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ダム 型式一覧 - アラカルト辞典


ダム 型式一覧



ダムの語源



「ダム」(英 dam)は、河川などをせき止め貯水する土木構造物、堰堤(えんてい)のことで、語源としては、オランダで、河川の水位調整と湿地への海水浸入防止のために造られた堰堤を指す言葉として、中世オランダ語の 「 dam 」 という単語が使われ、アムステル川の「アムステルダム」、ロッテ川の「ロッテルダム」のように、そこに形成された街の名前にも派生しているこのランダ語の 「 dam 」 が、そのまま英語の 「 dam 」 となり、日本語の 「ダム」 になったと考えられています



ダムの定義



1928年(昭和3年)に創設され、現在88ヶ国が加盟する国際大ダム会議における定義では、堤高が 5.0メートル以上、かつ、貯水容量が 300万立方メートル以上の堰堤を「ダム」として定義、そのうち、高さが 15メートル以上のものをハイダム、それに満たないものをローダムといい、日本の河川法では、このハイダムをダムとして扱っており、それ以外の堰堤については、名前に「~ダム」という名称が付いていたとしても、河川法上は、堰として扱われます

大切畑(おおきりはた)ダムは、堤高 23 mですので、河川法上でもダムとなります



ダムの型式



分類 小分類 略号 説明 代表例 写真
コンクリート
ダム
重力式
コンクリートダム
ダムの自重と重力を利用して水圧を支えるダム型式 重力式コンクリートダム アメリカ・グランドクーリーダム
G アメリカ・グランドクーリーダム
中空重力式
コンクリートダム
ダムの堤体内が空洞になっている重力式コンクリートダム
イタリアや日本に多く見られる型式
中空重力式コンクリートダム 日本・畑薙第一ダム
HG 日本・畑薙第一ダム
アーチ式
コンクリートダム
河川両側の堅固な岩盤に水圧を分散させて支えるダム型式
全世界における堤高200メートル以上のハイダムで多く採用されている型式である
アーチ式コンクリートダム 日本・黒部ダム
A 日本・黒部ダム
重力式
アーチダム
重力式とアーチ式の両型式の特性を備えたダム型式
GA
マルチプル
アーチダム
(多連式
アーチダム)
複数のアーチが連なるダム型式
扶壁で支える点からバットレスダムに比較的近い
マルチプルアーチダム(多連式アーチダム) カナダ・ダニエル・ジョンソンダム
MA カナダ・ダニエル・ジョンソンダム
バットレスダム 水を遮る壁(遮水壁)を垂直に扶壁で支えるダム型式
地震や洪水に弱いため余り堤高を高くできない
バットレスダム 中国・仏子嶺ダム
B 中国・仏子嶺ダム
フィル
ダム
アースダム
(アース
フィルダム)
台形状に盛り土を行って建設されるダム型式
地震の少ない地域では堤高200メートル以上のハイダムも存在する
アースダム(アースフィルダム) アメリカ・フォートペックダム
E アメリカ・フォートペックダム
ロックフィルダム 土砂と岩石を主体として建設されるダム型式。遮水壁の位置・種類によって種類が細分化される ロックフィルダム インド・テヘリダム
R インド・テヘリダム
コンバインダム(複合型ダム) 重力式と、アースまたはロックフィルダムが複合したダム型式 コンバインダム(複合型ダム) ブラジル・パラグアイ・イタイプダム
GF ブラジル・パラグアイ・イタイプダム
台形CSGダム 日本で近年開発されたダム型式
事業費削減に貢献することができる

CSG

ダム - Wikipedia 」 より


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参考情報


ダム - Wikipedia

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