの移転候補地として2011年に日米両政府が合意しました。
 その後、島を所有する東京の開発会社「タストン・エアポート」と防衛省との間で交渉が続けられていますが、関係者によりますと島の売買契約をめぐって両者の交渉が難航し、馬毛島を巡る状況は混沌としています。
 話し合いは馬毛島をめぐる防衛省の見解を直接、ただすため西之表市議会がもちかけて開かれたもので、意見交換会は非公開で行われました。


2019年1月9日

45億円が160億円に 国購入予定の島、価格を上積み 朝日新聞 01月09日 23:43


 政府は9日、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島について、160億円で購入することで地権者と合意した。政府による当初の土地評価額に100億円以上も上積みし、難航していた価格交渉で折り合いがついた。ただ、地元は訓練移転の受け入れに慎重姿勢を示している。
 複数の政権幹部が明らかにした。今春にも正式契約となる見通しだ。購入金額が膨らんだことで、通常国会では野党から追及を受けることになりそうだ。
 無人島の馬毛島は種子島の西約12キロにあり、約8平方キロ。島の99%の土地は開発会社「タストン・エアポート」(東京都)が所有、一部は市有地となっている。FCLPは、空母艦載機が陸上の滑走路を空母の飛行甲板に見立てて離着陸を繰り返す騒音を伴う訓練。現在は硫黄島(東京都)で行っているが、2011年日米合意で、硫黄島の代替地として馬毛島を明記していた。


2019年1月9日

政府、160億円で馬毛島購入へ 米空母艦載機の訓練先 朝日新聞 2019年1月9日12時50分


 政府が日米合意に基づく米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の硫黄島からの移転先として、鹿児島県西之表市にある無人島の馬毛(まげ)島を160億円で買い取ることで、地権者と大筋合意した。週内にも仮契約する。政府は移転準備を加速させたい考えだが、地元首長が慎重姿勢を示すなど反対論は根強い。
 政権幹部が明らかにした。馬毛島は種子島の西約12キロにあり、約8平方キロ。政府は2011年の日米合意で硫黄島の代替地として馬毛島を明記して以来、島の99%の土地を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京都)と交渉を進めていた。
 FCLPは、空母艦載機が陸上の滑走路を空母の飛行甲板に見立てて離着陸を繰り返す騒音を伴う訓練。もともとは厚木基地(神奈川県)で実施していたが、住宅地に囲まれているため、騒音問題が深刻化した。91年以降は、恒常的な訓練施設を確保するまでの間、暫定措置として硫黄島(東京都)で行っていた。
 しかし、硫黄島が悪天候の際は、厚木基地や三沢基地(青森県)で実施することにしているが、空母艦載機が駐留している岩国基地(山口県)とともに、青森、神奈川、山口の3県が騒音被害を訴えていた。一方で米側も硫黄島は岩国基地から約1400キロ離れて遠く、緊急着陸の場合には海上に着水するしかないといった事情から、代替地の早期整備を求めていた。


2017年1月29日

<西之表市長選>再選挙に 候補6人、法定得票に届かず 毎日新聞 01月29日 23:23


 米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転候補地、馬毛島(まげしま)を抱える鹿児島県西之表(にしのおもて)市の市長選は29日投開票されたが候補6人による混戦の末、いずれも法定得票(有効投票数の4分の1以上、2543票)に届かず仕切り直しとなった。
 公職選挙法は、最多得票の候補が法定得票数以上を獲得できなかった場合、当選資格を与えず、2週間の異議申し立て期間の後、50日以内に再選挙を実施すると定めている。法定得票数は再選挙の続出を受け1952年の法改正で緩和された。
 法改正後に首長選で再選挙となったのは、1979年の千葉県富津市長選▽92年の奈良県広陵町長選▽2003年の札幌市長選▽07年の宮城県加美町長選で、今回実施されれば5例目となる。
 西之表市長選はFCLP移転受け入れに反対してきた現職が引退を表明し、元市議と元新聞記者の計6人が出馬。2人が移転容認で、4人が反対と分かれた。移転容認派は米軍再編交付金などによる地域経済活性化をアピールし、反対派は騒音問題や事故の危険性を訴えた。


2016年11月19日

国、馬毛島買収へ オスプレイ訓練移転も検討 琉球新報 2016年11月19日 12:42


 米軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)を鹿児島県西之表市・馬毛島に移す計画をめぐり、政府が地権者から買収する方向で大筋合意したことが18日、分かった。関係者が明らかにした。政府は普天間飛行場に配備している米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練移転先に利用することを検討している。 政府と地権者は17日、売買契約に向けて協議を始めることで合意した。これを受け防衛省は18日、売買契約に向けた手続きとして馬毛島の不動産鑑定評価業務の一般競争入札を公告した。期限は来年3月31日まで。売買額は数十億円に上るとみられる。 馬毛島は日本維新の会が米軍普天間飛行場の暫定的な移転先とする案を提示していた。翁長雄志知事も7月に視察した。だが防衛省幹部は「オスプレイなどの一時的な訓練には使えるかもしれないが、家族が生活する施設がない場所に米軍施設を移転するのは現実的ではない」と暫定移転には否定的な見方を示し、訓練移転の可能性を示唆している。


2016年11月19日

政府、馬毛島買収へ 米軍機訓練を移転、オスプレイも検討 南日本新聞 2016年11月19日 06:30


 政府は、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている無人島の馬毛島(西之表市)について、大半を所有するタストン・エアポート(東京)から買収する方向で調整に入った。政府関係者が18日、明らかにした。沖縄の基地負担軽減策として、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備中の新型輸送機オスプレイの訓練移転先としての活用も検討している。 双方の代理人が17日、売買に向けて合意書を締結。防衛省は18日、馬毛島の土地に関する鑑定評価業務の一般競争入札を公告した。開札は12月20日。来年3月末までに結果を得て、実際の買収額を確定させたい意向だ。数十億円に上るとの見方が出ている。


2016年11月18日

米軍訓練の移転先として検討 馬毛島の価格鑑定へ NHK 11月18日 21:44


 防衛省は、在日アメリカ軍の空母艦載機の離着陸訓練の移転先として検討している鹿児島県の馬毛島について、大部分の土地の所有者から土地を売却する意向が示されたことから、価格を鑑定するための手続きを開始しました。


2016年11月18日

<防衛省>鹿児島県・馬毛島を買収へ 地権者と交渉合意 毎日新聞 11月18日 21:18


 米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転先に関連し、防衛省が18日までに鹿児島県・馬毛島(西之表市)のほぼ全域を所有する地権者と、売買交渉を本格化させることで合意したことが分かった。関係者が明らかにした。
 同省は同日、馬毛島の土地鑑定評価業務の入札を公告し、年度内に不動産価格を算出する。関係者によると、両者の代理人が17日に合意書を締結。馬毛島の不動産価格を確定させ、買収に向けた価格交渉に入るという。地権者は当初、賃貸契約を要求していたが取り下げ、価格交渉に集中できる環境が整った。
 ただ、金額を巡り政府側は数十億円を想定する一方、地権者側は100億円以上の条件を示しているとされ、隔たりは大きい。今後の交渉も難航が予想される。
 FCLPは、空母艦載機が陸上の滑走路を空母甲板に見立てて離着陸の動作を確認する訓練。米軍厚木基地(神奈川県)の艦載機部隊が硫黄島(東京都)で暫定実施している。米軍再編の一環で、同部隊が2017年までに厚木から米軍岩国基地(山口県)に移駐するため、日米両政府は訓練移転先に馬毛島を検討することで合意していた。


2016年11月18日

馬毛島購入へ調整=米軍機訓練移転の候補地―政府 時事通信 11月18日 19:47


 政府は、在日米軍再編に伴う米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転に関し、候補地である鹿児島県・馬毛島(西之表市)の購入を前提に地権者側と調整に入った。政府関係者が18日、明らかにした。
 関係者によると、賃貸契約を希望していた地権者側が、国の方針を受け入れ、売却する姿勢に転じた。
 これに伴い、防衛省熊本防衛支局は18日、馬毛島の地価について適正水準を把握するため不動産鑑定業務を入札公告した。年度内に鑑定を終え、価格面で地権者と合意に達すれば、来年度から訓練施設の調査・設計を始める。


2016年11月18日

米軍機訓練移転、馬毛島購入へ…政府方針固める 読売新聞 11月18日 15:09


 政府は、在日米軍再編計画の柱の一つである米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転について、候補地の鹿児島県・ 馬毛島 まげしま (西之表市)を購入する方針を固めた。
 複数の政府筋が明らかにした。
 政府と地権者の交渉は購入額などで難航していたが、17日、売買契約に向け協議を始める合意書を締結した。年度内に土地を鑑定評価した上で購入額を確定し、来年度から訓練施設の調査・設計に着手したい考え。購入額は数十億円に上る見通し。政府は沖縄県の米軍普天間飛行場所属の輸送機オスプレイの訓練移転なども検討する。
 米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機は現在、FCLPを東京・硫黄島で実施している。2006年の在日米軍再編の最終報告に盛り込まれた空母艦載機の米軍岩国基地(山口県)移駐にあたり、米政府は岩国から遠い硫黄島とは別の場所に訓練施設を建設するよう日本政府に求めた。


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