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西之島 新島 再噴火 1年5ヶ月ぶり 火口周辺警報 航行警報発令


西之島 新島 再噴火 1年5ヶ月ぶり 火口周辺警報 航行警報発令 2017年4月20日



気象庁は、2017年4月20日、小笠原諸島 西之島(東京都小笠原村)で、1年5ヶ月ぶりに噴火があったと発表、今後も続く可能性があり、火口周辺から 約 1.5キロは、大きな噴石に警戒が必要として、火口周辺警報(入山危険)を出すとともに、海上保安庁では、船舶に警戒を呼び掛ける航行警報を出しました


西之島(新島)噴火の様子 2017年4月21日 (海上保安庁撮影)
東京都小笠原諸島 西之島(西ノ島)で確認された噴火の様子 2017年4月20日午後2時30分頃 (海上保安庁撮影)
東京都小笠原諸島 西之島(西ノ島)で確認された噴火の様子(拡大) 2017年4月20日午後2時30分頃 (海上保安庁撮影)
赤線の円内が、西之島(西ノ島)の中心から半径 1.5キロ(0.9海里)の範囲
西之島は、東京から南に約1,000km、父島から西に約130kmの位置にある無人島です
西之島(新島)噴火の様子

2017年4月21日 (海上保安庁撮影)

東京都小笠原諸島 西之島で確認された噴火の様子

2017年4月20日午後2時30分頃 (海上保安庁撮影)

東京都小笠原諸島 西之島で確認された噴火の様子 (火口付近の拡大写真)

2017年4月20日午後2時30分頃 (海上保安庁撮影)

赤線の円内が、西之島の中心から半径 1.5キロ(0.9海里)の範囲

「 西之島周辺海域における航行警報の変更について 海上保安庁 平成28年2月17日 」 より


西之島は、東京から南に約1,000km、父島から西に約130kmの位置にある無人島です

最近では、平成25年11月に噴火を開始し、噴出した溶岩等により新たな陸地を形成して噴火前の旧西之島をほぼ覆い尽くすまでに拡大しました

平成27年11月を最後に噴火は確認されておらず、静穏な状態が続いていました

「 西之島の再噴火について 海上保安庁 平成29年4月20日 」 より




気象庁によると、前日の 2017年4月19日夜から、気象衛星ひまわりにて、西之島付近で温度が高くなっている領域が観測されており、海上保安庁航空機からの観測では、2017年4月20日午後2時25分頃、西之島で噴煙や噴石が上がっているのが確認されました

海上保安庁によると、西之島の中央にある火口付近から白っぽい噴煙が立ち上り、大きな噴石が飛び散っているのが確認され、また、溶岩流も確認され、山頂火口や山腹から流れ出ています



噴煙の高さや、激しく噴煙を噴き上げる噴火の様は、西之島(西ノ島)(新島)の面積を急拡大させていたときの噴火の状態と変わりません 全景1 2017年4月21日午前9時18分撮影
西之島(西ノ島(新島)に取り込まれながらも、わずかに顔を覗かせる旧西之島(西ノ島) 全景2 2017年4月21日午前9時18分撮影
西之島(新島)噴火の様子 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
西之島(新島)火口内に新たに形成された火砕丘 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
西之島(西ノ島(新島)噴火口の様子 激しく噴煙や噴石を噴出しています 火口付近 2017年4月21日午前9時18分撮影
西之島(西ノ島(新島)噴火口の様子 2ヵ所の火口には、灼熱色の赤いマグマの様子がはっきりと捕らえられています 溶岩を噴出す火口 2017年4月21日午前9時18分撮影
海岸線 2ヵ所(写真左端、中央)に到達して、激しく水蒸気を上げる西之島(西ノ島)(新島)の溶岩流 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
赤外線画像で見る西之島(西ノ島)(新島)の激しい噴火の様子と溶岩流 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
西之島(新島)熱画像 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
火口から激しく溶岩流を噴出し続ける西之島(西ノ島)(新島)の噴火の様子 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
西之島(新島)熱画像2 2017年4月27日 (海上保安庁撮影)
西之島(新島)噴火の様子 熱画像(西側から見た溶岩流) 2017年7月11日 (海上保安庁撮影)
夕闇のなか、赤く輝く溶岩片を噴き上げる西之島=2017年6月16日午後7時15分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から、写真家・三好和義氏撮影
夕闇のなか、赤く輝く溶岩片を噴き上げる西之島=2017年6月16日午後7時9分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から、写真家・三好和義氏撮影
夕闇のなか、赤い溶岩が輝く西之島=2017年6月16日午後7時4分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から、写真家・三好和義氏撮影
噴煙の高さや、激しく噴煙を噴き上げる噴火の様は、西之島(新島)の面積を急拡大させていたときの噴火の状態と変わりません

写真 : 2017年4月21日午前9時18分撮影 飛び出す火山弾・流れる溶岩…噴火の西之島、活動活発に 朝日新聞 2017年4月21日 13時43分 」 より

西之島(新島)に取り込まれながらも、わずかに顔を覗かせる旧西之島

写真左側、西之島(新島)の海岸付近で縦長長方形に色が変わっている部分上端右側、黄土色の小さな三日月型の部分です

西之島(新島)全体の大きさから比べると、本当に爪先ほどの小さなかけらにしか見えませんが、貴重な野鳥の営巣地です

写真 : 2017年4月21日午前9時18分撮影 飛び出す火山弾・流れる溶岩…噴火の西之島、活動活発に 朝日新聞 2017年4月21日 13時43分 」 より

西之島(新島)噴火の様子

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)火口内に新たに形成された火砕丘

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)噴火口の様子

激しく噴煙や噴石を噴出しています

写真 : 2017年4月21日午前9時18分撮影 飛び出す火山弾・流れる溶岩…噴火の西之島、活動活発に 朝日新聞 2017年4月21日 13時43分 」 より

西之島(新島)噴火口の様子

2ヵ所の火口には、灼熱色の赤いマグマの様子がはっきりと捕らえられています

西之島(新島)の 2つの火口から右下に伸びる黒い 2本の帯は、火口から流れ出ている溶岩流の様子です

西之島の溶岩は、ハワイのキラウェア火山に比べて、やや粘性が強いため、キラウェア火山の様に灼熱色のまま地表を流れることはありません

流速がやや遅くなる為、流れる間に表面温度が下がり、あるいは、冷え固まり、実際の溶岩流はその下をトンネル状になって流れ下ります

写真 : 2017年4月21日午前9時18分撮影 飛び出す火山弾・流れる溶岩…噴火の西之島、活動活発に 朝日新聞 2017年4月21日 13時43分 」 より

海岸線 2ヵ所(写真左端、中央)に到達して、激しく水蒸気を上げる西之島(新島)の溶岩流

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)の激しい噴火の様子と溶岩流

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)熱画像

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

火口から激しく溶岩流を噴出し続ける西之島(新島)の噴火の様子

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)熱画像

2017年4月27日 (海上保安庁撮影)

西之島(新島)噴火の様子
熱画像(西側から見た溶岩流)

2017年7月11日 (海上保安庁撮影)

夕闇のなか、赤く輝く溶岩片を噴き上げる西之島

写真 : 2017年6月16日午後7時15分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から撮影 乗船中に「ドン」 西之島の噴火、写真家・三好さん撮影 朝日新聞 2017年6月17日00時29分 」 より

夕闇のなか、赤く輝く溶岩片を噴き上げる西之島

写真 : 2017年6月16日午後7時9分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から撮影 乗船中に「ドン」 西之島の噴火、写真家・三好さん撮影 朝日新聞 2017年6月17日00時29分 」 より

夕闇のなか、赤い溶岩が輝く西之島

写真 : 2017年6月16日午後7時4分、東京・小笠原沖の客船「にっぽん丸」から撮影 乗船中に「ドン」 西之島の噴火、写真家・三好さん撮影 朝日新聞 2017年6月17日00時29分 」 より




西之島の火口では数十秒おきに噴火が発生、新しく出来た火口から勢いよく噴煙が上がるとともに、マグマのしぶきが噴き出しており、マグマ片や灰色の噴煙は高さ数百メートルまで到達、赤熱した溶岩は枝分かれしながら島の西側と南側に流れ出し、西側、および、南西側で海岸に達したことが確認されました

海岸に達した溶岩流が海水に触れ、幅 150メートルから 200メートルにわたって白い湯気が勢いよく上がっているのも確認され、西之島は、今後もさらにその面積を拡大していく可能性があるとみられています


小笠原諸島 西之島は東京の南 約 1千キロ、父島の西 約 130キロにある火山列島(硫黄列島)と同じ火山脈に属する太平洋上の孤島(無人島)で、2013年11月に島の近くの海底で噴火が起きて新しい島(西之島新島)ができ、(旧)西之島を飲み込みながら、東京ドーム 57個分にまで大きく成長していました


東京工業大学の野上健治教授は、海上保安庁が撮影した映像などを分析した結果、

「島の中央部にある火口から、溶岩がバシャバシャと噴水のように噴き出している様子が確認できた。西之島では、4年前からおよそ2年にわたって活発な火山活動が続いてきたが、今回の噴火は、この時と場所や形態が似ていて、いったん休止していた火山活動が再開したのではないか」と話しています

また、「火口から溶岩が勢いよく噴き出していることから、新たに大量のマグマが地下から供給されていると見られ、このまま噴火が続けば、溶岩が再び海岸に達し、場合によってはさらに島の面積が広がる可能性がある」と話し、今後の火山活動の推移を注意深く監視する必要があると指摘しています


2015年11月以降、噴火は確認されておらず、火山活動の低下に合わせて警戒範囲を徐々に縮小、2017年2月に解除していました

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注. 東京都 小笠原諸島にあるのは、西之島 (にしのしま)、島根県 隠岐島(おきのしま)にあるのは、西ノ島 (にしのしま) です
西の島という表記は、日本の最も西の島 (与那国島(よなぐにじま)) というような相対表記で、島の名前(固有名詞)ではありません


関連情報サイト


気象庁 (Japan Meteorological Agency)
気象庁 噴火警報、噴火予報の発表状況
気象庁 著作権・リンク・個人情報保護について (商用利用可)
海上保安庁 広報 http://www.kaiho.mlit.go.jp/index.html
海上保安庁 海域火山データベース https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/list-2.htm
海上保安庁 海域火山データベース 西之島 https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2017年6月20日

西之島 活発な噴火続く 今後も陸地拡大の可能性 NHK 06月20日 04:15


 小笠原諸島の西之島では、高温のマグマが地下から火口付近に供給され活発な噴火活動が続いていることが、気象庁の気象研究所の火山灰の解析結果などからわかりました。流れ出た溶岩で今後も陸地が拡大する可能性があるとしています。
 小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島では、ことし4月、海上保安庁の上空からの観測でおよそ1年半ぶりに噴火が確認され、流れ出た溶岩で島の西側や南西側を中心に陸地が拡大しているのが確認されています。
 この西之島について、気象庁の気象研究所が先月25日からの3日間にわたって島の沿岸数百メートルまで船で近づいて観測を行った結果、採取した火山灰から、高温のマグマが地下から島の中央にある火口付近に供給されていることを示す火山ガスの成分が検出されたということです。
 また火口付近から放出される火山ガスの量は平均で1日当たりおよそ500トンで、おととし11月まで2年間続き、活発な噴火活動によって陸地が拡大した前回の活動と同じ水準に達したということです。
 このため気象研究所は、今後も活発な噴火活動が続き、流れ出た溶岩で陸地がさらに拡大する可能性があるとしています。


2017年6月19日

<小笠原諸島>西之島の噴火、最盛期並みに活発化 毎日新聞 06月19日 23:55


 約1年半ぶりに噴火を再開した小笠原諸島・西之島(東京都)について、気象研究所(茨城県つくば市)は19日、溶岩で島の拡大が続いた最盛期の2014〜15年と同程度に活動が活発化していると発表した。火山ガスの分析などから、地下ではマグマが次々と供給されているとみられ、活動はしばらく続きそうだという。
 同研究所は今年5月25〜27日、海洋気象観測船「啓風丸」で海上から観測。溶岩を噴き上げる「ストロンボリ式噴火」が平均46秒に1回、爆発的な噴火で火山灰や噴石をまき散らす「ブルカノ式噴火」は同約1時間に1回起こった。火山ガスに含まれる二酸化硫黄の放出量は1日当たり約500トンで、活動が活発な時期としては最後に観測した15年10月と同程度に戻っていた。
 西之島の噴火は13年11月に始まり、15年11月の確認を最後に沈静化。今年4月に再び噴火した。同研究所の高木朗充(あきみち)・火山研究部第三研究室長は「噴火の再開を観測できるのは極めて珍しい」と話している。


2017年6月19日

西之島噴火、14〜15年並みに活発=気象研が船で観測 時事通信 06月19日 16:57


 小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)の噴火活動は2014〜15年当時と同じぐらい活発になっていると、気象庁気象研究所が19日発表した。西之島は15年11月に約2年間続いた噴火活動が止まったが、今年4月20日ごろに再開。気象研は5月25〜27日に観測船「啓風丸」で沖合から観測した。
 気象研火山研究部の高木朗充第3研究室長は「新しいマグマが供給され、活発に活動している。いったん休止した噴火が1〜2年で再開したのは珍しいが、たまたま止まっていただけで、一連の活動だと思う」と話している。
 5月27日の観測では、断続的に溶岩を噴出するストロンボリ式噴火が1分に1回程度、鳴動や空気の振動を伴う爆発的なブルカノ式噴火が1時間に1回程度発生。火口の北側山腹からは溶岩が流れ出し、海に達して水蒸気爆発を起こしていた。
 火山ガスに含まれる二酸化硫黄の放出量は1日平均約500トンで、15年10月の観測時と同程度。火山灰の付着物分析では、マグマ噴火により高温の火山ガスが放出されていることが分かった。


2017年6月17日

乗船中に「ドン」 西之島の噴火、写真家・三好さん撮影 朝日新聞 2017年6月17日 00時29分


 東京・小笠原諸島の自然などを収めた「楽園」シリーズで知られる、写真家の三好和義さん(58)が16日午後7時すぎ、西之島が爆発的に噴火する様子を撮影することに成功した。乗船していた客船「にっぽん丸」の船上から、約2キロ離れた島の噴火の様子を撮影した。
 三好さんによると、船が約1時間、島の周囲を巡る間に数分に1度噴火が続いたという。噴火すると「ドン」という爆発音が少し遅れて聞こえ、黒い火山灰も降ったという。
 夕暮れとともに溶岩の明るさが際立つようになった。三好さんは「こんな迫力のあるシーンを撮影できるとは。赤い溶岩で浮かび上がった山の形も美しく、興奮しました」と話した。
 2013年、西之島近くの海底が噴火して新島ができ、その後の活発な火山活動で西之島とつながった。しばらく活動が収まっていたが、今年4月に約1年5カ月ぶりに噴火。気象庁は火口から1・5キロの範囲で噴石に警戒するよう呼びかけている。


2017年4月28日

1年半ぶり噴火の西之島 溶岩が海岸に到達 NHK 04月28日 18:16


 今月、およそ1年半ぶりに噴火が確認された小笠原諸島の西之島では、海上保安庁の上空からの観測で、島の中央付近から流れ出した溶岩が西側と南西側の海岸に達したことが新たに確認されました。海上保安庁は、今後も溶岩の流出が続けば島がさらに広がる可能性があるとして、注意深く監視を続けることにしています。
 小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島では、今月20日、島の中央にある火口でおよそ1年半ぶりに噴火が確認されたほか、火口がある斜面の複数の場所から溶岩が流れ出たことが確認されています。
 その後、海上保安庁が27日に航空機で上空から観測したところ、島の中央にある火口では連続的に噴火が発生し、火口から灰色の噴煙が150メートル程度の高さまで上がっていたほか、噴石が斜面のふもとまで飛んでいたのが確認されました。
 また、斜面とその付近の少なくとも2か所から流れ出した溶岩が、島の西側と南西側の海岸に到達していることもわかりました。
 海上保安庁が撮影した映像では、温度の高い溶岩が海水に触れて、幅150メートルから200メートルにわたって白い湯気が勢いよく上がっているのが確認できます。


2017年4月26日

マグマ激しく…噴火再開 西之島が“成長” 日テレ 2017年4月26日 04:54


 約1年半ぶりに噴火を再開した西之島を、日本テレビのカメラがとらえた。火口からはマグマのしぶきが激しく飛んでいる。
 25日午後2時ごろ、日本テレビが撮影した小笠原諸島の西之島の映像では、時折、噴石がみえる。今月20日、約1年半ぶりに噴火が再開した西之島では、新しく出来た火口から勢いよく噴煙が上がり、マグマのしぶきが噴き出している。新たに出来た火口から流れ出した溶岩は海岸まで到達し、水蒸気が上がっているのも確認できた。
 元々あった島の部分はまだ溶岩に覆われていない状態で、白い鳥のような生物もみることが出来る。
 去年の秋、上陸調査を行い、今回の取材にも同行した東京大学地震研究所の前野深准教授は「数十秒に1回くらい爆発をする、そういう噴火を繰り返している。マグマのしぶきを高く上げて、それが周囲に降り積もる感じでどんどん成長を続けている」と話す。
 また前野准教授は、溶岩流が島の西側と南側に勢いよく流れ続けて海岸に到達しているため、今後もさらに島が拡大していくだろうと述べている。


2017年4月25日

溶岩が海まで到達、新たな火口も…西之島を空撮 読売新聞 2017年04月25日 20時35分


 1年5か月ぶりに噴火した西之島(東京都小笠原村)の上空を読売機が25日に飛行し、火口から流れ出た溶岩が海岸まで達している様子が確認された。
 同乗した東京大地震研究所の前野深ふかし・准教授(火山地質学)は「新たに火口が少なくとも2か所できていて、火山活動も活発な状態。島はさらに拡大するだろう」と話している。
 東京都心から約1000キロ・メートル南に離れた西之島は今月20日、2015年11月以来となる噴火が確認され、気象庁が火口周辺警報(入山危険)を発表した。本社機からは25日、火口で数十秒おきに噴火が発生し、マグマ片や灰色の噴煙が高さ数百メートルまで上がっているのが確認できた。火口からは、赤熱した溶岩が枝分かれしながら島の西側と南側に流れ出し、西側では海に到達していることも分かった。


2017年4月21日

飛び出す火山弾・流れる溶岩…噴火の西之島、活動活発に 朝日新聞 2017年4月21日 13時43分


 1年5カ月ぶりに噴火した小笠原諸島の西之島(東京都小笠原村)を21日、本社機「あすか」で見た。高さ約100メートルまで飛ぶ火山弾や、海の近くまで流れた溶岩が確認できた。同乗した東京大学地震研究所の中田節也教授(火山学)は「活発だった2014年に近い活動レベルだ」と指摘した。
火山弾のほか、灰が混ざってやや茶色がかった煙が断続的に噴き出し、北方向にたなびいていた。溶岩は丸い火口のてっぺん近くと、その近くの計2カ所から流れ出していた。それぞれ枝分かれしながら西方向と南西方向に流れ、いずれも海岸線まで100メートルほどの場所まで届いていた。
 中田さんによると、3日間で約10万立方メートルの溶岩が地表に出てきたとみられる。「活発な活動はしばらく続く。溶岩の流れはいずれ海まで届くだろう」
 地震研が島に設置した地震計は、16日から火山活動に伴うものとみられる揺れを観測していた。揺れが連続するようになった18日朝から、溶岩が地表に現れ始めたようだという。


2017年4月21日

西之島の噴火について ~溶岩流を確認~ 海上保安庁 平成29年4月21日


4月21日午後1時20分から午後1時50分の間、当庁羽田航空基地所属航空機MA725により、西之島の火山活動の観測を実施しました。その結果、西之島で溶岩流を確認しました。
【調査結果】
・噴煙:山の北麓から北方向。灰色、幅500m、高さ1000m。
・噴火:数十秒間隔でストロンボリ式噴火※が発生。
・溶岩:火口内に赤熱した溶岩を確認。
山の北側で新たな噴火口、溶岩流出口が開口。
溶岩流は海までは達していない。
※ストロンボリ式噴火:非爆発的な噴火
同乗した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授からは、
「2013年から始まった噴火活動は2015年で終息し、今回の活動はマグマの再上昇による新たな活動であると考えられる。直ちに爆発的噴火に移行するとは考えにくく、溶岩の流出がしばらくの間継続する可能性が高い。」
とのコメントが得られました。
引き続き、航行警報により付近航行船舶に注意を呼びかけています。

「http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h29/k20170421/k170421-1.pdf」 より


2017年4月20日

西之島で1年5か月ぶり噴火…東京の南1千キロ 読売新聞 04月20日 23:16


 20日午後2時25分頃、海上保安庁の航空機が、東京都小笠原村の西之島が火口付近から白い噴煙を上げ、噴火しているのを見つけた。
 西之島の噴火を確認したのは2015年11月以来、1年5か月ぶり。気象庁は入山危険を示す火口周辺警報を発表し、火口から約1・5キロの範囲では大きな噴石への警戒を呼びかけている。
 気象庁などによると、西之島は東京都心から南に約1000キロの無人島。小笠原諸島の父島から西に約130キロ離れ、東西、南北ともに約1・9キロある。最近は13年11月から15年11月にかけて噴火があり、噴出した溶岩などで新たな陸地を形成し、噴火前の島をほぼ覆い尽くすまでに拡大した。


2017年4月20日

「西之島」で約1年半ぶりに噴火確認~海保 日テレ 2017年4月20日 20:26


 小笠原諸島の西之島で約1年半ぶりの噴火が確認された。
 海上保安庁によると20日午後2時25分頃、西之島で噴煙があがっているのを航空機が見つけた。また19日夜から西之島付近で温度が高くなっていることが確認されていて、海上保安庁は西之島で約1年半ぶりに噴火を確認したと発表した。
 西之島は2013年秋に噴火が始まり、島の大きさは東京ドーム約57個分まで拡大した。
 海上保安庁と気象庁は、今後も噴火が続く可能性があるとして、航行警報などを出して周囲の船舶に近づかないように警戒を呼びかけている。


2017年4月20日

小笠原諸島の西之島で噴火 気象庁、火口周辺警報 産経 2017.4.20 20:10


 気象庁は20日、東京・小笠原諸島の無人島、西之島で噴火が確認されたとして、火口周辺警報を出した。今後も噴火し、火口から1.5キロ以内で大きな噴石が飛散する可能性があり、気象庁は警戒を呼び掛けている。
 19日夜、西之島付近で周囲に比べて温度が高い領域が気象衛星で確認され、20日午後、海上保安庁の上空観測で噴煙と噴石が出ているのを確認した。2013年11月に海底火山として噴火し、溶岩などで陸地を広げたのと同じ火口で、噴火が確認されたのは15年11月以来という。
 西之島は、都心から南へ約千キロ離れた無人島。気象庁は13年の噴火で警報を出した後、火山活動の低下に合わせて警戒範囲を徐々に縮小、今年2月に解除していた。


2017年4月20日

西之島、1年5カ月ぶりに噴火 気象庁が火口周辺警報 朝日新聞 2017年4月20日 18時24分


 気象庁は20日、小笠原諸島の無人島、西之島(東京都小笠原村)で噴火があったと公表した。噴火の確認は1年5カ月ぶり。今後も続く可能性があるとして、火口周辺警報(入山危険)を出した。海上保安庁は、船舶に警戒を呼び掛ける航行警報を出した。
 20日午後2時25分ごろ、海上保安庁が、噴煙や噴石が上がっているのを上空から確認した。火口周辺から約1・5キロは、大きな噴石に警戒が必要という。
 西之島は東京の南約1千キロ。2013年11月に島の近くの海底で噴火が起きて新しい島ができ、西之島と一体となって成長していたが、噴火は15年11月以降、確認されていなかった。


2017年4月20日

小笠原諸島 西之島で噴火確認 火口周辺警報を発表 気象庁 NHK 4月20日 17時50分


 小笠原諸島の西之島で20日午後、噴火が確認され、気象庁は火口周辺警報を発表し、火口からおおむね1.5キロの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。西之島で噴火が確認されるのは、おととし(平成27年)11月以来で海上保安庁も航行警報を発表し、付近を通る船舶に注意を呼びかけています。
 気象庁によりますと、小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島で、20日午後2時半ごろ、海上保安庁の上空からの観測で、噴火が確認されたということです。
 西之島で噴火が確認されるのはおととし11月以来で、海上保安庁の観測では、島の中央にある火口付近から白っぽい噴煙が立ち上り、大きな噴石が飛び散っているのが確認されました。また、溶岩も確認され、火口や山腹から流れ出たと考えられるということです。
 さらに、気象庁が気象衛星から送られてきたデータを分析した結果、19日夜から西之島の付近で、周りに比べて温度が高い領域があることが確認されたということです。


2017年4月20日

西之島、再び噴火=海保確認、気象庁が警報 時事ドットコム 2017/04/20 16:59


 気象庁は20日、小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)で再び噴火が確認されたとして、火口周辺警報を発表した。西之島は2013年11月からの噴火活動で面積が拡大したが、15年11月を最後に噴火は確認されず、今年2月14日に警報を解除していた。
 気象衛星ひまわりで今月19日夜から温度の高い領域が観測され、海上保安庁が20日午後2時すぎに上空から噴火を確認した。火口から約1.5キロ以内は大きな噴石に警戒が必要という。


2017年4月20日

西之島の再噴火について 海上保安庁 平成29年4月20日


平成29年4月20日14:25頃、当庁羽田航空基地所属航空機(MA725)がしょう戒中に、西之島において噴火を確認しました(北緯27度14.6分、東経140度52.7分)。
当庁では、航行警報を発出し、航行船舶に注意を呼びかけています。
【参考】 西之島について
西之島は、東京から南に約1,000km、父島から西に約130kmの位置にある無人島です。最近では、平成25年11月に噴火を開始し、噴出した溶岩等により新たな陸地を形成して噴火前の旧西之島をほぼ覆い尽くすまでに拡大しました。平成27年11月を最後に噴火は確認されておらず、静穏な状態が続いていました。

「http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h29/k20170420/k170420-2.pdf」 より


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